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1章
これは危険な予感
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「アイリーン」
「ノクス……」
「昨日はよくも寝かしつけてくれたな」
部屋に一緒にいる間に突然ノクスに切り替わった。
私は椅子に座って食後の読書をしていたところ。ユリシーズは向かいにいる。
外はいつの間にか陽が沈んでいて、部屋は燭台の上にあるロウソクのお陰で明るい。
ユリシーズには獣の耳と尻尾が生えていた。
「寝かしつけたんじゃないわ、撫でていただけよ」
「気付いたら朝だったんだぞ」
寝てしまった記憶がないのね。
随分寝つきがよかったけれど。
「それにしても、ディエスのやつがアイリーンにやたらマーキングしてるな」
「えっ?!」
「昼間にくっついていたみたいだったが、丁寧に首や耳元にマーキングしてある。相手が動物だったり人狼でもなければ気付かないだろうが、俺は不快で仕方ない」
「ディエスがっていうけれど、あなたでしょ」
「俺はユリシーズだが、ディエスじゃない」
お互いライバル意識があるのね。その感覚がちょっと理解できていないのだけれど。
「ディエスのやつ、アイリーンの匂いを覚えたな」
「そうなの?」
「アイリーンの匂いの情報が記憶されてる、パートナーとして」
「いいじゃない、それはそれで」
「良くない。クリスティーナに再会したら、記憶が蘇ってアイリーンを噛み殺すかもしれない」
どういうこと? なんでクリスティーナ姫と再会したら私が?
「今はパートナーにアイリーンが記憶されているが、記憶が呼び戻されるのはよくある。伴侶の振りをされたと気づかれたら、認めていない相手を殺すかもしれない」
「そんなことするかしら、あのディエスが」
「ディエスがただの優男だとでも思っているのか? 戦場で人を殺し続けたのは俺じゃなくディエスだぞ?」
なるべく、考えないようにしていた。
ディエスの「死神伯」の顔について。
「クリスティーナ姫は私として生きているけれど、再会して分かるかしら?」
「一度決めた伴侶は覆せない」
「じゃあ、ディエスはクリスティーナ姫しか伴侶にできないってこと?」
「恐らくな」
「そんな……」
「ディエスが勝手にクリスティーナに執着したんだ」
「私、ディエスも幸せにしたい。ノクスだけじゃなく」
私が言うと、ノクスは嫌そうな顔を浮かべて息を吐く。
「アイリーンは、ディエスと俺を同一人物だと思っているんだろうが、意識が違う時点で俺たちは別人だ」
「でも、どちらも私の夫でしょう?」
「まあ……」
「それなら、やっぱり無視はできないわ」
「お前は優しいな、アイリーン」
別に私は優しいわけじゃない。
昼も夜も一緒にいる同じ顔の夫が、時間帯で様子を変えるだけなら受け入れたい。
それに、ユリシーズの妻という立場を失ったら私にはもう何もないのだから、これはきっと保身なのだと思う。
「こんな変な家に嫁がされて、昼と夜の顔を持つ夫を持ったっていうのに」
「誰にだって、別の顔はあるでしょう?」
「怖くないのか? 死神伯で人狼の俺が」
「実感がないわ」
「ふうん」
ユリシーズには、恐らく人間とは違う力がある。
人狼の恐ろしさも、私はまだよく知らない。
「クリスティーナとディエスを会わせるな。何が起きるか分からない」
「……私に止められるかしら。ユリシーズが宮廷に呼ばれて、偶然会ったりしない?」
「ユリシーズがクリスティーナに近づくような機会があれば、阻止しろ」
ノクスは、私の身を案じてクリスティーナ姫とディエスを再会させないようにと忠告をした。
「そうね。アイリーンとして生きるクリスティーナ姫に心を奪われたら、私も困るから」
「妬ける言い分だな」
ノクスは急に真剣な目をこちらに向けて立ち上がった。
何?! と思って思わず身構えると椅子から私を抱え上げて歩き始める。
「ちょっと、何? 下ろして!」
連れて行かれそうで、足をバタバタさせて抵抗する。
ノクスは全く動じずに私を運んでベッドに投げるように放った。
「きゃ」
勢いよく身体が沈み、軽く跳ね返る。
その動きを封じるように、ユリシーズーーノクスが覆いかぶさってきた。
「……ノクス?」
「俺はディエスのものみたいな匂いがするアイリーンは嫌だ」
「ディエスって、あなたでもあるのよ? ユリシーズ」
「俺はディエスじゃない」
いつになく悲しそうな声を聞くと、どうしたらいいのか分からなくなる。
ディエスを拒絶してノクスにだけ妻らしく振舞う約束なんてできないし、私はディエスもノクスもユリシーズだと思ってしまうから。
「ノクスのこと悲しませたくないけれど、ディエスも大事だもの」
「嫌だ」
「……難しいわ」
どうしたらいいのか分からない。
だって、私がここに嫁いだのも、ディエスがクリスティーナ姫を望んだからなのだから。
「ノクスは、私と結婚したくなかったんでしょ?」
「クリスティーナとは結婚したくなかった。アイリーンに出会ったらすぐに求婚したはずだ」
「そんな……」
ああどうしよう、胸が苦しい。
ノクスが私のことを好きなのだと思うと、嬉しくて堪らないし……。
「私のなにがそんなに良かったの?」
「見た目も匂いも、声もいい」
「性格は相手を選ぶ基準にならないのね」
「性格は匂いに出るからな。いい匂いがする女はいい女なんだ」
「ふうん」
ディエスも私を抱きしめながら「いい匂い」って嗅いでいたし、どうやらいい匂いの部分は確からしい。よく分からない。
「見た目だけど、本当は金髪なの」
「髪は金色の方が似合いそうだな。アイリーンは美人でなまめかしいのがいい」
「なまめかしい?!」
「男にとって魅力的ってことだ」
「なんだか素直に喜べない」
ノクスは私の脇の下から腰骨までをなぞるようにした。
別に男性に好かれたいと思っていたわけじゃないし、そんなのを望んだつもりはない。
「惹かれるのは魅力的な相手だ。パートナーとして、ずっと生きていきたいと思えるような、美しい女がいい」
「クリスティーナ姫は違ったの?」
「虫唾が走る。あんな女」
見た目だけで言えば、クリスティーナ姫と私はかなり似ている。
一緒に歩いていたら双子だと思われてもおかしくないくらいだ。
ノクスは違いが分かるのだろうか。
「まあ、実際に出会っているのはディエスだから、俺はうっすらしか記憶にない。でも、クリスティーナは全然好みじゃないし嫌いなタイプだ」
「私とそっくりじゃない?」
「似てねえ! アイリーンとクリスティーナじゃ、虫けらと羊くらい違う!」
「たとえがよく分からないわ」
「旨そうかそうじゃないかの違いだ!」
「分かりたくない!」
ディエスもそうだけど、人狼って愛情を食欲に例えるのかしら?
狼に美味しそうだと言われると、本当に食べられそうで笑えない。
「とにかく俺は……」
急に真剣な目をしてこちらを見てくる。
そんな熱いまなざしを向けられると、逃げたくなるのに。
ノクスはしっかりと足で私をベッドの上に固定している。
「出会ってからの時間の長さなんか関係ない、アイリーンが好きだ」
「ノクス……」
ど、どうしよう。
この流れはなんだか危険。
でも夫婦だからまずいわけじゃないのかしら。
違う、ディエスはノクスを制御するって言っていたもの。
私の頬を舐めるノクスに、なんと言って止めればいいのかしら。
「だ、だめよノクス」
「何が?」
何がダメなのかしら?
ええと……。
「そうやって誘っているのか?」
「違っ……!」
あれ?! どうすればこれは止まるの?!
「ノクス……」
「昨日はよくも寝かしつけてくれたな」
部屋に一緒にいる間に突然ノクスに切り替わった。
私は椅子に座って食後の読書をしていたところ。ユリシーズは向かいにいる。
外はいつの間にか陽が沈んでいて、部屋は燭台の上にあるロウソクのお陰で明るい。
ユリシーズには獣の耳と尻尾が生えていた。
「寝かしつけたんじゃないわ、撫でていただけよ」
「気付いたら朝だったんだぞ」
寝てしまった記憶がないのね。
随分寝つきがよかったけれど。
「それにしても、ディエスのやつがアイリーンにやたらマーキングしてるな」
「えっ?!」
「昼間にくっついていたみたいだったが、丁寧に首や耳元にマーキングしてある。相手が動物だったり人狼でもなければ気付かないだろうが、俺は不快で仕方ない」
「ディエスがっていうけれど、あなたでしょ」
「俺はユリシーズだが、ディエスじゃない」
お互いライバル意識があるのね。その感覚がちょっと理解できていないのだけれど。
「ディエスのやつ、アイリーンの匂いを覚えたな」
「そうなの?」
「アイリーンの匂いの情報が記憶されてる、パートナーとして」
「いいじゃない、それはそれで」
「良くない。クリスティーナに再会したら、記憶が蘇ってアイリーンを噛み殺すかもしれない」
どういうこと? なんでクリスティーナ姫と再会したら私が?
「今はパートナーにアイリーンが記憶されているが、記憶が呼び戻されるのはよくある。伴侶の振りをされたと気づかれたら、認めていない相手を殺すかもしれない」
「そんなことするかしら、あのディエスが」
「ディエスがただの優男だとでも思っているのか? 戦場で人を殺し続けたのは俺じゃなくディエスだぞ?」
なるべく、考えないようにしていた。
ディエスの「死神伯」の顔について。
「クリスティーナ姫は私として生きているけれど、再会して分かるかしら?」
「一度決めた伴侶は覆せない」
「じゃあ、ディエスはクリスティーナ姫しか伴侶にできないってこと?」
「恐らくな」
「そんな……」
「ディエスが勝手にクリスティーナに執着したんだ」
「私、ディエスも幸せにしたい。ノクスだけじゃなく」
私が言うと、ノクスは嫌そうな顔を浮かべて息を吐く。
「アイリーンは、ディエスと俺を同一人物だと思っているんだろうが、意識が違う時点で俺たちは別人だ」
「でも、どちらも私の夫でしょう?」
「まあ……」
「それなら、やっぱり無視はできないわ」
「お前は優しいな、アイリーン」
別に私は優しいわけじゃない。
昼も夜も一緒にいる同じ顔の夫が、時間帯で様子を変えるだけなら受け入れたい。
それに、ユリシーズの妻という立場を失ったら私にはもう何もないのだから、これはきっと保身なのだと思う。
「こんな変な家に嫁がされて、昼と夜の顔を持つ夫を持ったっていうのに」
「誰にだって、別の顔はあるでしょう?」
「怖くないのか? 死神伯で人狼の俺が」
「実感がないわ」
「ふうん」
ユリシーズには、恐らく人間とは違う力がある。
人狼の恐ろしさも、私はまだよく知らない。
「クリスティーナとディエスを会わせるな。何が起きるか分からない」
「……私に止められるかしら。ユリシーズが宮廷に呼ばれて、偶然会ったりしない?」
「ユリシーズがクリスティーナに近づくような機会があれば、阻止しろ」
ノクスは、私の身を案じてクリスティーナ姫とディエスを再会させないようにと忠告をした。
「そうね。アイリーンとして生きるクリスティーナ姫に心を奪われたら、私も困るから」
「妬ける言い分だな」
ノクスは急に真剣な目をこちらに向けて立ち上がった。
何?! と思って思わず身構えると椅子から私を抱え上げて歩き始める。
「ちょっと、何? 下ろして!」
連れて行かれそうで、足をバタバタさせて抵抗する。
ノクスは全く動じずに私を運んでベッドに投げるように放った。
「きゃ」
勢いよく身体が沈み、軽く跳ね返る。
その動きを封じるように、ユリシーズーーノクスが覆いかぶさってきた。
「……ノクス?」
「俺はディエスのものみたいな匂いがするアイリーンは嫌だ」
「ディエスって、あなたでもあるのよ? ユリシーズ」
「俺はディエスじゃない」
いつになく悲しそうな声を聞くと、どうしたらいいのか分からなくなる。
ディエスを拒絶してノクスにだけ妻らしく振舞う約束なんてできないし、私はディエスもノクスもユリシーズだと思ってしまうから。
「ノクスのこと悲しませたくないけれど、ディエスも大事だもの」
「嫌だ」
「……難しいわ」
どうしたらいいのか分からない。
だって、私がここに嫁いだのも、ディエスがクリスティーナ姫を望んだからなのだから。
「ノクスは、私と結婚したくなかったんでしょ?」
「クリスティーナとは結婚したくなかった。アイリーンに出会ったらすぐに求婚したはずだ」
「そんな……」
ああどうしよう、胸が苦しい。
ノクスが私のことを好きなのだと思うと、嬉しくて堪らないし……。
「私のなにがそんなに良かったの?」
「見た目も匂いも、声もいい」
「性格は相手を選ぶ基準にならないのね」
「性格は匂いに出るからな。いい匂いがする女はいい女なんだ」
「ふうん」
ディエスも私を抱きしめながら「いい匂い」って嗅いでいたし、どうやらいい匂いの部分は確からしい。よく分からない。
「見た目だけど、本当は金髪なの」
「髪は金色の方が似合いそうだな。アイリーンは美人でなまめかしいのがいい」
「なまめかしい?!」
「男にとって魅力的ってことだ」
「なんだか素直に喜べない」
ノクスは私の脇の下から腰骨までをなぞるようにした。
別に男性に好かれたいと思っていたわけじゃないし、そんなのを望んだつもりはない。
「惹かれるのは魅力的な相手だ。パートナーとして、ずっと生きていきたいと思えるような、美しい女がいい」
「クリスティーナ姫は違ったの?」
「虫唾が走る。あんな女」
見た目だけで言えば、クリスティーナ姫と私はかなり似ている。
一緒に歩いていたら双子だと思われてもおかしくないくらいだ。
ノクスは違いが分かるのだろうか。
「まあ、実際に出会っているのはディエスだから、俺はうっすらしか記憶にない。でも、クリスティーナは全然好みじゃないし嫌いなタイプだ」
「私とそっくりじゃない?」
「似てねえ! アイリーンとクリスティーナじゃ、虫けらと羊くらい違う!」
「たとえがよく分からないわ」
「旨そうかそうじゃないかの違いだ!」
「分かりたくない!」
ディエスもそうだけど、人狼って愛情を食欲に例えるのかしら?
狼に美味しそうだと言われると、本当に食べられそうで笑えない。
「とにかく俺は……」
急に真剣な目をしてこちらを見てくる。
そんな熱いまなざしを向けられると、逃げたくなるのに。
ノクスはしっかりと足で私をベッドの上に固定している。
「出会ってからの時間の長さなんか関係ない、アイリーンが好きだ」
「ノクス……」
ど、どうしよう。
この流れはなんだか危険。
でも夫婦だからまずいわけじゃないのかしら。
違う、ディエスはノクスを制御するって言っていたもの。
私の頬を舐めるノクスに、なんと言って止めればいいのかしら。
「だ、だめよノクス」
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