34 / 134
2章
死神伯の記憶 2
しおりを挟む
ユリシーズが話し始めてから、外の観衆の声が随分と落ち着いてきていた。
余韻すら残らずに街の喧騒が戻り始めている。
私たちは宿の3階の部屋で隣り合って座っていて、ユリシーズは小さく震える手で私の手を握っていた。
「敵国の最重要拠点に着くところで、いつものように公爵様……総司令官からの命令で私の部隊は最前線への出兵を命じられました。もう何十回目かも数えられない、いつもの命令でした」
「……ユリシーズは常にその役目を?」
「死なない駒だと思われていたのか、死神伯が最初に出て行けば敵陣が動揺すると思われていたのか、とにかく私はそういう役回りだったわけです」
「……」
公爵様はユリシーズを一番最初に敵地に送っていたの?
兵士として大切にされていたら、毎回そんな役目を担わせるとは思えない。
誰に対しても冷たい公爵様らしいけれど、大切な家族や一族と一緒に出兵していたユリシーズのことを考えるとぞっとした。
「いつも通り、私たちは敵地に向かいました。恐らく相手の数は多く、危険が多いだろうと分かりながら」
「……」
「その日は援軍が普段よりも遅かったのです。その事実に気付きながら、私と一族を含む部隊は必死に戦っていました。今を耐えれば、後ろから仲間が来ると信じて……」
「……」
「そして私たちは帝国に捨てられたのだと悟りました。私たちの頭上を、無数の大砲が襲ってきたのです」
「えっ……?」
「私は敵と共に葬られる計画だったのです。その後の光景は酷いものでした。私は一族の者たちに押さえつけられ……仲間が自分の傍らで命を落としていくのを……ずっと大砲が撃たれる音を聞きながら泣き叫び続けました。私は、同朋たちに守られて生き延びてしまったのです」
「ユリシーズ……」
隣にある腕に抱き着いて、彼の知ってしまった絶望を想って泣いた。
ユリシーズの部隊に大砲を向けた理由は、直接公爵様に聞いたわけではない。
だけど、これまで帝国のために戦い続けた兵士たちに対して、どうしてそんなことができるのだろう。
私は、公爵家の身代わりになってここにいる。
クリスティーナ姫の代わりを求めた公爵様は、私のことも、必要な犠牲だと割り切ったのかしら。
「私は、ユリシーズが生き延びてくれて……こうして出会うことができて良かったです」
「アイリーン……」
「公爵様の縁で出会った私たちですが、この先も一緒にいてみませんか?」
ユリシーズを見つめると、悲しそうな顔がこちらを見ている。
「こんな私でも、貴女の隣に立っていいのでしょうか……。アイリーンは、私には美しすぎて……」
「ユリシーズは私が初めて出会った心の優しい男性です。これまで私が出会った方は、みんな私を組み敷こうとでも企むような目をしたのに……あなただけは違った」
クリスティーナ姫を望んだ理由を、復讐だと言っていた。
人狼(ウェアウルフ)一族の命を奪った公爵家と血縁で繋がることを、そうやってクリスティーナ姫を通して公爵様がしたことを分からせようと思ったのかもしれない。
「本当は優しいユリシーズが、その能力を活かして人の命を奪わなければならなかった。戦地であなたの犠牲になった大切な人がいた。そして、頭上に落とされた大砲……帝国や公爵様の企みだと、そう思うのですか?」
「……皇帝と公爵が関わっていたのは紛れもない事実です。私は仲間や家族を失った絶望の中で、誰かを恨まなければ生きていることも困難でした……」
隣で悲しそうに俯く姿。寂しそうに丸まった背中。
そっと手を添えて、頭を撫で、背中をさすった。
「それでは、ユリシーズの生きる理由に、私を加えてみませんか?」
「アイリーンを?」
「そうです。毎日一緒に何かをしましょう。散歩でも、乗馬でも、ピクニックでも」
「こんな話を聞かされても平気なのですか? 命すら狙われているのですよ?」
ユリシーズの部隊の上に大砲を落としたのが公爵様の指示だとしたら。
公爵様はユリシーズが死んでも構わないという判断をしたということ。
その中を生き抜いたユリシーズに対して何らかの脅威を感じていてもおかしくはない。
公爵家とのつながりができたユリシーズを邪魔だと思っているのなら、これからも狙われ続けるのかしら……。
「人狼(ウェアウルフ)は、一度決めた伴侶を生涯覆せないのではないの?」
「そうなのですが……」
「ユリシーズの生涯の伴侶は、私なのですよね?」
「でも、アイリーンは自らの意思でここに来たわけではありません。私に縛られる必要はないのですよ?」
ノクスとは違って、ディエスはこうやって遠慮がちな配慮をする。
でも、ノクスは言っていた。ディエスの伴侶として、私の匂いが記憶されていると。
「それでは、ユリシーズは私と一緒にはいたくないのですか? ノクスは私のことが好きだと言ったわ」
「いや……いたくないわけではないのです」
「はっきり言ってください。さっきまでの話との辻褄が合いません」
ディエスは、これまで我慢が多かったのね。
自分の希望や要求を口にする機会が少なかったのかもしれない。
「アイリーンが……一緒にいてくれるのなら私は幸せになってしまう」
「それの何がいけないのですか?」
「私のせいで犠牲になっていった仲間に申し訳ないのです」
「それでクリスティーナ姫を望んだのですか?!」
「相手が公爵の娘だと思えば、愛することはないと自信がありました。クリスティーナ様を恨んではいませんでしたが、公爵と繋がっていられる」
これまでのクリスティーナ姫に対する憧れの言葉はすべて嘘だった……?
そんな理由でクリスティーナ姫を望んだの?!
「最初の頃に聞いたクリスティーナ姫の話は、なんだったのですか?」
「実際に彼女に会ったときのエピソードです。事実と違うのは、そんなクリスティーナ姫に対してなんの感情も湧かなかった。公爵に大砲を落とされた日、あの日のクリスティーナ姫が浮かびました。憎い男の娘として」
「そんな……」
ユリシーズがクリスティーナ姫に惹かれていたことに、どこかで納得していた私がいた。
クリスティーナ姫は私にとっても大切な方だったから。
こんな風に否定されてしまうと、ユリシーズに対する信頼が揺らいでしまう。
「やめてください。クリスティーナ姫は素敵な方です」
なんだか悔しくなって、私はユリシーズに対して声を荒げていた。
余韻すら残らずに街の喧騒が戻り始めている。
私たちは宿の3階の部屋で隣り合って座っていて、ユリシーズは小さく震える手で私の手を握っていた。
「敵国の最重要拠点に着くところで、いつものように公爵様……総司令官からの命令で私の部隊は最前線への出兵を命じられました。もう何十回目かも数えられない、いつもの命令でした」
「……ユリシーズは常にその役目を?」
「死なない駒だと思われていたのか、死神伯が最初に出て行けば敵陣が動揺すると思われていたのか、とにかく私はそういう役回りだったわけです」
「……」
公爵様はユリシーズを一番最初に敵地に送っていたの?
兵士として大切にされていたら、毎回そんな役目を担わせるとは思えない。
誰に対しても冷たい公爵様らしいけれど、大切な家族や一族と一緒に出兵していたユリシーズのことを考えるとぞっとした。
「いつも通り、私たちは敵地に向かいました。恐らく相手の数は多く、危険が多いだろうと分かりながら」
「……」
「その日は援軍が普段よりも遅かったのです。その事実に気付きながら、私と一族を含む部隊は必死に戦っていました。今を耐えれば、後ろから仲間が来ると信じて……」
「……」
「そして私たちは帝国に捨てられたのだと悟りました。私たちの頭上を、無数の大砲が襲ってきたのです」
「えっ……?」
「私は敵と共に葬られる計画だったのです。その後の光景は酷いものでした。私は一族の者たちに押さえつけられ……仲間が自分の傍らで命を落としていくのを……ずっと大砲が撃たれる音を聞きながら泣き叫び続けました。私は、同朋たちに守られて生き延びてしまったのです」
「ユリシーズ……」
隣にある腕に抱き着いて、彼の知ってしまった絶望を想って泣いた。
ユリシーズの部隊に大砲を向けた理由は、直接公爵様に聞いたわけではない。
だけど、これまで帝国のために戦い続けた兵士たちに対して、どうしてそんなことができるのだろう。
私は、公爵家の身代わりになってここにいる。
クリスティーナ姫の代わりを求めた公爵様は、私のことも、必要な犠牲だと割り切ったのかしら。
「私は、ユリシーズが生き延びてくれて……こうして出会うことができて良かったです」
「アイリーン……」
「公爵様の縁で出会った私たちですが、この先も一緒にいてみませんか?」
ユリシーズを見つめると、悲しそうな顔がこちらを見ている。
「こんな私でも、貴女の隣に立っていいのでしょうか……。アイリーンは、私には美しすぎて……」
「ユリシーズは私が初めて出会った心の優しい男性です。これまで私が出会った方は、みんな私を組み敷こうとでも企むような目をしたのに……あなただけは違った」
クリスティーナ姫を望んだ理由を、復讐だと言っていた。
人狼(ウェアウルフ)一族の命を奪った公爵家と血縁で繋がることを、そうやってクリスティーナ姫を通して公爵様がしたことを分からせようと思ったのかもしれない。
「本当は優しいユリシーズが、その能力を活かして人の命を奪わなければならなかった。戦地であなたの犠牲になった大切な人がいた。そして、頭上に落とされた大砲……帝国や公爵様の企みだと、そう思うのですか?」
「……皇帝と公爵が関わっていたのは紛れもない事実です。私は仲間や家族を失った絶望の中で、誰かを恨まなければ生きていることも困難でした……」
隣で悲しそうに俯く姿。寂しそうに丸まった背中。
そっと手を添えて、頭を撫で、背中をさすった。
「それでは、ユリシーズの生きる理由に、私を加えてみませんか?」
「アイリーンを?」
「そうです。毎日一緒に何かをしましょう。散歩でも、乗馬でも、ピクニックでも」
「こんな話を聞かされても平気なのですか? 命すら狙われているのですよ?」
ユリシーズの部隊の上に大砲を落としたのが公爵様の指示だとしたら。
公爵様はユリシーズが死んでも構わないという判断をしたということ。
その中を生き抜いたユリシーズに対して何らかの脅威を感じていてもおかしくはない。
公爵家とのつながりができたユリシーズを邪魔だと思っているのなら、これからも狙われ続けるのかしら……。
「人狼(ウェアウルフ)は、一度決めた伴侶を生涯覆せないのではないの?」
「そうなのですが……」
「ユリシーズの生涯の伴侶は、私なのですよね?」
「でも、アイリーンは自らの意思でここに来たわけではありません。私に縛られる必要はないのですよ?」
ノクスとは違って、ディエスはこうやって遠慮がちな配慮をする。
でも、ノクスは言っていた。ディエスの伴侶として、私の匂いが記憶されていると。
「それでは、ユリシーズは私と一緒にはいたくないのですか? ノクスは私のことが好きだと言ったわ」
「いや……いたくないわけではないのです」
「はっきり言ってください。さっきまでの話との辻褄が合いません」
ディエスは、これまで我慢が多かったのね。
自分の希望や要求を口にする機会が少なかったのかもしれない。
「アイリーンが……一緒にいてくれるのなら私は幸せになってしまう」
「それの何がいけないのですか?」
「私のせいで犠牲になっていった仲間に申し訳ないのです」
「それでクリスティーナ姫を望んだのですか?!」
「相手が公爵の娘だと思えば、愛することはないと自信がありました。クリスティーナ様を恨んではいませんでしたが、公爵と繋がっていられる」
これまでのクリスティーナ姫に対する憧れの言葉はすべて嘘だった……?
そんな理由でクリスティーナ姫を望んだの?!
「最初の頃に聞いたクリスティーナ姫の話は、なんだったのですか?」
「実際に彼女に会ったときのエピソードです。事実と違うのは、そんなクリスティーナ姫に対してなんの感情も湧かなかった。公爵に大砲を落とされた日、あの日のクリスティーナ姫が浮かびました。憎い男の娘として」
「そんな……」
ユリシーズがクリスティーナ姫に惹かれていたことに、どこかで納得していた私がいた。
クリスティーナ姫は私にとっても大切な方だったから。
こんな風に否定されてしまうと、ユリシーズに対する信頼が揺らいでしまう。
「やめてください。クリスティーナ姫は素敵な方です」
なんだか悔しくなって、私はユリシーズに対して声を荒げていた。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』
透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。
「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」
そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが!
突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!?
気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態!
けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で――
「なんて可憐な子なんだ……!」
……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!?
これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!?
ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
黒騎士団の娼婦
イシュタル
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
脅迫して意中の相手と一夜を共にしたところ、逆にとっ捕まった挙げ句に逃げられなくなりました。
石河 翠
恋愛
失恋した女騎士のミリセントは、不眠症に陥っていた。
ある日彼女は、お気に入りの毛布によく似た大型犬を見かけ、偶然隠れ家的酒場を発見する。お目当てのわんこには出会えないものの、話の合う店長との時間は、彼女の心を少しずつ癒していく。
そんなある日、ミリセントは酒場からの帰り道、元カレから復縁を求められる。きっぱりと断るものの、引き下がらない元カレ。大好きな店長さんを巻き込むわけにはいかないと、ミリセントは覚悟を決める。実は店長さんにはとある秘密があって……。
真っ直ぐでちょっと思い込みの激しいヒロインと、わんこ系と見せかけて実は用意周到で腹黒なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
表紙絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真のID:4274932)をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる