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4章
私はお姫様
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翌朝、午前中と指定されたのだからと、朝食を済ませたらすぐにお城に向かった。
馬車の中。隣に座るエイミーは無口で、やっぱり緊張しているのかしらとちらりと彼女を見る。
ただウィリアムに見とれているだけだったらしい。心配して損したわ。
三人の車内では、ウィリアムが積極的に話を振ってくれていて、恐らく気を遣ってくれているのだと思う。人狼は感情を匂いで読むからなのか、こちらが隠している感情をさりげなく察して気を利かせてくれるところがある。
犬を飼っていたとき、人間の感情が分かるのかしらと思ったことがあった。犬も人狼も、泣きたいときに強がっているとそっと寄り添ってくれる。
そういうところも愛おしく感じるのかもしれないわね、とウィリアムに熱視線を送るエイミーを見ながら納得した。
彼女の中にあるのは恋だけかもしれないけれど、こんなに表情豊かで楽しそうなエイミーを私は知らなかったから。
「……ですか?」
ぼーっとしていたからウィリアムの話を聞いていなくて、私に向けて何かを尋ねられていたのだと気付いた。
「あっ……ごめんなさい、意識が飛んでいたわ」
「もうそろそろ着きそうですが、準備は大丈夫そうですか? とお尋ねしました」
「奥様、どうされたのですか?」
エイミーに聞かれると、あなたがウィリアムに見とれていたから気になったのよとは返せない。
「こんなにあっさりクリスティーナと会えるなんて思わなかったから、夢じゃないかしらと思っていたのよ」
そんな言い訳で誤魔化したものの、確かにこんなにあっさり会えることになるとは思わなかった。私に何かがあったのだと察して、クリスティーナは無茶をしていないだろうか。
「お城に行ったら、奥様がクリスティーナ様で、お妃様がアイリーン様なのですね」
ウィリアムが間違えないようにしなければと、難しい顔を浮かべている。
「大丈夫よ、私のことは『奥様』でクリスティーナのことを『妃殿下』と呼べばいいのだから」
「はい! そういたします」
ウィリアムを見ていると……足元でウロウロしながら上目遣いで見て来る小型犬を思い出すわ……。
さて、私は公爵家出身のお姫様らしく振舞わなくちゃいけないのが一番大変なところ。
お姫様の気品など備わっていない付け焼刃な身代わり姫だから、子爵令嬢という身分になっている妃殿下よりもずっと育ちが悪い。
それで公爵様の立場が悪くなってくれたら楽なのだけれど、ただ私が恥をかくだけだと思う。
「奥様、もうすぐお城の門に到着しますよ!」
エイミーに言われて、慌ててクリスティーナの手紙を手元に用意する。
……さて、無事に門を通り抜けることはできるかしら。
***
馬車が門に着く。
窓からクリスティーナの手紙を門番に差し出すと、封筒から便箋を取り出し、サインと押された印が本物かどうかをじっくり確認しているようだった。
思った以上に時間がかかる。
車内の私たちは無言のまま、ただ待つことしかできない。
「確認が取れました。クリスティーナ・オルブライト様、通ってください」
そう言われた後で手紙が手元に戻ってくる。
ここで許可されたのを喜んでしまうと怪しいから、静かに「ご苦労様です」と言って手紙を受け取った。
悪いことをしているわけじゃないのに、名前を偽っているのもあって冷汗をかいてしまうわ。
馬車がしばらくお城の敷地を進むと、第二の門が目の前に立ちはだかった。
どうやら、ここからは馬車を降りて歩かなくてはいけない。
「奥様、恐らくここから先は付いて行くことができないと思います」
馬車の後ろを馬に乗って付いてきていたオシアンが馬車の窓から言った。
町からずっと私の護衛のためにいてくれたオシアン、そして馬車の前にいるフレデリックは、一旦ここでお別れをしなくちゃいけないだろう。
「そうね。私たちに何かあった時のために、あと一泊だけ宿で待機していてくださるかしら? 場合によっては、ユリシーズの手紙を運んでもらうかもしれないから」
「かしこまりました」
「代金は全部バートレットに請求するのよ」
「はい」
オシアンは笑いながら馬から降りると、馬車の扉を外から開いて私をエスコートしてくれた。
ドレスで馬車を降りるのはそれなりに大変で、オシアンの手に手を乗せてひらりと降りると自分が改めてお姫様になった気分がする。
「オシアン、これを『領主様』が見たらひどく嫉妬するから気を付けてね」
手を繋いだままにこりと笑うと、「そうなのですか?」とオシアンが目を見開く。
「オシアン様は、ご主人様をご存じないのですか? 奥様に触れる異性は何人たりとも許さないお方ですわ」
私の後ろに続いて馬車を降りてきたエイミーが得意げに言う。
別の町に住んでいるオシアンは結婚した後のユリシーズを知らないのだろうから、あなたがそんなに偉そうに言わなくても……と思ったけれど、ユリシーズと私のことをこうして堂々と口にしてくれるのは、彼女がちゃんとオルブライト家を大切に思ってくれている証拠かもしれない。
そして、最後に馬車を降りてきたウィリアムが、エイミーを覗き込むようにして微笑んだ。
強気だったはずが一転、すぐに恥ずかしそうな顔になってしまうエイミー。なんだかいいわね。
「ユリシーズの嫉妬深さも相当だけれど、もともとは私が男性を苦手に思っているからというのもあるのよ」
私が傷つくことだけは、なんとしてでも防ごうと身体を張ってくれたユリシーズ。
その想いが公爵家に知られてしまった今、ユリシーズの隣にいることはできない。
私たちはその場にオシアンとフレデリック、オルブライト家の馬車を残し、第二の門に向かって歩いた。
そこには人が並んで二人入れるかどうかといった黒い鉄扉が門をくり抜くようについていて、私たちが門番に手紙を見せると扉はゆっくりと開かれる。
そこで後ろを振り返り、離れた場所からこちらを見ていたオシアンとフレデリックに手を振った。
向き直って扉から門の中に入ると、視線の先に尖塔がついた大きなお城がそびえたっている。
「ここが、皇族の住むお城……」
石畳の道が先へ先へと続いていた。
後ろの扉は閉められてしまい、もう後戻りはできない。
一歩一歩を踏みしめていく。
クリスティーナと話したいことがあるけれど、あの死神伯が本当は人狼だったのよ、というのは秘密にしておいた方がいいに違いない。
ユリシーズが素敵な夫になってくれたことをクリスティーナは喜んでくれるかしら。
何日か滞在することになるのなら、ウィリアムが尻尾を出したまま歩き回らないでくれることを願ったり、ユリシーズの無事を願ったりして心は休まらないかもしれない。
どうか、事態が好転しますように。
目の前に立ちはだかる大きなお城に圧倒されながら、足を前に進めた。
馬車の中。隣に座るエイミーは無口で、やっぱり緊張しているのかしらとちらりと彼女を見る。
ただウィリアムに見とれているだけだったらしい。心配して損したわ。
三人の車内では、ウィリアムが積極的に話を振ってくれていて、恐らく気を遣ってくれているのだと思う。人狼は感情を匂いで読むからなのか、こちらが隠している感情をさりげなく察して気を利かせてくれるところがある。
犬を飼っていたとき、人間の感情が分かるのかしらと思ったことがあった。犬も人狼も、泣きたいときに強がっているとそっと寄り添ってくれる。
そういうところも愛おしく感じるのかもしれないわね、とウィリアムに熱視線を送るエイミーを見ながら納得した。
彼女の中にあるのは恋だけかもしれないけれど、こんなに表情豊かで楽しそうなエイミーを私は知らなかったから。
「……ですか?」
ぼーっとしていたからウィリアムの話を聞いていなくて、私に向けて何かを尋ねられていたのだと気付いた。
「あっ……ごめんなさい、意識が飛んでいたわ」
「もうそろそろ着きそうですが、準備は大丈夫そうですか? とお尋ねしました」
「奥様、どうされたのですか?」
エイミーに聞かれると、あなたがウィリアムに見とれていたから気になったのよとは返せない。
「こんなにあっさりクリスティーナと会えるなんて思わなかったから、夢じゃないかしらと思っていたのよ」
そんな言い訳で誤魔化したものの、確かにこんなにあっさり会えることになるとは思わなかった。私に何かがあったのだと察して、クリスティーナは無茶をしていないだろうか。
「お城に行ったら、奥様がクリスティーナ様で、お妃様がアイリーン様なのですね」
ウィリアムが間違えないようにしなければと、難しい顔を浮かべている。
「大丈夫よ、私のことは『奥様』でクリスティーナのことを『妃殿下』と呼べばいいのだから」
「はい! そういたします」
ウィリアムを見ていると……足元でウロウロしながら上目遣いで見て来る小型犬を思い出すわ……。
さて、私は公爵家出身のお姫様らしく振舞わなくちゃいけないのが一番大変なところ。
お姫様の気品など備わっていない付け焼刃な身代わり姫だから、子爵令嬢という身分になっている妃殿下よりもずっと育ちが悪い。
それで公爵様の立場が悪くなってくれたら楽なのだけれど、ただ私が恥をかくだけだと思う。
「奥様、もうすぐお城の門に到着しますよ!」
エイミーに言われて、慌ててクリスティーナの手紙を手元に用意する。
……さて、無事に門を通り抜けることはできるかしら。
***
馬車が門に着く。
窓からクリスティーナの手紙を門番に差し出すと、封筒から便箋を取り出し、サインと押された印が本物かどうかをじっくり確認しているようだった。
思った以上に時間がかかる。
車内の私たちは無言のまま、ただ待つことしかできない。
「確認が取れました。クリスティーナ・オルブライト様、通ってください」
そう言われた後で手紙が手元に戻ってくる。
ここで許可されたのを喜んでしまうと怪しいから、静かに「ご苦労様です」と言って手紙を受け取った。
悪いことをしているわけじゃないのに、名前を偽っているのもあって冷汗をかいてしまうわ。
馬車がしばらくお城の敷地を進むと、第二の門が目の前に立ちはだかった。
どうやら、ここからは馬車を降りて歩かなくてはいけない。
「奥様、恐らくここから先は付いて行くことができないと思います」
馬車の後ろを馬に乗って付いてきていたオシアンが馬車の窓から言った。
町からずっと私の護衛のためにいてくれたオシアン、そして馬車の前にいるフレデリックは、一旦ここでお別れをしなくちゃいけないだろう。
「そうね。私たちに何かあった時のために、あと一泊だけ宿で待機していてくださるかしら? 場合によっては、ユリシーズの手紙を運んでもらうかもしれないから」
「かしこまりました」
「代金は全部バートレットに請求するのよ」
「はい」
オシアンは笑いながら馬から降りると、馬車の扉を外から開いて私をエスコートしてくれた。
ドレスで馬車を降りるのはそれなりに大変で、オシアンの手に手を乗せてひらりと降りると自分が改めてお姫様になった気分がする。
「オシアン、これを『領主様』が見たらひどく嫉妬するから気を付けてね」
手を繋いだままにこりと笑うと、「そうなのですか?」とオシアンが目を見開く。
「オシアン様は、ご主人様をご存じないのですか? 奥様に触れる異性は何人たりとも許さないお方ですわ」
私の後ろに続いて馬車を降りてきたエイミーが得意げに言う。
別の町に住んでいるオシアンは結婚した後のユリシーズを知らないのだろうから、あなたがそんなに偉そうに言わなくても……と思ったけれど、ユリシーズと私のことをこうして堂々と口にしてくれるのは、彼女がちゃんとオルブライト家を大切に思ってくれている証拠かもしれない。
そして、最後に馬車を降りてきたウィリアムが、エイミーを覗き込むようにして微笑んだ。
強気だったはずが一転、すぐに恥ずかしそうな顔になってしまうエイミー。なんだかいいわね。
「ユリシーズの嫉妬深さも相当だけれど、もともとは私が男性を苦手に思っているからというのもあるのよ」
私が傷つくことだけは、なんとしてでも防ごうと身体を張ってくれたユリシーズ。
その想いが公爵家に知られてしまった今、ユリシーズの隣にいることはできない。
私たちはその場にオシアンとフレデリック、オルブライト家の馬車を残し、第二の門に向かって歩いた。
そこには人が並んで二人入れるかどうかといった黒い鉄扉が門をくり抜くようについていて、私たちが門番に手紙を見せると扉はゆっくりと開かれる。
そこで後ろを振り返り、離れた場所からこちらを見ていたオシアンとフレデリックに手を振った。
向き直って扉から門の中に入ると、視線の先に尖塔がついた大きなお城がそびえたっている。
「ここが、皇族の住むお城……」
石畳の道が先へ先へと続いていた。
後ろの扉は閉められてしまい、もう後戻りはできない。
一歩一歩を踏みしめていく。
クリスティーナと話したいことがあるけれど、あの死神伯が本当は人狼だったのよ、というのは秘密にしておいた方がいいに違いない。
ユリシーズが素敵な夫になってくれたことをクリスティーナは喜んでくれるかしら。
何日か滞在することになるのなら、ウィリアムが尻尾を出したまま歩き回らないでくれることを願ったり、ユリシーズの無事を願ったりして心は休まらないかもしれない。
どうか、事態が好転しますように。
目の前に立ちはだかる大きなお城に圧倒されながら、足を前に進めた。
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