angel observerⅡ 六神の加護

蒼上愛三(あおうえあいみ)

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 私は、息を潜めて隠れていた。しかし、すぐに見つかってはまた身を隠す。というのを続けていた。
「小賢しい」
敵の彼女は小言を漏らしていた。
 だが彼女は、至って冷静なようだ。確実に潜伏場所を見つけて、攻撃を仕掛けてくる。それに加えて、ご丁寧なことに擬似空間を作り出し、私だけを閉じ込めたようだ。
「痛っ、結界」
何もない道だと思ったところに、頭を打ち付けて座り込む。
 見上げると、バチッと空間に電流が流れていた。
 なるほど、この結界が擬似空間を作り出しているというわけか。
「見つけました」
 彼女は、私の直上から垂直に落下して、地面に槍を突き立てた。その衝撃で、土煙が舞う。槍は私の首の横に突き立っていて、あと数ミリでもずれていたら致命傷だっただろう。
 私は聖剣で、私の体にまたがっている彼女の胸部めがけて、剣で突くと。彼女は、槍の柄に掴まってふわっと宙を舞い、後退する。
 その好きにすかさず、体を起こして再び剣を構えた。
 すると、彼女から放たれていた殺気が薄れたかと思うと、槍を下げると一礼して、飛び去ってしまった。
「えっなんで」
思わず口から混乱の一言が零れた。
 しかし、危機的な状況ではあったが、なんとか生き残ることができた。それについては、自画自賛したくなるほどだ。この周辺に張り巡らせられた結界は、すでに無く辺りは静まり返っていた。
「ふぅ。寒っこんな格好してたら風邪ひくわ。速くホテルに戻らないと」
 コイオスとクリオスの様子を見に行くと。クリオスは目を回して伸びていた。コイオスは、俯いて涙を流していた。
「どうした。怪我がひどいのか?」
ふるふると首を横に振る。どうやら違うみたいだ。
「じゃあ、なんで泣いているんだ。私はこうして生きているぞ」
「申し・・・わけ・ありま・・せん」
 コイオスから吐き出された言葉は、謝罪の言葉であった。彼女は、何に責任を感じたのかわからないが、今はそっと抱き寄せてあげることしか私にはできない。
「お前たちは、立派だった。悪いのは私の方だ」
「そんな、姉様は被害者です」
「いやそれは違う。誰かが誰かを傷つけるのには理由がある。私はそれに気づかず無防備なところを晒してしまった。だから、お前たちや真理亜に迷惑をかけたのは、私なんだ」
「うぅ、姉様は悪くない・・・です」
また、泣かせてしまったな。私はもっと強くならなくてはな。
「帰ろ。コイオス歩ける?」
「はぁい」
 それからクリオスを背負って、ホテルに着いたのは、午前3時頃だった。
 コイオスとクリオスは、この部屋で寝るらしい。クリオスは、完全にノックアウトである。
 真理亜は、というとまだ起きていて、クリオスを寝かせるのを手伝ってくれた。そして、私の格好を見ても何も聞かずに、ただバスローブを用意してくれた。その心遣いがとても嬉しかった。
「とりあえず、2人とも寝ちゃいましたね。置き手紙だけ置いて、私たちは、この子たちの部屋で寝ましょうか。隣ですし」
「それもそうね」
 私たちは、自分たちの占領されたベッドを後にして、隣の部屋に移った。
 真理亜は、自分のパジャマをちゃっかり持ってきていたようだ。言ってくれれば良かったのに、と私は思ったがそれは口に出さない。
「さて、何から話しましょうか?」
と言って、ベッドの脇に座る私の隣に座った。何から話す。そんなことは、もうとっくに分かりきっていた。どれだけ迷惑をかけただろう。どれだけ心配させただろう。
「真理亜、ごめんなさい」
私は、心から素直に謝った。
「はぁー。ヒルデさん違いますよ」
真理亜は、私の謝罪を否定する。どうして?何が違う。私は困惑した。
「私、ヒルデさんが帰ってきた時、思ったんです。ああ、私が叔父さんに着いて行くって言わなかったら、ヒルデさんがひどい目に合わなくて済んだのにって」
「私は、私は、私が勝手巻き込まれただけで、真理亜は悪くない。真理亜がギリシャに行こうって言ってくれなかったら、あの立派な神殿や美しい景色は、見られなかっただから・・・」
私は、俯いた。膝は小刻みに震えている。怒りなのか、悲しみなのか、恐怖なのか。いいや、全部だ。私は未熟だ。こうして助けてもらわないと何もできない。どうしようもない・・・。
「ヒルデッ!」
「はいっ」
突然、真理亜がきつく私の名を呼び、条件反射で、俯いていた背筋が、ビクッと伸びる。そして真理亜の方を向くと、凄まじい平手の一撃をもらった。私は、ベッドに仰向けになって、ヒリヒリする頬を抑えて、ポカンとした表情で真理亜を見つめる。
「まりあ?」
そして、ガバッと真理亜は覆い被さると耳元で語りかけた。
「泣きたい時は泣け。辛い時は辛いと言え」
「真理亜、私は」
真理亜の言葉に呼応するように目尻が熱くなるのが分かった。泣きたい、辛い。もう私は張り詰めていた何かが切れて、どうしようもなくなっていた。
「真理亜、私は辛い。怖い。痛い。苦しい。うわぁぁぁー」
ただ泣いた。真理亜の優しさに触れて溶け出した涙が、心から流れ出す。
「やっと、本当のこと言ってくれた。それでいいんだよ」
気持ちが、スッとする感じと、泣くために使った体力の消耗とで、眠くなっていた。目も鼻もきっと赤くなっているんだろうな。みっともない。けど気持ちいい。
「おやすみなさい。ヒルデさん」
「おやすみ、真理亜」
私たちは、そう言ってそのまま同じベッドで、寄り添って眠りについた。

 目が醒めるとすでに朝になっていた。横で寝ている真理亜のパジャマが少しはだけていて、ドキリとする。なので極力見ないようにして、ベッドから抜け出した。
「そうだ。コイオスとクリオスの様子を見に行に行ってみよう」
隣の部屋に入ってみると、2人ともいない。どこかへ出かけてしまったのだろうか。と思っていた矢先、
「確保」
と言うコイオスの声と共に、クリオスが、私をベッドに押し倒して私の体に跨がっている。
「クリオス確保しました」
「コイオスが命じます。姉様に思う存分甘えよ」
「何っ、どうしたのいきなり」
2人は、ここぞと言わんばかりに、抱きついてきて、少し痛いくらいだったが、心配させたし、まあ今日くらいはいいかと、成り行きを見守ることにした。
「姉様、コイオスはどんな時でも、離れません。お手洗いもお風呂も地獄でさえお供いたします」
「えっ嫌」
「はあああ、なんという仕打ちでしょうか」
コイオスは私の右隣でうなだれている。
「姉様、クリオスは隅々まで姉様の状態を管理いたしましょう。それこそ、姉様のスリーサイズの変化から感情の揺らぎまで徹底的に」
「それも嫌」
「はっはっは。デスヨネー」
2人は、一体どうしてしまったのだろか。様子が変だ。いや、いつもこんなだったか。うん、いつもと変わりないな。私はスクッと立ち上がって、「朝ご飯食べに行く時また来るわ」と言い残して、自分の部屋(コイオスとクリオスの部屋)に戻ってきた。そろそろ真理亜を起こそう。
「真理亜、朝だぞ。まっひゃあ」
真理亜の肩を揺すろうと手を伸ばすと布団の中に引きずり込まれる。
「ヒルデさんの匂い、いい香り美味しそう。いただきまぁす」
「やっやめ、真理亜」
カプッと親指を食われた。いや、違う違う。状況解説している場合じゃない。真理亜は、完全に寝ぼけている。今日の朝は、みんなして何なんだ。それに抜けない。何という吸引力なんだ。すると、真理亜の目が開いて、
「おはほうほはいはふ。チュポン。えへへ。美味しかったです」
「真理亜、深夜のが台無しだな」
「私はレストランでヒルデさんの注文したお肉が、とても美味しそうだったので、食べちゃっただけですけど」
あれは、私の匂いじゃなくて、私の注文した肉の匂いだったのだな。
「あれっ」
ダメだ。真理亜は夢と現実とが入り乱れているみたいだ。まだ、そっとしておくとしよう。
 そして、私たちはフロント横のレストランで朝食を摂った。朝だけここのレストランは開いて、ホテルの宿泊費に朝食も含まれているため、午前10時30分までは自由に出入りが出来るそうだ。
「えっと、今は9時25分過ぎですね」
 真理亜が腕時計を見て、時間を確かめる。先程とは別人の様だ。
 コイオスとクリオスも、普通に朝食を食べ進めていた。ビュッフェなので、時折「ここのパン種類がたくさんありますよ」なんてクリオスは、はしゃいでいた。
「それで、今日はどうする?」
「そうですね、ヒルデさん服、無くなってしまったんですよね」
「面目ない」
 私は少しバツが悪い。昨日のあそこに戻れば、着ていた服があるだろうが、いかんせん、私は極力あの会社に近づきたくない。ならば、
「新しい服を買いに行きましょう」
「呼びの服だけで、持たせられる」
「叔父さんと連絡がつかない今、今後のことを考えて、せめて1着は買っておいても損はありません」
 真理亜がそう言うのならば、そうなのだろう。なにせ真理亜は、若田家の会計であり、料理長なのだ。
 しかし、服と言っても当てはない。どこの服を買うと言うのだろうか。
「すぐそこの洋物の服とかどうですか?フリルとか付いてて、お姫様っぽいですよ」
あまり目立つ服装は控えたいな。
 そこで、私はやはり動きやすさを1番とした服がいいと思った。この際ジャージでもなんでもいい。昨日、着ていた布きれみたいな服でなければ本当に、安いものでいいのだが、
「ダメです」
 真理亜は、私の肩を掴んで、私の思考を読んだのか、抗議してきた。
「今、安服でもいいやって思ったでしょ」
ギクッ。心が跳ねるような気持ちがした。
「べっ、別にそんなこと・・・」
「いいえ、大事なことですよ。だって失くした服 は、ドレスだったのでしょう?」
 どうだったのだろう?私自身、着心地が良くてあの服、ベストにポロシャツ、下は黒のワンピースぐらいの気分だったから、ドレスだったかどうかはわからない。
 だが、私とてドレスがどのようなものかは、知っている。人間界での礼装の1つだったと思う。
「ドレスかどうかは、忘れたわ。でもそんなにいいやつだったのか?」
「ドレスはみんな高いんですよ」
ありゃりゃ、どうやら私が失くした服は、ドレスだとしたらかなり損しているらしい。
「でも、ドレスじゃなくても私は、オッケーよ。着られればいいんだから」
「ドレスじゃないにしても、ヒルデさん、かわいいんですからお洒落しないともったいないですよ」
 そういうものなのだろうか。私は、自分の掌を見つめる。それは、硬くていくつかマメの後があり、少し黒くなっている。色素沈着というやつだ。
 そんな掌を見ていると、やはりお洒落云々は、私とは、無縁ではなかろうか。
 そして、見つめていた掌をコイオスとクリオスが手に取る。
「姉様、私たちは」
「姉様のこの手を」
「いつか煩わす」
「日がこないよう」
「「務めると、ここに誓います」」
 潤んだ瞳で、私の掌にすがりつく2人を、私はただ見つめていた。すると余っていた方の手を真理亜が、握ってぐいっと引っ張った。
「例え、ヒルデさんの掌が、男の人みたいでも、こんなにあったかくて頼もしいことを、私は知ってる。コイオスちゃんもクリオスちゃんも、叔父さんだって知ってるんだよ。だから・・・だから」
 私は今、どんな顔をしているのだろう。間抜けな顔?嬉しい顔?恥ずかしい顔?きっと、全部だ。
 一言では言えない、なら二言、三言言ってもいい。だから、私は今たくさんの感情が、頭を心を巡るのがわかるのだ。それでも、返す言葉はとても簡単だ。
「ありがとう」
これだけで、私の気持ちが伝えられる。
「さあ、行きましょう。ここからがスタートなんですから」
そう言って、私たちはギリシャの服屋を巡り歩いた。
 試着しては、次の店の繰り返しを幾度か続けた後、気に入った服を購入することができた。
 上は、胸元の無い肩ベルトのジャケットの中に、縦縞のフリルのブラウスがセットでマネキンが着ていたものをそのまま購入した。おまけに、首に付けるベルト型のアクセサリーも付いてきた。そして下は、着物のようなスカートで、横に切れ込みがあり、脚が広げやすい。また、私の好みで和を思わせるデザインだった。
 それとなく、上下服が喧嘩しない程度に来こなせている気はするのだが。
「どうだろうか?」
 試着室を出て、3人に見せてみる。
「とっても可愛いです。子供っぽさと大人っぽさがいい具合に噛み合っていますよ」
「「姉様、とてもお似合いです」」
称賛の言葉をもらい。真理亜に借りていた服の代わりに、たった今購入したての服を着ることにした。そういつまでも借りっぱなしというのもよくないと思ったからだ。
「ありがとう真理亜。借りてた服袋に入れておくわね」
「はい。お役に立ててなによりです」
「それで、これからどうするの?」
 私たちの予定は、服を買うことだった。その予定、ないし目的は達成してしまったわけだが。
「お昼までは、自由行動にしましょう。私はちょっと叔父さんに電話してみますね。朝もかけんですけど、繋がらなくて」
「わかった。じゃあ12時になったら中央広場に集まろう」
「はい」
 真理亜はそのまま、道の隅で電話を取り出した。
「で、あんたたちはどうするの?」
 コイオスとクリオスに質問する。
「私たちは、1度エデンに戻り兄様と姉様に指示を仰ぎに行きます」
「今後の方針を考えねば」
「「姉様、ご無理をなさらないでください」」
それだけ、言い残すとさっと、人並みに紛れてしまった。
 ポツンと、観光客の溢れるギリシャの、石畳みの道のど真ん中に、取り残された私は、「元はと言えば私のせいだもんね。仕方ない」と、呟き私は私のすべきことに取り掛かった。
 私のすべきこと、それは私の父クロノスとの約束。兄姉を探し尽力してもらうこと。
 手がかりは無い。足で稼ごうにも、翼が出せない。私の奪われた神格を取り戻すタイムリミットは、刻一刻と迫っている。
「止まっても仕方ないわね。行動あるのみ。終わった事は次に生かす」
気合いを入れなおして、私はとにかく海沿いへ向かうことにした。
 何のアテもない。ただの直感である。
 何となく、海、地中海には何かいると思ったのだ。
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