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200年ぶりに帰ってきました
事情を聞くようです
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竜馬の目が「ごめん!」といってるようだからつねるのをやめてやった。
これだけで許す俺は優しい奴だと思う。
そう呟いたら竜馬は「え?」と首を傾げたので、頬をつねる構えをすると、
「いや待って!もうやめてください晶様はマジ優しいです!だからもうその構えはやめてくれ!」
「次はない」
「ははー!」
と竜馬と愉快な茶番を繰り広げて(ちなみに小声で)いたら翔太が苦笑しながら話しかけてきた。
「千野さん、九藤さん、もうみんな行っちゃいましたよ」
「え、マジ?」
「マジです」
「何しに?」
「...もしかして話聞いてませんでしたか」
「「うん」」
そしたら翔太はため息をついてこれまでの話を教えてくれた。
俺達が茶番を繰り広げている間に翔太は真面目に聞いていたのか。
なんかすごい申し訳ない。
全ては竜馬のせいにしようそうしよう。
翔太が話してくれたことをまとめると
・ここはメルニア大陸のクロウヴィア帝国であること
・今この世界に魔王がいてその魔王がこのメルリア大陸を支配しようとしてること
・しかし魔王は人族よりはるかに強い魔族のトップであるため対抗できないこと
・この世界の人族が駄目なら異世界の人族を呼べばいいじゃない!と考え召還したこと
・異世界の人族、勇者はこの世界の人族よりもかなり強くなる可能性があること
・上記のことから魔王と戦ってこの世界を救ってほしいこと
らしい。
つーか上から4つ目に問題あるだろ。
誰だよこんなこと考えた奴。
なおこのことはうちのクラスのリーダー的存在(勇堂光輝という性格が勇者っぽい奴)が快諾したらしい。ほかのクラスメートも同じらしい。
おいもう少し考えろよ。
ここは現実であってゲームとかじゃないんだぞ。
お前だけならいいけどほかの奴らも殺し合いにでるってことだぞ。
竜馬も同じことを考えたらしく顔しかめてた。
「おいおい、その勇者様はほかの奴のことを考えてねえだろ」
「まあ僕もそう思いましたよ。せめて考えた上でいってほしかったです...」
どうやら翔太もらしく悲しそうに言った。
しかし翔太は気分を変えるように「これから《ステータス》を調べるらしいですよ!」と笑顔でいった。
どうやら《ステータス》がどうなっているか楽しみらしい。
竜馬もそれを聞いて「おお!マジで!?楽しみ!」とわくわくしてる。
やっぱり二人はまだ子供なんだと思う。
だが俺はそれどころではなかった。
今更だが気づいたのだ。
ここ俺の故郷じゃね?と...
これだけで許す俺は優しい奴だと思う。
そう呟いたら竜馬は「え?」と首を傾げたので、頬をつねる構えをすると、
「いや待って!もうやめてください晶様はマジ優しいです!だからもうその構えはやめてくれ!」
「次はない」
「ははー!」
と竜馬と愉快な茶番を繰り広げて(ちなみに小声で)いたら翔太が苦笑しながら話しかけてきた。
「千野さん、九藤さん、もうみんな行っちゃいましたよ」
「え、マジ?」
「マジです」
「何しに?」
「...もしかして話聞いてませんでしたか」
「「うん」」
そしたら翔太はため息をついてこれまでの話を教えてくれた。
俺達が茶番を繰り広げている間に翔太は真面目に聞いていたのか。
なんかすごい申し訳ない。
全ては竜馬のせいにしようそうしよう。
翔太が話してくれたことをまとめると
・ここはメルニア大陸のクロウヴィア帝国であること
・今この世界に魔王がいてその魔王がこのメルリア大陸を支配しようとしてること
・しかし魔王は人族よりはるかに強い魔族のトップであるため対抗できないこと
・この世界の人族が駄目なら異世界の人族を呼べばいいじゃない!と考え召還したこと
・異世界の人族、勇者はこの世界の人族よりもかなり強くなる可能性があること
・上記のことから魔王と戦ってこの世界を救ってほしいこと
らしい。
つーか上から4つ目に問題あるだろ。
誰だよこんなこと考えた奴。
なおこのことはうちのクラスのリーダー的存在(勇堂光輝という性格が勇者っぽい奴)が快諾したらしい。ほかのクラスメートも同じらしい。
おいもう少し考えろよ。
ここは現実であってゲームとかじゃないんだぞ。
お前だけならいいけどほかの奴らも殺し合いにでるってことだぞ。
竜馬も同じことを考えたらしく顔しかめてた。
「おいおい、その勇者様はほかの奴のことを考えてねえだろ」
「まあ僕もそう思いましたよ。せめて考えた上でいってほしかったです...」
どうやら翔太もらしく悲しそうに言った。
しかし翔太は気分を変えるように「これから《ステータス》を調べるらしいですよ!」と笑顔でいった。
どうやら《ステータス》がどうなっているか楽しみらしい。
竜馬もそれを聞いて「おお!マジで!?楽しみ!」とわくわくしてる。
やっぱり二人はまだ子供なんだと思う。
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