陰キャが逆襲してもいいじゃないか!

暇けんぴ

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なんかなろう系な力に目覚めちゃいました…

「陰キャ」の世界

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あぁ…、今日もまた学校だ…。

また今日も虐められるのか…。

ほんと…、生きてる意味ってあんのかな…。








どうも、虚無虚無プ○ンな高校2年生陰平かげひら 引人ひきとです☆。
正直言って学校云々より人生に価値を見いだせない陰キャです☆。
いやほんとなんでこの世の中は陰キャに対してめちゃくそ厳しいんでしょうね~。もう厳しくされすぎて泣いちゃうよ~(p_q*)シクシク……、って出る涙なんてとうに枯れ果てたわ。


小学校の頃から目隠しヘアーにTHE・陰なオーラを出してた俺は、周りのガキどもからそれはそれは幼稚ないじめを受けている。
正直ラノベからパクってきてんじゃねえかってぐらい幼稚なもんなのだが…。
まぁそれも中学卒業までの話だったんだが…。

高校に入ってからは一気にエスカレートして、毎日サンドバッグ&まな板扱いされ、今じゃ身体中に痣、刺傷、切傷、火傷痕、etc…がいっぱい刻み込まれている。
正直ヤッちゃんの刺青の方がまだ芸術性あるぞってぐらいには。

そんな俺には当然誰も味方してくれない。否、させない。
ここまでの扱いを受けているやつを関わるとそいつまでに被害が及びかねんからね~。

そんなわけで俺ちゃんはずっと陽キャとかいう人種バカどもと孤独に戦うのさ…、いやこんな言い方してもなんもかっこよくねぇわ…。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


教室:

「ねね、昨日のドラマみた~?マジやばくなかった~?」

「それな!超ヤバかった~!」


「いやいや絶対○○ちゃんの方が可愛いっしょ~」

「そんなわけねぇって~。□□ちゃんはマジでやべぇんだって~」


あーほんと馬鹿みたいな会話しか出来ねぇのかよこいつら。
何がやべぇんだよ、どのシーンがやばかったんだよ。
可愛い女子誰かなんて話おめぇらがしたとこで意味ねぇだろ、おめぇら結構なヤリ○ンで知られてるからな?

なんて口に出せる訳もなく…。
教室の外にまで響くバカバカしい会話をBGMにしなきゃならないのは誠に誠に!!遺憾だが、教室に入らにゃ仕方ないんだよ~。

まぁ俺が入ったら一瞬でサイレント・ルームになるけどね☆。


(|・ω・)|ガラガラ


「「「「「「………………チッ」」」」」」



……いやさすがに全集中舌打ちは辞めて?地味にメンタルに来るんだよ?俺ちゃん豆腐メンタルよりも柔らかいんだよ?…いやそこまでヤワじゃないけども。

入って早々クラス中から注目を集める俺ちゃんマジ人気者~……、ってノリは通じないことぐらい分かってますよ~だ。
どうせまたいつもみたいにしないと行けねぇんだろうなぁ~。


いつもいつも嫌われ者の俺ちゃんの机には落書きがされ、机の中にはゴミが敷き詰められている。そのため登校したらまずやるのは机の掃除だ。

次にするのは椅子探しだ。
毎日毎日無駄な労力を割いてまで俺ちゃんの戦友、いやもはや相棒までもある椅子を隠すのだ。
いやほんとあの椅子結構寝る時に楽なようにオリジナルカスタマイズしてるんだよ?
それをわざわざ遠い体育館裏とか屋上とかに置いてくるから、ほんといつかは制裁おしおきしてやらんとな~。


相棒を探し出してやっと教室に戻ると今度はア○クに接続待ったナシの悪意に晒される。ほんと尽きないよね~。その悪意をテスト範囲外から出してくる先生達に向けてくれよ~(p_q*)シクシク
まぁ、今じゃ慣れすぎてこれがないと朝が始まらないレベルまであるんだけどね♪……、やっぱふつーにきついっすわ。

こんな状況の中でとる行動はただひとぉつ!



寝るに限るのだよ( ̄▽ ̄)

いやほんと寝る以外何しても攻撃対象になるだけだからね?
例えば次の授業の準備をしたとしよう。そしたら間違えちゃった~つって思いっきりジュースぶっかけてきたり、机にぶつかってきて落ちた教科書やらノートやらを踏んづけてくんだよ?ほんと何回教科書買い直したことか。
それ以外に普通に起きてたら悪口コンサートの開幕だし、席を離れたらまた椅子やら机やら荷物やらが悲惨な目に遭う。

となると結局寝るしかないんだよ。
寝てたら勝手に悪口ノイズは聞こえなくなるし、ちょっとやそっとの衝撃じゃ起きないから一番楽なんだ。
もちろん授業中はちゃんと起きている。てか起きてねぇとまた何かいちゃもん付けられるからな。

ほんと担任のやつもいい加減何かしてくれよ~。
あいつ絶対自分の責任になるからって無視ってんぞこれ。
そんなやつの授業なんざサボってやりたいがそうしたら内申に響く、てか内申がとんでもねぇ事になっちゃう☆


ほんとどうやったら平穏に生きれるのかねぇ~……。



-----------------------


そんなこんなで放課後。
え?端折りすぎって?だって特に書くようなことないんだよ?ほんとだよ?
ただいじめっ子(笑)が今日も俺の大事なボディに傷をいっぱい作ってくれただけだから。

ほんとおかげで俺の身体見える所以外は全部傷だらけになっている。よく耐えてると思うよ……。まぁそれも多分今日までだと思うけど。


流石に限界が来た。

この生活をあと1年以上も続けなければならないとなると、流石に耐えきれなくなる。
とてもじゃないが精神がぶっ壊れる。良くて引きこもり、最悪は廃人かサイコパスな殺人鬼となるだろう。


一体俺が何をしたっていうんだろうか。


一体どこで間違えたんだろうか。


俺はこのまま生きててもいいんだろうか。


考えたらキリがない。
だから終わりを迎えることにした。

周りに相談すれば良かったんだろうか。

俺の親は母親1人だけだ。母さんが必死に働いて一生懸命大切に育ててくれてるのはほんと毎日感謝している。俺のために無理をしていることも知っている。
そんな母さんにこれ以上問題を持ち込みたくはない。これ以上母さんを心配させたくない。

一種のプライドの様な物が邪魔をする。

そうして俺は独りとなっていった。

やっぱぼっち極めてたらなんとかなるかと思ってたが無理みたいだ。
とんでもない寂しさや虚無感が日に日に増して襲ってくる。
何度涙を流したことか。涙はもう枯れてしまったけど。
せめて信頼出来る人が1人でも居たら変わったんだろうな。


と学校の屋上で1人耽っていた。

まぁ言うたら最後の懺悔みたいなもんだ。
これが終わればここから飛び降りる。
多分俺が死んだところで何も変わらないし、誰もなんとも思わないだろう。
最初のうちはネタになるだろうが、数日も経てばまた別の獲物を探して遊ぶだろう。

すまんな次のターゲットくん。君はちゃんと誰かに話すんだよ?

とどこの誰かもわからんやつに無駄なエールを送る。


さてさて。ではそろそろ終わろうか。

小学校までは楽しかった人生だ。
今頃あの子はどうしているんだろうか。
俺が虐められる原因となった事件の被害者の女の子はどう過ごしているのだろうか。幸せになってくれよ?それが唯一の悔いである。


どこにいるんかわからん神様へ。
どうか来世は普通にゴリラとして生きさせてください。理由は面白そうだから。


ではさらだばー諸君!
I can fly!!!!!


「ゴファッ!」


やべぇよ……

痛すぎでしょこれ……

身体中痛すぎる……

やっぱ飛び降りるべきじゃ無かったか……

ほんと清掃員の人ごめんしゃい……

なんか周りがうっさいな……

早くも見つかったか……

お前らのためにネタを提供してやってんだ……さっさとどっか行け……

ほんと……もう……

眠いんだから……さ……




「いき……た……い…………」

































『陰の逆襲クエストが始まりました。』





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