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11~20
始まるぞ、冒険者生活!
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いよいよ冒険者生活が始まる。
夕べは数日ぶりにまともな食事をお腹いっぱいに食べ、フカフカのベッドでぐっすりと眠ることができた。
本当に生きた心地がしなかったからな。
「よし、準備完了だ。いくぞ」
ボロボロになった衣服を新調してもらい、ミルミハイド商会で最高級の旅衣装を提供してくれた。
丈夫で長持ち。それでいて伸縮性が高くて動きやすかった。
武器は愛用のショートソードがあるけど、流石にこれだけだと戦いは長持ちしないだろう。この後トトルムさんに武器工房を紹介してもらい、そこで新しい武器を新調する予定だ。
これまでずっと剣の修業を重ねてきたが、戦い方の幅を広げる為に色んな武器を試すのも良いかもしれない。
僕はこの【ためて・放つ】に無限の可能性を感じている。
一つの戦い方に固執して将来を狭めるのはよくない。
それに気になるのは……。
――――コンコンッ
「はい、開いてます」
扉が開くと、ぴょこんとフサフサの耳がのぞき込む。
「おはようございます。よく眠れましたか」
「ええ、100年ぶりにぐっすり眠れた気分ですよ」
「ふふ。私も同じような気分です。あ、その服、凄くお似合いですよ。とっても素敵です」
「ありがとうございます。リンカニアさん……、いえ、リンカさんこそ。新しい衣装がよくお似合いです。それに、髪色はブルーにしたんですね」
リンカニアさん改め、リンカさんの髪色は銀髪でもなく、黄色でもなかった。
透くような青い空を彷彿とさせるクリアブルーの毛並みは、彼女の雰囲気によく合っている。
「銀色でも黄色でも、元メンバーにはバレそうですから。一から出直すって意味ではこの透明感のある色はピッタリかもしれません」
「僕もそう思います。空色はリンカさんのイメージにピッタリですね。あの銀髪もとても美しかったですけど」
「うふふ、なんだか口説かれてるみたいですね」
「えっ、あ、いや、すみません、そういうつもりはなくてっ」
「冗談です♪ あ、そうだ。トトルムさんからこれを預かってきたんです」
「これは?」
リンカさんが手に持っていたのは腕輪型のアクセサリーだった。
見ると彼女の腕にも同じものが身につけられている。
「もしかして、髪色を変えるマジックアイテムですか?」
「ええ。しばらくあなたが生きていることはご実家に知られない方が良いと思いますので、正体を隠すためにも見た目を変えるのは有効だと思います」
「そうですね。ではお言葉に甘える事にします」
「何色になさいますか? 色々あるみたいですけど」
「そうですね……」
赤、青、黄色、緑に紫。
多様な色を揃えてくれたようだ。僕はいくつかの色で迷い、一つの答えに辿り着いた。
母上から頂いた黒髪を隠すのは正直つらい。だけどそれはリンカさんも同じ筈だ……。
「それじゃ、この色で」
「これは……銀色? 理由を聞いてもいいですか?」
僕が選んだのは銀髪の色。リンカさん本来の髪色と同じものだ。
「ええ。本来の自分を隠しながら生きていかないとならないリンカさんに力を貸してほしい。だからせめて代わりに僕があなたの色を背負いたいな、と。ただの自己満足ですけどね」
「……」
リンカさんは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
しまった。そんなに痛々しかっただろうか。
「セージさん、キザって言われませんか?」
「ええっ⁉ いやぁ、そんな事はないと思いますけど……」
メイド達には割と好評だったんだけど……。屋敷の外で女性と接した事ってあんまりないんだよね、僕。
「あはは、冗談です。でも、凄く嬉しいです……私の気持ちを汲んでくれて、ありがとうございます」
『リンカニアのフィーリングゲージが一段階目の条件を満たしました。【ためる】の共有使用が可能になります』
――――
・感情ゲージ
リンカニア 10/20(リンク状態 LV1) 【ためる】を共有可能
――――
「うおっ、こ、これはっ」
「どうしたんですか?」
「あ、いやその……そうですね。道中で追い追い説明します。それよりそろそろトトルムさんのところへ行きましょう」
「そうですね。いよいよ冒険者活動の始まりです。気合いを入れていきましょう」
半ば誤魔化すような形になってしまったが、トトルムさんに挨拶をして出発することにした。
◇◇◇
「おお、よくお似合いですぞお二人とも。選んだ甲斐がありました」
「おはようございますトトルムさん。それにエリスお嬢様。アンナさんも」
「おはようございます。セージ様」
「セージ様おはようございます。お召し物、とても素敵ですわ。まるで伝説の勇者様のようですわ」
「大袈裟ですよ。でもありがとうございます」
トトルムさん親子と挨拶を交わし、彼の案内で武器工房に足を運ぶことになった。
さて、そこでの出来事も詳しく語りたい所だけど、特筆すべきこともないので省略しようと思う。
武器工房で腕利きの職人を紹介してもらい、ミレイユ達からもらったショートソードのメンテナンスをお願いした。
研ぎ直しをして全体の調整をするので数時間が必要とのことなので、その間に冒険者ギルドに顔を出して受ける依頼を選定しようということになった。
「それではトトルムさん、エリスお嬢様にアンナさん。またいずれ顔を出しますので。何かお困りのことがあれば宿にでも」
「ええ。大変お世話になりました」
「あの、冒険のお話、聞かせてくださいね。ご活躍をお祈りしておりますからっ」
「ありがとうございますお嬢様」
「どうか私の事はエリスと呼び捨ててくださいませ」
「い、いやいや。知り合って間もない淑女にご無礼な事はできませんよ」
「でしたらお嬢様呼びはやめてください」
「分かりました、エリス様」
「むぅ……気楽にエリスちゃんでかまいませんのに」
「うふふ、モテモテですねセージさん」
「勘弁してくださいよ」
『エリス・ミルミハイドのフィーリングリンクが一段階目の条件を満たしました。【ためる】を共有可能になります』
「んえっ⁉」
――――――
・感情ゲージ
リンカニア 12/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
エリス・ミルミハイド 15/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
――――――
「ど、どうなされました?」
「あ、いえその……なんでもありません」
なんかいきなり項目が増えたぞ。しかも初っ端から数値が高くないかこれ?
なんだか目をキラキラさせてくるエリス嬢をなんとかなだめすかし、ギルドへと足を運ぶのだった。
◇◇◇
「ようこそ冒険者ギルドへ。これはトトルムオーナー。お待ちしておりました」
「昨日通達したお二人の新人冒険者をお連れしました。私の客人ですので、くれぐれも丁重にお願いしますよ」
「かしこまりました」
「それではセージさん、リンカさん。私はこれにて。お二人の健闘をお祈りしております。お二人の納品する素材の買い取りは常に特別室で行なうように手配しておきますので」
「ありがとうございます。必ず良いものをお持ちしますよ」
トトルムさんに別れを告げ、ギルド内での立ち回りについてリンカさんから色々教えてもらうことになった。
「そうだ。セージさん、一つ提案というか、これからの事についてお話ししたい事があります」
「どうしました?」
「そろそろ敬語で話すのをやめませんか。これから同じパーティーの仲間ですから」
「はい、僕は構いません。もともと先輩ですし」
「違います。あなたも私の事はリンカと呼んでください。敬語も必要ありません」
「そう、なんですか?」
「パーティーメンバーは命を預け合う仲間です。そこに上も下もありません。もしも命の危険が迫った状況になったとき、上下関係があると判断の妨げになります。これは兵士や軍隊との明確な違いですね」
「なるほど……分かりました。いや、分かったリンカさ……じゃなくてリンカ。あらためてこれからよろしくね。これでいいかな?」
「うん。よろしくねセージ君。それと、私はあなたより年上で先輩だけど、そこも気遣いは不要よ。正直あなたの方がずっと強いもの」
「でも僕は冒険者のノウハウや適切な判断をする知識も経験もない。だから先輩として頼りにさせてもらっていいかな」
「ええ。あなたを目いっぱいサポートするわ」
僕は右手を差し出し、リンカと硬く握手する。
――――――
・感情ゲージ
リンカニア 15/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
エリス・ミルミハイド 15/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
――――――
フィーリングリンクの数字が上がった。どうやらこれはお互いの信頼度を表しているのか?
いや、エリス嬢の様子も鑑みると憧れとかも入るみたいだけど、僕に対する何らかの感情の強さで変わるみたいだ。
「早速だけど、依頼をうけましょう。私も一からのスタートだし、早いところランクを駆け上がってあなたの夢を叶えましょう」
「ありがとうリンカ。一緒に頑張ろうね」
「よろしく、セージ君」
「えっと、僕が呼び捨てなのに君付けなの? だったらリンカさんの方が」
「私はいいの。だってその方がお姉さんっぽいでしょ☆」
「あ、はは……なんだかリンカが皆に頼りにされてる理由が分かった気がするよ」
リンカと一緒にいると心地良い。話しているだけで自分の心がほぐされていくのが分かる。
噂に聞いていた人柄にも齟齬がない。やっぱり純白の剣が大躍進したのは、彼女が縁の下の力持ちだったからに相違ないだろう。
「ふふ、簡単に惚れちゃだめよ♡」
「努力するよ」
さあ、これが冒険者としての第一歩。
一刻も早く最高ランクに駆け上がり、ゴルドール・タブリンスにもの申してやる。
――――――
夕べは数日ぶりにまともな食事をお腹いっぱいに食べ、フカフカのベッドでぐっすりと眠ることができた。
本当に生きた心地がしなかったからな。
「よし、準備完了だ。いくぞ」
ボロボロになった衣服を新調してもらい、ミルミハイド商会で最高級の旅衣装を提供してくれた。
丈夫で長持ち。それでいて伸縮性が高くて動きやすかった。
武器は愛用のショートソードがあるけど、流石にこれだけだと戦いは長持ちしないだろう。この後トトルムさんに武器工房を紹介してもらい、そこで新しい武器を新調する予定だ。
これまでずっと剣の修業を重ねてきたが、戦い方の幅を広げる為に色んな武器を試すのも良いかもしれない。
僕はこの【ためて・放つ】に無限の可能性を感じている。
一つの戦い方に固執して将来を狭めるのはよくない。
それに気になるのは……。
――――コンコンッ
「はい、開いてます」
扉が開くと、ぴょこんとフサフサの耳がのぞき込む。
「おはようございます。よく眠れましたか」
「ええ、100年ぶりにぐっすり眠れた気分ですよ」
「ふふ。私も同じような気分です。あ、その服、凄くお似合いですよ。とっても素敵です」
「ありがとうございます。リンカニアさん……、いえ、リンカさんこそ。新しい衣装がよくお似合いです。それに、髪色はブルーにしたんですね」
リンカニアさん改め、リンカさんの髪色は銀髪でもなく、黄色でもなかった。
透くような青い空を彷彿とさせるクリアブルーの毛並みは、彼女の雰囲気によく合っている。
「銀色でも黄色でも、元メンバーにはバレそうですから。一から出直すって意味ではこの透明感のある色はピッタリかもしれません」
「僕もそう思います。空色はリンカさんのイメージにピッタリですね。あの銀髪もとても美しかったですけど」
「うふふ、なんだか口説かれてるみたいですね」
「えっ、あ、いや、すみません、そういうつもりはなくてっ」
「冗談です♪ あ、そうだ。トトルムさんからこれを預かってきたんです」
「これは?」
リンカさんが手に持っていたのは腕輪型のアクセサリーだった。
見ると彼女の腕にも同じものが身につけられている。
「もしかして、髪色を変えるマジックアイテムですか?」
「ええ。しばらくあなたが生きていることはご実家に知られない方が良いと思いますので、正体を隠すためにも見た目を変えるのは有効だと思います」
「そうですね。ではお言葉に甘える事にします」
「何色になさいますか? 色々あるみたいですけど」
「そうですね……」
赤、青、黄色、緑に紫。
多様な色を揃えてくれたようだ。僕はいくつかの色で迷い、一つの答えに辿り着いた。
母上から頂いた黒髪を隠すのは正直つらい。だけどそれはリンカさんも同じ筈だ……。
「それじゃ、この色で」
「これは……銀色? 理由を聞いてもいいですか?」
僕が選んだのは銀髪の色。リンカさん本来の髪色と同じものだ。
「ええ。本来の自分を隠しながら生きていかないとならないリンカさんに力を貸してほしい。だからせめて代わりに僕があなたの色を背負いたいな、と。ただの自己満足ですけどね」
「……」
リンカさんは顔を真っ赤にしてうつむいてしまった。
しまった。そんなに痛々しかっただろうか。
「セージさん、キザって言われませんか?」
「ええっ⁉ いやぁ、そんな事はないと思いますけど……」
メイド達には割と好評だったんだけど……。屋敷の外で女性と接した事ってあんまりないんだよね、僕。
「あはは、冗談です。でも、凄く嬉しいです……私の気持ちを汲んでくれて、ありがとうございます」
『リンカニアのフィーリングゲージが一段階目の条件を満たしました。【ためる】の共有使用が可能になります』
――――
・感情ゲージ
リンカニア 10/20(リンク状態 LV1) 【ためる】を共有可能
――――
「うおっ、こ、これはっ」
「どうしたんですか?」
「あ、いやその……そうですね。道中で追い追い説明します。それよりそろそろトトルムさんのところへ行きましょう」
「そうですね。いよいよ冒険者活動の始まりです。気合いを入れていきましょう」
半ば誤魔化すような形になってしまったが、トトルムさんに挨拶をして出発することにした。
◇◇◇
「おお、よくお似合いですぞお二人とも。選んだ甲斐がありました」
「おはようございますトトルムさん。それにエリスお嬢様。アンナさんも」
「おはようございます。セージ様」
「セージ様おはようございます。お召し物、とても素敵ですわ。まるで伝説の勇者様のようですわ」
「大袈裟ですよ。でもありがとうございます」
トトルムさん親子と挨拶を交わし、彼の案内で武器工房に足を運ぶことになった。
さて、そこでの出来事も詳しく語りたい所だけど、特筆すべきこともないので省略しようと思う。
武器工房で腕利きの職人を紹介してもらい、ミレイユ達からもらったショートソードのメンテナンスをお願いした。
研ぎ直しをして全体の調整をするので数時間が必要とのことなので、その間に冒険者ギルドに顔を出して受ける依頼を選定しようということになった。
「それではトトルムさん、エリスお嬢様にアンナさん。またいずれ顔を出しますので。何かお困りのことがあれば宿にでも」
「ええ。大変お世話になりました」
「あの、冒険のお話、聞かせてくださいね。ご活躍をお祈りしておりますからっ」
「ありがとうございますお嬢様」
「どうか私の事はエリスと呼び捨ててくださいませ」
「い、いやいや。知り合って間もない淑女にご無礼な事はできませんよ」
「でしたらお嬢様呼びはやめてください」
「分かりました、エリス様」
「むぅ……気楽にエリスちゃんでかまいませんのに」
「うふふ、モテモテですねセージさん」
「勘弁してくださいよ」
『エリス・ミルミハイドのフィーリングリンクが一段階目の条件を満たしました。【ためる】を共有可能になります』
「んえっ⁉」
――――――
・感情ゲージ
リンカニア 12/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
エリス・ミルミハイド 15/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
――――――
「ど、どうなされました?」
「あ、いえその……なんでもありません」
なんかいきなり項目が増えたぞ。しかも初っ端から数値が高くないかこれ?
なんだか目をキラキラさせてくるエリス嬢をなんとかなだめすかし、ギルドへと足を運ぶのだった。
◇◇◇
「ようこそ冒険者ギルドへ。これはトトルムオーナー。お待ちしておりました」
「昨日通達したお二人の新人冒険者をお連れしました。私の客人ですので、くれぐれも丁重にお願いしますよ」
「かしこまりました」
「それではセージさん、リンカさん。私はこれにて。お二人の健闘をお祈りしております。お二人の納品する素材の買い取りは常に特別室で行なうように手配しておきますので」
「ありがとうございます。必ず良いものをお持ちしますよ」
トトルムさんに別れを告げ、ギルド内での立ち回りについてリンカさんから色々教えてもらうことになった。
「そうだ。セージさん、一つ提案というか、これからの事についてお話ししたい事があります」
「どうしました?」
「そろそろ敬語で話すのをやめませんか。これから同じパーティーの仲間ですから」
「はい、僕は構いません。もともと先輩ですし」
「違います。あなたも私の事はリンカと呼んでください。敬語も必要ありません」
「そう、なんですか?」
「パーティーメンバーは命を預け合う仲間です。そこに上も下もありません。もしも命の危険が迫った状況になったとき、上下関係があると判断の妨げになります。これは兵士や軍隊との明確な違いですね」
「なるほど……分かりました。いや、分かったリンカさ……じゃなくてリンカ。あらためてこれからよろしくね。これでいいかな?」
「うん。よろしくねセージ君。それと、私はあなたより年上で先輩だけど、そこも気遣いは不要よ。正直あなたの方がずっと強いもの」
「でも僕は冒険者のノウハウや適切な判断をする知識も経験もない。だから先輩として頼りにさせてもらっていいかな」
「ええ。あなたを目いっぱいサポートするわ」
僕は右手を差し出し、リンカと硬く握手する。
――――――
・感情ゲージ
リンカニア 15/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
エリス・ミルミハイド 15/20(リンク状態LV1) 【ためる】共有可能
――――――
フィーリングリンクの数字が上がった。どうやらこれはお互いの信頼度を表しているのか?
いや、エリス嬢の様子も鑑みると憧れとかも入るみたいだけど、僕に対する何らかの感情の強さで変わるみたいだ。
「早速だけど、依頼をうけましょう。私も一からのスタートだし、早いところランクを駆け上がってあなたの夢を叶えましょう」
「ありがとうリンカ。一緒に頑張ろうね」
「よろしく、セージ君」
「えっと、僕が呼び捨てなのに君付けなの? だったらリンカさんの方が」
「私はいいの。だってその方がお姉さんっぽいでしょ☆」
「あ、はは……なんだかリンカが皆に頼りにされてる理由が分かった気がするよ」
リンカと一緒にいると心地良い。話しているだけで自分の心がほぐされていくのが分かる。
噂に聞いていた人柄にも齟齬がない。やっぱり純白の剣が大躍進したのは、彼女が縁の下の力持ちだったからに相違ないだろう。
「ふふ、簡単に惚れちゃだめよ♡」
「努力するよ」
さあ、これが冒険者としての第一歩。
一刻も早く最高ランクに駆け上がり、ゴルドール・タブリンスにもの申してやる。
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