地味スキル「ためて・放つ」が最強すぎた!~出来損ないはいらん!と追い出したくせに英雄に駆け上がってから戻れと言われても手遅れです~

かくろう

文字の大きさ
16 / 137
11~20

元ガンマ冒険者の実力

しおりを挟む
「早速依頼を受けましょう。最初は地味な依頼が多いけど、下積みから始まるのは全員一緒だから」
「そうだね。地道な作業は苦じゃないから、ガンガンこなしてランクを上げていこう」

「うん、頑張ろうね、セージ君」

 さて、いよいよ冒険者活動開始だ。

 前にも説明したが、冒険者には実力と実績に応じてランクが付与されている。

 ランクを決める基準は冒険者ギルド全体で連盟を組んで基準が設けられており、基本的にどの商会が母体のギルドに所属しても評価基準は同じになるように取り決めされているそうだ。

 僕とリンカは新しく登録したばかりなので、新人と同じゼータランク。

 下からゼータ、イプシロン、デルタ、ガンマ、ベータ、アルファときて最高ランクがオメガとなっている。

 リンカが元々所属していたガンマランクというのは、ランク全体の丁度真ん中である。

 一人前の冒険者しか辿り着けない高ランクだ。

 そんな彼女が同じチームで指導してくれるんだ。僕もそれに応えなければ。

 彼女に恥をかかせる訳にはいかない。

◇◇◇

「最初はどんなのを受ければいいのかな。薬草採集とかかな」
「そうね。最初は薬草採集、ドブさらいとか、迷子の猫探しとか凄く地味なのが多いわ。でも私達は早く名を上げたい。そういうのにうってつけの奴があるわ」

「うってつけ?」

 早速受けた依頼の内容は簡単な討伐内容だった。

 簡単、といっても今の僕たちにとっては相対的に簡単というだけで、嘗めて掛かっていい話ではない。

 とりあえず知っている事でも齟齬が生まれないように彼女の言うことをそのまま習おう。

「今回選んだのは無制限の討伐依頼よ。初心者が腕試しで受ける定番オーダーね」

「無制限ってことは、自分で探して討伐するってこと?」
「そうよ。大体の出現ポイントは分かってるから一見簡単そうだけど、自分の実力と相談して引き際を考えないといけないから、いかに自分を律するかが大事になるわね」

「そうか。特定の討伐依頼でも別の魔物に遭遇することもあるしね」

「その通り。調子に乗ってやめ時を見誤ると、体力が尽きたときに強敵が現われてそのまま……っていうのが冒険者あるあるね」

「なるほど。そこで人生おさらばも有りうるから、ノンキに笑ってもいられないね」

「本当はいきなり受けるのは危険なんだけど、セージ君の実力ならよっぽどの事がない限り大丈夫よ」

「つい先日そのよっぽどが起こったばかりだけどね」

「あ~、ま、まあ大丈夫だってっ。あんなのがウヨウヨ出てきたらとっくに誰かが気付いてる筈だし」

「そう願いたいね」

「それにヘルガロウムに関してはトトルムさんが調査してくれるって言ってたから、私達はできることからしましょ」

「そうだね。まずは討伐か」

「まずは西門から出てサブランディア平原にでましょう。瘴気の吹きだまりがあって、定期的にモンスターを狩らないと町まで溢れちゃう。通称『無限湧きスポット』があるわ」

「タブリンス領の北側にも似たようなところがあるね。世界各地にあるって話だけど」

「そう。なんでそうなってるのか未だに解明されてないけど、冒険者にとっては貴重な修業の場。市民にとっては魔石が無制限に取れる資源の宝庫。なくなると困る場所ではあるからね」


「確かに」

 魔石は色々な加工品やエネルギー源に使われる世界共通の資源の一つだ。

 ドロップ率が低いので需要と供給のバランスは常に需要の方が上回っている。

 昨日確認した通り、ドロップ100%の僕は世界レベルの異常事態なのだ。

 トトルムさんには僕の秘密が外に漏れないように取り計らってもらっている。

 それは後で話そう。

 とりあえず、まずはお互いの戦闘スタイルの確認も兼ねてサブランディア平原に出かける事にした。

◇◇◇

「そうだわセージ君。まずは私に任せてくれない?」

「分かった。楽しみだな。純白の剣のリンカニアの戦いが間近で見られるなんて」

「そんなに期待しないで。あなたと比べれば平凡よ」

 西門から出てしばらく進み、瘴気で覆われた野原が見えてくる。

 【サブランディア平原】

 さっきも言ったとおり瘴気の吹きだまりになっており、ゴブリン、オークなどの生物系はもちろん、ゾンビやゴーストなどの非生物系、リトルゴーレムやストーンスライムなどの物質生命系など、多種多様なモンスターが無制限に湧き出てくる奇妙な場所だ。

 奥へ進んで平原を抜けるとサッカス湿原が広がっており、そこから時折水棲系モンスターが迷い込んでくることもある。

 基本的に北に行くほど強いモンスターに遭遇しやすいとされ、もっとも強いモンスターが湧くポイントは湿地帯との境目にある北西の地点だ。

 無限湧きに関する「なんで? どうして?」はかなり昔から研究されており、仮説は多くあれども確証のある学説は今の所見つかっていない。


「さ、ついたわ。まずは私からやらせてもらうわね」

 僕たちが到着したのはやや南に位置するポイント。
 出現するモンスターは南側の弱いモンスターよりは強いモンスターが出現しやすく、かといって北側の強いモンスターがウジャウジャというほどでもない。

 僕らの実力を試すには丁度良い場所だ。

「うん。仲間の戦い方を知るのはチームの鉄則だよね」
「話が早くて助かるわ。私も一応冒険者生活5年の中堅だし、先輩として威厳を見せないとね」

「勉強させてもらうよ」


 照れ笑いを浮かべつつ、そこには経験に裏打ちされた自信に満ちあふれていた。

 リンカの手には狩人が使うハンターボウが携えられ、弓をつがえてやや上方に構える。

 全貌100メートルほど前にリザードマンの集団がたむろしている。

 数は6体。サブランディア平原に出現する魔物の中では中の上くらいの難易度だ。

 決して一人で相手にする敵じゃない。

「すぅ……はぁ……」


 集中。

 リンカの周辺が波紋のない湖面のように静まり返った気がした。

 もの凄い集中力だ。目の前に敵に集中しつつ、周りの警戒を怠っていない。

 まるで狙った敵に向かって真っ直ぐに線を引きながら、敵の存在を感知する円形の魔法陣を展開しているような。

 索敵は未熟だと彼女は言っていたけど、ここまで見事な職人技を見せられては大いなる謙遜だったと言わざるを得ない。

「ふぅ……シッ!!」

 引き絞った弦でギシギシと音を立てる矢が、一気に解放されて風を切る。

 ドスッ!

「ギュァアアア!」
「ズオッ!」
「ガゲェッ!」


 なんと飛んで行った矢は錐もみ回転をしながら弧を描いて落下していき、三体のリザードマンを貫通した。

(三体同時ッ⁉ 僕の重ね斬りとも違う。一つの技術で僕以上の事を)

 リザードマンの硬い鱗を回転力で貫通し、脳天を狙う事で絶命させる。

 しかもそれを三体同時に仕留めた。

 凄い……こんなの人間業じゃないぞ。

 僕はこの瞬間、自分がとんでもない思い違いをしている事に気が付いた。

「スゥ……パワーストライドッ……」

 静かに、息を吐き出すようにスキルの名前を口にする。

 姿勢を低くしながらスキルを発動させるリンカ。

 僕がレベルアップして動体視力が上がっていなかったら、彼女の動きを目で追うことはできなかっただろう。
 
 パワーストライドは瞬間的に加速して地点から地点に移動するスキル。

 僕の【☆加速】はそれを擬似的に再現している。

 もう一度言う。僕は自分のとんでもない思い違い……いや、に気が付いた。

 リンカは本来『真っ直ぐ進むだけ』のスキルであるパワーストライドを発動しながら、《3本に束ねた矢》をつがえて発射した。

 それらは見事に別々の方向に飛んで行き、残る三体のリザードマンに突き刺さる。

 終わったかと思われた戦いは、まだ続いていた。ここでも僕がまだまだ未熟であったことを知らされる。

 リンカはトドメを刺しきれていないリザードマンが残っている事をしっかりと把握しており、腰に差した短刀を引き抜いて逆手に持ち、リザードマンの背中に突き刺した。

「ギエエエエエエッ!」

 彼女はリザードマンの弱点を正確無比に貫き、ものの1分もしないうちに戦闘を終わらせてしまった。

「凄い……圧巻だ」

 僕が何を思い上がっていたのか。それは……。

「ふう、どうだった、セージ君」

「いま! 僕はっ! 途轍もなく自分が恥ずかしい!!」
「ええっ⁉ ど、どうしたのっ⁉」

 称賛の後に自己嫌悪する僕にリンカは戸惑いを隠せないようだ。
 僕は自分の胸の内を明かした。

 リンカの見せてくれた技は、全て『自分のギフトを最大限に活かす為に努力で身につけたもの』だからだ。

 弓のギフトを授かったものは多彩な弓技を自在に使うことができる。
 しかし彼女はそれらに匹敵する神業のような技術を『自分の研鑽』だけで身につけたのだ。

 それに引き換え僕は規格外のギフトに有頂天になり、簡単に手に入る強い力に酔ってこれまでの自分の努力を否定するような考えに至っていた。

 そのように自分を恥じている事を伝えると、リンカはカラカラと笑って言ってくれた。

「あっはははっ。セージ君ってそんなにネガティブだったんだっ。いいじゃん、凄いギフトもらったら誰だって嬉しいって!」

「そ、そんなもんかな」

「そんなもんだよ。というわけで、今度はセージ君の番だよ。まだいっぱい隠しごとしてるんでしょ?」

「そうだね。まだ伝えてない事がいっぱいあるよ……。お、丁度良く次の集団のお出ましだ。見ててねリンカ」

 さっぱりとした性格のリンカに救われ、次は僕の戦いを見せることになった。


◇◇◇

【sideリンカ】

 あっぶない危ない……。

 1本外れて慌てて短刀で仕留める事ができたけど、接近戦はあんまり得意じゃないから素早く片付けられてよかった~~。

 1発目で三体同時に貫いた時はマジでビックリした。あわよくば狙ってた結果だけど、まさか本当にそうなるとは思わなかった。

 格好つけて3本撃ちとかやるもんじゃないわね。滅多に成功しないのに、何故だか外れる気がしなかった。

 なんか私の命中率バカみたいに上がってない?

 いつもより集中力が桁違いに上がってる感じがするし。

 不思議と矢が外れる気がしなかった。あんまりテンションが上がりすぎて3本撃ちなんてやってしまったけど、普段は堅実に一体ずつ処理するのが本来の戦闘スタイルなんだ。

 だけどセージ君の近くにいると、自分の力が無限に溢れ出てくるような気がして万能感に満ちてくる。

 もしかして彼のギフトは、他人にも影響を与えるようなものなのだろうか?

 理由は分からない。だけど、その理由の大元は、私がセージ君を守ってあげたい。そういう気持ちが根元にある気がする。

 そんな思いが浮かんでくるのだ。彼は、非常に危なっかしい。

 彼の持つ力は、あまりにも強大だ。まだ謎が多い部分があるけど、これからまだまだ凄い力が現われてくるに違いない。

 ギフトを手に入れてまだ数日なのにあの強さだ。

 剣の腕は確かに凄い。【魔法剣士】のハーカルと比較しても、純粋な剣技で丸っきり劣っていないレベルで確かな腕を持っている。

 そこには長年の研鑽で培ってきた努力の結晶が垣間見える。

 才能にかまけて雑な剣技しか身につけなかったハーカルとは大違いだ。

 

 私がギフトを授かって使いこなせるようになるまで、一年はかかった。

 本来は少しずつ身につけていく力を、短期間で一気に得てしまったセージ君は、これから持て余す力のコントロールと、それを利用しようとする悪い大人達の悪意に苛まれていくだろう。

 そんな強い予感がする。だから私が守ってあげたい。確証はない。でも予感はある。

 だってこの国の貴族は、自分達より優れた平民を許さない。

 ギルドが国家権力不干渉を定めているのも、権力に利用されないためだ。

 それだって、彼らは自分達の権力でどうとでもなると思っている。

 だから追放なんて愚行を平気な顔してできてしまうんだ(貴族じゃなくてもする奴はいるけど……)。

 彼が命懸けで救ってくれた私の命を使って、彼に恩返ししたい。

 セージ君は自分の誇りの為に行動したのであって、100%私のためだった訳じゃないかもしれない。

 だけど、私はあの時救われて、昨日から今日にかけての彼を見てきてこう思った。

(守りたい。この子はきっと多くの人の希望になるから……)
 
 自分の気持ちを再確認して、彼の戦いを見守る事にした。


――――――

しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

底辺から始まった俺の異世界冒険物語!

ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
 40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。  しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。  おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。  漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。  この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――

社畜だった俺、最弱のダンジョンマスターに転生したので、冒険者を癒やす喫茶店ダンジョンを経営します

☆ほしい
ファンタジー
過労死した俺が目を覚ますと、そこは異世界のダンジョンコアの前だった。 どうやら俺は、ダンジョンマスターとして転生したらしい。 だが、与えられた俺のダンジョンは最低ランクのF級。魔力を生み出す力は弱く、生み出せる魔物もスライムやゴブリンといった最弱クラスばかり。これでは、冒険者を呼び込んで魔力を得るなんて夢のまた夢だ。 絶望する俺だったが、ダンジョンの創造機能を使えば、内装を自由にデザインできることに気づく。 「……そうだ、喫茶店を開こう」 前世で叶えられなかった夢。俺は戦闘を放棄し、ダンジョンの入り口に木造の喫茶店『やすらぎの隠れ家』を作り上げた。メニューは、前世の知識を活かしたコーヒーと手作りケーキだけ。 ところが、そのコーヒーには異常なまでの疲労回復効果が、ケーキには一時的な能力向上効果が付与されていることが判明。噂を聞きつけた訳ありの冒険者たちが、俺のダンジョンに癒やしを求めて集い始めるのだった。

科学×魔法で世界最強! 〜高校生科学者は異世界魔法を科学で進化させるようです〜

難波一
ファンタジー
「魔法ってのは……要はエネルギーの制御だろ?」 高校生にして超人的な科学知識を持つ天才・九条迅は、ある日、異世界アルセイア王国に「勇者」として召喚された。 だが、魔王軍との戦争に駆り出されると思いきや—— 「お前、本当に勇者か? 剣も魔法も、まともに使えないのか……?」 「科学的に考えれば、魔法ってのはもっと進化できるはずだ!」 剣も魔法も素人の迅だったが、「魔法を科学的に解析し、進化させる」という異端の方法で異世界の常識を根底から覆し始める! 魔法の密度を最適化した「魔力収束砲」 魔法と人体の関係を解明し、魔力を増大させる「魔力循環トレーニング」 神経伝達を強化し、攻撃を見切る「神経加速《ニューロ・ブースト》」 次々と編み出される新技術に、世界は驚愕! やがて、魔王軍の知将《黒の賢者》アーク・ゲオルグも迅の存在に興味を持ち始め—— 「科学 vs 魔法」「知能 vs 知能」 最強の頭脳戦が今、幕を開ける——! これは、「魔法を科学で進化させる勇者」が、異世界を変革していく物語! ※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。

最弱弓術士、全距離支配で最強へ

Y.
ファンタジー
「弓術士? ああ、あの器用貧乏な最弱職のことか」 剣と魔法が全てを決める世界において、弓は「射程は魔法に及ばず、威力は剣に劣る」不遇の武器と蔑まれていた。 若き冒険者リアンは、亡き叔父から譲り受けた一振りの弓「ストーム・ウィスパー」を手に、冒険者の門を叩く。周囲の嘲笑を余所に、彼が秘めていたのは、世界をナノ単位で解析する「化け物じみた集中力」だった。 リアンの放つ一矢は、もはや単なる遠距離攻撃ではない。 風を読み、空間を計算し、敵の急所をミリ単位で射抜く精密射撃。 弓本体に仕込まれたブレードを操り、剣士を圧倒する近接弓術。 そして、魔力の波長を読み取り、呪文そのものを撃ち落とす対魔法技術。 「近距離、中距離、遠距離……俺の射程に逃げ場はない」 孤独な修行の末に辿り着いた「全距離対応型弓術」は、次第に王道パーティやエリート冒険者たちの常識を塗り替えていく。 しかし、その弓には叔父が命を懸けて守り抜いた**「世界の理(ことわり)」を揺るがす秘密**が隠されていた――。 最弱と笑われた少年が、一張の弓で最強へと駆け上がる、至高の異世界アクションファンタジー、開幕!

スライムに転生した俺はユニークスキル【強奪】で全てを奪う

シャルねる
ファンタジー
主人公は気がつくと、目も鼻も口も、体までもが無くなっていた。 当然そのことに気がついた主人公に言葉には言い表せない恐怖と絶望が襲うが、涙すら出ることは無かった。 そうして恐怖と絶望に頭がおかしくなりそうだったが、主人公は感覚的に自分の体に何かが当たったことに気がついた。 その瞬間、謎の声が頭の中に鳴り響いた。

僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です1~またクビになったけど、親代わりのメイドが慰めてくれるので悲しくなんてない!!~

あきくん☆ひろくん
ファンタジー
仕事を失い、居場所をなくした青年。 彼に仕えるのは――世界を救った英雄たちだった。 剣も魔法も得意ではない主人公は、 最強のメイドたちに守られながら生きている。 だが彼自身は、 「守られるだけの存在」でいることを良しとしなかった。 自分にできることは何か。 この世界で、どう生きていくべきか。 最強の力を持つ者たちと、 何者でもない一人の青年。 その主従関係は、やがて世界の歪みと過去へと繋がっていく。 本作は、 圧倒的な安心感のある日常パートと、 必要なときには本格的に描かれる戦い、 そして「守られる側の成長」を軸にした 完結済み長編ファンタジーです。 シリーズ作品の一編ですが、本作単体でもお楽しみいただけます。 最後まで安心して、一気読みしていただければ幸いです。

異世界複利! 【単行本1巻発売中】 ~日利1%で始める追放生活~

蒼き流星ボトムズ
ファンタジー
クラス転移で異世界に飛ばされた遠市厘(といち りん)が入手したスキルは【複利(日利1%)】だった。 中世レベルの文明度しかない異世界ナーロッパ人からはこのスキルの価値が理解されず、また県内屈指の低偏差値校からの転移であることも幸いして級友にもスキルの正体がバレずに済んでしまう。 役立たずとして追放された厘は、この最強スキルを駆使して異世界無双を開始する。

『山』から降りてきた男に、現代ダンジョンは温すぎる

暁刀魚
ファンタジー
 社会勉強のため、幼い頃から暮らしていた山を降りて現代で生活を始めた男、草埜コウジ。  なんと現代ではダンジョンと呼ばれる場所が当たり前に存在し、多くの人々がそのダンジョンに潜っていた。  食い扶持を稼ぐため、山で鍛えた体を鈍らせないため、ダンジョンに潜ることを決意するコウジ。  そんな彼に、受付のお姉さんは言う。「この加護薬を飲めばダンジョンの中で死にかけても、脱出できるんですよ」  コウジは返す。「命の危険がない戦場は温すぎるから、その薬は飲まない」。  かくして、本来なら飲むはずだった加護薬を飲まずに探索者となったコウジ。  もとよりそんなもの必要ない実力でダンジョンを蹂躙する中、その高すぎる実力でバズりつつ、ダンジョンで起きていた問題に直面していく。  なお、加護薬を飲まずに直接モンスターを倒すと、加護薬を呑んでモンスターを倒すよりパワーアップできることが途中で判明した。  カクヨム様にも投稿しています。

処理中です...