【絶対俺だけ王様ゲーム】美少女幼馴染3人と男オレ1人で始まったゲームが何かおかしい。どんどんNGがなくなっていく彼女達に迫られてます

かくろう

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16回目 その3

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「ねぇねぇ♡ 結局三人とも優勝ってことはさ、れー君、“延長戦”必要だよね?」
杏奈が椅子の背から身を乗り出し、わざと髪をさらりと揺らして俺の膝に垂らしてくる。その距離感が近すぎて、顔に熱が集中する。

「え、延長戦?」
「うん♡ “おひざ戦争”からの――“王様全方位甘やかし大合戦”!」
「正式名称つけんな!」

 言葉でツッコむ前に、背後が影に覆われる。ふわりだ。気づけばもう俺の背中に回り込み、肩と腰にそっと腕を回している。
「れーじくん、肩~背中~、全部“おおきなクッション”で支えるよ~♡」
 柔らかい胸の圧と腕のぬくもり。背筋から腰にかけて体温がぴたりと密着し、重心を奪われる。息が詰まる。逃げ道がない。

「では鈴音は……“お菓子係”!」
 パチン、とタッパーを開ける音。次の瞬間には甘い香りが鼻腔を満たす。
「レージ君、あーんしてください!」
「ちょ、急に!?」
 抗議の声をあげながらも口を開けると、サクッと軽い食感。砂糖の甘さが舌の上でとろけ、同時に胸の奥まで熱が広がった。
「どうですか? 鈴音特製“愛情砂糖増し”です!」
「名前がヤバい!」
 でも止められない。次を待つ舌が勝手に熱を欲しがっている。

 さらに杏奈が俺の両手を握り、指と指の隙間をゆっくりなぞり始める。
「ほら♡ れー君、こういうの苦手でしょ? でも私達がやれば“くすぐったい”じゃなくて“甘い”になるんだよ♪」
 ぞわりとした電流が腕を駆け上がり、背筋に痺れを残す。背後のふわりに支えられているせいで逃げられない。両手は杏奈、口は鈴音、背中はふわり。三方向からの侵食。頭が追いつかない。

「れーじくん、“耳もと囁き”はわたしの担当ねぇ~♡」
 ふわりが首に顎を乗せ、吐息を耳たぶに吹きかける。
「ひゃっ……!」
「反応かわいい~♡ ポイント加算~」
 耳の奥が熱で痺れ、視界まで霞む。

「では鈴音は、“王様のヘアセット任務”!」
 視線を上げた瞬間、鈴音の顔が目の前にある。前髪を整える指がこめかみに触れ、鼻先がかすめる距離。
「レージ君、整いました!」
「俺は髪型を整えられるたびに命削られてる気がする……」
 近すぎる。声の震えが互いに伝わる距離。

「じゃ私は、“おへそタッチでドキドキ度チェック♡”」
 杏奈が不意にシャツの裾をつまみ、布越しの風を冷たく送り込む。
「ちょ、待て待て待て!」
 ひょいと露出したおへそに、指先がひたりと触れる。
「わー、やっぱり赤くなった♡ れー君スッケベ~♪」
「やめろぉぉ!」
 腹筋の奥まで痺れる。熱と冷気が混ざって、全身の反応が制御不能になる。

 三人同時。背中から包まれ、口に甘味を運ばれ、服をめくられ、指でなぞられる。完全に逃げ場はなく、体温も思考も奪われる。
「これは……死ぬ……!」
「生き延びて~♡」
「鈴音が全力で守ります!」
「でも仕掛けてんの君らだよな!?」

 笑いと熱と吐息が絡み合う空気。耐え切れない。

「はいはい♡ 延長戦の最終ラウンドは――“王様に『可愛い』って言わせろ大作戦”!」
杏奈が高らかに宣言。

「うぉ……またか!」
「うん♡ 今回はおひざ争奪の続きだから、もっと直接的にいくよ♪」

 ふわりは制服の袖をまくり、小さなリボンを手首に結んで差し出す。
「おそろいっぽいでしょ~。これ、“可愛い”でしょ~?」
「……可愛い」
「ありがと~♡」と耳元で囁く声が甘くとける。

 鈴音はメモ帳を開き、俺の名前をハートで囲んだ落書きを差し出す。
「鈴音、練習してました。“レージ君”の字。……どうですか?」
「可愛い……ってか、それ俺が可愛いって言わせるために書いたんだろ!」
「はい、成功です!」
「ずるすぎる!」

 杏奈は突然、座ったままI字バランスを決めて見せる。
「ちょっ、お前部屋でやるな危ない!」
「見て♡ 可愛いでしょ~?」
「……可愛い。もうなんでも可愛い!」
「よっしゃ大成功♡」

 笑い声と吐息と心臓の鼓動が交じり合い、空気が熱で満ちていく。もう顔を覆って耐えるしかない。

「れー君♡ “可愛い”言ったから、今度は“だいすき”ね!」
「れーじくん~、次は“ぎゅーっ”で証拠とらないとねぇ~♡」
「レージ君、鈴音は“おかわり任務”を申請します!」

 三人同時に新ラウンドを宣言。心臓が限界突破している。

「お前らな……ここで打ち止め! ――王様命令っ!」
 声を張り上げた。
「全員、ここでストップ! これ以上やったら俺が倒れる! ……命令だ! 王様権限、ここで発動!」

 杏奈がきょとんと瞬きする。
「え、王様が命令でゲーム終わらせるって、アリ?」
「ありあり~♡ “命令権乱用”だけど~、それもれーじくんぽい~」
「レージ君が本気で限界なら、鈴音も従います。……ですが」

 三人が同時ににやりと笑う。嫌な予感が胸を貫く。

「“終了記念”は、いるよね?」
「“おひざ戦争・エンドセレモニー”だよねぇ~♡」
「“終了の証明”は……やはりこれです」

 次の瞬間。左右の頬に同時キス。背中にはぎゅっと強く包み込む腕。吐息と唇の柔らかさと腕の重さが一気に流れ込み、思考が真っ白になる。

「うわあああああ!?」
「はい♡ おしまいっ」
「れーじくん、強制終了~♡」
「終了証明、完了です!」

 ――こうして、16回目のゲームは“王様の権限乱用&三人の総攻撃で強引終了”という前代未聞の形で幕を閉じたのだった。

~ゲーム16回目 終了~
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