73 / 91
第四章 ダンジョン騒動編
30ここが俺の居場所だ
しおりを挟む
でかしたカイル、きっとそれがあれば異世界の俺の身体に戻れるぞ!
わくわくとカイルの様子を見守っていると、彼は魔力ポーションを口に含み、再び俺に口づけた。
『う……うわ、リップ音が……いや、絶対に目を逸らさないぞ』
上からのアングルで見ているので、俺が目を閉じている顔がバッチリわかる。
ちゅ、くちゅと水音がたっていて、めちゃくちゃ恥ずかしいのだが、黒髪の俺を見ていたらまた日本に近づいちまうかもしれない。
視線をカイルの灰銀の髪と曲がり角に固定して、ひたすらガン見を続けた。
ああ、時々もぞもぞと頭が動くのがこう、とんでもなくたまらない気持ちになる。身体があったら顔が真っ赤になってるに違いない。
「イツキ……どうだ、魔力は回復しているか?」
いや、わかんねえ。まったく感じ取れないのだが、腹の方を見てみると、先ほどよりも異世界の俺に続く光の線が太くなったように見えた。
『おお、いいぞカイル! 続けてくれ』
「指先の冷えがマシになったか? もう一本飲ませよう」
カイルは三本渡した魔力ポーションを、こぼさないようにゆっくり丁寧に、俺の身体へと飲ませた。
とても時間がかかっているので、見続けていると変な気分になってきた。
こころなしか俺の身体も血色がよくなり、眉も悩まし気に歪んでいるような……カイルは俺の濡れた唇を、指先でなぞった。
ああ、艶めかしすぎてほんっとうに凝視するのが辛い。
辛いのだが、意識をカイルに向けていないと日本に強制送還させられる気がするので、見ないわけにはいかない。
三本の魔力ポーションを全て口移しされた俺の身体は、先程よりも胸を上下させ、しっかりとした呼吸をしていた。
カイルはホッと強張った肩を下ろし、淡く色づく俺の頬を眺めている。兎耳の敏感なつけ根に指を差しこみ、反応を確かめているようだ。
俺の身体は規則的に呼吸するばかりで、ピクリとも動かない。カイルはわずかに首を傾げ、低い声でささやいた。
「これでもだめなら、俺が直接魔力を注ぐぞ。いいのか?」
駄目だ駄目だ、あんたもだいぶ魔力を使ってるんだから、温存しておけってば。
カイルは俺の顔をじっと見つめ続けている。顔が見えねえから、なにを考えてるのか読み取りにくいな。
彼は手のひらで俺の頬を包みこむと、再び俺に口づけた。
「イツキ……起きろ、イツキ」
甘やかな声で呼ばれながら、何度もキスをされている……っ!
アンタ、俺が寝てるからってやりたい放題してんじゃねえよ! そういうのは、起きてる時にしてくれ!
急いで身体に戻ろうと、だいぶ太くなった魔力の糸へと意識を寄せる。
すると、だんだんカイルのほうへと近づいていく。再び角度が変わって、美麗な横顔が見れるようになったのだが。
「はあ、イツキ……まだ足りないのか? いつもの可愛らしい声を早く聞かせてくれ」
あああもう何やってんだよ⁉︎ カイルは赤くなった俺の頬を撫でさすりながら、また唇を寄せて……っ!
もう帰る、今すぐこっちの身体に戻りたいと強く念じる。
ぐわっと俺の体へと魂の距離が近づくが、後ろからくんと引っ張られる感覚があった。
『あっ? これ以上伸びないのか』
先ほどまではもっと太かったはずの、黒髪の俺に続いている糸は、今にも空気に溶けて消えそうなほどに細くなっている。
そうか、いつもは有り余る魔力で、あっちの俺と無意識に繋がりを保っていたんだな。
だけど今は魔力が足りないから、このまま異世界の身体に意識を戻すと、日本の俺とは繋がりが切れちまうってことか。
『……親父、母さん、姉貴』
久しぶりに家族の顔を思い浮かべた。普段は偉そうにしてるのに、裏ではハゲを気にしていた親父。
そんな親父を尻に敷いている、愛想も押しも余りある母さん。そして愛猫と推し活が生きがいの、我が道をいく姉貴……
どうしてだろうな。異世界に行ってからというものの、ほとんど想いを馳せることはなかったのに、急激に胸に迫ってくる。
身体から出て、魂だけになった効果だろうか。もやもやとしか思い出せなかった顔も、声も、仕草までもが鮮やかに脳裏に蘇る。
『おい樹、次はいつ帰ってくるんだ。最近つきあい悪いぞ、たまには飲みにつきあえよ』
『あらこの人ったら、いつまでも子離れできてなくて、かっこ悪いったらありゃしない。樹、顔を見せるのはいつでもいいから、とにかく身体には気をつけなさいよ』
『そうそう、樹ってば社畜すぎて、私の投稿ろくに見てないじゃん。この前撮った猫姫様の写真見た? 癒されるからガチで見ろって』
ツンと目頭の奥が熱くなった気がした。言いたい放題で主張の強い家族だが、いつだって俺のことを心配して、愛してくれていた。
もう二度と会えなくなるなんて、悪い夢でも見ているみたいだ。ああ、それでも。
「イツキ……目を覚ましてくれ」
目の前で懸命に俺を呼ぶ彼と、もう離れないと誓ったんだ。
黒髪の俺を見て、また日本へと引き寄せられたくないから、切なげに眉をひそめるカイルを一心に見つめた。
『なあみんな、俺はカイルと一緒に、うーんと幸せになるからさ。だから……さよならだ。今までありがとう』
もうとっくに別れを告げたつもりでいたが、改めて宣言する。俺はカイルと一緒に生きていくって決めたんだ。
二度と家族に会えなくたって、悲しまれたとしても、それでも。どちらかしか選べないのなら、俺はカイルを選ぶ。
改めてカイルの横顔を見つめる。彼はさっきまでの甘い空気を引っ込めて、悲痛に眉を歪めていた。
本当は不安なのに無理やり気丈に振る舞っていたのだろう、手が震えているのがわかって、きゅうっと胸が絞られた。
「俺から離れないでくれ、お願いだ」
『ああ、もちろんだ。今行くよ、カイル』
俺は背中側に抵抗を感じながらも、異世界の俺の身体に戻ろうと試みる。
ぷつん、と糸が切れた音がして、次の瞬間には濁流のように意識が押し流されて、身体の中へと吸い込まれたようだった。
「……イツキ?」
俺を呼ぶ声が至近距離で聞こえる。閉じていたまぶたをそっと開くと、世界で一番大好きな人が、情けない顔で微笑んだ。
「ははっ、なんて顔をしてるんだよ」
「身体が冷たくなって、長い間目覚めなかったんだ」
俺は怠い体を起こして、カイルの背に手を伸ばす。スパイシーで魅力的な香りが、鼻腔いっぱいに幸福感をつれてきた。
ああ、ここが俺の居場所だ。
「離れないって約束しただろ? ……ただいま、カイル」
俺たちは二人抱きあったまま、しばらくの間互いの呼吸音と鼓動を感じていた。
わくわくとカイルの様子を見守っていると、彼は魔力ポーションを口に含み、再び俺に口づけた。
『う……うわ、リップ音が……いや、絶対に目を逸らさないぞ』
上からのアングルで見ているので、俺が目を閉じている顔がバッチリわかる。
ちゅ、くちゅと水音がたっていて、めちゃくちゃ恥ずかしいのだが、黒髪の俺を見ていたらまた日本に近づいちまうかもしれない。
視線をカイルの灰銀の髪と曲がり角に固定して、ひたすらガン見を続けた。
ああ、時々もぞもぞと頭が動くのがこう、とんでもなくたまらない気持ちになる。身体があったら顔が真っ赤になってるに違いない。
「イツキ……どうだ、魔力は回復しているか?」
いや、わかんねえ。まったく感じ取れないのだが、腹の方を見てみると、先ほどよりも異世界の俺に続く光の線が太くなったように見えた。
『おお、いいぞカイル! 続けてくれ』
「指先の冷えがマシになったか? もう一本飲ませよう」
カイルは三本渡した魔力ポーションを、こぼさないようにゆっくり丁寧に、俺の身体へと飲ませた。
とても時間がかかっているので、見続けていると変な気分になってきた。
こころなしか俺の身体も血色がよくなり、眉も悩まし気に歪んでいるような……カイルは俺の濡れた唇を、指先でなぞった。
ああ、艶めかしすぎてほんっとうに凝視するのが辛い。
辛いのだが、意識をカイルに向けていないと日本に強制送還させられる気がするので、見ないわけにはいかない。
三本の魔力ポーションを全て口移しされた俺の身体は、先程よりも胸を上下させ、しっかりとした呼吸をしていた。
カイルはホッと強張った肩を下ろし、淡く色づく俺の頬を眺めている。兎耳の敏感なつけ根に指を差しこみ、反応を確かめているようだ。
俺の身体は規則的に呼吸するばかりで、ピクリとも動かない。カイルはわずかに首を傾げ、低い声でささやいた。
「これでもだめなら、俺が直接魔力を注ぐぞ。いいのか?」
駄目だ駄目だ、あんたもだいぶ魔力を使ってるんだから、温存しておけってば。
カイルは俺の顔をじっと見つめ続けている。顔が見えねえから、なにを考えてるのか読み取りにくいな。
彼は手のひらで俺の頬を包みこむと、再び俺に口づけた。
「イツキ……起きろ、イツキ」
甘やかな声で呼ばれながら、何度もキスをされている……っ!
アンタ、俺が寝てるからってやりたい放題してんじゃねえよ! そういうのは、起きてる時にしてくれ!
急いで身体に戻ろうと、だいぶ太くなった魔力の糸へと意識を寄せる。
すると、だんだんカイルのほうへと近づいていく。再び角度が変わって、美麗な横顔が見れるようになったのだが。
「はあ、イツキ……まだ足りないのか? いつもの可愛らしい声を早く聞かせてくれ」
あああもう何やってんだよ⁉︎ カイルは赤くなった俺の頬を撫でさすりながら、また唇を寄せて……っ!
もう帰る、今すぐこっちの身体に戻りたいと強く念じる。
ぐわっと俺の体へと魂の距離が近づくが、後ろからくんと引っ張られる感覚があった。
『あっ? これ以上伸びないのか』
先ほどまではもっと太かったはずの、黒髪の俺に続いている糸は、今にも空気に溶けて消えそうなほどに細くなっている。
そうか、いつもは有り余る魔力で、あっちの俺と無意識に繋がりを保っていたんだな。
だけど今は魔力が足りないから、このまま異世界の身体に意識を戻すと、日本の俺とは繋がりが切れちまうってことか。
『……親父、母さん、姉貴』
久しぶりに家族の顔を思い浮かべた。普段は偉そうにしてるのに、裏ではハゲを気にしていた親父。
そんな親父を尻に敷いている、愛想も押しも余りある母さん。そして愛猫と推し活が生きがいの、我が道をいく姉貴……
どうしてだろうな。異世界に行ってからというものの、ほとんど想いを馳せることはなかったのに、急激に胸に迫ってくる。
身体から出て、魂だけになった効果だろうか。もやもやとしか思い出せなかった顔も、声も、仕草までもが鮮やかに脳裏に蘇る。
『おい樹、次はいつ帰ってくるんだ。最近つきあい悪いぞ、たまには飲みにつきあえよ』
『あらこの人ったら、いつまでも子離れできてなくて、かっこ悪いったらありゃしない。樹、顔を見せるのはいつでもいいから、とにかく身体には気をつけなさいよ』
『そうそう、樹ってば社畜すぎて、私の投稿ろくに見てないじゃん。この前撮った猫姫様の写真見た? 癒されるからガチで見ろって』
ツンと目頭の奥が熱くなった気がした。言いたい放題で主張の強い家族だが、いつだって俺のことを心配して、愛してくれていた。
もう二度と会えなくなるなんて、悪い夢でも見ているみたいだ。ああ、それでも。
「イツキ……目を覚ましてくれ」
目の前で懸命に俺を呼ぶ彼と、もう離れないと誓ったんだ。
黒髪の俺を見て、また日本へと引き寄せられたくないから、切なげに眉をひそめるカイルを一心に見つめた。
『なあみんな、俺はカイルと一緒に、うーんと幸せになるからさ。だから……さよならだ。今までありがとう』
もうとっくに別れを告げたつもりでいたが、改めて宣言する。俺はカイルと一緒に生きていくって決めたんだ。
二度と家族に会えなくたって、悲しまれたとしても、それでも。どちらかしか選べないのなら、俺はカイルを選ぶ。
改めてカイルの横顔を見つめる。彼はさっきまでの甘い空気を引っ込めて、悲痛に眉を歪めていた。
本当は不安なのに無理やり気丈に振る舞っていたのだろう、手が震えているのがわかって、きゅうっと胸が絞られた。
「俺から離れないでくれ、お願いだ」
『ああ、もちろんだ。今行くよ、カイル』
俺は背中側に抵抗を感じながらも、異世界の俺の身体に戻ろうと試みる。
ぷつん、と糸が切れた音がして、次の瞬間には濁流のように意識が押し流されて、身体の中へと吸い込まれたようだった。
「……イツキ?」
俺を呼ぶ声が至近距離で聞こえる。閉じていたまぶたをそっと開くと、世界で一番大好きな人が、情けない顔で微笑んだ。
「ははっ、なんて顔をしてるんだよ」
「身体が冷たくなって、長い間目覚めなかったんだ」
俺は怠い体を起こして、カイルの背に手を伸ばす。スパイシーで魅力的な香りが、鼻腔いっぱいに幸福感をつれてきた。
ああ、ここが俺の居場所だ。
「離れないって約束しただろ? ……ただいま、カイル」
俺たちは二人抱きあったまま、しばらくの間互いの呼吸音と鼓動を感じていた。
130
あなたにおすすめの小説
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。
牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。
牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。
そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。
ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー
母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。
そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー
「え?僕のお乳が飲みたいの?」
「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」
「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」
そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー
昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!
「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」
*
総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。
いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><)
誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
獣人の子供が現代社会人の俺の部屋に迷い込んできました。
えっしゃー(エミリオ猫)
BL
突然、ひとり暮らしの俺(会社員)の部屋に、獣人の子供が現れた!
どっから来た?!異世界転移?!仕方ないので面倒を見る、連休中の俺。
そしたら、なぜか俺の事をママだとっ?!
いやいや女じゃないから!え?女って何って、お前、男しか居ない世界の子供なの?!
会社員男性と、異世界獣人のお話。
※6話で完結します。さくっと読めます。
【完結】悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
* ゆるゆ
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、反省しました。
BLゲームの世界で、推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)
本編完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
きーちゃんと皆の動画をつくりました!
もしよかったら、お話と一緒に楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画
プロフのwebサイトから両方に飛べるので、もしよかったら!
本編以降のお話、恋愛ルートも、おまけのお話の更新も、アルファポリスさまだけですー!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
愛を知らない少年たちの番物語。
あゆみん
BL
親から愛されることなく育った不憫な三兄弟が異世界で番に待ち焦がれた獣たちから愛を注がれ、一途な愛に戸惑いながらも幸せになる物語。
*触れ合いシーンは★マークをつけます。
転生したけど赤ちゃんの頃から運命に囲われてて鬱陶しい
翡翠飾
BL
普通に高校生として学校に通っていたはずだが、気が付いたら雨の中道端で動けなくなっていた。寒くて死にかけていたら、通りかかった馬車から降りてきた12歳くらいの美少年に拾われ、何やら大きい屋敷に連れていかれる。
それから温かいご飯食べさせてもらったり、お風呂に入れてもらったり、柔らかいベッドで寝かせてもらったり、撫でてもらったり、ボールとかもらったり、それを投げてもらったり───ん?
「え、俺何か、犬になってない?」
豹獣人の番大好き大公子(12)×ポメラニアン獣人転生者(1)の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。