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21 怪我しちゃった
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アルトは狼の姿が見えなくなると警戒を解き、背後を振り向いてレイの腕に視線を走らせた。
「レイ、噛まれたのか。野営地に戻って手当をしよう。ミリアはなんともない?」
「私は大丈夫、レイが庇ってくれたから。ごめんねレイ、私のせいで」
「だから弱えやつは嫌いなんだ。自分の身も守れねえのに、こんなところまでしゃしゃり出てくるんじゃねえよ」
「ごめんなさい」
「その話は後にしよう、とにかく戻るよ」
野営地に戻ると、フェリックスが焚き火を大きく焚いて待っていた。
「レイ、派手にやられたな。見せてみろ」
「冷てっ、痛え!」
「少し我慢しろ」
フェルは慣れた様子でレイの腕を洗う。血が洗われた傷口には噛み跡がクッキリついていて、ミリアは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
アルトが亜空庫から取りだした包帯をフェルに手渡すと、フェルはそれを二の腕に巻いてグッと止血する。
「はい、この軟膏も使ってくれ。傷口を清潔に保って、治りを早くしてくれる」
「お前こんな物まで持ち歩いているのか」
「だいたいの物は亜空庫に入ってるから、必要ならもっと出すよ」
「いや、とりあえずはこれで十分だろう」
フェルは止血した後、傷口に軟膏を塗り包帯で保護した。
「しばらくは不用意に腕を動かすなよ」
「腕を動かすなって、無理じゃね? なんもできねえじゃん。本も読めねえの?」
「やめておけ、あんな重い物を持つと傷口が開くぞ」
「マジかよ」
ガックリと凹むレイに対して、ミリアは咄嗟にかける言葉が出てこなかった。
アルトがそんなミリアと向きあい、困ったように眉根を寄せる。
「ミリア、君に怪我がなくてよかった。でも、どうして夜の森に行ったんだ?」
「どうしてもレイと話をした方がいい気がしたの。こんなことになるなら行かなきゃよかったね」
「ミリアは悪くない。私が勧めたから」
「ラジェが?」
アルトが意外そうに問いかけると、ラジェはこくりと頷いた。
「レイがどういう行動をとるのか見ていたら、助けるのが遅くなった。レイが怪我をしたのは私のせい」
「そういうことか、なんでラジェがミリアを止めなかったんだろうと思ったら……とにかく、こういう危ないことはこれから控えるように。二人とも、わかった?」
「はい……」
「善処する」
ミリアは殊勝に、ラジェはいつも通りの無表情でアルトに返事をした。それからアルトはレイに声をかけた。
「レイ、ミリアを守ってくれてありがとう」
「仲間なんだろ。こいつ、自分の身も守れねえんだから、俺が守ってやるしかねえじゃん。別に師匠に礼を言われるようなことじゃねえよ」
レイ、私のこと仲間だと思ってくれてたの!? ミリアはじーんと胸が熱くなる。心をこめて謝罪とお礼を伝えた。
「レイ、本当に軽率でした、ごめんなさい。それと、庇ってもらえて助かったよ、ありがとう」
「もういいって。たかが犬に噛まれただけだ。このくらいの怪我、一晩寝たら治ってる」
流石にそんなすぐは治らないよね? とミリアが訝しがっていると、フェルが代弁してくれた。
「そんなわけないだろう。傷口が塞がるまで、最低でも五日はかかると思っておけ。悪化させたくないならくれぐれも大人しくすることだ」
「へいへい。あーあ、ついてねえな」
ミリアはまだレイのことが心配だったが、これ以上できることはない。ラジェに促されてベッドに戻った。
*
翌日。ミリアがベッドを出ると、男性陣はまだテントの中にいた。
なにかあったのかなと不思議に思いながらも、朝ご飯のためにラジェと一緒に火の消えた焚き火を復活させていると、フェルのテントの中から声が聞こえてきた。
「やはりな。動物の噛み跡は感染しやすい。よく洗ったつもりだったが」
「フェルの手当ては的確だったと思うよ。とにかく一度医者に見せた方がいい」
「なんともねえ……もう出発するだろ、俺も行く」
「待て、無理に体を動かすな」
「俺が背負うよ。レイ、じっとしてて」
テントの中から三人出てきた。レイはアルトに背負われてぐったりしている。レイの顔は赤く火照っていて具合が悪そうだ。
「レイ! 大丈夫?」
「熱があるんだ。医者に見せたほうがいいから、俺は一足先に次の村に向かってるよ。行き先の村には教会があるんだよね?」
「ああ。確かそこの神父に医療の心得があったはずだ。バランセル村は、このまま東にアーガル山の麓に沿って向かえば見えてくるだろう」
「わかった。ではまた後で、教会で会おう」
アルトはレイを背負ったまま小刻みに瞬間移動で跳躍して、あっという間に遠ざかっていった。
「アルト、あんな飛び方して大丈夫なの?」
アルトを横目で見送ったラジェがミリアの問いかけに返答した。
「一日くらいなら、頬がこけて死ぬほどお腹が空くくらいですむ」
それって大丈夫って言えるのかな……後でアルトに会ったら、ナッツをたんまりお裾分けしてあげよう。
「フェル、バランセル村はもう近いんだっけ」
「一日歩けば夕方頃にはたどり着けるだろう。俺達も朝食をとったら出発しよう、少々急ぐが、ミリア嬢もついてこれるか?」
「行けるよ! レイとアルトが心配だし、早く追いつけるといいね」
やや急ぎ足で草原を歩いていくと、だんだんと針葉樹の木々が増えてきた。更に進むと眼前に見えてきた山が目の前に大きく迫る。
これがアーガル山……ミリアは王都側からこの山を見たことがあるはずだったが、まるで知らない山のようだった。反対側から見ると切りたった崖のようなところもあり、頂上近くには白く雪も積もっていて、人を寄せつけない雰囲気がある。
山の麓を沿うように歩いて、昼を過ぎて陽が傾きはじめた頃にようやく村の姿が見えてきた。
紅葉樹の葉はすっかり落ち、枯れ木のようになった枝の間から、民家がいくつか確認できる。
「あった! 教会ってあれだよね、早く行こう!」
村の中で一際大きくて立派な建物を遠目から見つけて、ミリアは駆けだした。
「レイ、噛まれたのか。野営地に戻って手当をしよう。ミリアはなんともない?」
「私は大丈夫、レイが庇ってくれたから。ごめんねレイ、私のせいで」
「だから弱えやつは嫌いなんだ。自分の身も守れねえのに、こんなところまでしゃしゃり出てくるんじゃねえよ」
「ごめんなさい」
「その話は後にしよう、とにかく戻るよ」
野営地に戻ると、フェリックスが焚き火を大きく焚いて待っていた。
「レイ、派手にやられたな。見せてみろ」
「冷てっ、痛え!」
「少し我慢しろ」
フェルは慣れた様子でレイの腕を洗う。血が洗われた傷口には噛み跡がクッキリついていて、ミリアは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
アルトが亜空庫から取りだした包帯をフェルに手渡すと、フェルはそれを二の腕に巻いてグッと止血する。
「はい、この軟膏も使ってくれ。傷口を清潔に保って、治りを早くしてくれる」
「お前こんな物まで持ち歩いているのか」
「だいたいの物は亜空庫に入ってるから、必要ならもっと出すよ」
「いや、とりあえずはこれで十分だろう」
フェルは止血した後、傷口に軟膏を塗り包帯で保護した。
「しばらくは不用意に腕を動かすなよ」
「腕を動かすなって、無理じゃね? なんもできねえじゃん。本も読めねえの?」
「やめておけ、あんな重い物を持つと傷口が開くぞ」
「マジかよ」
ガックリと凹むレイに対して、ミリアは咄嗟にかける言葉が出てこなかった。
アルトがそんなミリアと向きあい、困ったように眉根を寄せる。
「ミリア、君に怪我がなくてよかった。でも、どうして夜の森に行ったんだ?」
「どうしてもレイと話をした方がいい気がしたの。こんなことになるなら行かなきゃよかったね」
「ミリアは悪くない。私が勧めたから」
「ラジェが?」
アルトが意外そうに問いかけると、ラジェはこくりと頷いた。
「レイがどういう行動をとるのか見ていたら、助けるのが遅くなった。レイが怪我をしたのは私のせい」
「そういうことか、なんでラジェがミリアを止めなかったんだろうと思ったら……とにかく、こういう危ないことはこれから控えるように。二人とも、わかった?」
「はい……」
「善処する」
ミリアは殊勝に、ラジェはいつも通りの無表情でアルトに返事をした。それからアルトはレイに声をかけた。
「レイ、ミリアを守ってくれてありがとう」
「仲間なんだろ。こいつ、自分の身も守れねえんだから、俺が守ってやるしかねえじゃん。別に師匠に礼を言われるようなことじゃねえよ」
レイ、私のこと仲間だと思ってくれてたの!? ミリアはじーんと胸が熱くなる。心をこめて謝罪とお礼を伝えた。
「レイ、本当に軽率でした、ごめんなさい。それと、庇ってもらえて助かったよ、ありがとう」
「もういいって。たかが犬に噛まれただけだ。このくらいの怪我、一晩寝たら治ってる」
流石にそんなすぐは治らないよね? とミリアが訝しがっていると、フェルが代弁してくれた。
「そんなわけないだろう。傷口が塞がるまで、最低でも五日はかかると思っておけ。悪化させたくないならくれぐれも大人しくすることだ」
「へいへい。あーあ、ついてねえな」
ミリアはまだレイのことが心配だったが、これ以上できることはない。ラジェに促されてベッドに戻った。
*
翌日。ミリアがベッドを出ると、男性陣はまだテントの中にいた。
なにかあったのかなと不思議に思いながらも、朝ご飯のためにラジェと一緒に火の消えた焚き火を復活させていると、フェルのテントの中から声が聞こえてきた。
「やはりな。動物の噛み跡は感染しやすい。よく洗ったつもりだったが」
「フェルの手当ては的確だったと思うよ。とにかく一度医者に見せた方がいい」
「なんともねえ……もう出発するだろ、俺も行く」
「待て、無理に体を動かすな」
「俺が背負うよ。レイ、じっとしてて」
テントの中から三人出てきた。レイはアルトに背負われてぐったりしている。レイの顔は赤く火照っていて具合が悪そうだ。
「レイ! 大丈夫?」
「熱があるんだ。医者に見せたほうがいいから、俺は一足先に次の村に向かってるよ。行き先の村には教会があるんだよね?」
「ああ。確かそこの神父に医療の心得があったはずだ。バランセル村は、このまま東にアーガル山の麓に沿って向かえば見えてくるだろう」
「わかった。ではまた後で、教会で会おう」
アルトはレイを背負ったまま小刻みに瞬間移動で跳躍して、あっという間に遠ざかっていった。
「アルト、あんな飛び方して大丈夫なの?」
アルトを横目で見送ったラジェがミリアの問いかけに返答した。
「一日くらいなら、頬がこけて死ぬほどお腹が空くくらいですむ」
それって大丈夫って言えるのかな……後でアルトに会ったら、ナッツをたんまりお裾分けしてあげよう。
「フェル、バランセル村はもう近いんだっけ」
「一日歩けば夕方頃にはたどり着けるだろう。俺達も朝食をとったら出発しよう、少々急ぐが、ミリア嬢もついてこれるか?」
「行けるよ! レイとアルトが心配だし、早く追いつけるといいね」
やや急ぎ足で草原を歩いていくと、だんだんと針葉樹の木々が増えてきた。更に進むと眼前に見えてきた山が目の前に大きく迫る。
これがアーガル山……ミリアは王都側からこの山を見たことがあるはずだったが、まるで知らない山のようだった。反対側から見ると切りたった崖のようなところもあり、頂上近くには白く雪も積もっていて、人を寄せつけない雰囲気がある。
山の麓を沿うように歩いて、昼を過ぎて陽が傾きはじめた頃にようやく村の姿が見えてきた。
紅葉樹の葉はすっかり落ち、枯れ木のようになった枝の間から、民家がいくつか確認できる。
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