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第143話 倉庫番
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街を呼称することになったエルダーロックは、この新しい街の大きな収入源になるであろう胡椒に似た性質の香辛料『鉱椒《こうしょう》』の収穫時期が訪れようとしていた。
『鉱椒』は鉱山の街であるエルダーロックで収穫できる胡椒もどきの略から、『鉱椒』と名付けたのであったが、まだ、市場にはほとんど出回っていないので、この収穫後、どうなるかはそれを取り扱う大鼠族のヨース達の腕にかかっている。
「畑の方にも顔を出しておいたが、農家ドワーフのヨサク達も気合が入ってたぜ」
大鼠族のヨースは心待ちにしている様子で、イッテツ鍛冶屋で作業をするコウに話しかけた。
鍛冶屋の室内は金槌で鉄を打つ音が鳴り響いている。
「明日からだっけ、収穫作業? 森で集めた『鉱椒』も王都で高く売れたのだから、ヨサクさん達もそれは期待が大きいと思うよ」
コウは作業の手を止めると、ヨースに対して答えた。
「森での収穫の何倍以上になりそうだからな! 順調に事が運べば、この街に大きな利益を生み出すことになるぜ?」
ヨースは楽しみとばかりに少し興奮気味だ。
「ヨース、再来月分の発注はどうなっているんだ!? まだ、聞いてないぞ!?」
室内の奥で作業していたイッテツが、大きな声で仕事の話を振る。
「あ、そうだった! ──イッテツの旦那。もしかしたら、大きな注文が入るかもしれないって、『五つ星』の会長から話があったんだ。だから、三か月後から予定を空けておいて欲しいらしいぜ?」
「「「五つ星?」」」
イッテツ、コウ、そして、元『五つ星』で働いていた犬人族のシバなど職人達は、意味がわからず、そう口にした。
「もしかして、また、合同製作したいってこと?」
コウは前回のコラボ企画が王都で大成功を収めていたので、また、その関係かと思って聞き返す。
「それが、詳しくはわからないんだ。ゴセイ会長が言うには、大口の注文が入る可能性があるかもしれないとしか今は言えない、と言われてな。予定を空けてもらいたいと頼まれたんだ」
ヨースも詳しくは知らないのか、大雑把な説明をする。
「……どのくらいだ?」
イッテツが、ただの合同作品製作ではないと思ったのか、真面目な様子で聞く。
「三か月丸々だと言っていたな……。さすがにそれは大袈裟に言っていると思うんだが、また、『五つ星』と一緒に仕事をやる気があるのか確認しておこうかと思ってな。嫌なら、話が進む前に断りを入れるがどうだい?」
ヨースは『コウテツ』ブランド単体でも上り調子になっているから、あえてまた、合同で製作する必要性を感じていないので、イッテツ達の判断に委ねることにした。
「……ふむ。『五つ星』には前回世話になっているからな。余程のことがない限りは断る理由もないだろう、と儂は思うんだが、コウはどうだ?」
イッテツは意外に賛同する側に回った。
いつもなら『コウテツ』ブランドの作業だけで大変だから無理と言いそうなものだからである。
「僕もイッテツさんと同じでお世話になった相手ですし、あの合同作のお陰で注文も沢山入るようになりましたから、また、何かやるつもりなら前向きに検討していいのかなと思います」
コウも『五つ星』のゴセイ会長とは知らない仲でもなかったから、賛成する。
「よし、それじゃあ、相手の依頼内容にもよるが、承諾する方向で詳しいことを聞いてみる。──そうだ、コウ。あっちの面倒も省く為に、『コウテツ』の代表として、俺と一緒に王都へまた、行かないか? どちらにせよ、明日からの『鉱椒』の収穫が終わり次第王都に運ぶ予定だから、その護衛も必要だしな」
ヨースは効率も考えて、この頼もしい友人を誘う。
「それじゃあ、数日間は急いで予約分を打ち終わらせないとだね。──イッテツさん、今日から残業します、いいですか?」
コウは友人の誘いに乗ると、残りの作業を終わらせる覚悟をする。
「仕方ねぇな……。──お前ら、コウが鍛錬、仕上げは俺とシバがやるからそれ以外のことは全員が補助に回ってやるんだ、いいか!」
「「「おう!」」」
イッテツの声が室内に鳴り響くと、職人達が一斉に声を揃えて返事をする。
「みなさん、お手数をお掛けします!」
コウもみんなの協力に感謝すると、鍛錬作業を再開するのであった。
それから五日後。
胡椒もどきである『鉱椒』の収穫が無事終わると、その売買について、大鼠族を中心に村長ヨーゼフやコウ、ヨサク達も入れて話し合いが行われていた。
「──ということで、市場にいきなり大量の『鉱椒』を出すのはマズいと思う」
大鼠族側の代表の一人としてヨースが、商人として少量ずつの市場投入を提案する。
「そうだな……。次の収穫まで間がある。今ある収穫分をそれまで間が切れることなく定期的に投入していくことで、高額、且つ、安定した金額で売買する方がやはり利口か……」
村長ヨーゼフはヨース達の意見がもっとも適した意見であることに理解を示した。
「そうなると、村長であるヨーゼフの魔法収納で管理してもらうのが一番か。日持ちするとはいえ、管理するなら魔法収納が一番だからな」
村長ヨーゼフの右腕である『太っちょ』イワンが、そう提案する。
「いや、イワン。私の魔法収納は小さいからな。今回の収穫分全部を納めるスペースがない。だからここはコウに頼みたいのだがいいか?」
村長ヨーゼフは、頼もしいこの人族の少年の姿をしたドワーフであるコウにお願いする。
「ぼ、僕ですか!? さっき、この『鉱椒』の価値を聞いたばかりですよ!? そんな高額なもの僕が預かっていていいものやら……」
先程コウはヨースやヨサク達の説明で、『鉱椒』のおおよその価値について知り、度肝を抜かれた後だったのだ。
それだけに、高価な砂糖と同等の価値を持つ『鉱椒』を大量に手元に持っていることには、さすがに慎重になるというものである。
「俺も、コウでいいと思うぜ。コウはこのエルダーロックの英雄だ。それ以上の管理者なんていないだろう。それに、コウは村長と違って身軽な立場だから、取引の際に護衛ついでに同行してもらえればこちらも助かるってものさ」
ヨースが賛同すると、そこにいた関係者達は全員が納得とばかりに頷く。
「……わかりました。責任重大ですが、僕が預かっておきます。必要な時は逐一出すということでよろしいでしょうか?」
「「「ああ、頼む!」」」
一同が納得したことで、コウはエルダーロックの街の大事な移動する倉庫番になるのであった。
『鉱椒』は鉱山の街であるエルダーロックで収穫できる胡椒もどきの略から、『鉱椒』と名付けたのであったが、まだ、市場にはほとんど出回っていないので、この収穫後、どうなるかはそれを取り扱う大鼠族のヨース達の腕にかかっている。
「畑の方にも顔を出しておいたが、農家ドワーフのヨサク達も気合が入ってたぜ」
大鼠族のヨースは心待ちにしている様子で、イッテツ鍛冶屋で作業をするコウに話しかけた。
鍛冶屋の室内は金槌で鉄を打つ音が鳴り響いている。
「明日からだっけ、収穫作業? 森で集めた『鉱椒』も王都で高く売れたのだから、ヨサクさん達もそれは期待が大きいと思うよ」
コウは作業の手を止めると、ヨースに対して答えた。
「森での収穫の何倍以上になりそうだからな! 順調に事が運べば、この街に大きな利益を生み出すことになるぜ?」
ヨースは楽しみとばかりに少し興奮気味だ。
「ヨース、再来月分の発注はどうなっているんだ!? まだ、聞いてないぞ!?」
室内の奥で作業していたイッテツが、大きな声で仕事の話を振る。
「あ、そうだった! ──イッテツの旦那。もしかしたら、大きな注文が入るかもしれないって、『五つ星』の会長から話があったんだ。だから、三か月後から予定を空けておいて欲しいらしいぜ?」
「「「五つ星?」」」
イッテツ、コウ、そして、元『五つ星』で働いていた犬人族のシバなど職人達は、意味がわからず、そう口にした。
「もしかして、また、合同製作したいってこと?」
コウは前回のコラボ企画が王都で大成功を収めていたので、また、その関係かと思って聞き返す。
「それが、詳しくはわからないんだ。ゴセイ会長が言うには、大口の注文が入る可能性があるかもしれないとしか今は言えない、と言われてな。予定を空けてもらいたいと頼まれたんだ」
ヨースも詳しくは知らないのか、大雑把な説明をする。
「……どのくらいだ?」
イッテツが、ただの合同作品製作ではないと思ったのか、真面目な様子で聞く。
「三か月丸々だと言っていたな……。さすがにそれは大袈裟に言っていると思うんだが、また、『五つ星』と一緒に仕事をやる気があるのか確認しておこうかと思ってな。嫌なら、話が進む前に断りを入れるがどうだい?」
ヨースは『コウテツ』ブランド単体でも上り調子になっているから、あえてまた、合同で製作する必要性を感じていないので、イッテツ達の判断に委ねることにした。
「……ふむ。『五つ星』には前回世話になっているからな。余程のことがない限りは断る理由もないだろう、と儂は思うんだが、コウはどうだ?」
イッテツは意外に賛同する側に回った。
いつもなら『コウテツ』ブランドの作業だけで大変だから無理と言いそうなものだからである。
「僕もイッテツさんと同じでお世話になった相手ですし、あの合同作のお陰で注文も沢山入るようになりましたから、また、何かやるつもりなら前向きに検討していいのかなと思います」
コウも『五つ星』のゴセイ会長とは知らない仲でもなかったから、賛成する。
「よし、それじゃあ、相手の依頼内容にもよるが、承諾する方向で詳しいことを聞いてみる。──そうだ、コウ。あっちの面倒も省く為に、『コウテツ』の代表として、俺と一緒に王都へまた、行かないか? どちらにせよ、明日からの『鉱椒』の収穫が終わり次第王都に運ぶ予定だから、その護衛も必要だしな」
ヨースは効率も考えて、この頼もしい友人を誘う。
「それじゃあ、数日間は急いで予約分を打ち終わらせないとだね。──イッテツさん、今日から残業します、いいですか?」
コウは友人の誘いに乗ると、残りの作業を終わらせる覚悟をする。
「仕方ねぇな……。──お前ら、コウが鍛錬、仕上げは俺とシバがやるからそれ以外のことは全員が補助に回ってやるんだ、いいか!」
「「「おう!」」」
イッテツの声が室内に鳴り響くと、職人達が一斉に声を揃えて返事をする。
「みなさん、お手数をお掛けします!」
コウもみんなの協力に感謝すると、鍛錬作業を再開するのであった。
それから五日後。
胡椒もどきである『鉱椒』の収穫が無事終わると、その売買について、大鼠族を中心に村長ヨーゼフやコウ、ヨサク達も入れて話し合いが行われていた。
「──ということで、市場にいきなり大量の『鉱椒』を出すのはマズいと思う」
大鼠族側の代表の一人としてヨースが、商人として少量ずつの市場投入を提案する。
「そうだな……。次の収穫まで間がある。今ある収穫分をそれまで間が切れることなく定期的に投入していくことで、高額、且つ、安定した金額で売買する方がやはり利口か……」
村長ヨーゼフはヨース達の意見がもっとも適した意見であることに理解を示した。
「そうなると、村長であるヨーゼフの魔法収納で管理してもらうのが一番か。日持ちするとはいえ、管理するなら魔法収納が一番だからな」
村長ヨーゼフの右腕である『太っちょ』イワンが、そう提案する。
「いや、イワン。私の魔法収納は小さいからな。今回の収穫分全部を納めるスペースがない。だからここはコウに頼みたいのだがいいか?」
村長ヨーゼフは、頼もしいこの人族の少年の姿をしたドワーフであるコウにお願いする。
「ぼ、僕ですか!? さっき、この『鉱椒』の価値を聞いたばかりですよ!? そんな高額なもの僕が預かっていていいものやら……」
先程コウはヨースやヨサク達の説明で、『鉱椒』のおおよその価値について知り、度肝を抜かれた後だったのだ。
それだけに、高価な砂糖と同等の価値を持つ『鉱椒』を大量に手元に持っていることには、さすがに慎重になるというものである。
「俺も、コウでいいと思うぜ。コウはこのエルダーロックの英雄だ。それ以上の管理者なんていないだろう。それに、コウは村長と違って身軽な立場だから、取引の際に護衛ついでに同行してもらえればこちらも助かるってものさ」
ヨースが賛同すると、そこにいた関係者達は全員が納得とばかりに頷く。
「……わかりました。責任重大ですが、僕が預かっておきます。必要な時は逐一出すということでよろしいでしょうか?」
「「「ああ、頼む!」」」
一同が納得したことで、コウはエルダーロックの街の大事な移動する倉庫番になるのであった。
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