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第161話 案内と思惑
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コウは街長ヨーゼフの提案で、隣の旧ダーマス領を納める代官が送り込んできた四黒騎士団の一つ、『黒獅子騎士団』隊長とその部下を連れて、エルダーロックの街を案内していた。
隊長とその部下は、案内される先々で普通の街と変わらない施設とその発展ぶりにずっと唸っている。
「これがまだ、二年弱で出来たところなのか……? だが、聞いていた話より活気がないな……。──お前達はどう思う?」
隊長はコウから少し離れて部下達とひそひそ話を始めた。
当然ながら、これはコウに聞こえないように話しているのだが、コウの身体能力は前世の記憶を取り戻す前と比べると飛躍的に増しているから、ひそひそ話くらいなら集中すれば聞こえなくもない。
「……確かに、発展しているようには見えますが、街の大きさに比べて、人口がかなり少ないと思います。これは、きっと、我々人族に対して見栄を張る為に建物を多く作り過ぎているだけなのでは?」
「……自分もそう思います。街が大すぎて逆にそのせいで人の少なさが目立つ結果になっていますけどね」
「……特に、技術職のお店が閉まっている状態ですが、もしかしたらここを出ていった者が多いのかもしれません。見栄の為に街を大きくしたのはいいが人が集まらず、そのことに愛想が尽きた技術職の住民達がこの街を去っているのでは? それならこの閑散とした街並みの説明ができます」
部下達は、街の大きさに対して人口の少なさを見抜いてそう推理した。
もちろんこれは、北のエルダー高原に村を短期間で作る為に、千人近い住民が一時的に移動しているからであったが、そのことについてはコウはあえて説明していない。
いや、街長ヨーゼフもあえて説明しなかったことから、それは秘密にした方がいいのだろう、と判断してのことだ。
「……私もそう思う。先程見学した鉱山なんて、ほとんど人影がなかった。資料では元々掘り尽くされた後の鉱山を、ダーマス元伯爵に騙されて購入したらしいということになっているから、資源が枯渇しているという情報は正しいようだ。──そうなると、この街の建設資金がどこから出ているのか、だが……」
隊長は部下達の意見をまとめて、最大の疑問を口にする。
「……それは説明が付くかと。この土地を買い取ったドワーフ達は全員で数百人規模の数で移住をしてきたそうです。その一人一人が貯め込んでいた財産全てを投入したとすれば、この発展もある程度は理解ができるかと。ただし、この閑散とした雰囲気からその財産もそろそろ底を尽きてもおかしくない状況なのではないでしょうか?」
部下がもっともらしい推測を口にした。
「……私もその意見が正解に近いと思う。この街の見かけだけの発展に反して、この人の少なさは、それを証明しているだろう。やはり、これまでの歴史が示す通り、緩衝地帯の不毛な土地では、一時的に発展してもすぐ頭打ちになって数年以内に衰退、もしくは消滅する、というのがオチだな。まあ、ここまで発展させたのはドワーフにしてはよく頑張った方だな」
隊長は頭の良い部下達の分析に満足してその結論に至る。
そして、その重要なコソコソ話を終えると、
「少年ドワーフよ。用件は済んだ。我々は帰国することにする」
とコウに声をかけた。
「もういいのですか? それにもう、昼過ぎですので一晩過ごして朝に帰られてもよろしいのでは?」
とコウは応じた。
「我々は全員馬だからな。今からでも、暗くなる前に領境まで間に合うから結構だ。街長殿にはご協力を感謝するとだけ伝えておいてくれ」
隊長はそう答えると、大手門傍の馬を繋ぐ場所で馬を引き取ると、早々に帰っていくのであった。
「勝手に勘違いしてくれたなぁ。まあ、ヨーゼフ街長も、それを狙っていたみたいだから、いいか」
コウは、隊長たちの勘違いコソコソ話をそのまま、ヨーゼフに伝えた。
「そうか。偶然とはいえ、人が出払っている時に来てくれたのは偉大な先祖の思し召しかもしれないとは思ったが、まんまと勘違いしてくれたか。コウもよく私の考えを察して案内してくれたな」
ヨーゼフはコウに案内を頼んだのはやはり、そういう狙いを察してくれると考えたからであったのだ。
「追い返してもいいのに、案内をさせるとヨーゼフさんが言うので、何となく理解できました。こんな都合のいい状況はないですもんね」
コウは期待に応えることができたとわかってホッとする。
「ああ。どうやら、あちらは緩衝地帯であまり発展されると困るから、数年単位で滅んでもらうのが既定路線らしい。それならば、こちらも発展の仕方を変えた方がいいのかもしれない」
ヨーゼフは意味ありげに答える。
「それはつまり、エルダーロックの街以外にもエルダー高原村のようなところをこれからも作っていくということですか?」
コウはヨーゼフの考えを察してそう指摘した。
「ああ。この街は今のままを維持して、アイダーノ山脈地帯の各所に目立たないように他の街や村を作っていくことで発展していく形だ」
ヨーゼフの考えはもはや、国を作る発想である。
街や村が集まって国になるからだ。
今は、エルダーロックの街と建設中のエルダー高原村(仮)、そして、トンネルの向こうにあるコボルト村の三つだけだが、それらが緩衝地帯全域に少しずつ広がっていけば、点と点が結ばれ線となりそれが広がれば面となる。
それは、壮大な夢であったが、それを聞いたコウも今の発展を思えば、満更不可能な夢ではないと思うのであった。
隊長とその部下は、案内される先々で普通の街と変わらない施設とその発展ぶりにずっと唸っている。
「これがまだ、二年弱で出来たところなのか……? だが、聞いていた話より活気がないな……。──お前達はどう思う?」
隊長はコウから少し離れて部下達とひそひそ話を始めた。
当然ながら、これはコウに聞こえないように話しているのだが、コウの身体能力は前世の記憶を取り戻す前と比べると飛躍的に増しているから、ひそひそ話くらいなら集中すれば聞こえなくもない。
「……確かに、発展しているようには見えますが、街の大きさに比べて、人口がかなり少ないと思います。これは、きっと、我々人族に対して見栄を張る為に建物を多く作り過ぎているだけなのでは?」
「……自分もそう思います。街が大すぎて逆にそのせいで人の少なさが目立つ結果になっていますけどね」
「……特に、技術職のお店が閉まっている状態ですが、もしかしたらここを出ていった者が多いのかもしれません。見栄の為に街を大きくしたのはいいが人が集まらず、そのことに愛想が尽きた技術職の住民達がこの街を去っているのでは? それならこの閑散とした街並みの説明ができます」
部下達は、街の大きさに対して人口の少なさを見抜いてそう推理した。
もちろんこれは、北のエルダー高原に村を短期間で作る為に、千人近い住民が一時的に移動しているからであったが、そのことについてはコウはあえて説明していない。
いや、街長ヨーゼフもあえて説明しなかったことから、それは秘密にした方がいいのだろう、と判断してのことだ。
「……私もそう思う。先程見学した鉱山なんて、ほとんど人影がなかった。資料では元々掘り尽くされた後の鉱山を、ダーマス元伯爵に騙されて購入したらしいということになっているから、資源が枯渇しているという情報は正しいようだ。──そうなると、この街の建設資金がどこから出ているのか、だが……」
隊長は部下達の意見をまとめて、最大の疑問を口にする。
「……それは説明が付くかと。この土地を買い取ったドワーフ達は全員で数百人規模の数で移住をしてきたそうです。その一人一人が貯め込んでいた財産全てを投入したとすれば、この発展もある程度は理解ができるかと。ただし、この閑散とした雰囲気からその財産もそろそろ底を尽きてもおかしくない状況なのではないでしょうか?」
部下がもっともらしい推測を口にした。
「……私もその意見が正解に近いと思う。この街の見かけだけの発展に反して、この人の少なさは、それを証明しているだろう。やはり、これまでの歴史が示す通り、緩衝地帯の不毛な土地では、一時的に発展してもすぐ頭打ちになって数年以内に衰退、もしくは消滅する、というのがオチだな。まあ、ここまで発展させたのはドワーフにしてはよく頑張った方だな」
隊長は頭の良い部下達の分析に満足してその結論に至る。
そして、その重要なコソコソ話を終えると、
「少年ドワーフよ。用件は済んだ。我々は帰国することにする」
とコウに声をかけた。
「もういいのですか? それにもう、昼過ぎですので一晩過ごして朝に帰られてもよろしいのでは?」
とコウは応じた。
「我々は全員馬だからな。今からでも、暗くなる前に領境まで間に合うから結構だ。街長殿にはご協力を感謝するとだけ伝えておいてくれ」
隊長はそう答えると、大手門傍の馬を繋ぐ場所で馬を引き取ると、早々に帰っていくのであった。
「勝手に勘違いしてくれたなぁ。まあ、ヨーゼフ街長も、それを狙っていたみたいだから、いいか」
コウは、隊長たちの勘違いコソコソ話をそのまま、ヨーゼフに伝えた。
「そうか。偶然とはいえ、人が出払っている時に来てくれたのは偉大な先祖の思し召しかもしれないとは思ったが、まんまと勘違いしてくれたか。コウもよく私の考えを察して案内してくれたな」
ヨーゼフはコウに案内を頼んだのはやはり、そういう狙いを察してくれると考えたからであったのだ。
「追い返してもいいのに、案内をさせるとヨーゼフさんが言うので、何となく理解できました。こんな都合のいい状況はないですもんね」
コウは期待に応えることができたとわかってホッとする。
「ああ。どうやら、あちらは緩衝地帯であまり発展されると困るから、数年単位で滅んでもらうのが既定路線らしい。それならば、こちらも発展の仕方を変えた方がいいのかもしれない」
ヨーゼフは意味ありげに答える。
「それはつまり、エルダーロックの街以外にもエルダー高原村のようなところをこれからも作っていくということですか?」
コウはヨーゼフの考えを察してそう指摘した。
「ああ。この街は今のままを維持して、アイダーノ山脈地帯の各所に目立たないように他の街や村を作っていくことで発展していく形だ」
ヨーゼフの考えはもはや、国を作る発想である。
街や村が集まって国になるからだ。
今は、エルダーロックの街と建設中のエルダー高原村(仮)、そして、トンネルの向こうにあるコボルト村の三つだけだが、それらが緩衝地帯全域に少しずつ広がっていけば、点と点が結ばれ線となりそれが広がれば面となる。
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