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感情の在処
第陸話
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陸と合流し作戦の説明を莉亜と肆から行い、早速陸には計画を立てて貰うことにした。
これで後は弐を見つければすぐにでも計画を実行に移すことができるようになったのだが、中々弐を見つけることはできなかった。
それから毎日零が[探知]で位置を探ってみたのだがそれでも見つからないとなるともう捕まってしまったか範囲外にいるのだろう。
「まぁ、弐はそうそう捕まらないだろうねぇ。捕まっても身体機能自体を停止させられなければ無理やり脱出だってできるでしょ」
と、莉亜の捕まったのでは? という疑問を全面的に否定する肆。その傍らでは陸もうなずいている。
「そうか。私は直接君たちの本気の戦闘を見たことが無いからどんなものか知らないんだが、君らが言うなら間違いないのだろうな」
「でも、本当にどこへ行っちゃったのでしょうか。彼は戦闘時以外は自由気ままに動いてしまいますから、指示を聞いてくれなくて大変だったのを覚えてますよ」
「あぁ、そういやそうだな。壱がよく苦労してたのを覚えてるよ」
肆と陸が言うように、弐は結構自分勝手な行動をするので、司令塔である陸の指示を聞かなかったり、それをカバーするためにペアである壱が苦労したりと大変だったのだ。
「それでも、彼の戦闘力は凄まじかったですよね。彼が本気になると敵が憐れに思えるほど一方的でしたし」
「あとは、『漆黒の堕天使達』内で軽い模擬戦をやった時かな。
弐は零には勝てなかったが、瞬間的なパワーは上回る瞬間があった。玖と壱も善戦してたが結局勝てなかったしね」
「名実共にナンバーツーと言うわけか?」
莉亜の言葉に肆は頷いた。
「実際、零以外に弐に勝てるのはいなかったからねぇ。まぁ、零は零で別格だとは思うけどね」
「あれは手術に失敗した者達程では無いが、君らと比べると大分無茶な手術をした、と資料にあったからな。
根本的に君らとは構造が違うんだろう。
そう言う意味では君もそうだろ? 陸ちゃん」
突然話を振られて「へ?」と声を上げている陸。
その隣では肆も首を傾げている。
「莉亜さん、どういう意味ですか?」
「君の場合は身体の改造は必要最低限しかしてないから他のメンバーのように人外レベルのパワーやスピードは出せない。が、君は脳の演算能力を強化・補助する機械を埋め込まれている筈だ。
君が限界までその力を使えば、スナイパーライフルの銃弾すらも目視できるほどの思考・認識速度を出せるのだろう? 思考速度を上昇させる機械は零にもついているが、そこまでの速度は零の脳が耐えきれない。
後は並列思考だったかい? 演算能力をあげることで幾つかのことを同時に考えることができるらしいが……これに関しては詳しくはわからないな。
まぁ、君にはそう言った適性があったからこそ、戦闘力を限りなく持たない改造をされ、『漆黒の堕天使達』の指揮官に選ばれたということらしいよ。
だから、身体の構造が違うというのは君も当てはまるんだよ」
まさかこんなところで自身の身体のことについて教えてもらえると思っていなかった為に陸も驚いている。
「尤も、私もその体にどれほどのスペックが秘められているのかはわからないがね。
勿論、肆もだぞ? 脚を中心に強化して蹴り主体のスピードファイターとは聞かされているが、それ以上は君の方が詳しいだろう?」
まぁ、と返事を返す肆。
実際に『漆黒の堕天使達』の身体スペックは企画・設計・手術の全てを担った、神楽 佐久ですらも一定以上は読めないと言うほどだ。
その中でも頭脳という異色の強化を施された陸は、単純な力で測れない分、その力を測るのは難しいのだ。
とその時、陸の懐で音楽が鳴り出した。戦前に流行っていた曲だ。
「あ、零さんからですね。何かあったんでしょうか」
そう言って懐から一見するとコンパクトミラーのような物を取り出し、開く。
それは、ぱっと見では上側にはいくつか穴が空いており、下側には一つスイッチがあるように見える。
陸はそのスイッチを押した。
すると、上側にあるいくつかの穴から光が漏れ、上下に一枚ずつ板のように形取った。それはちょうどノートパソコンのようにも見える。
否、これは陸専用のノートパソコンだ。
21世紀後半に実現されたホログラム技術でディスプレイとキーボードを空中に映し、センサーで指がどこに触れたかを検知して入力を行うと言う、最新型のノートパソコンだ。
高コスト、バッテリーがあまり長くもたないなど、欠点は多々あるが、陸のは軍から支給された特別製なのでそれらの欠点はかなり解消されている。
「あ、メールですね。『弍が感知範囲ギリギリを通った。追いかける』だそうです。
まぁ、任せても問題ないでしょうが念の為、肆さんも向かってください。場所はここからまっすぐ南ですね」
「了解っと」
返事をするとすぐに肆は出て行ってしまった。
余談であるが、陸が零の向かった方向が分かったのは、零と肆は陸のパソコンと機械の体の動作を補助する、パソコンだとCPUに当たるパーツをリンクさせる事で、零達と携帯電話などの通信端末を介さずに連絡ができるようにし、陸に現在の位置座標を送信するという機能を用いているからだ。
「さて、やっと見つけた弐は一体どこで何をしていたんだろうな」
「さぁ? まあ大方、追っ手を倒しながらこの数年間ずっと日本中をウロウロしてたんじゃないでしょうか。
特に、沿岸部はもうほとんど人がいないみたいですし、弐さんの戦闘方法には適しているんですよね」
「ほう、そういえば弐は肆とは正反対のパワーファイターと聞いたが、だから沿岸部などの人が少ない地域の方が動きやすいのか?」
「ええ、そうですね。そして多分、話し合いでの説得は無理なんで戦闘になるかと。
肆さんに映像記録させるつもりなので、見ますか?」
「なるほど。ぜひとも見させてもらいたいな」
そんな会話をしながらも陸は、肆に指示を送っていた。
零が走っていく方向を突然変えたのだ。
おそらく――というか目の前に映るディスプレイから確実にわかることだが――弐が零に気づき、零に向かって移動を開始したのだ。
弐のこの行為が合流が目的ではないことくらい、『漆黒の堕天使達』のメンバーならばすぐにわかる。
弐が、零に戦闘を仕掛けようとしているのだ。
★★★
肆が莉亜の家から出て行った直後、零は進路を曲げ、沿岸部を目指していた。
陸が言った通り、弐は沿岸部などの現在では人の少ない場所での――正確には、出来るだけ障害物の少ない場所での戦闘を得意とする。
これは弐の戦闘スタイルが理由だ。
弐は、腕を中心に強化されたパワーファイター。肆のように速さで戦うのとは真逆の戦い方だ。
障害物があれば基本的に破壊してしまうので旧住宅街などで戦ってしまうと建物が崩壊してしまう。
既に目をつけられているにも関わらず、騒ぎを起こして政府に居場所を教えるような真似はしない方が良いと陸が判断した為だ。
しばらく移動した後、零は立ち止まった。
そこは、戦前では千葉県だった場所。
戦争の爪痕が未だに深く残っているが、それ故に人も建物も少なく好都合であった。
そして、零は背後に向けて回し蹴りを放った。勿論、モードは戦闘に切り替えて、ブースターも起動した状態で。
音速に迫ろうかという程の速度で放たれた蹴りは、本来なら円を描くはずの軌道の中ほどで『何か』に衝突し、辺りに衝撃を撒き散らし、背後から高速で迫っていた『何か』を吹き飛ばした
そして『何か』は勿論、
「零……見つけた……!!」
野獣のような眼をして嗤っている、『漆黒の堕天使達』NO.2、通称弐だ。
これで後は弐を見つければすぐにでも計画を実行に移すことができるようになったのだが、中々弐を見つけることはできなかった。
それから毎日零が[探知]で位置を探ってみたのだがそれでも見つからないとなるともう捕まってしまったか範囲外にいるのだろう。
「まぁ、弐はそうそう捕まらないだろうねぇ。捕まっても身体機能自体を停止させられなければ無理やり脱出だってできるでしょ」
と、莉亜の捕まったのでは? という疑問を全面的に否定する肆。その傍らでは陸もうなずいている。
「そうか。私は直接君たちの本気の戦闘を見たことが無いからどんなものか知らないんだが、君らが言うなら間違いないのだろうな」
「でも、本当にどこへ行っちゃったのでしょうか。彼は戦闘時以外は自由気ままに動いてしまいますから、指示を聞いてくれなくて大変だったのを覚えてますよ」
「あぁ、そういやそうだな。壱がよく苦労してたのを覚えてるよ」
肆と陸が言うように、弐は結構自分勝手な行動をするので、司令塔である陸の指示を聞かなかったり、それをカバーするためにペアである壱が苦労したりと大変だったのだ。
「それでも、彼の戦闘力は凄まじかったですよね。彼が本気になると敵が憐れに思えるほど一方的でしたし」
「あとは、『漆黒の堕天使達』内で軽い模擬戦をやった時かな。
弐は零には勝てなかったが、瞬間的なパワーは上回る瞬間があった。玖と壱も善戦してたが結局勝てなかったしね」
「名実共にナンバーツーと言うわけか?」
莉亜の言葉に肆は頷いた。
「実際、零以外に弐に勝てるのはいなかったからねぇ。まぁ、零は零で別格だとは思うけどね」
「あれは手術に失敗した者達程では無いが、君らと比べると大分無茶な手術をした、と資料にあったからな。
根本的に君らとは構造が違うんだろう。
そう言う意味では君もそうだろ? 陸ちゃん」
突然話を振られて「へ?」と声を上げている陸。
その隣では肆も首を傾げている。
「莉亜さん、どういう意味ですか?」
「君の場合は身体の改造は必要最低限しかしてないから他のメンバーのように人外レベルのパワーやスピードは出せない。が、君は脳の演算能力を強化・補助する機械を埋め込まれている筈だ。
君が限界までその力を使えば、スナイパーライフルの銃弾すらも目視できるほどの思考・認識速度を出せるのだろう? 思考速度を上昇させる機械は零にもついているが、そこまでの速度は零の脳が耐えきれない。
後は並列思考だったかい? 演算能力をあげることで幾つかのことを同時に考えることができるらしいが……これに関しては詳しくはわからないな。
まぁ、君にはそう言った適性があったからこそ、戦闘力を限りなく持たない改造をされ、『漆黒の堕天使達』の指揮官に選ばれたということらしいよ。
だから、身体の構造が違うというのは君も当てはまるんだよ」
まさかこんなところで自身の身体のことについて教えてもらえると思っていなかった為に陸も驚いている。
「尤も、私もその体にどれほどのスペックが秘められているのかはわからないがね。
勿論、肆もだぞ? 脚を中心に強化して蹴り主体のスピードファイターとは聞かされているが、それ以上は君の方が詳しいだろう?」
まぁ、と返事を返す肆。
実際に『漆黒の堕天使達』の身体スペックは企画・設計・手術の全てを担った、神楽 佐久ですらも一定以上は読めないと言うほどだ。
その中でも頭脳という異色の強化を施された陸は、単純な力で測れない分、その力を測るのは難しいのだ。
とその時、陸の懐で音楽が鳴り出した。戦前に流行っていた曲だ。
「あ、零さんからですね。何かあったんでしょうか」
そう言って懐から一見するとコンパクトミラーのような物を取り出し、開く。
それは、ぱっと見では上側にはいくつか穴が空いており、下側には一つスイッチがあるように見える。
陸はそのスイッチを押した。
すると、上側にあるいくつかの穴から光が漏れ、上下に一枚ずつ板のように形取った。それはちょうどノートパソコンのようにも見える。
否、これは陸専用のノートパソコンだ。
21世紀後半に実現されたホログラム技術でディスプレイとキーボードを空中に映し、センサーで指がどこに触れたかを検知して入力を行うと言う、最新型のノートパソコンだ。
高コスト、バッテリーがあまり長くもたないなど、欠点は多々あるが、陸のは軍から支給された特別製なのでそれらの欠点はかなり解消されている。
「あ、メールですね。『弍が感知範囲ギリギリを通った。追いかける』だそうです。
まぁ、任せても問題ないでしょうが念の為、肆さんも向かってください。場所はここからまっすぐ南ですね」
「了解っと」
返事をするとすぐに肆は出て行ってしまった。
余談であるが、陸が零の向かった方向が分かったのは、零と肆は陸のパソコンと機械の体の動作を補助する、パソコンだとCPUに当たるパーツをリンクさせる事で、零達と携帯電話などの通信端末を介さずに連絡ができるようにし、陸に現在の位置座標を送信するという機能を用いているからだ。
「さて、やっと見つけた弐は一体どこで何をしていたんだろうな」
「さぁ? まあ大方、追っ手を倒しながらこの数年間ずっと日本中をウロウロしてたんじゃないでしょうか。
特に、沿岸部はもうほとんど人がいないみたいですし、弐さんの戦闘方法には適しているんですよね」
「ほう、そういえば弐は肆とは正反対のパワーファイターと聞いたが、だから沿岸部などの人が少ない地域の方が動きやすいのか?」
「ええ、そうですね。そして多分、話し合いでの説得は無理なんで戦闘になるかと。
肆さんに映像記録させるつもりなので、見ますか?」
「なるほど。ぜひとも見させてもらいたいな」
そんな会話をしながらも陸は、肆に指示を送っていた。
零が走っていく方向を突然変えたのだ。
おそらく――というか目の前に映るディスプレイから確実にわかることだが――弐が零に気づき、零に向かって移動を開始したのだ。
弐のこの行為が合流が目的ではないことくらい、『漆黒の堕天使達』のメンバーならばすぐにわかる。
弐が、零に戦闘を仕掛けようとしているのだ。
★★★
肆が莉亜の家から出て行った直後、零は進路を曲げ、沿岸部を目指していた。
陸が言った通り、弐は沿岸部などの現在では人の少ない場所での――正確には、出来るだけ障害物の少ない場所での戦闘を得意とする。
これは弐の戦闘スタイルが理由だ。
弐は、腕を中心に強化されたパワーファイター。肆のように速さで戦うのとは真逆の戦い方だ。
障害物があれば基本的に破壊してしまうので旧住宅街などで戦ってしまうと建物が崩壊してしまう。
既に目をつけられているにも関わらず、騒ぎを起こして政府に居場所を教えるような真似はしない方が良いと陸が判断した為だ。
しばらく移動した後、零は立ち止まった。
そこは、戦前では千葉県だった場所。
戦争の爪痕が未だに深く残っているが、それ故に人も建物も少なく好都合であった。
そして、零は背後に向けて回し蹴りを放った。勿論、モードは戦闘に切り替えて、ブースターも起動した状態で。
音速に迫ろうかという程の速度で放たれた蹴りは、本来なら円を描くはずの軌道の中ほどで『何か』に衝突し、辺りに衝撃を撒き散らし、背後から高速で迫っていた『何か』を吹き飛ばした
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