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約束と運命の鎖
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温かみのあるまぶしさで目を覚ます。
それは、窓から差し込む日光だった。
「……ここ、は」
体に包帯を巻かれ、ベッドに寝かされるのは2度目だった。
それが、"僕"の始まりでもあった。
――何も、変わっていない。
違うとしたら、記憶があることくらいだ。
光には確かに温かみがあったが、僕の酷く沈んだ気持ちを晴らすには不十分だった。
「南西部の病院ですよ」
耳元で、明るく可愛らしい声が聞こえる。
僕の記憶が正しければ――
「杏奈ちゃん」
手首に包帯を巻かれた彼女が、ベッドの隣に座っていた。
今まで僕に向けたことのないような微笑みを浮かべているのには驚いたが、悪い気はしない。
「良かったです、気がついてくれて」
むしろ、僕に心を開いてくれたのかと嬉しかった。
「……そうだ、火事があって」
「大体2日前ですよ、それ」
「――え!?」
さらりと言われた一言に思わず叫び、そして咳き込んだ。
「あ、無理しないでください、安静にしてなきゃ」
「ご、ごめん……それで」
「全員無事でした。私も昨日まで寝てましたけど、この通り。あとは手首だけです。医術って凄いんですね! 東さんが言ってました、手を握っただけで具合の悪いところをちょちょいのちょいだったって!」
あまりにも熱の入ったおしゃべりに、開いた口がふさがらなかった。
元気な子だなあ。
「感激しました、って……民人さん?」
突然、彼女は話を止めた。
「え、どうしたの?」
「まだ具合、悪いですか? 頭がぼーっとしたりとか」
そう言って、僕の顔を心配そうに覗き込んだ。
――本当、面白いくらい素直な子だ。
「いや、元気になってくれてよかったな、と」
彼女の顔が、みるみる赤くなった。
「あ、ご、ごめんなさい、私ったらつい……」
「いいんじゃない? それくらい元気な方が」
彼女は、照れたように笑う。
「医術師って、昔から興味があったんです。すごいなって。医術師になりたいなって、今はすごく思います」
彼女の瞳には、曇りなんてまったくなくて。
そんな綺麗な眼が、僕をまっすぐに見ていた。
「私とあなたに、こうしてもう一度、話す機会を与えてくれた」
「もう一度……」
"僕が南西部について、彼女と話してから"もう一度なのか。
いや、違う。
彼女が言いたかったのは――
「ずっと、待ってました。民人さん、あなたを」
自分の髪が青いままであることを思い出した。
彼女にとっては、今の僕も、昔の僕も、同じ人間として映っているんだ。
「……杏奈ちゃん」
僕の言葉を制するように、彼女は言葉を続けた。
「記憶なんて、どうでもいいんです。生きている限りは、これからどれだけでも築いていけます。――ただ、生きてくれているだけで、また会えただけで、よかった」
大助との会話が思い出された。
目を潤ませて、そんなことを言ってくれる人がいる。
こんな時に、まだ死ねないな、と思ってしまう。
「……君が無事で、なによりだよ。心配かけて、ごめんね」
上手く音にならないかすれ声で言うと、彼女は笑ってくれた。
それから、ずんと沈んだ表情に変わる。
そう、彼女は無事だったけれど。
「佳代さん、は?」
「……」
うつむいて小刻みに震えだした彼女を見て、もう少し言い方はなかったものかと後悔した。
「まだ、見つかってない?」
彼女はただ、頷いた。
今まで彼女らを育ててきた親代わりの人間が突然、彼女を縛り付け、そして――火を放った。
今まで普通に話せていたのがおかしいくらいに、衝撃的な出来事だ。
「佳代さんは……実際に杏奈ちゃんに殺意を持っていた訳じゃないんだよ」
「なぐさめはいりませんよ」
彼女は、暗い声で答えた。
音のわりには規模の小さな炎を思い出した。
「考え過ぎかもしれないけど……とりあえず、僕の考えだよ。まず、あの爆発をどう起こしたか」
「どうって……それになんの関係が?」
彼女は眉をひそめ、首を傾げた。
「実際に深く関係があるわけではないけど、結構大切なことだよ。佳代さんは多分、魔術を使って爆発を起こした」
「どうして?」
「準備がいらないし、規模だって自由自在だから。あとは、こう考えれば都合がいいから、僕ならそうするしなあ」
我ながら、勝手な考えだ。
「そんなに簡単に、できるものなんですか? 佳代さんにも?」
「施設の管理人さんって、お役人さんだよね。だったら難易度でいったら余裕だと思うよ。お役人に必要なレベル以下のものだ」
「なるほど……それで、魔術だから、なんなんですか?」
「規模が自由自在っていうのは範囲のことだけじゃないんだ。爆音の大きさも自由自在。だったらどうして、あんなに小さな爆発で、あれだけ大きな爆音を起こしたと思う?」
彼女は唸る。
少々無理矢理なのはわかっている。
僕にもわからないことだらけだ。
まだ色々、ひっかかる。
「そもそも、本当に杏奈ちゃんを殺したかったのなら、普通に考えて自由を奪ったらその場で殺してしまうはずだよ。さすがに直接殺すのはためらいがあったとしても、相手を鎖で縛り付けるような人だ、同じ部屋で爆発を起こすくらいはできたはず。なのに、出火元は隣の部屋の、台所だった」
そこまで聞いて、彼女は顔を上げる。
「家ごとぶっ飛ばすつもりで……失敗した?」
「単に失敗したならもう一度爆発させればいい話だよ。それに、それじゃあ台所まで行った説明になってない。だから魔術を使うってのもある」
「わざとだ、と言いたいんですか?」
彼女は相変わらず眉をひそめたままだった。
「杏奈ちゃんは、縛られた時に意識はあった?」
「いいえ、勉強中に居眠りしていて、その時だったから……」
「じゃあ、君を縛った相手は見てないよね?」
彼女は、かっと目を見開いた。
「私を縛ったのは、佳代さんじゃない……?」
「可能性も、あるよね」
彼女はスカートの裾をぐしゃりとつかんでいた。
腕がぴんと張る。
「弱みを握られているとか、とりあえず佳代さんの逆らえない相手がいたとするよ。その人に、施設の人間を皆殺しにしろ、なんて命令された。仕方なく夜になってそいつを施設に入れ、君を縛らせた後に先に帰す。それから彼女は台所でわざと、失敗したフリをして、逃走した。……なんてのは、考えすぎかな?」
「それは」
「ドア開けたままで物騒な話をするな」
杏奈ちゃんの言葉を遮る声が、ドアのほうから聞こえた。
「……東さん」
それは、窓から差し込む日光だった。
「……ここ、は」
体に包帯を巻かれ、ベッドに寝かされるのは2度目だった。
それが、"僕"の始まりでもあった。
――何も、変わっていない。
違うとしたら、記憶があることくらいだ。
光には確かに温かみがあったが、僕の酷く沈んだ気持ちを晴らすには不十分だった。
「南西部の病院ですよ」
耳元で、明るく可愛らしい声が聞こえる。
僕の記憶が正しければ――
「杏奈ちゃん」
手首に包帯を巻かれた彼女が、ベッドの隣に座っていた。
今まで僕に向けたことのないような微笑みを浮かべているのには驚いたが、悪い気はしない。
「良かったです、気がついてくれて」
むしろ、僕に心を開いてくれたのかと嬉しかった。
「……そうだ、火事があって」
「大体2日前ですよ、それ」
「――え!?」
さらりと言われた一言に思わず叫び、そして咳き込んだ。
「あ、無理しないでください、安静にしてなきゃ」
「ご、ごめん……それで」
「全員無事でした。私も昨日まで寝てましたけど、この通り。あとは手首だけです。医術って凄いんですね! 東さんが言ってました、手を握っただけで具合の悪いところをちょちょいのちょいだったって!」
あまりにも熱の入ったおしゃべりに、開いた口がふさがらなかった。
元気な子だなあ。
「感激しました、って……民人さん?」
突然、彼女は話を止めた。
「え、どうしたの?」
「まだ具合、悪いですか? 頭がぼーっとしたりとか」
そう言って、僕の顔を心配そうに覗き込んだ。
――本当、面白いくらい素直な子だ。
「いや、元気になってくれてよかったな、と」
彼女の顔が、みるみる赤くなった。
「あ、ご、ごめんなさい、私ったらつい……」
「いいんじゃない? それくらい元気な方が」
彼女は、照れたように笑う。
「医術師って、昔から興味があったんです。すごいなって。医術師になりたいなって、今はすごく思います」
彼女の瞳には、曇りなんてまったくなくて。
そんな綺麗な眼が、僕をまっすぐに見ていた。
「私とあなたに、こうしてもう一度、話す機会を与えてくれた」
「もう一度……」
"僕が南西部について、彼女と話してから"もう一度なのか。
いや、違う。
彼女が言いたかったのは――
「ずっと、待ってました。民人さん、あなたを」
自分の髪が青いままであることを思い出した。
彼女にとっては、今の僕も、昔の僕も、同じ人間として映っているんだ。
「……杏奈ちゃん」
僕の言葉を制するように、彼女は言葉を続けた。
「記憶なんて、どうでもいいんです。生きている限りは、これからどれだけでも築いていけます。――ただ、生きてくれているだけで、また会えただけで、よかった」
大助との会話が思い出された。
目を潤ませて、そんなことを言ってくれる人がいる。
こんな時に、まだ死ねないな、と思ってしまう。
「……君が無事で、なによりだよ。心配かけて、ごめんね」
上手く音にならないかすれ声で言うと、彼女は笑ってくれた。
それから、ずんと沈んだ表情に変わる。
そう、彼女は無事だったけれど。
「佳代さん、は?」
「……」
うつむいて小刻みに震えだした彼女を見て、もう少し言い方はなかったものかと後悔した。
「まだ、見つかってない?」
彼女はただ、頷いた。
今まで彼女らを育ててきた親代わりの人間が突然、彼女を縛り付け、そして――火を放った。
今まで普通に話せていたのがおかしいくらいに、衝撃的な出来事だ。
「佳代さんは……実際に杏奈ちゃんに殺意を持っていた訳じゃないんだよ」
「なぐさめはいりませんよ」
彼女は、暗い声で答えた。
音のわりには規模の小さな炎を思い出した。
「考え過ぎかもしれないけど……とりあえず、僕の考えだよ。まず、あの爆発をどう起こしたか」
「どうって……それになんの関係が?」
彼女は眉をひそめ、首を傾げた。
「実際に深く関係があるわけではないけど、結構大切なことだよ。佳代さんは多分、魔術を使って爆発を起こした」
「どうして?」
「準備がいらないし、規模だって自由自在だから。あとは、こう考えれば都合がいいから、僕ならそうするしなあ」
我ながら、勝手な考えだ。
「そんなに簡単に、できるものなんですか? 佳代さんにも?」
「施設の管理人さんって、お役人さんだよね。だったら難易度でいったら余裕だと思うよ。お役人に必要なレベル以下のものだ」
「なるほど……それで、魔術だから、なんなんですか?」
「規模が自由自在っていうのは範囲のことだけじゃないんだ。爆音の大きさも自由自在。だったらどうして、あんなに小さな爆発で、あれだけ大きな爆音を起こしたと思う?」
彼女は唸る。
少々無理矢理なのはわかっている。
僕にもわからないことだらけだ。
まだ色々、ひっかかる。
「そもそも、本当に杏奈ちゃんを殺したかったのなら、普通に考えて自由を奪ったらその場で殺してしまうはずだよ。さすがに直接殺すのはためらいがあったとしても、相手を鎖で縛り付けるような人だ、同じ部屋で爆発を起こすくらいはできたはず。なのに、出火元は隣の部屋の、台所だった」
そこまで聞いて、彼女は顔を上げる。
「家ごとぶっ飛ばすつもりで……失敗した?」
「単に失敗したならもう一度爆発させればいい話だよ。それに、それじゃあ台所まで行った説明になってない。だから魔術を使うってのもある」
「わざとだ、と言いたいんですか?」
彼女は相変わらず眉をひそめたままだった。
「杏奈ちゃんは、縛られた時に意識はあった?」
「いいえ、勉強中に居眠りしていて、その時だったから……」
「じゃあ、君を縛った相手は見てないよね?」
彼女は、かっと目を見開いた。
「私を縛ったのは、佳代さんじゃない……?」
「可能性も、あるよね」
彼女はスカートの裾をぐしゃりとつかんでいた。
腕がぴんと張る。
「弱みを握られているとか、とりあえず佳代さんの逆らえない相手がいたとするよ。その人に、施設の人間を皆殺しにしろ、なんて命令された。仕方なく夜になってそいつを施設に入れ、君を縛らせた後に先に帰す。それから彼女は台所でわざと、失敗したフリをして、逃走した。……なんてのは、考えすぎかな?」
「それは」
「ドア開けたままで物騒な話をするな」
杏奈ちゃんの言葉を遮る声が、ドアのほうから聞こえた。
「……東さん」
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