勢いで寝てしまった親友との関係にけじめをつけます

noriko

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これが初めてじゃなくてごめんね

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心を通わせたいとか、身体だけじゃないとか、そんなこと言ってても。
僕たちは正直、恋人とずっと、そういうことしてたい年頃なわけで。
大助を引き入れたホテルの……選んだ部屋に向かうエレベーターの中で、僕達は無言だった。
駅前のその場所は知ってはいたけれど、来たことはなかった。
それに、大助と入ることになるなんて思ってもいなくて。
古めかしい機械音だけが響く空間で、胸の鼓動が聞こえてしまわないかと胸を押さえた。
……これから、大助と。
大助の様子が気になったけれど、心臓が爆発しそうで、彼の姿を見ることすら、緊張してしまって。
誰もいないひっそりとした薄暗い廊下が、長く、長く見える。

「ちょ、ん……」
部屋のドアを開けるなり、唇を奪われた。
その、大助の性急さに、いかに今まで耐えてきたかを思い知らされる。
「んっ……はぁ……」
壁に押し付けられて、自由がなくなる。
「やっと、触れられた」
そう言う大助の表情は、あのときみたいに余裕がなくて。
「だからって、いきなり……」
「俺、こういう所初めてで……民人くんと、来たと思ったら」
口づけを挟み、大助は話を続ける。
「民人くん、は、慣れてるみたい……だった、けど」
大助は目を細めて、少し恨めしそうに、そう囁く。
「ん、……ここは、来たこと、ない……」
後ろめたくて……つい、言い訳がましいことを、言ってしまう。
それを聞いて、彼は一度ゆっくり瞬きをしてから、いつもの笑顔に戻った。
「そっか、ごめん、変なこと言った」
僕の頬を愛おしそうに撫でてから、再び、顔を近づける。
……このまま、ただ流されてしまいそうだけれど。
一度彼を静止して、これだけは。
「待って……1個、言っときたいことある」
「なあに、民人くん」
「今は……こういうこと、大助だけと、……大助だから、シたい」
誰でもいいわけじゃない。
大助がいい。
それだけは、わかって欲しくて。
彼は、優しく目を細める。
「……嬉しい」

服を脱ぎ捨ててベッドに寝転ぶと、大助が覆い被さってきた。
僕の頬に触れる手が、少し震えている。
それで、僕まで緊張してしまう。
「……大助、僕たち、これが初めてじゃなくてごめんね」
なんてはぐらかすが、僕の心臓も爆発しそうだった。
だって、大助が僕の恋人で、恋人として、今から交わろうとしている。
……とにかくヤりたかったこの前とは、訳がちがうんだ。
「ううん、これが初めてだよ。……俺の事好きになってくれた民人くんと、恋人の民人くんと、セックスするの」
かすれ気味の声でそんなことを言いながら、僕に顔を近づける。
ちゅ、と音を立てて、触れるだけの口づけを繰り返す。
繊細で、でも執拗で。
「ん……ありがと」
壊れ物でも扱うみたいに、ただ、何度も僕の唇に触れる。
次第に、息が荒くなる。
じれったい、早く、口の中、かき回したい。
かき回されたい。
そんな煩悩が溢れてきて、自分のはしたなさに恥ずかしくなる。
「んっ……う……」
耐えきれず大助の唇を舌先でつつくと、彼の唇が開き、舌先が触れ合う。
彼の口腔をまさぐると、快楽をこらえるように、少し眉を寄せる。
「ハァ……ん……」
薄暗い部屋に、くちゅくちゅ、と舌が絡み合う音と、互いの呼吸が響く。
下半身に目をやると、彼の中心はすでに、これでもかというくらいに腫れ上がっていた。
……自分のそれだって、人のことはいえないが。
「ハアッ……」
耐えきれず指でなぞると、大助は目を細めて呻く。
上体を起こし、大助と向かい合うように座る。
右手で彼のそれを擦りながら、唇を貪る。
指先に、手のひらに、彼の昂りの熱を感じて心が躍る。
「ンッ……みんと、くん……」
時折ビクリと跳ねるそれの先端に触れるたび、大助から声が漏れる。
ああ、もっと、大助のそれを全身で感じたい。
「ねえ……大助、これ、舐めていい?」
「うっ……汚いから、先にシャワー……」
彼は首を横に振るが、我慢できずに、今度は僕が大助に覆いかぶさり、裏筋に舌を這わす。
「アッ……やめ、ほんと……みんと、くん」
「んっ……だって……欲し……」
根本を手でつかみ、撫で上げる。
トロリ、と先端からは透明な雫が溢れてきた。
「アッ……みんと、くん」
僕を見つめる大助の目は、快楽で満ちている。
呻くような声がもっと聞きたくて、先端に舌を這わせた。
「んアッ……ハ、ハァ……っ、そこ、やばい」
かたく、熱いこれを、本当ははやく、自分のナカにうずめたい。
でも、快楽に顔をしかめる大助の反応が、楽しくて。
じゅる、とわざと音を立てて、口の中に入るだけ包み込む。
そして、頭を動かし、大助のそれを締め付けた。
口の中に、じわりと先走りを感じる。
大助のそれだと思うと、胸が高鳴る。
「っああ……あ、……締まる」
収まりきらない分を手で締め上げる。
舌先で裏筋とくびれをなぞり、先端をつつく。
「あ、ああ……みんと、くん、そこは……」
「ん……んぅ……かたい……」
口の中で知覚する彼の形に、僕の全身が期待する。
この形が、ナカに入ったら。
「あ、みんとくん、……あ、出るから、離して……」
顔をしかめてそう言う彼の下半身に力が入る。
刺激を強めて彼を絶頂に誘うと、どぷり、と先端から熱いものが溢れ出た。
口から零れそうなそれをなんとか受け止めてから、口を離す。
「あ、……はぁ……民人くん、そんなの飲んだら……」
吐き出すように促す彼の言葉を聞きながらも、溢れないようにすべて嚥下する。
「勿体ないじゃん」
そう言うと赤面して、僕の肩を掴んだ。
「……民人くん、今度は民人くんのこと、俺が気持ちよくするから」
「ん……」
そう言いながら、ゆっくりと僕を仰向けで倒す。
「この前、これ、好きだったよね」
そう言いながら、唇で僕の胸の先端を食む。
「ん、んぅ……好きぃ……」
「俺も好き、民人くんのここ、ホント綺麗で……忘れられなかった」
少し冷たい手が、僕の身体をなぞる。
「ん、んぅ……」
じれったい快感に、体をくねらせる。
彼の唾液でしっとりと濡らされたそこを、指で押しつぶされる。
「んぁ……う……」
快感を漏らす口を、彼の唇で塞がれた。
指で弾くように刺激されたり、つまみ上げられたり、新しい刺激が加わるたびに、僕自身も知らない性感帯を大助に暴かれているみたいで。
急に大助にすべてをさらけ出しているのが恥ずかしくなった。
「んぁ……大助、そんな、みないで……」
そんな僕の気持ちとは裏腹に、彼は僕の身体を、恍惚とした表情で見つめているものだから。
はじめてでもないのに……つい、腕で上半身を隠してしまった。
「ごめん、でも、ほんと……綺麗で、目に焼き付けときたくて……」
「そんな、大げさな……これから飽きるほど見れるから……」
ぽろり、と出た言葉に、大助はキョトンとしたあと、赤面する。
「み、民人くん」
そして、口元を押さえて深呼吸をしてから、再び僕に覆いかぶさった。
「絶対、飽きない自信ある……民人君の全部、俺に、見せて」
「ん……大助も」
深呼吸の意味はあったのか……それくらい性急に、唇をむさぼり始める。
「んっ……ふぅ……ぁ……ぁあ……」
彼の大きな左手は、僕の頭を掴むように支えて、彼の口づけから逃してくれない。
もう片方の手は、ガラス細工でも扱うみたいに優しい力で、僕の胴をなぞる。
時折、胸の先端をかすめたり、つまんだり。
その、大助の一挙手一投足に、全身が沸き立つ。
指先は腰をつたい、足の付根をなぞる。
中心に触れてほしい。
……そんなはしたない欲求を知ってか知らずか。
焦らすように、根本をさすり続ける。
「んっ……大助え……触って……」
「……俺も、限界」
甘く囁いた彼は、大きな手で、僕のと大助のをまとめて握る。
冷たかった彼の手は、次第に熱を取り戻す。
ゆっくりと、僕のそれを刷り上げるたびに、彼の昂りと擦れ合う。
「っ……はぁ……っ」
首に手を回すと、そのまま、彼の頭が僕の耳元に落ちた。
耳元が彼の荒い吐息とうめき声に侵され、背筋がゾクリと震える。
「……っは、あ……民人くん……好き……」
「あ、ああっ……だい、すけぇ……それ、だめ……」
「はぁ……好き……、あっ……止まんなっ……」
先程の残滓か、それとも欲望の先走りか。
触れ合う竿と竿はぬめりを帯びて、卑猥な音を立てながら擦れ合う。
「んっ……あぁ、大助の、かたい……」
「あっ……民人くん……ハァ……」
思わず、彼の手に自分の手を重ねる。
指と指を絡め合い、二人で、互いのそれを刺激する。
「はぁ……あ、あっ……そこ、好き……」
彼が先端のくびれを刺激するたび、身体を強い快感が貫く。
「ハァ……ア……みんと、くん……きもちい……?」
「んっ……こんなの、知ったら、も……ひとりじゃ、満足できない……」
「はぁ……嬉しい。好きだよ、民人くん……絶対、ひとりにしない……」
耳元でひたすら愛を囁かれ、脳みそがとろけてしまう。
僕の耳を甘く喰んでから、ちゅ、と軽く口づけるその音で、一気に絶頂に上り詰める。
「あ、はぁ……だいすけ、も、イく……ああっ!」
吐き出す快楽に声が抑えられない。
弾けるようにあふれる白い液体が、大助の手を染める。
「ハァ、みんと、くん……っ!」
刹那、ぎゅ、と大助の手に力が入り、遅れて爆ぜた白濁が、僕の腹にドクドクと溢れた。
肩で息をする彼が、覆いかぶさるように僕に密着する。
腰に腕を回すと、彼の手が僕の頭を優しく包み込む。
「ん……はぁ……ぅ……」
そして、唇は再び重なり合う。
「ん……」
なんども、静寂の中、体温を隅々まで共有するように。
僕の頭を撫でていたその手は、少しずつ、僕の身体を伝うようにして降りていく。
腰を撫でられるたび、ピクリと体が跳ねる。
「ん、あ、あっ……」
細い糸を引きながら名残惜しそうに離れる唇から、「いい?」とかすれた声が漏れる。
「うん、ほしい……」
うなずきながら伝えると、割れ目を伝った指が、くるくると後孔の入り口をなぞる。
「痛かったら、言ってね」
ぷつり、と指の腹が僕の中を貫く。
そして、ゆっくりと、押し進められる。
「んあっ……」
久々の感覚に、思わず腕の力が強まる。
「……ナカ、あつい」
大助はどこか満足そうに囁く。
指がゆっくりと引き抜かれ、そしてまた、貫く。
そのたびに彼の関節が後孔を刺激する。
「ああっ……ん、だいすけ……え……」
その快楽を逃がすように、腰をくねらせて、彼の体に強くしがみつく。
それを楽しむように、わざと卑猥な水音を立てながら、僕のナカをかき回す。
「民人くん、……ああ、こんなふうに、俺のこと抱きしめてくれるなんて、夢みたい」
指をめいっぱい埋めて、ナカを擦り上げる。
ある場所をかすめたとき、強い快楽に思わずのけぞった。
「ああっ……! あ、そこ、だめ……」
「ここ? ……ふふ、見つけた」
弱いところを見つけてからは、くるくると一箇所を刺激する。
強すぎる刺激に、思考も視界もふわふわと浮いているようだった。
「あ、ああっ……だめ、へんに、なるっ……」
「っ……民人くん、気持ちいい?」
「あっ、あ、だいすけぇ、きもち……んぁ……!」
恥ずかしいとか、そんなこと考える余裕もなくて、ただ思っていることが口に出てしまう。
足だって、彼の刺激をたくさん受けたくて、大きく開いて腰を浮かしていた。
太ももに、彼の欲望が当たるのを感じる。
硬くて熱いそれが恋しくて、下半身がきゅうと疼くのを感じた。
「ここ、擦ってから、すごい締まる……」
「あ、ああっ……ん、そこばっかり、だめ、なんか、クるっ……」
「ハア、早くこんナカ、入れたい……でも、民人くんがイってるところ、見せて」
「あ、アっ……ん、う……ぁ……ふ、ぁ……」
漏れる声を抑えたくて、思わず大助に口づけをねだる。
彼は破顔して、ねっとりと僕の口の中をかき回す。
「ん……ぅ……ぐ、んぅ……」
ぴったりと重なった身体の間では、中心がこすれ合う。
「ん、あ、んぁ……だい……すけ……もぉ……!」
後孔の刺激は止まらなくて、強すぎる快感に耐えきれず、びくりと身体が反った。
もどかしくも精を吐くことはなく、後孔だけがひくひくと大助の指を締め付けていた。
絶頂の後もしばらくうごめいていた彼の指は動きを止め、ゆっくりと引き抜かれる。
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