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第3章
第312話 申し訳なさと現状を秤に掛けて、未来を創る
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「――と、言うわけなんですが、お願いできないでしょうか?」
『ええ、大丈夫ですよ。お任せください』
「ありがとうございます。ただ、手紙とかそういったものが無くても大丈夫でしょうか?」
『あったほうが確実だとは思いますが、こちらへと届けるのも日数的に難しいでしょうし……ひとまずは、直接伺ってみましょう。そこで何か問題があれば、またご連絡をさせて頂きますので』
「分かりました。ではよろしくお願いします、オリオンさん」
『お任せください』と一言残して、オリオンさんは僕との念話を切る。
そう、僕の思い付いた当てというのは、プレイヤーの知り合いで、唯一イルビンへと移動しない方針を決めていた、オリオンさんのこと。
そしてオリオンさんなら、僕の思い付いた住民の方とも知り合いの可能性が高いのだ。
「同じ東エリアに住んでるわけだしね。オリオンさんの反応的には、知り合いっぽい感じだったし」
(確認はされなかったのですか?)
「んー、どっちにしても頼めるのがオリオンさんだけだろうし」
(それは……そうかもしれませんが……)
「まあ、ひとまずオリオンさんに任せてみよう。何かあったら連絡するって言ってたし、問題があればそこで考えよっか」
まさに行き当たりばったりと言わんばかりの提案に、シルフは少し苦笑しつつも頷いてくれる。
そんな彼女に笑い返しつつ、僕はのんびりとイルビンの街を見て回ることにするのだった。
◇◇◇
「さて、頼まれた以上、期待にはお応えしなければいけませんね」
アキとの念話を切ったオリオンは、カタンと音をたて椅子から立ち上がる。
カウンターの後ろでのんびりと過ごしていたオリオン以外、お店の中には姿はなく、窓からは紅くなった陽の光が差し込んできていた。
プレイヤー達がこぞってイルビンへと向かってしまったこともあり、オリオンの喫茶店である“Aurora”への来店も大きく減っている。
それもあって、オリオンはアキの頼みを受けるだけの余裕があったのだ。
「今からであれば、あの御仁も仕事を終え、家へと帰っているでしょう。手土産でも持って、行くとしましょうか」
今までであれば、作った当日には八割方なくなっていたケーキやお菓子の類いも、来店数の激減した今では、その大半が手つかずの状態で残っていた。
その中から相手が喜びそうなものを選び、バスケットの中へと入れ、インベントリへとしまうと、オリオンは「さて」と呟き、喫茶店の入口をくぐる。
そしてクルリと向きを変え、扉に“準備中”の札を掛けると、ゆっくりとした足取りで目的地へと向かうのだった。
「ごめんください。ご在宅でしょうか?」
オリオンの喫茶店から15分ほど歩いた先に見えた家の扉を、オリオンは軽く手で叩き、そう言葉を投げかける。
その家の屋根は緑色で鍬が突き刺さっており、遠目から見ても分かりやすいシンボルとして、何気に人気を集めているらしい。
以前は常連だったプレイヤーから聞いた話ではあったが、東側に住んでいるオリオンとしては、“ここ以外の目印がほぼないのが原因ではないのだろうか”と。
もっとも、この建物が元町長の家だと知っているプレイヤーは、非常に少なかったりするが。
「ほう、これはこれは珍しい客人じゃな。今日はなんの用じゃ?」
「調薬士のアキさんから、あなた宛にお願いを言付けられまして……」
「ほほう、アキちゃんからの! なら、中で聞こうかのう。入るが良いぞ」
「ありがとうございます。では、お邪魔します」
扉を開けたジェルビンに招かれるままに、オリオンは頭を下げた後、扉を抜け、家の中へと入る。
一人で暮らしているらしいジェルビンの家は、物の少ない、言ってしまえば少し殺風景ではあるものの、ここで生活をしているということがよく分かるほどに、温かみを感じる家だった。
この辺りの空気感は、やはりプレイヤーの家とは全然違う。
現実へと戻る必要のあるプレイヤーでは、どうしても生活感を出すのが難しい。
加えて、全員のシステムにインベントリもある関係上、物を出しておく必要もあまりない。
その結果、人が居ることによって出来る生活感ある温かみを作るのが、難しかったりするのだ。
そこまで考えて、オリオンは“私の店に住民のお客様が少ないのは、そういった点もあるのかもしれませんね”と思考を纏め、ジェルビンの勧めてくれた椅子へと腰掛ける。
そしてジェルビンも座り、落ち着いたところで、オリオンは再度「ありがとうございます」と頭を下げるのだった。
「ほっほっほ、よいよい。それよりも、アキちゃんからの言付けとやらを聞こうかの」
「はい。と、その前に、お茶請けにうちの菓子をお持ちしましたのですが、机に広げても?」
「おお、なら儂は茶でも出そうかのう」
オリオンがインベントリからお菓子を広げ始めたのを見て、ジェルビンはスッと立ち上がり置かれていたヤカンらしきものから、お茶をカップへと注いだ。
そして、そのカップをオリオンの前と、自分の座る椅子の前に置き、再び座る。
そんなジェルビンの挙動を見て、オリオンは以前トーマが感じた気持ちと、同じ気持ちを抱くのだった。
「ありがとうございます。……それで、アキさんのお話ですが、アキさんがイルビンに向かわれていることはご存じかと思います。そのイルビンで、どうやら家を建てることにしたらしく……」
「ほう、家を。そういえば先日、イルビンからの書簡になにやら書いてあったのう。なんでも、冒険者による大規模商隊の結成を国が助力すると。その関係かのう?」
「大規模商隊……なるほど、こちらではそうなるのですね。ええ、その通りかと。アキさんの商隊は最低人数の5人ではありますが、アキさん自身の工房も必要になってくるので、借りるよりは建てる方が良いと判断したのではないかと」
「なるほどのう……」と頷きながら、ジェルビンはお茶に口をつけ、喉を潤す。
そして、オリオンの持ってきたお菓子へと手を付けると、「ほう、これは美味しいのう」と顔をほころばせた。
「そちらは、リンゴの実を使ってまして、さっぱりとした甘みが特徴ですね。こちらはオレンジの実を使っているので、少し酸味があってまた違う楽しさがあるかと」
「ほほう、面白いのう」
「お店には他にも沢山の種類がありますので、またお時間があるときにでも、是非いらっしゃってください」
ジェルビンはオリオンの言葉に頷きながら、「少々」と席を立ち、居間から繋がる別室へと姿を消す。
それから数分程度で、何かの紙を手にジェルビンはオリオンの前へと戻ってくるのだった。
「イルビンにいる儂の知り合い宛に一封綴らせてもらった。これをアキちゃんに渡して、イルビンのガザという男を訪ねるように伝えてくれるかのう。あやつなら、中の書を見せれば協力してくれるじゃろう」
「ありがとうございます。こちらは、確実にアキさんにお渡しさせて頂きます」
「うむうむ」
揚々と頷いたジェルビンにオリオンもまたしっかりと頷いて、受け取った手紙をインベントリへとしまう。
その行為を見届けてから、ジェルビンはおもむろに「おお、そうじゃ」と楽しそうに笑うと、「オリオンさんも、遠征へと行ったのかのう?」と口にした。
「ええ、参加させていただきました」
「ほう、であればアキちゃんの活躍を目にしておるのじゃな? 儂の元にも国王から通達が来ておったが、もしよければ詳しく聞きたいところじゃ」
「なるほど……。であれば、お時間の許す限り、お話しさせていただきましょうか」
オリオンの言葉に、楽しそうに目を輝かせるジェルビン。
そんなジェルビンの姿に、“この方は、本当にアキさんのことを気に入られているのですね”と頷いて、オリオンはイベントの時の話を始めるのだった。
◇◇◇
一方その頃。
イルビンの街を散策していた僕は、とあることを思い出していた。
それは、ある意味確認したくないことで……でも、確認しないといけないよなぁ……。
「ネオタウロス牛乳……」
『ええ、大丈夫ですよ。お任せください』
「ありがとうございます。ただ、手紙とかそういったものが無くても大丈夫でしょうか?」
『あったほうが確実だとは思いますが、こちらへと届けるのも日数的に難しいでしょうし……ひとまずは、直接伺ってみましょう。そこで何か問題があれば、またご連絡をさせて頂きますので』
「分かりました。ではよろしくお願いします、オリオンさん」
『お任せください』と一言残して、オリオンさんは僕との念話を切る。
そう、僕の思い付いた当てというのは、プレイヤーの知り合いで、唯一イルビンへと移動しない方針を決めていた、オリオンさんのこと。
そしてオリオンさんなら、僕の思い付いた住民の方とも知り合いの可能性が高いのだ。
「同じ東エリアに住んでるわけだしね。オリオンさんの反応的には、知り合いっぽい感じだったし」
(確認はされなかったのですか?)
「んー、どっちにしても頼めるのがオリオンさんだけだろうし」
(それは……そうかもしれませんが……)
「まあ、ひとまずオリオンさんに任せてみよう。何かあったら連絡するって言ってたし、問題があればそこで考えよっか」
まさに行き当たりばったりと言わんばかりの提案に、シルフは少し苦笑しつつも頷いてくれる。
そんな彼女に笑い返しつつ、僕はのんびりとイルビンの街を見て回ることにするのだった。
◇◇◇
「さて、頼まれた以上、期待にはお応えしなければいけませんね」
アキとの念話を切ったオリオンは、カタンと音をたて椅子から立ち上がる。
カウンターの後ろでのんびりと過ごしていたオリオン以外、お店の中には姿はなく、窓からは紅くなった陽の光が差し込んできていた。
プレイヤー達がこぞってイルビンへと向かってしまったこともあり、オリオンの喫茶店である“Aurora”への来店も大きく減っている。
それもあって、オリオンはアキの頼みを受けるだけの余裕があったのだ。
「今からであれば、あの御仁も仕事を終え、家へと帰っているでしょう。手土産でも持って、行くとしましょうか」
今までであれば、作った当日には八割方なくなっていたケーキやお菓子の類いも、来店数の激減した今では、その大半が手つかずの状態で残っていた。
その中から相手が喜びそうなものを選び、バスケットの中へと入れ、インベントリへとしまうと、オリオンは「さて」と呟き、喫茶店の入口をくぐる。
そしてクルリと向きを変え、扉に“準備中”の札を掛けると、ゆっくりとした足取りで目的地へと向かうのだった。
「ごめんください。ご在宅でしょうか?」
オリオンの喫茶店から15分ほど歩いた先に見えた家の扉を、オリオンは軽く手で叩き、そう言葉を投げかける。
その家の屋根は緑色で鍬が突き刺さっており、遠目から見ても分かりやすいシンボルとして、何気に人気を集めているらしい。
以前は常連だったプレイヤーから聞いた話ではあったが、東側に住んでいるオリオンとしては、“ここ以外の目印がほぼないのが原因ではないのだろうか”と。
もっとも、この建物が元町長の家だと知っているプレイヤーは、非常に少なかったりするが。
「ほう、これはこれは珍しい客人じゃな。今日はなんの用じゃ?」
「調薬士のアキさんから、あなた宛にお願いを言付けられまして……」
「ほほう、アキちゃんからの! なら、中で聞こうかのう。入るが良いぞ」
「ありがとうございます。では、お邪魔します」
扉を開けたジェルビンに招かれるままに、オリオンは頭を下げた後、扉を抜け、家の中へと入る。
一人で暮らしているらしいジェルビンの家は、物の少ない、言ってしまえば少し殺風景ではあるものの、ここで生活をしているということがよく分かるほどに、温かみを感じる家だった。
この辺りの空気感は、やはりプレイヤーの家とは全然違う。
現実へと戻る必要のあるプレイヤーでは、どうしても生活感を出すのが難しい。
加えて、全員のシステムにインベントリもある関係上、物を出しておく必要もあまりない。
その結果、人が居ることによって出来る生活感ある温かみを作るのが、難しかったりするのだ。
そこまで考えて、オリオンは“私の店に住民のお客様が少ないのは、そういった点もあるのかもしれませんね”と思考を纏め、ジェルビンの勧めてくれた椅子へと腰掛ける。
そしてジェルビンも座り、落ち着いたところで、オリオンは再度「ありがとうございます」と頭を下げるのだった。
「ほっほっほ、よいよい。それよりも、アキちゃんからの言付けとやらを聞こうかの」
「はい。と、その前に、お茶請けにうちの菓子をお持ちしましたのですが、机に広げても?」
「おお、なら儂は茶でも出そうかのう」
オリオンがインベントリからお菓子を広げ始めたのを見て、ジェルビンはスッと立ち上がり置かれていたヤカンらしきものから、お茶をカップへと注いだ。
そして、そのカップをオリオンの前と、自分の座る椅子の前に置き、再び座る。
そんなジェルビンの挙動を見て、オリオンは以前トーマが感じた気持ちと、同じ気持ちを抱くのだった。
「ありがとうございます。……それで、アキさんのお話ですが、アキさんがイルビンに向かわれていることはご存じかと思います。そのイルビンで、どうやら家を建てることにしたらしく……」
「ほう、家を。そういえば先日、イルビンからの書簡になにやら書いてあったのう。なんでも、冒険者による大規模商隊の結成を国が助力すると。その関係かのう?」
「大規模商隊……なるほど、こちらではそうなるのですね。ええ、その通りかと。アキさんの商隊は最低人数の5人ではありますが、アキさん自身の工房も必要になってくるので、借りるよりは建てる方が良いと判断したのではないかと」
「なるほどのう……」と頷きながら、ジェルビンはお茶に口をつけ、喉を潤す。
そして、オリオンの持ってきたお菓子へと手を付けると、「ほう、これは美味しいのう」と顔をほころばせた。
「そちらは、リンゴの実を使ってまして、さっぱりとした甘みが特徴ですね。こちらはオレンジの実を使っているので、少し酸味があってまた違う楽しさがあるかと」
「ほほう、面白いのう」
「お店には他にも沢山の種類がありますので、またお時間があるときにでも、是非いらっしゃってください」
ジェルビンはオリオンの言葉に頷きながら、「少々」と席を立ち、居間から繋がる別室へと姿を消す。
それから数分程度で、何かの紙を手にジェルビンはオリオンの前へと戻ってくるのだった。
「イルビンにいる儂の知り合い宛に一封綴らせてもらった。これをアキちゃんに渡して、イルビンのガザという男を訪ねるように伝えてくれるかのう。あやつなら、中の書を見せれば協力してくれるじゃろう」
「ありがとうございます。こちらは、確実にアキさんにお渡しさせて頂きます」
「うむうむ」
揚々と頷いたジェルビンにオリオンもまたしっかりと頷いて、受け取った手紙をインベントリへとしまう。
その行為を見届けてから、ジェルビンはおもむろに「おお、そうじゃ」と楽しそうに笑うと、「オリオンさんも、遠征へと行ったのかのう?」と口にした。
「ええ、参加させていただきました」
「ほう、であればアキちゃんの活躍を目にしておるのじゃな? 儂の元にも国王から通達が来ておったが、もしよければ詳しく聞きたいところじゃ」
「なるほど……。であれば、お時間の許す限り、お話しさせていただきましょうか」
オリオンの言葉に、楽しそうに目を輝かせるジェルビン。
そんなジェルビンの姿に、“この方は、本当にアキさんのことを気に入られているのですね”と頷いて、オリオンはイベントの時の話を始めるのだった。
◇◇◇
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