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第3章
第339話 相乗効果
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"なんとなくの雰囲気が分かる程度には出来てる"と木山さんは言っていた……が、完成しているのはまだ2階の途中までだった。
というのも、地下階作成のために土を掘る行程が思いのほか時間が掛かっていたことに加え、大黒柱の乾燥がなかなか進まなかったかららしい。
ちなみに、大黒柱の伐採は木山さんがやってくれたようだ。
「そういえば木って、伐採してからある程度の期間、乾燥させないと使えないんでしたっけ?」
「おう、そうだぜ! ただまあ、魔法を使えば一気に乾燥させれるんで、今回はそうさせてもらってるぜい!」
「一気に乾燥って……大丈夫なんですか?」
「自然乾燥にくらべりゃ多少質は落ちるが、強度なんかに関しちゃ問題はある程度潰せるからよ! ま、大船に乗ったつもりでいてくれい!」
言われなくても、最初から大船に乗った気ではいるんだけど。
それよりも魔法で乾燥か……僕がシルフにやってもらってることと同じことなんだろうけど、質の低下っていうのが気になる。
だって、それによって効能に違いがでるかもしれないじゃん?
「……ふむ」
「アキ……?」
「木山さん、ちょっと気になることがあるんですが良いですか? 乾燥のことなんですが」
「おお? 別にいいけど、どうしたんでい?」
「実は僕も材料の乾燥をしていて、それでこうかくかくじかじかで……」と、身振り手振りを添えて、考えや教えて欲しいことなんかを説明してみれば「なるほどなぁ。よし、わかったぜい!」と、木山さんは笑った。
「俺達が乾燥させて、ちょうど良い状態を見極められるのは、〈伐採〉と〈木工〉のスキルがあるからでい! どうも、このスキルの相乗効果に、ちょうど良い木の状態が分かるって能力があるみたいでさあ!」
「相乗効果? えっと、それって複合スキルとは違うんですか?」
「どうも違うみたいですぜ。〈伐採〉も〈木工〉も、それぞれ"加工対象となる木の状態がなんとなく分かる"んですが、両方を所持して使いこなしてると、だんだんと"加工中の木の状態が分かるようになる"んでさあ」
「なるほど……。両方、木に関係してるスキルですし、相乗効果ができたのもそういったところが関係してるのかも知れないですね」
その方向で考えると、僕に生まれた変なスキルも、そういった“色んな要素から拾い上げる”システムが元々あったから作られたのかもしれない?
いや、でも僕のスキルの場合は、"そもそも運営の用意してないスキルが発現してる"わけだし……やっぱりシステム外の特殊事例ってやつなのかも。
じゃあ、“特殊なスキル”を除いたスキルで、木山さんの〈伐採〉と〈木工〉みたいな相乗効果が狙えそうなスキルは無いだろうか?
現状、僕が持ってるスキルは<採取><調薬><戦闘採取術><鑑定><予見><集中><喚起><選定者の魔眼><千里眼>だ。
このうち、特殊スキルは〈喚起〉と〈選定者の魔眼〉、それとデータはあるけれど実装はされてないはずの〈予見〉が該当するはず。
ということは、残りの<採取><調薬><戦闘採取術><鑑定><集中><千里眼>の中で、共通するモノが何かあれば……。
――――いや、確か複合スキルを見つけようとした時も、全然見つからなかったんだっけ?
あのときは確か、見ることに特化した〈採取〉〈鑑定〉〈予見〉を〈集中〉で補助して、ターゲットの弱点を見ることが出来るスキルを作ろうとしてたはず。
それには失敗したけど、その後ドライアド戦でもっと色んなスキルが複合された〈選定者の魔眼〉が発現したんだよね。
「……結局、特殊なスキルに行き着いちゃうあたり、変なスキルの取り方をしてるってことなんだろうなぁ」
「そういえばアキさんの採取系スキルはなんなんですかい?」
「ん? 〈採取〉ですけど、どうかしました?」
「なるほど、〈採取〉ですかい。ならその“相乗効果”ってやつは難しいかもしれんですなあ……。トーマさんに聞いた話じゃ、〈採取〉ってのは汎用型採取系スキルってやつらしいんでさあ」
「汎用型、ですか?」
「ええ、俺も詳しくは分からないんですが――――」
そう言って木山さんが教えてくれたのは、採取系スキルという〈採取〉や〈伐採〉なんかを纏めた総称のようなスキルグループには、それぞれ汎用型と特化型という2種類のスキル形式があるらしい。
つまり、特定行動に対して特に関係なく効果が出るのが汎用型で、特定行動の中でも更に特定の対象に対してのみ効果が出るのが特化型、だとか。
僕と木山さんのパターンだと、〈採取〉も〈伐採〉も“採取系スキル”というグループになるみたいで、僕の持つ〈採取〉は“対象関係なく、採取行動自体に効果が出る”のに対して、木山さんの〈伐採〉は“木を伐って採取することだけに効果が出る”みたい。
それだけ聞くと、〈採取〉の方が良さそうなんだけど、どうやら効果自体が弱めに設定されてるみたいで広く浅くって感じらしい。
特化型は、狭く深く……なんだってさ。
というのも、地下階作成のために土を掘る行程が思いのほか時間が掛かっていたことに加え、大黒柱の乾燥がなかなか進まなかったかららしい。
ちなみに、大黒柱の伐採は木山さんがやってくれたようだ。
「そういえば木って、伐採してからある程度の期間、乾燥させないと使えないんでしたっけ?」
「おう、そうだぜ! ただまあ、魔法を使えば一気に乾燥させれるんで、今回はそうさせてもらってるぜい!」
「一気に乾燥って……大丈夫なんですか?」
「自然乾燥にくらべりゃ多少質は落ちるが、強度なんかに関しちゃ問題はある程度潰せるからよ! ま、大船に乗ったつもりでいてくれい!」
言われなくても、最初から大船に乗った気ではいるんだけど。
それよりも魔法で乾燥か……僕がシルフにやってもらってることと同じことなんだろうけど、質の低下っていうのが気になる。
だって、それによって効能に違いがでるかもしれないじゃん?
「……ふむ」
「アキ……?」
「木山さん、ちょっと気になることがあるんですが良いですか? 乾燥のことなんですが」
「おお? 別にいいけど、どうしたんでい?」
「実は僕も材料の乾燥をしていて、それでこうかくかくじかじかで……」と、身振り手振りを添えて、考えや教えて欲しいことなんかを説明してみれば「なるほどなぁ。よし、わかったぜい!」と、木山さんは笑った。
「俺達が乾燥させて、ちょうど良い状態を見極められるのは、〈伐採〉と〈木工〉のスキルがあるからでい! どうも、このスキルの相乗効果に、ちょうど良い木の状態が分かるって能力があるみたいでさあ!」
「相乗効果? えっと、それって複合スキルとは違うんですか?」
「どうも違うみたいですぜ。〈伐採〉も〈木工〉も、それぞれ"加工対象となる木の状態がなんとなく分かる"んですが、両方を所持して使いこなしてると、だんだんと"加工中の木の状態が分かるようになる"んでさあ」
「なるほど……。両方、木に関係してるスキルですし、相乗効果ができたのもそういったところが関係してるのかも知れないですね」
その方向で考えると、僕に生まれた変なスキルも、そういった“色んな要素から拾い上げる”システムが元々あったから作られたのかもしれない?
いや、でも僕のスキルの場合は、"そもそも運営の用意してないスキルが発現してる"わけだし……やっぱりシステム外の特殊事例ってやつなのかも。
じゃあ、“特殊なスキル”を除いたスキルで、木山さんの〈伐採〉と〈木工〉みたいな相乗効果が狙えそうなスキルは無いだろうか?
現状、僕が持ってるスキルは<採取><調薬><戦闘採取術><鑑定><予見><集中><喚起><選定者の魔眼><千里眼>だ。
このうち、特殊スキルは〈喚起〉と〈選定者の魔眼〉、それとデータはあるけれど実装はされてないはずの〈予見〉が該当するはず。
ということは、残りの<採取><調薬><戦闘採取術><鑑定><集中><千里眼>の中で、共通するモノが何かあれば……。
――――いや、確か複合スキルを見つけようとした時も、全然見つからなかったんだっけ?
あのときは確か、見ることに特化した〈採取〉〈鑑定〉〈予見〉を〈集中〉で補助して、ターゲットの弱点を見ることが出来るスキルを作ろうとしてたはず。
それには失敗したけど、その後ドライアド戦でもっと色んなスキルが複合された〈選定者の魔眼〉が発現したんだよね。
「……結局、特殊なスキルに行き着いちゃうあたり、変なスキルの取り方をしてるってことなんだろうなぁ」
「そういえばアキさんの採取系スキルはなんなんですかい?」
「ん? 〈採取〉ですけど、どうかしました?」
「なるほど、〈採取〉ですかい。ならその“相乗効果”ってやつは難しいかもしれんですなあ……。トーマさんに聞いた話じゃ、〈採取〉ってのは汎用型採取系スキルってやつらしいんでさあ」
「汎用型、ですか?」
「ええ、俺も詳しくは分からないんですが――――」
そう言って木山さんが教えてくれたのは、採取系スキルという〈採取〉や〈伐採〉なんかを纏めた総称のようなスキルグループには、それぞれ汎用型と特化型という2種類のスキル形式があるらしい。
つまり、特定行動に対して特に関係なく効果が出るのが汎用型で、特定行動の中でも更に特定の対象に対してのみ効果が出るのが特化型、だとか。
僕と木山さんのパターンだと、〈採取〉も〈伐採〉も“採取系スキル”というグループになるみたいで、僕の持つ〈採取〉は“対象関係なく、採取行動自体に効果が出る”のに対して、木山さんの〈伐採〉は“木を伐って採取することだけに効果が出る”みたい。
それだけ聞くと、〈採取〉の方が良さそうなんだけど、どうやら効果自体が弱めに設定されてるみたいで広く浅くって感じらしい。
特化型は、狭く深く……なんだってさ。
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