恋の在り処

リン(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

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#10 気づいた先輩への気持ち

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 「あ、来た来た。急にごめんな。」
「…ううん、大丈夫。それで言いたいことって?」
早く話を終わらせたい。
「あぁ、うん。……………。」
少しの沈黙のあと、口を開いた。
「俺、沙織のこと、」
………あぁ、やっぱり、そうなんだ。
「好きなんだ。」
「……………。」
 「沙織と話したくて、でもなかなか勇気でなくて。たまに話せる時と心が浮ついて、嬉しくなるけどうまく喋れない。ついつい目で追っちゃったりもして。」
真っ直ぐに目を見て話している彼から、視線を逸らす。
「俺沙織のこと全然知らない。でも好きなんだ。もっと話して沙織のこと知りたいって思う。……だから、…だから、よかったら俺と付き合ってください。」
「…………ありがとう。私、は…。」
 もっと話したい、もっと知りたい。話せると浮ついてしまう。でもうまく喋れない。その気持ちは…。
 瑠夏先輩。あなたに感じることと同じ…。どうして…。どうして、今まで気づかなかったの?前までは廻くんに同じ感情を抱いていた。廻くんの存在が気になって、話すきっかけを作ったりしていた。でも、いつしか話しかけられるまで近くにいることに気づかなくなってしまっていた。それは、瑠夏先輩のことをよく考えるようになった時と同じタイミング。
 瑠夏先輩に感じる気持ち、前まで廻くんに感じるそれと同じだったのに…。むしろ、先輩に感じる気持ちの方が大きいのに。…私は、瑠夏先輩に恋しているんだ。
 「…私は、他に好きな人がいるの。だから…ごめんね。」
「…………え。」
拍子抜けたような顔をする。
「…え、でも、俺が話しかけると嬉しそうな顔してたじゃん。授業中も目合ったりしてたじゃん!なんで…?」
「ご、ごめん…。確かに、私も廻くんのこと好きだったよ。でも…、」
「は?でも何?好きだったならいいじゃん、俺と付き合ってよ。」
「で、でも今は…、さっき言ったように、他に好きな人ができたから。」
「そんなん気のせいかもしれないじゃん。付き合えばまた好きになるかもしれないよ?」
 私を睨みつけながらまくし立てるように話す。こんな廻くん、想像できなかった…。
「ね、好きだったなら俺でいいじゃん。とりあえず付き合ってよ。それでいいでしょ。」
いいでしょ、って…。
「な、何その言い方…。とにかく、付き合えないから。本当、ごめんね。私、部活行って…、」
「待ってよ。」
え………。
 「誰が好きなの?」
「………そ、それは…。」
どうしよう…。
「それは言えない…。」
逃げようとすると、無理やり腕を掴まれる。
「何するの…!」
怖い…。今まで優しいって思ってたのに…。
「早く言えよ。」
「だから、言えないって…。」
 「俺よりいいとかどんなやつなの?」
「っ…、あんたみたいな人に話したくない…。」
「は?なにそれ?言わないと離さないよ。」
「…先輩。」
「どの先輩?」
同性が好きって言ったら、どんな反応されるんだろう。気持ち悪がられるのかな。
 「いい加減言ってくれない?俺だって部活行きたいんだけど。」
私の腕を掴んでいる手に力が入る。怖い……。
………………もう、いいや。どうにでもなれ。
「…………瑠夏先輩。って人、だよ。」
「るか先輩…どんなやつやの?見た目は?何年?」
「…2年の。…女の、先輩だよ。」
「…は?女?」
「そうだよ、悪い?」
「ははっ、マジで言ってんの?女が女好きとかキモすぎでしょ。レズなんだ。」
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