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第三章 暴君を暴君たらしめるもの
バートルの暴挙
門についてすぐさま、本来なら同席するはずの女官によって、ツェツェグに同行した凛は茶室の外へと連れて行かれた。
妃は誰であろうとも、皇帝以外の男と二人きりになることは許されていない。ツェツェグは後ろ手に扉を閉めながら、バートルを睨みつけた。
「どういうこと」
「金を渡しただけだ。お前と一対一で話がしたかったからな。話が終わるまで、誰もここには入ってこねえよ」
いつも不機嫌そうに見える男だが、今日は特別殺気だっているように見えた。大股でこちらに近づいてきたのに警戒し、後ろに下がれば。
あっという間に壁に追い詰められ、顔のそばに勢いよく手を突かれる。
「中級妃になったらしいな。長老がたいそうお喜びだ」
「……大風にも、報告が入っているのね」
「当たり前だろう。あの男はお前を寝所に呼んだのか?」
不躾な質問に、ツェツェグは片眉をあげる。
「……答える義務があるとは思えない。私の役目は情報を渡すだけでしょ?」
「俺の質問に答えろ。侍女がどうなってもいいのか?」
「凛に何かしたの?」
「答えなきゃ殺す」
「騒ぎになるわよ」
「後宮の女ひとり、消えたところで誰も騒がない。首を絞めて堀に投げときゃ自殺で処理されるだろ」
思わず唇を噛み、押し黙る。気性の荒い大風の男ならやりかねない。
「異能により家族に肩身の狭い思いをさせ、一族の輪を乱すつまはじきものが。仮初の地位にいい気になって義務を怠るつもりか。お前は大風の駒。妃の地位を利用し、大風に貢献するのがお前の役目だろう」
「……呼ばれて、ない」
「本当か。嘘をついたら承知しねえぞ」
「本当よ」
すると、これまで怒りに顔を歪めていたバートルに、少しの余裕が生まれたように見えた。
「……本当に呼ばれてないんだな? じゃあなぜ、あの男はお前を中級妃にした?」
「白澤の血を色濃く継いだそのお姿ゆえ、人に恐れられ、疎まれ、はかられ続けた結果、疑心暗鬼に陥っておられるの。あの人には、心を許せる人がいない、故に、気安く話せる私を、そばに置いてくださるだけ」
甘さを含んだ視線を思い出して、胸が軋む。わかりきっていることなのに、どうして口にするだけで、こんなにも苦しくなるのだろうか。
「……お前は、あいつが好きなのか?」
ツェツェグの表情の変化を見とがめたバートルは、低く唸るような声で、そう、問うた。
「お前は、あいつを男として見ているのか」
直球にそう問われて、顔が熱をもつほどに赤くなるのを感じた。
「べつに、そういうんじゃないわ……」
うつむき、顔を背けた直後。
バートルの指が伸びてきて、ツェツェグの顎に添えられる。
オオカミを思わせる獰猛な瞳がふたつ、すぐ近くにあるのに気づきたじろいだ。
「何を」
最後まで言葉を発する前に、口元に濡れた感触が広がり、ツェツェグは驚きに目を見開く。
バートルが自分の唇に口つけたのだ。
逃れようと顔を背けば、大きな手で顎を固定され、またも唇を奪われる。
「ふざけるな」
『お前は役目を終えたら、俺の妻になる女だ』
頭に流れてきたバートルの声に、ツェツェグは戸惑いを隠せない。
——なぜそんなことを今考えているの?
『長老はなぜこいつを暴君の妃なんかに』
『腹立たしい。こいつはこいつで、都についてからさらに美しくなって』
——綺麗? 私が?
そんなこと、今まで一度だってこの男から言われたことなどなかった。
なのに、どうして。
『ただ北琅山の麓で、慎ましく暮らしていればよかったんだ。疎まれても、蔑まれても、俺が守ってやればいい』
『かわいそうなこいつを見ていると、体が疼く。理不尽に耐えて唇を噛む様がたまらない。なのに』
『あの暴君がこいつを変えちまった』
バートルの身勝手な思いが流れ込んでくる。耳を塞ぎたくとも心の声を遮ることはできない。
「お前はずっとかわいそうなままでいいんだよ! 俺以外の男のことを考えるなんて、許してたまるか」
「やめて! やめてったら!」
力いっぱい両手で肩を叩き、突き放そうとすれば、ようやく彼はツェツェグから顔を離す。朱の色を口元につけ、虚ろな目でバートルはツェツェグを見、涙目のツェツェグを鼻で嗤った。
「今日はお前に忠告にきた。役目を果たした暁には、お前は俺のものになるんだ。それを忘れるな。純潔は守れ、暴君から距離を置き、情報だけを得るんだ」
灰色の空、ただ一人草原に立つ自分の姿が思い起こされる。
あのときの自分に、もう一度戻れというのか。
「私を……なんだと思っているの」
積もりに積もった思いは、ついに溢れ出した。
「異能があるからって、懺悔しながら生きなきゃいけないなんておかしい! 私が縮こまって、申し訳なさそうに生きる理由なんてない!」
ツェツェグの、魂からの叫びだった。
ずっと蔑まれて、なきものとして扱われて。本当は悲しかった、苦しかった。
「私はここにいる方が、ずっと幸せ。みんな親切にしてくれる。バートルたちが暴君と呼ぶあの人さえも。もう、私にかまわないで。放っておいてよ!」
「調子に乗ってんじゃねぇよ! お前がそんなことを言う権利があると思うか。お前の母親がどうやって死んだか忘れたわけではないだろうな」
ツェツェグは瞠目し、唇を噛むと、震える手で裳の両裾を掴んだ。
バートルの言葉は、心の繊細な部分に無遠慮に踏み込んでくる。
「やめて」
「狼の群れに喰われて死んだんだぞ。お前が疎まれていたがゆえに、体の弱いお前の母親がいたユルトに、誰も行こうとしなかった。お前がいたが故に、誰も助けに向かわなかったんだろうが」
「やめてったら」
「あれは酷かったな。あの狼は病に冒され理性を失っていた。食い散らかしぶりは凄まじかった」
「やめて!」
喉の奥に、何かが詰まる感覚がする。
呼吸が乱れ、息をするのが苦しくなった。
座り込んでしまったツェツェグの胸ぐらを掴み、なおもバートルは攻め立てる。
「母親に申し訳ないとは思わないのか? お前が豪華な衣装を着て、いいものを食って、皇帝の妃として幸せに生きる? ふざけるな——お前は一生、懺悔して生きればいいんだよ」
心が、音を立てて崩れる音が聞こえた。
ああ、そうだ。
私は生きていてはいけない人間だった。
それなのに。
母への償いのために、全てを諦めて人質としてこの地へやってきたのに。
受け取るべきではない愛情を受け取り、母の死に背を向けてしまったのだ。
妃は誰であろうとも、皇帝以外の男と二人きりになることは許されていない。ツェツェグは後ろ手に扉を閉めながら、バートルを睨みつけた。
「どういうこと」
「金を渡しただけだ。お前と一対一で話がしたかったからな。話が終わるまで、誰もここには入ってこねえよ」
いつも不機嫌そうに見える男だが、今日は特別殺気だっているように見えた。大股でこちらに近づいてきたのに警戒し、後ろに下がれば。
あっという間に壁に追い詰められ、顔のそばに勢いよく手を突かれる。
「中級妃になったらしいな。長老がたいそうお喜びだ」
「……大風にも、報告が入っているのね」
「当たり前だろう。あの男はお前を寝所に呼んだのか?」
不躾な質問に、ツェツェグは片眉をあげる。
「……答える義務があるとは思えない。私の役目は情報を渡すだけでしょ?」
「俺の質問に答えろ。侍女がどうなってもいいのか?」
「凛に何かしたの?」
「答えなきゃ殺す」
「騒ぎになるわよ」
「後宮の女ひとり、消えたところで誰も騒がない。首を絞めて堀に投げときゃ自殺で処理されるだろ」
思わず唇を噛み、押し黙る。気性の荒い大風の男ならやりかねない。
「異能により家族に肩身の狭い思いをさせ、一族の輪を乱すつまはじきものが。仮初の地位にいい気になって義務を怠るつもりか。お前は大風の駒。妃の地位を利用し、大風に貢献するのがお前の役目だろう」
「……呼ばれて、ない」
「本当か。嘘をついたら承知しねえぞ」
「本当よ」
すると、これまで怒りに顔を歪めていたバートルに、少しの余裕が生まれたように見えた。
「……本当に呼ばれてないんだな? じゃあなぜ、あの男はお前を中級妃にした?」
「白澤の血を色濃く継いだそのお姿ゆえ、人に恐れられ、疎まれ、はかられ続けた結果、疑心暗鬼に陥っておられるの。あの人には、心を許せる人がいない、故に、気安く話せる私を、そばに置いてくださるだけ」
甘さを含んだ視線を思い出して、胸が軋む。わかりきっていることなのに、どうして口にするだけで、こんなにも苦しくなるのだろうか。
「……お前は、あいつが好きなのか?」
ツェツェグの表情の変化を見とがめたバートルは、低く唸るような声で、そう、問うた。
「お前は、あいつを男として見ているのか」
直球にそう問われて、顔が熱をもつほどに赤くなるのを感じた。
「べつに、そういうんじゃないわ……」
うつむき、顔を背けた直後。
バートルの指が伸びてきて、ツェツェグの顎に添えられる。
オオカミを思わせる獰猛な瞳がふたつ、すぐ近くにあるのに気づきたじろいだ。
「何を」
最後まで言葉を発する前に、口元に濡れた感触が広がり、ツェツェグは驚きに目を見開く。
バートルが自分の唇に口つけたのだ。
逃れようと顔を背けば、大きな手で顎を固定され、またも唇を奪われる。
「ふざけるな」
『お前は役目を終えたら、俺の妻になる女だ』
頭に流れてきたバートルの声に、ツェツェグは戸惑いを隠せない。
——なぜそんなことを今考えているの?
『長老はなぜこいつを暴君の妃なんかに』
『腹立たしい。こいつはこいつで、都についてからさらに美しくなって』
——綺麗? 私が?
そんなこと、今まで一度だってこの男から言われたことなどなかった。
なのに、どうして。
『ただ北琅山の麓で、慎ましく暮らしていればよかったんだ。疎まれても、蔑まれても、俺が守ってやればいい』
『かわいそうなこいつを見ていると、体が疼く。理不尽に耐えて唇を噛む様がたまらない。なのに』
『あの暴君がこいつを変えちまった』
バートルの身勝手な思いが流れ込んでくる。耳を塞ぎたくとも心の声を遮ることはできない。
「お前はずっとかわいそうなままでいいんだよ! 俺以外の男のことを考えるなんて、許してたまるか」
「やめて! やめてったら!」
力いっぱい両手で肩を叩き、突き放そうとすれば、ようやく彼はツェツェグから顔を離す。朱の色を口元につけ、虚ろな目でバートルはツェツェグを見、涙目のツェツェグを鼻で嗤った。
「今日はお前に忠告にきた。役目を果たした暁には、お前は俺のものになるんだ。それを忘れるな。純潔は守れ、暴君から距離を置き、情報だけを得るんだ」
灰色の空、ただ一人草原に立つ自分の姿が思い起こされる。
あのときの自分に、もう一度戻れというのか。
「私を……なんだと思っているの」
積もりに積もった思いは、ついに溢れ出した。
「異能があるからって、懺悔しながら生きなきゃいけないなんておかしい! 私が縮こまって、申し訳なさそうに生きる理由なんてない!」
ツェツェグの、魂からの叫びだった。
ずっと蔑まれて、なきものとして扱われて。本当は悲しかった、苦しかった。
「私はここにいる方が、ずっと幸せ。みんな親切にしてくれる。バートルたちが暴君と呼ぶあの人さえも。もう、私にかまわないで。放っておいてよ!」
「調子に乗ってんじゃねぇよ! お前がそんなことを言う権利があると思うか。お前の母親がどうやって死んだか忘れたわけではないだろうな」
ツェツェグは瞠目し、唇を噛むと、震える手で裳の両裾を掴んだ。
バートルの言葉は、心の繊細な部分に無遠慮に踏み込んでくる。
「やめて」
「狼の群れに喰われて死んだんだぞ。お前が疎まれていたがゆえに、体の弱いお前の母親がいたユルトに、誰も行こうとしなかった。お前がいたが故に、誰も助けに向かわなかったんだろうが」
「やめてったら」
「あれは酷かったな。あの狼は病に冒され理性を失っていた。食い散らかしぶりは凄まじかった」
「やめて!」
喉の奥に、何かが詰まる感覚がする。
呼吸が乱れ、息をするのが苦しくなった。
座り込んでしまったツェツェグの胸ぐらを掴み、なおもバートルは攻め立てる。
「母親に申し訳ないとは思わないのか? お前が豪華な衣装を着て、いいものを食って、皇帝の妃として幸せに生きる? ふざけるな——お前は一生、懺悔して生きればいいんだよ」
心が、音を立てて崩れる音が聞こえた。
ああ、そうだ。
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