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第三章 暴君を暴君たらしめるもの
罰
「ツェツェグ!」
扉が蹴破られた音とともに、怒鳴るような声で名前を呼ばれた。
開け放たれた扉から、額に汗を光らせた昊然が入ってきた。合議の最中だったのか、昇竜の刺繍が胸に入った薄墨の漢服を着ている。
昊然は額に青筋を立てて、バートルを見ていた。一方のバートルは、まさかここに昊然がやってくるとは思わなかったのだろう。彼は驚いた顔をした後、その場に跪き、拱手の姿勢をとった。
「お前……私の妃に何をした?」
彼の視線は、バートルの口元についた紅に注がれていた。
ツェツェグはその冷たい視線に凍りつき、その場に縫い付けられたかのように動けなくなった。
——どうしよう、このままでは不貞を疑われる。
無理矢理だったとはいえ、バートルに唇を奪われてしまった。状況から見て、ツェツェグとバートルの間に起こったことは明らかに違いない。これまでの昊然の行動を鑑みれば、即刻二人とも牢屋行きだ。
バートルに注がれていた昊然の視線が、ツェツェグを捉えた。その瞳が怒りに揺れていることに気づいたツェツェグは、耐えきれず嗚咽を漏らす。
流れた涙ははらはらと落ちて、床に敷かれた毛氈の上にシミを作る。落ちた涙の跡は、一つ、二つと増えていく。
もう、おしまいだ。
私の居場所は、ここにさえ無くなった。
「この男を牢に繋げ。妃への暴行は死罪だ。……だが。大風の連絡役に今消えられては困る。死なない程度に痛めつけておけ。大風へは抗議の書簡を送る」
伴っていた宦官に指示すると、昊然が床を軋ませながらツェツェグのもとにやってくる。険しい表情のまま目の前にしゃがむ彼の心声は、砂嵐が吹き荒れているかのように荒々しくて、言葉として聞くことはできない。
彼の双眸には怒りがあった。しかし。
「立てるか?」
かけられた言葉は意外にも優しくて、どう返答したら良いかわからなくなる。
「……腰が、抜けてしまって」
そう答えた直後、急に視界が高くなった。昊然がツェツェグの脇に手を通し、軽々と横抱きに抱えたのだ。
決して乱暴ではなく、まるで玻璃の器でも包むかのような手つきに、彼の感情がさらにわからなくなる。
連れてこられたのは、皇宮の一室だった。人払いがされているのか、入り口を過ぎれば人の姿はない。断罪されてもおかしくない状況から、暴君と二人きりというこの状況は非常に危ういものがある。
「あの男はお前と親しいのか」
椅子に下ろされ、開口一番聞かれたのはバートルのことだった。
「幼馴染です」
「恋仲にあったのか」
「いえ。どちらかといえば、いびられていたというのが正しいです。ですから、私から好意を持つといったようなことはありません」
「いびられていた?」
そう問われて、迂闊にそう口にしたことを後悔した。ツェツェグが集落で虐げられていたのは、心読みの異能のせいだ。だが今の自分の身分は「長老の孫娘」。集落で一番の権力者の直系が、いびられる状況など考えにくい。一瞬の逡巡の後、考えついた理由を口にしてみる。
「私が生まれたことで、母が亡くなり。家族の中でも腫れ物のように扱われていました。人付き合いも好まなかったので、どんどん孤立してしまって」
嘘は言っていない。
「ですから私には、里では人権というものがなかったのです。人だとは思ってもらえていない。彼は後宮入りしてからの私の態度が気に入らないと、そう言っていました」
ああ、これで嫌われてしまうだろうか。狩の時のように、「お前も所詮他の妃と同じか」と。
罰を受けるのは仕方がない。だが今はそれよりも、自分を見る彼の眼差しが変わってしまうことが恐ろしかった。
「未遂とはいえ、唇を許してしまったこと。誠に申し訳ございません。不浄であるということであれば、甘んじて処分は受けますので」
途端、白檀の香りのする手拭いが、ツェツェグの口元に押し当てられた。
昊然は眉間に皺を寄せたまま、ツェツェグの口元を優しく拭う。
落ち着きを取り戻したのか、ようやく心声が形になって聞こえた。
『あの使者が憎くてたまらない。最も残虐な方法で殺してやりたい、だが、きっとこいつはそれを好まない』
ツェツェグの口元を拭い終えた昊然は、手拭いを卓の上におく。
「奴への処置は先ほど言った通りだ。殺しはしないが、二度と同じようなことができないようにしてから大風へ送り返す」
昊然はそう言って、ツェツェグに心配の眼差しを向ける。
「大風の使者が怪しい動きをしているのを、俺の側付きの宦官が見ていた。お前の侍女は先に助け出している。安心しろ」
「凛は……無事……よかった……」
これまでたくさん大変な目に合わせてきた彼女が、こんな形で亡くなりでもしたら申し訳が立たない。
ほっと胸を撫で下ろせば、昊然の手が伸びてくる。彼の大きな手の甲が、そっとツェツェグの頬を撫でた。
「お前にも罰は必要だな。妃である以上、他の男に口づけをさせたのは許し難い」
そう言われて、ツェツェグは唇を噛んだ。
以前より寛大になったとはいえ、やはり、許されることではないか。
「はい……」
「膝の上に乗れ」
「……は?」
「できないのか?」
今、罰を言い渡そうとしたのではなかっただろうか。
「あの、私への罰は」
「これが罰だ」
昊然により抱き上げられ、彼の膝の上へと下ろされた。足を開くように促され、言われるままにすれば、膝の上にまたがるような格好になってしまう。
「あの、これは少々……はしたないのでは」
「罰と言っただろう。普通は厭うようなことをさせなければ罰にはならない」
『可愛らしい。耳まで真っ赤だ』
はっきりと聞こえた心声に、ツェツェグは身を縮こませる。
「そのまま口付けをしろ」
「えっ」
「自分から近づいてこい」
に、と意地悪く歪められた口元に視線が集中する。
「どうした。奴と通じておらず、後宮の妃としての自覚があるならばできるはずだろう」
そう言われてしまえば、贖うすべなどない。
覚悟を決めて、瞳を閉じた。
せく鼓動を感じながら、ゆっくりと顔を近づけていく。彼の逞しい肩に両手を置いて、そっと唇を合わせた。
——不思議だわ。バートルにされた時はあんなに嫌だったのに。この人への嫌悪感は微塵もない。
直後、背後から伸びてきた腕にきつく抱きしめられる。
『ああ、たまらない。これ以上のことをしたら彼女は嫌がるだろうか』
驚いて唇を離せば、逃げられないように背中の手に力が込められる。困惑しながらももう一度口をつければ、ぬるり、と口内に舌が入ってきた。
「んっ」
うまく息ができず、空気を求めてあえぐうち、彼の口づけは激しくなっていく。
「いいか、これは罰だ」
頭の中が溶けるような感覚だった。頬は上気し、何か込み上げるような感情がある。
もっとほしい。体がそう言っているような気がして、自分の中に生まれた猥雑な気持ちに戸惑いを覚えた。
——私は、どうしてしまったというの。
異性に体を触られることなど、不愉快でしかないはずなのに。
「ツェツェグ」
瞼を開けて視界に入ったのは、切なげに自分を見つめる灰色の瞳。額にある瞳は、また開いていた。
「……はい」
「お前は、本当にあの使者とは何もないのだな」
「もちろんです」
「そうか、わかった。お前を信じる」
『こんなふうに身を任せてくれる彼女が、この無垢な表情で俺を見つめる彼女が。嘘をついているわけがない』
彼がかつての暴君であるならば。疑わしい妃など、すぐさま獄史に引き渡し、拷問にかけさせただろう。
だが彼は、自分の弁解を聞き、ただその言葉だけで、信じてくれている。
昊然はツェツェグの黒髪に手を伸ばし、優しく梳いた。
細められた灰色の瞳が、物欲しげにこちらを見ているのがわかる。
「あれ」
またがっている膝の上に、何か固いものがある気がした。収まりが悪くてモゾモゾ動いていれば、昊然の頬の赤さが増しているのがわかる。
「あの」
「いいか、何も言うな」
「……はい」
「頼むから動かないでくれ」
何かを耐え忍ぶように、苦しそうに言うと彼は、緩慢な動きでツェツェグを抱き上げ、そっと椅子の上に戻す。手を離すのかと思いきや、彼は中腰のままでツェツェグを抱きしめ、首元に顔を埋める。
『罰などという言い訳をして、なし崩しに奪ってしまったらきっと嫌われてしまう。……それは避けたい』
大の男が、縋るようにして自分に腕を回す姿を見て、ツェツェグの鼓動は早鐘のように打つ。
『好きだ、ツェツェグ。お前を誰にも奪われたくない』
扉が蹴破られた音とともに、怒鳴るような声で名前を呼ばれた。
開け放たれた扉から、額に汗を光らせた昊然が入ってきた。合議の最中だったのか、昇竜の刺繍が胸に入った薄墨の漢服を着ている。
昊然は額に青筋を立てて、バートルを見ていた。一方のバートルは、まさかここに昊然がやってくるとは思わなかったのだろう。彼は驚いた顔をした後、その場に跪き、拱手の姿勢をとった。
「お前……私の妃に何をした?」
彼の視線は、バートルの口元についた紅に注がれていた。
ツェツェグはその冷たい視線に凍りつき、その場に縫い付けられたかのように動けなくなった。
——どうしよう、このままでは不貞を疑われる。
無理矢理だったとはいえ、バートルに唇を奪われてしまった。状況から見て、ツェツェグとバートルの間に起こったことは明らかに違いない。これまでの昊然の行動を鑑みれば、即刻二人とも牢屋行きだ。
バートルに注がれていた昊然の視線が、ツェツェグを捉えた。その瞳が怒りに揺れていることに気づいたツェツェグは、耐えきれず嗚咽を漏らす。
流れた涙ははらはらと落ちて、床に敷かれた毛氈の上にシミを作る。落ちた涙の跡は、一つ、二つと増えていく。
もう、おしまいだ。
私の居場所は、ここにさえ無くなった。
「この男を牢に繋げ。妃への暴行は死罪だ。……だが。大風の連絡役に今消えられては困る。死なない程度に痛めつけておけ。大風へは抗議の書簡を送る」
伴っていた宦官に指示すると、昊然が床を軋ませながらツェツェグのもとにやってくる。険しい表情のまま目の前にしゃがむ彼の心声は、砂嵐が吹き荒れているかのように荒々しくて、言葉として聞くことはできない。
彼の双眸には怒りがあった。しかし。
「立てるか?」
かけられた言葉は意外にも優しくて、どう返答したら良いかわからなくなる。
「……腰が、抜けてしまって」
そう答えた直後、急に視界が高くなった。昊然がツェツェグの脇に手を通し、軽々と横抱きに抱えたのだ。
決して乱暴ではなく、まるで玻璃の器でも包むかのような手つきに、彼の感情がさらにわからなくなる。
連れてこられたのは、皇宮の一室だった。人払いがされているのか、入り口を過ぎれば人の姿はない。断罪されてもおかしくない状況から、暴君と二人きりというこの状況は非常に危ういものがある。
「あの男はお前と親しいのか」
椅子に下ろされ、開口一番聞かれたのはバートルのことだった。
「幼馴染です」
「恋仲にあったのか」
「いえ。どちらかといえば、いびられていたというのが正しいです。ですから、私から好意を持つといったようなことはありません」
「いびられていた?」
そう問われて、迂闊にそう口にしたことを後悔した。ツェツェグが集落で虐げられていたのは、心読みの異能のせいだ。だが今の自分の身分は「長老の孫娘」。集落で一番の権力者の直系が、いびられる状況など考えにくい。一瞬の逡巡の後、考えついた理由を口にしてみる。
「私が生まれたことで、母が亡くなり。家族の中でも腫れ物のように扱われていました。人付き合いも好まなかったので、どんどん孤立してしまって」
嘘は言っていない。
「ですから私には、里では人権というものがなかったのです。人だとは思ってもらえていない。彼は後宮入りしてからの私の態度が気に入らないと、そう言っていました」
ああ、これで嫌われてしまうだろうか。狩の時のように、「お前も所詮他の妃と同じか」と。
罰を受けるのは仕方がない。だが今はそれよりも、自分を見る彼の眼差しが変わってしまうことが恐ろしかった。
「未遂とはいえ、唇を許してしまったこと。誠に申し訳ございません。不浄であるということであれば、甘んじて処分は受けますので」
途端、白檀の香りのする手拭いが、ツェツェグの口元に押し当てられた。
昊然は眉間に皺を寄せたまま、ツェツェグの口元を優しく拭う。
落ち着きを取り戻したのか、ようやく心声が形になって聞こえた。
『あの使者が憎くてたまらない。最も残虐な方法で殺してやりたい、だが、きっとこいつはそれを好まない』
ツェツェグの口元を拭い終えた昊然は、手拭いを卓の上におく。
「奴への処置は先ほど言った通りだ。殺しはしないが、二度と同じようなことができないようにしてから大風へ送り返す」
昊然はそう言って、ツェツェグに心配の眼差しを向ける。
「大風の使者が怪しい動きをしているのを、俺の側付きの宦官が見ていた。お前の侍女は先に助け出している。安心しろ」
「凛は……無事……よかった……」
これまでたくさん大変な目に合わせてきた彼女が、こんな形で亡くなりでもしたら申し訳が立たない。
ほっと胸を撫で下ろせば、昊然の手が伸びてくる。彼の大きな手の甲が、そっとツェツェグの頬を撫でた。
「お前にも罰は必要だな。妃である以上、他の男に口づけをさせたのは許し難い」
そう言われて、ツェツェグは唇を噛んだ。
以前より寛大になったとはいえ、やはり、許されることではないか。
「はい……」
「膝の上に乗れ」
「……は?」
「できないのか?」
今、罰を言い渡そうとしたのではなかっただろうか。
「あの、私への罰は」
「これが罰だ」
昊然により抱き上げられ、彼の膝の上へと下ろされた。足を開くように促され、言われるままにすれば、膝の上にまたがるような格好になってしまう。
「あの、これは少々……はしたないのでは」
「罰と言っただろう。普通は厭うようなことをさせなければ罰にはならない」
『可愛らしい。耳まで真っ赤だ』
はっきりと聞こえた心声に、ツェツェグは身を縮こませる。
「そのまま口付けをしろ」
「えっ」
「自分から近づいてこい」
に、と意地悪く歪められた口元に視線が集中する。
「どうした。奴と通じておらず、後宮の妃としての自覚があるならばできるはずだろう」
そう言われてしまえば、贖うすべなどない。
覚悟を決めて、瞳を閉じた。
せく鼓動を感じながら、ゆっくりと顔を近づけていく。彼の逞しい肩に両手を置いて、そっと唇を合わせた。
——不思議だわ。バートルにされた時はあんなに嫌だったのに。この人への嫌悪感は微塵もない。
直後、背後から伸びてきた腕にきつく抱きしめられる。
『ああ、たまらない。これ以上のことをしたら彼女は嫌がるだろうか』
驚いて唇を離せば、逃げられないように背中の手に力が込められる。困惑しながらももう一度口をつければ、ぬるり、と口内に舌が入ってきた。
「んっ」
うまく息ができず、空気を求めてあえぐうち、彼の口づけは激しくなっていく。
「いいか、これは罰だ」
頭の中が溶けるような感覚だった。頬は上気し、何か込み上げるような感情がある。
もっとほしい。体がそう言っているような気がして、自分の中に生まれた猥雑な気持ちに戸惑いを覚えた。
——私は、どうしてしまったというの。
異性に体を触られることなど、不愉快でしかないはずなのに。
「ツェツェグ」
瞼を開けて視界に入ったのは、切なげに自分を見つめる灰色の瞳。額にある瞳は、また開いていた。
「……はい」
「お前は、本当にあの使者とは何もないのだな」
「もちろんです」
「そうか、わかった。お前を信じる」
『こんなふうに身を任せてくれる彼女が、この無垢な表情で俺を見つめる彼女が。嘘をついているわけがない』
彼がかつての暴君であるならば。疑わしい妃など、すぐさま獄史に引き渡し、拷問にかけさせただろう。
だが彼は、自分の弁解を聞き、ただその言葉だけで、信じてくれている。
昊然はツェツェグの黒髪に手を伸ばし、優しく梳いた。
細められた灰色の瞳が、物欲しげにこちらを見ているのがわかる。
「あれ」
またがっている膝の上に、何か固いものがある気がした。収まりが悪くてモゾモゾ動いていれば、昊然の頬の赤さが増しているのがわかる。
「あの」
「いいか、何も言うな」
「……はい」
「頼むから動かないでくれ」
何かを耐え忍ぶように、苦しそうに言うと彼は、緩慢な動きでツェツェグを抱き上げ、そっと椅子の上に戻す。手を離すのかと思いきや、彼は中腰のままでツェツェグを抱きしめ、首元に顔を埋める。
『罰などという言い訳をして、なし崩しに奪ってしまったらきっと嫌われてしまう。……それは避けたい』
大の男が、縋るようにして自分に腕を回す姿を見て、ツェツェグの鼓動は早鐘のように打つ。
『好きだ、ツェツェグ。お前を誰にも奪われたくない』
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