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4章
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クラスマッチの練習も、回数を重ねて少しずつ上達していく生徒たち。
麓もその1人であり、ドリブルシュートくらいならできるようになった。
だが────
「ん~…」
「初心者にしては上出来でしょ」
嵐は頭を悩ませながら、露は無表情で、麓がシュートする姿を見ていた。
フォームは悪くない。しかし。
「シュート成功率が6分の1か~」
「ごめんなさい…」
「謝る必要はない。あなたの分、周りがカバーすればいい話。特に嵐」
「あたしィ!?」
「もちろん」
「えーっ! こんなん、不公平だよ…」
「陸上部でしょ」
「関係ない!」
にぎやかな様子に麓は、ボールを持ったまま微笑んだ。この2人といると楽しくて、時間が過ぎるのが早く感じる。
グランドの方では男子たちがサッカーの練習をしている、ということでバスケの練習を終えた3人は見に行くことにした。
練習しているのは3年と11年。グランドの周りは見事に女子で囲まれていた。
そこには光、焔、凪がいるから当然と言えば当然。
麓たちは人ごみを切り抜けて前線に到達。
2つの学年はミニゲームを行っているらしく、全体が白熱していた。
そこへ、聞き慣れた声が響く。
「ナギりん覚悟ォ!」
「その呼び方やめろやァ!」
ドリブルする凪、それをカットしようとする光。勝者は────
「凪様! 3人抜きしたわ!!」
"荒ぶの凪"はスポーツにおいても誰にも止めることはできない。というかマトモに彼に立ち向かおうとする命知らずな者は少ない。
「は~。すごいね、委員長さん」
「ホント…ね」
麓は隣の嵐に同調した。同時に凪がシュートを決め、女子たちが黄色い声を上げた。
すると、ギャラリーの後ろ側からさらにざわめきにも似た黄色い声が聞こえてくる。
振り向いた先にいたのは、黒と白のスーツに身を包んだ男が2人。
「楽しそうじゃん」
「私たちも混ぜてよ」
「扇さん? 霞さん?」
グランドに向かって歩いてくる彼らを見て、女子たちは波が引くように道を空ける。
2人が麓の姿を見つけると、同時に色っぽい笑みを浮かべて片目を閉じた。
「よく見ておきな…」
「スポーツができるのは凪だけじゃないよ」
麓の横を通り過ぎながらささやく。彼女だけに聞こえるように。すれ違いざまに麓の胸が高鳴る。振り返ると2人はそれぞれネクタイをゆるめているようだった。同時に袖もまくり上げる。
それからの試合はすごいとしか言いようがなかった。
点を取られたら取り返す。
特に霞は途中で長髪を縛るという始末。
教師まで加わったミニゲームは、観戦している生徒まで巻き込んで盛り上がった。
「皆様おかえりなさいませ~。…あら、扇様と霞様も青春を満喫されたんですか?」
「そんなとこかな。いい汗かいた~」
「私は麓ちゃんが来てから毎日、青春を謳歌してるよ」
「黙れセクハラ教師」
同じく汗だくの凪が体操服の襟部分をつまんで、もう片方の手で仰いでいた。
その後の食事は、男勢がいつも以上にガッツいていた。
麓もその1人であり、ドリブルシュートくらいならできるようになった。
だが────
「ん~…」
「初心者にしては上出来でしょ」
嵐は頭を悩ませながら、露は無表情で、麓がシュートする姿を見ていた。
フォームは悪くない。しかし。
「シュート成功率が6分の1か~」
「ごめんなさい…」
「謝る必要はない。あなたの分、周りがカバーすればいい話。特に嵐」
「あたしィ!?」
「もちろん」
「えーっ! こんなん、不公平だよ…」
「陸上部でしょ」
「関係ない!」
にぎやかな様子に麓は、ボールを持ったまま微笑んだ。この2人といると楽しくて、時間が過ぎるのが早く感じる。
グランドの方では男子たちがサッカーの練習をしている、ということでバスケの練習を終えた3人は見に行くことにした。
練習しているのは3年と11年。グランドの周りは見事に女子で囲まれていた。
そこには光、焔、凪がいるから当然と言えば当然。
麓たちは人ごみを切り抜けて前線に到達。
2つの学年はミニゲームを行っているらしく、全体が白熱していた。
そこへ、聞き慣れた声が響く。
「ナギりん覚悟ォ!」
「その呼び方やめろやァ!」
ドリブルする凪、それをカットしようとする光。勝者は────
「凪様! 3人抜きしたわ!!」
"荒ぶの凪"はスポーツにおいても誰にも止めることはできない。というかマトモに彼に立ち向かおうとする命知らずな者は少ない。
「は~。すごいね、委員長さん」
「ホント…ね」
麓は隣の嵐に同調した。同時に凪がシュートを決め、女子たちが黄色い声を上げた。
すると、ギャラリーの後ろ側からさらにざわめきにも似た黄色い声が聞こえてくる。
振り向いた先にいたのは、黒と白のスーツに身を包んだ男が2人。
「楽しそうじゃん」
「私たちも混ぜてよ」
「扇さん? 霞さん?」
グランドに向かって歩いてくる彼らを見て、女子たちは波が引くように道を空ける。
2人が麓の姿を見つけると、同時に色っぽい笑みを浮かべて片目を閉じた。
「よく見ておきな…」
「スポーツができるのは凪だけじゃないよ」
麓の横を通り過ぎながらささやく。彼女だけに聞こえるように。すれ違いざまに麓の胸が高鳴る。振り返ると2人はそれぞれネクタイをゆるめているようだった。同時に袖もまくり上げる。
それからの試合はすごいとしか言いようがなかった。
点を取られたら取り返す。
特に霞は途中で長髪を縛るという始末。
教師まで加わったミニゲームは、観戦している生徒まで巻き込んで盛り上がった。
「皆様おかえりなさいませ~。…あら、扇様と霞様も青春を満喫されたんですか?」
「そんなとこかな。いい汗かいた~」
「私は麓ちゃんが来てから毎日、青春を謳歌してるよ」
「黙れセクハラ教師」
同じく汗だくの凪が体操服の襟部分をつまんで、もう片方の手で仰いでいた。
その後の食事は、男勢がいつも以上にガッツいていた。
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