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美人のホムンクルスは、街をざわつかせる。
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イーリスの住んでいる場所は、木々が生い茂った深い森にあります。森の一部をくり抜いたように整地されていて、どこかへ行くための道も存在しません。
「この辺りの村だと素材は手に入らないから、オススメの街にする」
薬の材料を買いに行ってくれると知ったフレンは私よりもノリノリで準備を進めています。
実は村に行きたかったのでは?
「でも、どうやって行くんですか? イーリスが箒に乗せて送ってくれるんですか?」
「箒は一人乗りだから。これを使う」
そういって、イーリスが取り出したのは、銀色の鍵です。所々、宝石で装飾された鍵は、美術品のような印象を受けます。
「どこの鍵です?」
「これは魔法の道具。1日に6回まで使える行ったことのある場所に行ける道具」
行ったことのある場所に転移できる道具なんてあったんですか。かなり便利な代物じゃないですか。
「凄い道具ですけど、それもイーリスが?」
「これは私の作ったものじゃなくて、ダンジョンとかで取れる遺物。ダンジョンで取れる遺物は、固有スキルのような強力な効果があるものも多い」
「ダンジョンもあるんですね」
正直、異世界的にかなり胸が躍るワードです。本当にゲームみたいな設定の世界ですね。
この世界、異世界の要素が特盛ですね。もし戦闘系のスキルを手に入れていたら、それはそれで楽しい異世界ライフを送れたかもしれません。
「ダンジョンは自然災害みたいに突然に起きる。得られるものもあるけど、危険な場所だから、すぐに攻略されて消滅する」
「そりゃあ、危険でしょうけど、それはどこでも一緒なのでは?」
「大量の魔獣が出現するし、放置し過ぎると外に出てくる。倒しても魔獣と違って消えてしまうから、素材にもならない」
「確かにメリットが薄いですね」
素材は聞いている限り、薬の材料だったり、魔道具の素材として使用することが出来るようですし、その素材が手に入らないのであれば、命懸けで戦うメリットはないのかもしれませんね。
「話が逸れた。フレンにはこれも渡す」
イーリスは、波打つ黒い空間から、少し小さな袋を取り出して私に手渡します。
かなり年季の入った袋で、お世辞にも綺麗な物とは言えない代物です。しかし、これはなんとなく分かります。
「もしかして、収納出来る魔法の道具ですか!?」
「そう。比較的、ダンジョンで簡単に手に入る袋。ハズレ枠」
「え、これ、ハズレなんですか?」
四次元ポケットみたいなアイテムがハズレ? そんなことありますか?
「魔術を覚えれば、誰でも出来るのにわざわざ、袋なんて持たない」
「あー、そう言えば、ご主人様は使ってませんね」
その波打つ黒い空間、なんでも収納出来るんですよね。確かに物が必要ないのにわざわざ、物を用意する意味もないですよね。
より便利なものが生まれると淘汰されていくのは、少し物寂しさを感じますね。
携帯電話とか、あの小さな端末で出来ることが多いのに、それより小型で機能の高いスマートフォンが台頭してきて、ちょっと機能少ないよね。とか言われてしまう現象です。
ただ、誰でも魔術を使える訳ではないので、一定数の需要があるアイテムな気もしますけど。
おじいちゃん、おばあちゃんが、あえて携帯電話を使うみたいな。いえ、ちょっと違いますかね。
「とりあえず、ありがたく使わせてもらいます」
「うん。ただ、中は絶対に覗かないで」
「なんでですか?」
「一定時間、見た人に恐ろしい幻覚を見せる効果がある。最悪、数ヶ月まともに生活出来なくなる」
「呪いの道具じゃないですか!?」
平然と恐ろしいものを説明なく渡さないでもらえませんかね!? どうなってるんだろ。とか思って覗いてたら大変なことになってましたよ?
「大丈夫。直接、見なければ良いだけだから」
「は、はぁ。分かりました」
「中にお金も入れてあるから、それで買い物をしてきて欲しい」
「じゃあ、扉開ける」
イーリスはそう言うと部屋の扉に鍵を突き刺しました。鍵穴なんてなかったはずですけど、いつの間にか鍵穴が出来てます。
「扉に鍵を差し込んで行きたい場所をイメージして、鍵を捻るとその場所に出るから」
イーリスが扉を開けると家の中ではありませんでした。見覚えのない舗装された石の道があり、レンガのような物で作られた建物が立ち並び、人々の声が遠くから聞こえてきます。
「ドアとドアを繋ぐから、ドアのない場所にはいけないのが少し難点」
「いや、それでも十分凄いですよ?」
私は、そのまま外に出ると周囲を見渡します。人気のない路地裏のようで、少し埃っぽい場所です。しかし、道の奥には交通量の多い大通りが見えます。
道から見える通行人は人間も多いですが、明らかに人間とは違う見た目の人もチラホラいます。
角が生えた人とか尻尾の生えたワニの顔をした人など様々な姿をしています。
一気に異世界に来た感じが出てきましたね。こういうのをすごく楽しみにしていたので、胸が躍ります。
「はい。フレン。鍵は渡しておく」
そう言って、イーリスは私に銀色の鍵を渡します。え、これってかなりのレアアイテムじゃないんですか?
「なんで私にこれを?」
「? これがないとフレンが帰ってこれない」
「・・・・・・確かに。え、でも、これを無くしたら大変なことなんじゃ」
「大丈夫。無くなった物を手元に召喚する魔法をかけてる。落としてもすぐに回収出来る」
かなり便利な魔術があるんですね。なんでも出来る訳ではないと言っていましたけど、意外と出来ることが多いのでは?
「わ、分かりました」
「じゃあ、行ってらっしゃい。あとフレンに金貨1枚分は好きに使っていい。貯金しても良いし、使ってもいい」
「え? そんな大金、もらって良いんですか?」
「おつかいの代金。私じゃ買い物は出来ないから」
少し申し訳なさそうな表情をしてイーリスはそんなことを言います。私に買い物を押し付けていることを少し申し訳なく思っているのでしょうか。
気にしなくても買い物ぐらいしますけど、貰えるものはもらっておきましょう。
私、今、お金を持ってないので!
「ありがとうございます。必ずや、ご主人様のお望みの商品は手に入れてみせます」
「うん。よろしく」
イーリスは、そう言って小さく手を振って扉を閉めました。試しに扉を開けようとすると鍵がかかってました。
この家、もしかして、赤の他人の家の扉だったりしますか?
だとしたら、開けようとしてるのは、かなり怪しい人ですね。ふとそんなことを思って、扉を開けようとするのをやめました。
「とりあえず、買い物に行くために大通りに出ますか」
私は、路地裏を抜けて、大通りに出ました。私はすぐに大通りの賑やかさに圧倒されました。
石畳の敷かれた綺麗な街です。行ったことはありませんが、ヨーロッパとかこんな感じなんですかね。
レンガで作られた背の高い建物がいくつもあります。どれも少し大きめに作ってあるような印象を感じるのは、この街の住人の身長が大きい人が多いからなんでしょうね。
周囲の人々に目を配ると人間が一番、数が多いものの、リザードマンみたいなトカゲのような見た目の顔をした鱗を持った人がいたり、翼の生えた人がいたり、猫の顔をした人もいます。
亜人というやつですね。その人達の中には、かなり身長の高い人がいます。2m半ぐらいある人もいるので、大きさに圧倒されます。
これだけ身長とか見た目の違う人達が多くいるなんて、不思議な国ですね。
私が周囲を見渡していると行き交う人々が、私のことを見ている気がします。
「メイドさんがいるぞ。すげぇ美人」
「メイドさんだ」
「すげぇ美人のメイドさんがいるぞ」
「どこのお屋敷の美人のメイドさんだ?」
ざわざわと賑やかな様子と視線がより多く集まっています。私のことですよね?
確かに美人なのは間違いありませんが、こんなに見られるものなんですか。
「あれ? これなんかおかしくないですか?」
こんなに人に見られる経験がなかったので、思わずそんなことを呟きました。
「この辺りの村だと素材は手に入らないから、オススメの街にする」
薬の材料を買いに行ってくれると知ったフレンは私よりもノリノリで準備を進めています。
実は村に行きたかったのでは?
「でも、どうやって行くんですか? イーリスが箒に乗せて送ってくれるんですか?」
「箒は一人乗りだから。これを使う」
そういって、イーリスが取り出したのは、銀色の鍵です。所々、宝石で装飾された鍵は、美術品のような印象を受けます。
「どこの鍵です?」
「これは魔法の道具。1日に6回まで使える行ったことのある場所に行ける道具」
行ったことのある場所に転移できる道具なんてあったんですか。かなり便利な代物じゃないですか。
「凄い道具ですけど、それもイーリスが?」
「これは私の作ったものじゃなくて、ダンジョンとかで取れる遺物。ダンジョンで取れる遺物は、固有スキルのような強力な効果があるものも多い」
「ダンジョンもあるんですね」
正直、異世界的にかなり胸が躍るワードです。本当にゲームみたいな設定の世界ですね。
この世界、異世界の要素が特盛ですね。もし戦闘系のスキルを手に入れていたら、それはそれで楽しい異世界ライフを送れたかもしれません。
「ダンジョンは自然災害みたいに突然に起きる。得られるものもあるけど、危険な場所だから、すぐに攻略されて消滅する」
「そりゃあ、危険でしょうけど、それはどこでも一緒なのでは?」
「大量の魔獣が出現するし、放置し過ぎると外に出てくる。倒しても魔獣と違って消えてしまうから、素材にもならない」
「確かにメリットが薄いですね」
素材は聞いている限り、薬の材料だったり、魔道具の素材として使用することが出来るようですし、その素材が手に入らないのであれば、命懸けで戦うメリットはないのかもしれませんね。
「話が逸れた。フレンにはこれも渡す」
イーリスは、波打つ黒い空間から、少し小さな袋を取り出して私に手渡します。
かなり年季の入った袋で、お世辞にも綺麗な物とは言えない代物です。しかし、これはなんとなく分かります。
「もしかして、収納出来る魔法の道具ですか!?」
「そう。比較的、ダンジョンで簡単に手に入る袋。ハズレ枠」
「え、これ、ハズレなんですか?」
四次元ポケットみたいなアイテムがハズレ? そんなことありますか?
「魔術を覚えれば、誰でも出来るのにわざわざ、袋なんて持たない」
「あー、そう言えば、ご主人様は使ってませんね」
その波打つ黒い空間、なんでも収納出来るんですよね。確かに物が必要ないのにわざわざ、物を用意する意味もないですよね。
より便利なものが生まれると淘汰されていくのは、少し物寂しさを感じますね。
携帯電話とか、あの小さな端末で出来ることが多いのに、それより小型で機能の高いスマートフォンが台頭してきて、ちょっと機能少ないよね。とか言われてしまう現象です。
ただ、誰でも魔術を使える訳ではないので、一定数の需要があるアイテムな気もしますけど。
おじいちゃん、おばあちゃんが、あえて携帯電話を使うみたいな。いえ、ちょっと違いますかね。
「とりあえず、ありがたく使わせてもらいます」
「うん。ただ、中は絶対に覗かないで」
「なんでですか?」
「一定時間、見た人に恐ろしい幻覚を見せる効果がある。最悪、数ヶ月まともに生活出来なくなる」
「呪いの道具じゃないですか!?」
平然と恐ろしいものを説明なく渡さないでもらえませんかね!? どうなってるんだろ。とか思って覗いてたら大変なことになってましたよ?
「大丈夫。直接、見なければ良いだけだから」
「は、はぁ。分かりました」
「中にお金も入れてあるから、それで買い物をしてきて欲しい」
「じゃあ、扉開ける」
イーリスはそう言うと部屋の扉に鍵を突き刺しました。鍵穴なんてなかったはずですけど、いつの間にか鍵穴が出来てます。
「扉に鍵を差し込んで行きたい場所をイメージして、鍵を捻るとその場所に出るから」
イーリスが扉を開けると家の中ではありませんでした。見覚えのない舗装された石の道があり、レンガのような物で作られた建物が立ち並び、人々の声が遠くから聞こえてきます。
「ドアとドアを繋ぐから、ドアのない場所にはいけないのが少し難点」
「いや、それでも十分凄いですよ?」
私は、そのまま外に出ると周囲を見渡します。人気のない路地裏のようで、少し埃っぽい場所です。しかし、道の奥には交通量の多い大通りが見えます。
道から見える通行人は人間も多いですが、明らかに人間とは違う見た目の人もチラホラいます。
角が生えた人とか尻尾の生えたワニの顔をした人など様々な姿をしています。
一気に異世界に来た感じが出てきましたね。こういうのをすごく楽しみにしていたので、胸が躍ります。
「はい。フレン。鍵は渡しておく」
そう言って、イーリスは私に銀色の鍵を渡します。え、これってかなりのレアアイテムじゃないんですか?
「なんで私にこれを?」
「? これがないとフレンが帰ってこれない」
「・・・・・・確かに。え、でも、これを無くしたら大変なことなんじゃ」
「大丈夫。無くなった物を手元に召喚する魔法をかけてる。落としてもすぐに回収出来る」
かなり便利な魔術があるんですね。なんでも出来る訳ではないと言っていましたけど、意外と出来ることが多いのでは?
「わ、分かりました」
「じゃあ、行ってらっしゃい。あとフレンに金貨1枚分は好きに使っていい。貯金しても良いし、使ってもいい」
「え? そんな大金、もらって良いんですか?」
「おつかいの代金。私じゃ買い物は出来ないから」
少し申し訳なさそうな表情をしてイーリスはそんなことを言います。私に買い物を押し付けていることを少し申し訳なく思っているのでしょうか。
気にしなくても買い物ぐらいしますけど、貰えるものはもらっておきましょう。
私、今、お金を持ってないので!
「ありがとうございます。必ずや、ご主人様のお望みの商品は手に入れてみせます」
「うん。よろしく」
イーリスは、そう言って小さく手を振って扉を閉めました。試しに扉を開けようとすると鍵がかかってました。
この家、もしかして、赤の他人の家の扉だったりしますか?
だとしたら、開けようとしてるのは、かなり怪しい人ですね。ふとそんなことを思って、扉を開けようとするのをやめました。
「とりあえず、買い物に行くために大通りに出ますか」
私は、路地裏を抜けて、大通りに出ました。私はすぐに大通りの賑やかさに圧倒されました。
石畳の敷かれた綺麗な街です。行ったことはありませんが、ヨーロッパとかこんな感じなんですかね。
レンガで作られた背の高い建物がいくつもあります。どれも少し大きめに作ってあるような印象を感じるのは、この街の住人の身長が大きい人が多いからなんでしょうね。
周囲の人々に目を配ると人間が一番、数が多いものの、リザードマンみたいなトカゲのような見た目の顔をした鱗を持った人がいたり、翼の生えた人がいたり、猫の顔をした人もいます。
亜人というやつですね。その人達の中には、かなり身長の高い人がいます。2m半ぐらいある人もいるので、大きさに圧倒されます。
これだけ身長とか見た目の違う人達が多くいるなんて、不思議な国ですね。
私が周囲を見渡していると行き交う人々が、私のことを見ている気がします。
「メイドさんがいるぞ。すげぇ美人」
「メイドさんだ」
「すげぇ美人のメイドさんがいるぞ」
「どこのお屋敷の美人のメイドさんだ?」
ざわざわと賑やかな様子と視線がより多く集まっています。私のことですよね?
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