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4.星空と"美少女"
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「ん、ぬぁあぁぁぁぁぁぁー、」
午後5時、すべての講義が終わり、体を伸ばす。同時に身体中からバキバキと音がなる。
「よっアホンダラ、新作の調子は?」
「優等生に心配されないように、仕上げたよ。今日確認しに行ったらしばらく休めるよ。」
「残念だったな、現在進行形で課題がノソノソやってきているよ?」
「いまは現実を見させないでくれ、、」
俺の軽口を叩ける唯一の親友、それがこいつ「古見 勇二(ふるみ ゆうじ)」だ。高校からの中であまり褒められはしないが二人でよくワルをやっていた。今ではインディーズにしては名の知れたバンドの顔として有名だ。
「はは、にしても今日の講義に来た人はよかったな、何せイケメン二人が談笑してる様を見れるんだからな」
「な~にがイケメン二人だバカ、目にゴミでも入ったんか?」
「、、いや!、お前は自分の顔をしっかり見てから言えよ」
なんか言ってるが、こいつは相当の自信家でもある。いや、逆に性格もよかったら誰も近付かないし、良い重りになっているのかもな。
「そじゃあ、出版社行くんだろ?ガンバっとな~」
そういい放つと、そそくさと講堂を出ていった。そんなやつをみながら、自分も準備をしていた。すると、後ろから何人かの女子が話しかけてきた。
「あの、もしよかったらサインをしてくれますか?」
大学内ではかなり有名になったのか、たまにサインを求められるようになってきた。
「はい、いいですよ?えっと、、この本に書けばいいですか?」
「は、はい、、お願いします。」
自分が書いた本の表紙にサイン、自分も作家になったのだと改めて思った。
「では、私はこれで」
「はい、ありがとうございます!新作も買います!」
軽く礼をしたあと、講堂を出た。いい人を演じるのは案外きついが、だんだんとなれてくる。そんなことを考えて出版社に行った。
■■
「なんなんだよあれ、あぁぁぁぁむかつくな、」
近くの空き缶をおもいっきり蹴っ飛ばす。ぶっ飛んだ空き缶は自販機横のゴミ箱の穴にスポッと入った。普通に嬉しい。しかし、なんでこんなにイラついている訳は簡単だ。担当編集が"無断欠勤"していたらしい。連絡をなんとかとったら、今日は流行り病にかかったと、、。
「まったく、体調管理くらいしろっての」
そう愚痴を言いながらも体調を心配するメールをいれてしまう自分にも嫌気がさしてきた。そんなことを考えていると家に着いていた。玄関の鍵を開け、家に入る。ハンガーに帽子とコートを掛け、リビングに入る。
「ただいま~」
気だるさ前開の挨拶をすると、父さんとは別に、もう一人人影が見えた。そこには、夜をおもわせる黒髪と瞳に上質なシルクのような肌を持つ、楊貴妃もビックリな美少女がいた。
「え、、、だれ?」
思わず口に出してしまったが、ホントにだれかと頭をめぐらせていると父が話し出した。
「言ってなかったな、「金咲 澪(かなさき みお)、知人の娘で、しばらくうちで世話することになったから。」
「は?」
「あ、あと俺はしばらく海外に行くから、そこん所よろしくね、生活費は振り込んどくから。」
「はぁぁ?!!」
そう言うと一人キャリーケースとでかいリュックをもってそそくさと家を出ていった。
「あ、、え、えーっと、、」
「、、金咲澪です、しばらくお世話になります」
かくして、ひょんなことから目の前にいる美少女との生活がはじまった。
午後5時、すべての講義が終わり、体を伸ばす。同時に身体中からバキバキと音がなる。
「よっアホンダラ、新作の調子は?」
「優等生に心配されないように、仕上げたよ。今日確認しに行ったらしばらく休めるよ。」
「残念だったな、現在進行形で課題がノソノソやってきているよ?」
「いまは現実を見させないでくれ、、」
俺の軽口を叩ける唯一の親友、それがこいつ「古見 勇二(ふるみ ゆうじ)」だ。高校からの中であまり褒められはしないが二人でよくワルをやっていた。今ではインディーズにしては名の知れたバンドの顔として有名だ。
「はは、にしても今日の講義に来た人はよかったな、何せイケメン二人が談笑してる様を見れるんだからな」
「な~にがイケメン二人だバカ、目にゴミでも入ったんか?」
「、、いや!、お前は自分の顔をしっかり見てから言えよ」
なんか言ってるが、こいつは相当の自信家でもある。いや、逆に性格もよかったら誰も近付かないし、良い重りになっているのかもな。
「そじゃあ、出版社行くんだろ?ガンバっとな~」
そういい放つと、そそくさと講堂を出ていった。そんなやつをみながら、自分も準備をしていた。すると、後ろから何人かの女子が話しかけてきた。
「あの、もしよかったらサインをしてくれますか?」
大学内ではかなり有名になったのか、たまにサインを求められるようになってきた。
「はい、いいですよ?えっと、、この本に書けばいいですか?」
「は、はい、、お願いします。」
自分が書いた本の表紙にサイン、自分も作家になったのだと改めて思った。
「では、私はこれで」
「はい、ありがとうございます!新作も買います!」
軽く礼をしたあと、講堂を出た。いい人を演じるのは案外きついが、だんだんとなれてくる。そんなことを考えて出版社に行った。
■■
「なんなんだよあれ、あぁぁぁぁむかつくな、」
近くの空き缶をおもいっきり蹴っ飛ばす。ぶっ飛んだ空き缶は自販機横のゴミ箱の穴にスポッと入った。普通に嬉しい。しかし、なんでこんなにイラついている訳は簡単だ。担当編集が"無断欠勤"していたらしい。連絡をなんとかとったら、今日は流行り病にかかったと、、。
「まったく、体調管理くらいしろっての」
そう愚痴を言いながらも体調を心配するメールをいれてしまう自分にも嫌気がさしてきた。そんなことを考えていると家に着いていた。玄関の鍵を開け、家に入る。ハンガーに帽子とコートを掛け、リビングに入る。
「ただいま~」
気だるさ前開の挨拶をすると、父さんとは別に、もう一人人影が見えた。そこには、夜をおもわせる黒髪と瞳に上質なシルクのような肌を持つ、楊貴妃もビックリな美少女がいた。
「え、、、だれ?」
思わず口に出してしまったが、ホントにだれかと頭をめぐらせていると父が話し出した。
「言ってなかったな、「金咲 澪(かなさき みお)、知人の娘で、しばらくうちで世話することになったから。」
「は?」
「あ、あと俺はしばらく海外に行くから、そこん所よろしくね、生活費は振り込んどくから。」
「はぁぁ?!!」
そう言うと一人キャリーケースとでかいリュックをもってそそくさと家を出ていった。
「あ、、え、えーっと、、」
「、、金咲澪です、しばらくお世話になります」
かくして、ひょんなことから目の前にいる美少女との生活がはじまった。
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