スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした

メイ(旧名:Mei)

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6章 突如、領地経営へ

対峙 ー3

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「く………………!! 魔力貯蔵石がそろそろ尽きるっ…………!」





 イリーネは、苦い表情をしながらそう言った。数百個位持ってきたのだが…………やはり、神武具は魔力の消耗が激しく、もうほとんど魔力がない状態だ。自分の数少ない魔力を回せば、魔力過剰使用で死に至る危険性すらある。こうなったら────少し危険だけど、奥の手を使わせて貰うわよ。





「うおぉぉぉ!! 『深淵』!」





 イリーネは、杖を突き立ててスキルを発動。レクス達の足元に、突如黒い気体が出現した。この黒い気体は、対象の人間の五感を支配する。それすなわち、感覚を制限するということだ。自分のHPを大半削る羽目になった。






「はぁはぁ、これで私達の…………かはっ……!」





 血反吐を吐くイリーネ。そこに、別の少女達が魔法で追撃をかける。これで終わりかと思われたが─────。





「──────な!?」





 黒い気体が晴れて、そこにいたのは─────無傷のレクス達だった。透明な障壁に覆われている。





「な、なんで…………かはっ…………!?」






 息も絶え絶えにそう聞いてくるイリーネ。





「─────さっきのと同じだよ。今度はスキルに魔法式を付与しただけだよ」





 もはや敵味方関係なく呆れるしかない。スキルに魔法を付与するなど、相当な魔力量を要する。スキルに干渉するためには、それ相応の魔力がいるのだ。それ故に、スキルは強力なのだ。





「くそっ、もう…………!」




 その場に膝を突き、くずおれるイリーネ。




「一気にいくよ!!」




 レクス達は、次々と攻撃を仕掛けていく。さしもの少女達も、耐えきれずに全員気絶してしまった。これで、ミーシャを救い出せた…………というか、逆に助けられていた気もするが。




「結局、これを使うことはなかったな…………」




 レクスは魔法袋マジックバッグから、偽造した契約書を取り出した。フィアの言っていた作戦の事だ。









『契約書を偽造?』



『うん。この紙を使って、この契約書にこの筆跡を写すんだ』




 契約書は、元々フィアの屋敷にあったもので、ルミリアの名が記されていたものも、よく使われている形態のものだったということもあって幸いした。




『その紙で、どうやって写しとるの?』




『まあ、見てれば分かるよ』




 フィアはそう言うと、その黒い紙を2枚の契約書の間に挟んで書き始めた。慎重になぞっていく。





『出来たーーーー!!』



『どれどれ!? わっ…………凄い、そっくりだね…………』




 レクスがフィアの持っている契約書を覗き見してみると、見事にそっくりだった。どっちがどっちだか、分からない。





『ねっ? これなら、大丈夫でしょ?』



『うん、ありがとう、フィアさん!』









 


 ───────というような感じで、色々とやってもらったんだけど…………ごめん、フィアさん。




 レクスは、フィアに余計な手間を掛けさせた事を、心の中で謝った。



◇◆◇◆◇


「あ──────っ、つまんない、つまんない!! 折角神武具まで作ってやったのに!!」




 絶望が足りない…………! もっと、絶望を…………!!





 小天使ネクルスの翼が、徐々に黒くなっていく。堕天化の始まりだ。欲望に堪えきれなくなった天使や神に起こる現象だ。





「─────ついに本性を見せましたね。小天使ネクルス」




 そう言って入ってきたのは────ネクルスの侍女的な存在、シュミナだ。







「やはり、下界に干渉していたようですね」



「き、貴様…………!」





 ばれていたことに、ギリっ…………と歯噛みするネクルス。単純に、音漏れが酷かったので、会話内容はほとんど筒抜けだったのだ。




 しかし、ネクルスはすぐに────ニヤリ…………と不気味な笑みを浮かべた。




「ククク…………。そうか、知っていたのか………。シュミナ、お前は────ここで死ね」





 ギュン! と一気に距離を詰めるネクルス。しかし─────。




「───────な!?」




 腕を掴まれ、そのまま投げ倒された。そして、ガチガチに身体を固められて動けないネクルス。




「ネクルス…………この私に攻撃してくるとは、いい度胸だなぁ?」




「な、何を言って─────」





 シュミナの姿が解けて、本来の姿に戻る侍女。その正体は──────。




「ま、まさか貴女は…………中天使ミレンヌ様!?」




 ネクルスはまさかの出来事に、驚いて間抜けな声を出してしまった。





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