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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
祭りを開催したい
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「う~ん…………」
レクスは、フィアから渡された本を見て首を傾げる。というのも。
「どれもうまく融合出来そうにないなぁ…………」
「うん…………そうだね」
二人とも、深くため息をついた。その本の内容がこんな感じ。
○セイレーン族の祭り
海でどれだけ速く泳げるか、どれだけ深く潜れるかなどの優劣を争う。ほかにも、のど自慢など多様な催しがある。
○ダークエルフ族の祭り
その日だけ、祭りの参加者にいくら魔法を放ったり攻撃したりしてもいい。ただし、自分のバッジが破壊されれば他人を攻撃することは出来なくなる。
○ドワーフ族の祭り
武器や防具などの出来映えを競う。優勝者には一年分の鉄鋼石が送られ、もらった人達は使い道に困るという。
本の内容を見る限り、どの種族の祭りも独特で当分融合できそうになかった。マシな祭りが少なさ過ぎる。マシなのは、ドワーフ族の祭りぐらいである。これは、新たな祭りを考える以外に方法はなさそうである。
「…………またあとで考えようかな」
「その方がいいかもね。私も考えてみるよ」
「うん、お願い」
そう言いながらフィアが部屋を出ていくのを見送るレクス。レクスは、見送ったあと書類の整理に勤しんだ。
◇◆◇◆◇
「お帰り、エレナ」
「…………ただいま………」
「ところで…………ミーシャの隣にいるその子は?」
ミーシャの隣にいたのは、青髪の少女。見たことのない格好をしていた。
「ああ、この子はルーパって言ってね。『犬耳族』の子らしいんだけど、迷子になったらしいのよ」
「よく悪い人とかに捕まらなかったよね…………」
「それが、捕まりかけたらしいんだけど、返り討ちにしたらしいのよ」
「へえ…………返り討ちに、ね…………」
見かけによらず強いんだね。でも、なんでそんな子をわざわざ屋敷に連れてきたんだろう…………?
「それで、どうして迷子になったのかな?」
レクスは青髪の少女────ルーパにそう聞いた。目線をしゃがんで、ルーパに合わせる。
「…………『ヨロム』がどっちの方角にあるかわからなくなって………」
(要するに方向音痴ってことかな? しかも、方向音痴にしたって…………『ヨロム』って確か龍人族の国の『ジオルグ』を越えた先だったような………)
レクスは逆方向だよね? と思った。しかも、どうやってあのユビネス大森林帯越えて来たんだろうか。いや、それ以前にどこからどう来たのかが気になる。
「どうやってここまで来たの?」
「えっと…………森の中を探検してたら、道に迷っちゃって………」
「探検?」
「……うん。珍しい植物を探すのが好きで。たとえば………これとか。きれいでしょ?」
ルーパはそう言うと、腰に提げた小袋から絶対に入らないサイズであろう緑色の花を取り出す。その花をレクスに見せる。
「う、うん、そうだね」
ルーパはマイペースだった。なんとも会話のペースが掴みづらい。それにしても…………。
(心なしか、花が生きてるような感じがする…………)
レクスはそんなことを思った。花は既に抜かれているはずなのだが、生命力が宿っている………ような気がする。ルーパの力によるものなのかは定かではないが。
「…………まあ、ここで立ってるのもあれだし、中に入ってよ」
レクスはずっと立ちっぱなしだったことに気づいて、そう言った。とりあえず、親御さんのもとに連れていった方がいいかもしれないが…………急ぎの用でもないので、別にいいだろう。
レクス達はレクスが普段使っている部屋とは別の部屋へと向かっていくのだった。
レクスは、フィアから渡された本を見て首を傾げる。というのも。
「どれもうまく融合出来そうにないなぁ…………」
「うん…………そうだね」
二人とも、深くため息をついた。その本の内容がこんな感じ。
○セイレーン族の祭り
海でどれだけ速く泳げるか、どれだけ深く潜れるかなどの優劣を争う。ほかにも、のど自慢など多様な催しがある。
○ダークエルフ族の祭り
その日だけ、祭りの参加者にいくら魔法を放ったり攻撃したりしてもいい。ただし、自分のバッジが破壊されれば他人を攻撃することは出来なくなる。
○ドワーフ族の祭り
武器や防具などの出来映えを競う。優勝者には一年分の鉄鋼石が送られ、もらった人達は使い道に困るという。
本の内容を見る限り、どの種族の祭りも独特で当分融合できそうになかった。マシな祭りが少なさ過ぎる。マシなのは、ドワーフ族の祭りぐらいである。これは、新たな祭りを考える以外に方法はなさそうである。
「…………またあとで考えようかな」
「その方がいいかもね。私も考えてみるよ」
「うん、お願い」
そう言いながらフィアが部屋を出ていくのを見送るレクス。レクスは、見送ったあと書類の整理に勤しんだ。
◇◆◇◆◇
「お帰り、エレナ」
「…………ただいま………」
「ところで…………ミーシャの隣にいるその子は?」
ミーシャの隣にいたのは、青髪の少女。見たことのない格好をしていた。
「ああ、この子はルーパって言ってね。『犬耳族』の子らしいんだけど、迷子になったらしいのよ」
「よく悪い人とかに捕まらなかったよね…………」
「それが、捕まりかけたらしいんだけど、返り討ちにしたらしいのよ」
「へえ…………返り討ちに、ね…………」
見かけによらず強いんだね。でも、なんでそんな子をわざわざ屋敷に連れてきたんだろう…………?
「それで、どうして迷子になったのかな?」
レクスは青髪の少女────ルーパにそう聞いた。目線をしゃがんで、ルーパに合わせる。
「…………『ヨロム』がどっちの方角にあるかわからなくなって………」
(要するに方向音痴ってことかな? しかも、方向音痴にしたって…………『ヨロム』って確か龍人族の国の『ジオルグ』を越えた先だったような………)
レクスは逆方向だよね? と思った。しかも、どうやってあのユビネス大森林帯越えて来たんだろうか。いや、それ以前にどこからどう来たのかが気になる。
「どうやってここまで来たの?」
「えっと…………森の中を探検してたら、道に迷っちゃって………」
「探検?」
「……うん。珍しい植物を探すのが好きで。たとえば………これとか。きれいでしょ?」
ルーパはそう言うと、腰に提げた小袋から絶対に入らないサイズであろう緑色の花を取り出す。その花をレクスに見せる。
「う、うん、そうだね」
ルーパはマイペースだった。なんとも会話のペースが掴みづらい。それにしても…………。
(心なしか、花が生きてるような感じがする…………)
レクスはそんなことを思った。花は既に抜かれているはずなのだが、生命力が宿っている………ような気がする。ルーパの力によるものなのかは定かではないが。
「…………まあ、ここで立ってるのもあれだし、中に入ってよ」
レクスはずっと立ちっぱなしだったことに気づいて、そう言った。とりあえず、親御さんのもとに連れていった方がいいかもしれないが…………急ぎの用でもないので、別にいいだろう。
レクス達はレクスが普段使っている部屋とは別の部屋へと向かっていくのだった。
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