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8章 ダンジョンを守れ ~異種族間同盟~
ユグドラシルを追い求め①
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「よし、無事入れたわね」
ミーシャが門番を背に見ながらそう言った。『ミューエル』の国へ入るのはそう難しくはなかった。水晶を触って、オッケーがもらえれば通行できた。水晶は姿などを見抜くわけではなかったので、カレンも無事に通行できた。
「早速ユグドラシルの木を探しに行きたいけど…………どうする? 手分けして探す?」
カレンはそう尋ねた。
ユグドラシルの木を実際に見たことも感じたこともないので、ユグドラシルがどんな姿なのか、どんな魔力なのかが全然分からないのだ。
「………う~ん…………。…………手分けするのは、いいけど………危なくない…………?」
エレナはそう言った。
確かに、初めて来た土地で分かれて行動するのは危険だ。分かれるにしたって半分にして二手に分かれるという形になるだろう。
「じゃあ、二手に分ければいいんじゃないかしら。それなら、危険なこともないと思うけれど」
フィオナがそんなことを提案した。みんなはフィオナの提案に賛成し、早速二つのグループに分けた。大体こんな感じだ。
○エレナ、ミア、シュエイル、フィオナ、レイン
○ミーシャ、ティーナ、ルーパ、カレン
因みに、ネムはレクスのスキルが実体化したものなので、レクスが意識を失っている今はレクスの身体に関すること以外は見られない。しかも、レクスから離れることもできないため、ここには来られなかった。
「…………じゃあ、それぞれ手分けして、探そう…………。…………ユグドラシルを見つけても、すぐには近づかないで…………何があるか分からないから……。……見つけたら私達を呼んで」
エレナがそう言うと、みんなが頷く。確かに、不測の事態が起こるとも分からない。ユグドラシルにはみんなで挑むべきだろう(挑むと決まったわけではないが)。二つのグループは頷いたのを合図に二手に分かれた。
◇◆◇◆◇
「ふむ…………二手に分かれましたか………」
先程木の陰に隠れて様子を窺っていた青年────イウティスは今度は街中で変装した格好でさりげなくエレナ達を観察してそう言った。
「これで、捕まえやすさがグッと上がりましたね」
人数が減れば、それだけイウティスにとっても『愛し子』を捕まえやすくなる。もっと人数が減れば、捕まえられるのだが…………イウティスの見る限りだと『愛し子』の周りにいるあの少女達も十分に強い。一人なら『透明化』でなんとか対処できそうなのだが…………。
「…………もう暫く様子見ですね」
それに、話によるとあの少年少女達はユグドラシルをさがしているらしい。これはいいことを聞いた。ユグドラシルには、自分の願いを叶えてくれる代わりにそれ相応の試練があるらしいのだ。まあ、あくまで伝承程度なのだが。もし、その試練とやらがあれば…………その隙に『愛し子』を捕まえられるかもしれない。
「ふふふ…………」
イウティスは不気味に笑いながらも、尾行を続行した。
◇◆◇◆◇
「ユグドラシル、ユグドラシル…………」
ミーシャ達は、噴水のあった中央広場から左に行ったところにあるウギイ区方面を探すことにした。
ティーナは、地面を見ながらユグドラシルを探していた。ティーナは地面にユグドラシルがあると思っているらしい。
「…………ティーナ。地面を探してもユグドラシルはないわよ? ユグドラシルは大木なんだから。前を見て探しなさい、前を見て」
ミーシャがティーナにそう言った。
「…………ユグドラシルって、地面を這ってる蔦みたいなやつだったような気がするのだ?」
ティーナはそんなことを言った。地面を這っているユグドラシルなど聞いたことがない。ユグドラシルと言ったら、壮大な大木以外に思い浮かばない。
「多分、それはユグラシドル…………。しかも、こんな場所には生えない…………。ユグラシドルは、ユグドラシルよりもレア。そうそう見つからない」
「そうだ、ユグラシドルだったのだ!」
そう言いながら笑うティーナ。殺伐としていていた場の空気が少しばかり和む。
「レクス、待ってて…………。絶対に助けてあげるから」
ミーシャはそんな事を呟き、決意を固めたのだった。
ミーシャが門番を背に見ながらそう言った。『ミューエル』の国へ入るのはそう難しくはなかった。水晶を触って、オッケーがもらえれば通行できた。水晶は姿などを見抜くわけではなかったので、カレンも無事に通行できた。
「早速ユグドラシルの木を探しに行きたいけど…………どうする? 手分けして探す?」
カレンはそう尋ねた。
ユグドラシルの木を実際に見たことも感じたこともないので、ユグドラシルがどんな姿なのか、どんな魔力なのかが全然分からないのだ。
「………う~ん…………。…………手分けするのは、いいけど………危なくない…………?」
エレナはそう言った。
確かに、初めて来た土地で分かれて行動するのは危険だ。分かれるにしたって半分にして二手に分かれるという形になるだろう。
「じゃあ、二手に分ければいいんじゃないかしら。それなら、危険なこともないと思うけれど」
フィオナがそんなことを提案した。みんなはフィオナの提案に賛成し、早速二つのグループに分けた。大体こんな感じだ。
○エレナ、ミア、シュエイル、フィオナ、レイン
○ミーシャ、ティーナ、ルーパ、カレン
因みに、ネムはレクスのスキルが実体化したものなので、レクスが意識を失っている今はレクスの身体に関すること以外は見られない。しかも、レクスから離れることもできないため、ここには来られなかった。
「…………じゃあ、それぞれ手分けして、探そう…………。…………ユグドラシルを見つけても、すぐには近づかないで…………何があるか分からないから……。……見つけたら私達を呼んで」
エレナがそう言うと、みんなが頷く。確かに、不測の事態が起こるとも分からない。ユグドラシルにはみんなで挑むべきだろう(挑むと決まったわけではないが)。二つのグループは頷いたのを合図に二手に分かれた。
◇◆◇◆◇
「ふむ…………二手に分かれましたか………」
先程木の陰に隠れて様子を窺っていた青年────イウティスは今度は街中で変装した格好でさりげなくエレナ達を観察してそう言った。
「これで、捕まえやすさがグッと上がりましたね」
人数が減れば、それだけイウティスにとっても『愛し子』を捕まえやすくなる。もっと人数が減れば、捕まえられるのだが…………イウティスの見る限りだと『愛し子』の周りにいるあの少女達も十分に強い。一人なら『透明化』でなんとか対処できそうなのだが…………。
「…………もう暫く様子見ですね」
それに、話によるとあの少年少女達はユグドラシルをさがしているらしい。これはいいことを聞いた。ユグドラシルには、自分の願いを叶えてくれる代わりにそれ相応の試練があるらしいのだ。まあ、あくまで伝承程度なのだが。もし、その試練とやらがあれば…………その隙に『愛し子』を捕まえられるかもしれない。
「ふふふ…………」
イウティスは不気味に笑いながらも、尾行を続行した。
◇◆◇◆◇
「ユグドラシル、ユグドラシル…………」
ミーシャ達は、噴水のあった中央広場から左に行ったところにあるウギイ区方面を探すことにした。
ティーナは、地面を見ながらユグドラシルを探していた。ティーナは地面にユグドラシルがあると思っているらしい。
「…………ティーナ。地面を探してもユグドラシルはないわよ? ユグドラシルは大木なんだから。前を見て探しなさい、前を見て」
ミーシャがティーナにそう言った。
「…………ユグドラシルって、地面を這ってる蔦みたいなやつだったような気がするのだ?」
ティーナはそんなことを言った。地面を這っているユグドラシルなど聞いたことがない。ユグドラシルと言ったら、壮大な大木以外に思い浮かばない。
「多分、それはユグラシドル…………。しかも、こんな場所には生えない…………。ユグラシドルは、ユグドラシルよりもレア。そうそう見つからない」
「そうだ、ユグラシドルだったのだ!」
そう言いながら笑うティーナ。殺伐としていていた場の空気が少しばかり和む。
「レクス、待ってて…………。絶対に助けてあげるから」
ミーシャはそんな事を呟き、決意を固めたのだった。
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