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9章 祝福
差出人とは……………?
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「ほんとに大丈夫…………?」
「もう、何度も言ってるじゃないですか! マスターの知ってる人ですから」
ネムはそう言った。結局、何回か聞き出そうとしたが、失敗に終わった。そして、今、レクスは手紙の差出人に会うため、目的の場所へと向かっていた。その目的地とは───────
「それにしても………………レクス区に『リラカフェ』なんて店、あったんだね」
レクス区には意図せずなのだが………………中心部には冒険者ギルドを初めとして、武器屋だとか鍛冶屋だとか、それ関連の店が立っている。カフェとかそういったゆったりとくつろげる店など、ないと思っていたので知った時は少し驚いた。
「レクス区の外縁には意外とそういった店が建ち並んでますよ」
「へぇー……………」
自分の街の事なのに全然知らないなぁ……………なんてことをレクスは考えた。最初はただの僻地で、森林だらけだった。そこから、まるで一端の都市の如く街が発展していった。これも、多くの人が尽力してくれた結果だ。自分一人だけでは、決して成し得なかった。
レクスは柄にもなく感慨に更ける。
「あれがそうですよ」
ネムが右側の建物を指差す。そこには───────木でできた、こじんまりとした建物があった。
レクスはキィ……………と戸を開けて中に入る。中は、過度に明るくない照明で照らされ、眠気すら誘うような雰囲気だった。
「確かこの地図……………? だと…………」
窓際の席がその地図? には示されていた。恐らく、件の人物がそこにいるのだろう。時間までは書いてなかったが──────今日でいいはず…………。というか、日にちくらい書いといて欲しい。まあ、今日いなかったら明日も来ればいいだけだ。幸い、そこまで手間という程でもない。
レクスは窓際の席を目指す。そして、その席が見えてきた。そこには──────
「──────久しぶり、レクス」
女性がいた。その女性には、レクスも見覚えがあった。銀髪は一つ結びではなく、下ろしてあり、ショートヘアーになっているが、特徴的なオッドアイ。
「──────ナタリア!」
「覚えててくれたみたいで良かった」
ナタリアは微笑んでそう言った。更におっとりさに磨きがかかり、笑顔もやはりおっとりしていた。
「…………………やあ、一応僕もいる」
レクスはその声に思わず席に座っているナタリアの隣を見る。そこには──────学園時代では、物静かであまり言葉も話さなかったアーティもいた。金髪は相変わらず健在のようである。しかも、ちょっとしゃべれるようになっていた。
「久しぶり、アーティ。話せるようになったんだね」
「………………少しだけ、だけど」
「そっか」
レクスは嬉しそうに微笑んだ。学園時代の友人に再会できて、嬉しさが込み上げてくる。
「レクスも相変わらずで、少し安心したわ」
「そうかな?」
「そうよ」
ナタリアはふふっ、と笑った。
「もしかして、この手紙の差出人って、ナタリアとアーティ?」
「ええ。ごめんなさい、急に。あと、差出人の名前とか、日時とか………………色々書き忘れて申し訳なかったわ」
ナタリアは申し訳なさそうにそう言った。
「いいよ、全然」
レクスはこのまま突っ立てるのもあれなので、ナタリアとアーティの向かい側に座ることにした。
「とりあえず、好きなもの頼んでいいよ。私の奢りってことで。手紙のお詫びってことでさ」
「………………じゃあ、そういうことなら遠慮なく」
断るのもあれなので、素直に申し出を受けることにするレクス。レクスはメニューを見て、何を頼もうか暫し悩むのだった。
「もう、何度も言ってるじゃないですか! マスターの知ってる人ですから」
ネムはそう言った。結局、何回か聞き出そうとしたが、失敗に終わった。そして、今、レクスは手紙の差出人に会うため、目的の場所へと向かっていた。その目的地とは───────
「それにしても………………レクス区に『リラカフェ』なんて店、あったんだね」
レクス区には意図せずなのだが………………中心部には冒険者ギルドを初めとして、武器屋だとか鍛冶屋だとか、それ関連の店が立っている。カフェとかそういったゆったりとくつろげる店など、ないと思っていたので知った時は少し驚いた。
「レクス区の外縁には意外とそういった店が建ち並んでますよ」
「へぇー……………」
自分の街の事なのに全然知らないなぁ……………なんてことをレクスは考えた。最初はただの僻地で、森林だらけだった。そこから、まるで一端の都市の如く街が発展していった。これも、多くの人が尽力してくれた結果だ。自分一人だけでは、決して成し得なかった。
レクスは柄にもなく感慨に更ける。
「あれがそうですよ」
ネムが右側の建物を指差す。そこには───────木でできた、こじんまりとした建物があった。
レクスはキィ……………と戸を開けて中に入る。中は、過度に明るくない照明で照らされ、眠気すら誘うような雰囲気だった。
「確かこの地図……………? だと…………」
窓際の席がその地図? には示されていた。恐らく、件の人物がそこにいるのだろう。時間までは書いてなかったが──────今日でいいはず…………。というか、日にちくらい書いといて欲しい。まあ、今日いなかったら明日も来ればいいだけだ。幸い、そこまで手間という程でもない。
レクスは窓際の席を目指す。そして、その席が見えてきた。そこには──────
「──────久しぶり、レクス」
女性がいた。その女性には、レクスも見覚えがあった。銀髪は一つ結びではなく、下ろしてあり、ショートヘアーになっているが、特徴的なオッドアイ。
「──────ナタリア!」
「覚えててくれたみたいで良かった」
ナタリアは微笑んでそう言った。更におっとりさに磨きがかかり、笑顔もやはりおっとりしていた。
「…………………やあ、一応僕もいる」
レクスはその声に思わず席に座っているナタリアの隣を見る。そこには──────学園時代では、物静かであまり言葉も話さなかったアーティもいた。金髪は相変わらず健在のようである。しかも、ちょっとしゃべれるようになっていた。
「久しぶり、アーティ。話せるようになったんだね」
「………………少しだけ、だけど」
「そっか」
レクスは嬉しそうに微笑んだ。学園時代の友人に再会できて、嬉しさが込み上げてくる。
「レクスも相変わらずで、少し安心したわ」
「そうかな?」
「そうよ」
ナタリアはふふっ、と笑った。
「もしかして、この手紙の差出人って、ナタリアとアーティ?」
「ええ。ごめんなさい、急に。あと、差出人の名前とか、日時とか………………色々書き忘れて申し訳なかったわ」
ナタリアは申し訳なさそうにそう言った。
「いいよ、全然」
レクスはこのまま突っ立てるのもあれなので、ナタリアとアーティの向かい側に座ることにした。
「とりあえず、好きなもの頼んでいいよ。私の奢りってことで。手紙のお詫びってことでさ」
「………………じゃあ、そういうことなら遠慮なく」
断るのもあれなので、素直に申し出を受けることにするレクス。レクスはメニューを見て、何を頼もうか暫し悩むのだった。
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