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68.罪に相応しい罰を――SIDEヴィル
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死の安らかな腕は、訪れないだろう。使う呪術を3つに制限したことで、自然と何を使うか決まった。
ベルントが連れ戻った罪人を牢へ繋ぐ。放り込んだだけではなく、手足を鎖で拘束した。これによって、立場を明白に突きつける。捕まった日から3日経過したが、服はそのままだった。最低限の水と食料だけ与え、しばらく飼い殺す。
ゆっくり絶望を深めていく二人に、呪術の種を植え付けた。十分育ち芽吹いた頃に、同じ牢へ入れる。これだけでいい。あとは結果を味わうだけだった。
初日は互いの無事を喜び合い、しばらくすると惨めな己を恥じる。やがて慰め合いながら体を繋いだ。さあ、これで準備は整った。彼らが理性的な人間であったなら、牢内で睦みあうことはなく呪術は発動しない。しかし自ら破滅への一歩を踏み出した獣ならば、容赦も遠慮も不要だった。
仕掛けは3つ。生きたまま体は腐り落ちるが、寿命が尽きるまで死ねない。精神状態を正常に保ち、狂うことを許さない。どんな状態にあろうと、互いを貪らずにいられない。
悍ましい結果を招くだろう。手足が腐っても狂うことはなく、痛覚は正常なまま。激痛と嫌悪感に苛まれながらも、腐肉と化したお互いと交わるしかない。死が幸福に思えるほど苦しめてやりたかった。
母が我が子を奪われ、会えなくなる苦痛は如何程か。乗り込んだ愛人に妻の座を追われる女性の悲しみはどれだけ深いのだろう。想像しか出来ないローザの過去を埋め合わせるのに、残酷な呪術しか手持ちの札がなかった。
毎日状況を確認するが、ローザには告げない。優しい彼女は同情するだろうから。代わりに、奴隷として売った話をした。生きて帰れぬ鉱山へ送り、二人とも処分した、と。それぞれの実家は取り潰し、親族は罪の重さに応じて処理した。娘を唆し本家のレオナルドを籠絡させた、ユリアーナの両親を犯罪奴隷に落とす。改心しなかった使用人や分家の者は全財産を奪い、流刑の島へ送った。
ローザが知るのは後半のみ。何も知らずに微笑んでいて欲しい。それだけ君は傷つけられたのだ。ガゼボでお茶を飲み、庭を散策するローザは、穏やかな笑みを浮かべて僕を迎える。手を取りキスをして、美しい婚約者を連れて街へ出た。
欲しがるものは何でも買い与えたいのに、彼女は強請ったことがない。ぴたりとサイズの合う婚約指輪を撫でて、宝石は要らないという。ドレスを贈ろうとすれば、まだ着ていない服がたくさんあると笑った。
大公家の権力と財力を知りながら、ローザが欲しがるのはささやかな物ばかり。小さな花束だったり、一緒にいる時間だけ。これでは僕が褒美を貰っているのと変わらない。
「いいのよ、それで。私はあなたが好きなのであって、アルブレヒツベルガー大公が好きなわけじゃないの」
肩書きじゃなく、僕を見ている。そう笑う女神のような君に、地を這う僕は何を返せるだろう。
*********************
ざまぁ部分はあまり詳しく書きません。ご了承くださいませ。
ベルントが連れ戻った罪人を牢へ繋ぐ。放り込んだだけではなく、手足を鎖で拘束した。これによって、立場を明白に突きつける。捕まった日から3日経過したが、服はそのままだった。最低限の水と食料だけ与え、しばらく飼い殺す。
ゆっくり絶望を深めていく二人に、呪術の種を植え付けた。十分育ち芽吹いた頃に、同じ牢へ入れる。これだけでいい。あとは結果を味わうだけだった。
初日は互いの無事を喜び合い、しばらくすると惨めな己を恥じる。やがて慰め合いながら体を繋いだ。さあ、これで準備は整った。彼らが理性的な人間であったなら、牢内で睦みあうことはなく呪術は発動しない。しかし自ら破滅への一歩を踏み出した獣ならば、容赦も遠慮も不要だった。
仕掛けは3つ。生きたまま体は腐り落ちるが、寿命が尽きるまで死ねない。精神状態を正常に保ち、狂うことを許さない。どんな状態にあろうと、互いを貪らずにいられない。
悍ましい結果を招くだろう。手足が腐っても狂うことはなく、痛覚は正常なまま。激痛と嫌悪感に苛まれながらも、腐肉と化したお互いと交わるしかない。死が幸福に思えるほど苦しめてやりたかった。
母が我が子を奪われ、会えなくなる苦痛は如何程か。乗り込んだ愛人に妻の座を追われる女性の悲しみはどれだけ深いのだろう。想像しか出来ないローザの過去を埋め合わせるのに、残酷な呪術しか手持ちの札がなかった。
毎日状況を確認するが、ローザには告げない。優しい彼女は同情するだろうから。代わりに、奴隷として売った話をした。生きて帰れぬ鉱山へ送り、二人とも処分した、と。それぞれの実家は取り潰し、親族は罪の重さに応じて処理した。娘を唆し本家のレオナルドを籠絡させた、ユリアーナの両親を犯罪奴隷に落とす。改心しなかった使用人や分家の者は全財産を奪い、流刑の島へ送った。
ローザが知るのは後半のみ。何も知らずに微笑んでいて欲しい。それだけ君は傷つけられたのだ。ガゼボでお茶を飲み、庭を散策するローザは、穏やかな笑みを浮かべて僕を迎える。手を取りキスをして、美しい婚約者を連れて街へ出た。
欲しがるものは何でも買い与えたいのに、彼女は強請ったことがない。ぴたりとサイズの合う婚約指輪を撫でて、宝石は要らないという。ドレスを贈ろうとすれば、まだ着ていない服がたくさんあると笑った。
大公家の権力と財力を知りながら、ローザが欲しがるのはささやかな物ばかり。小さな花束だったり、一緒にいる時間だけ。これでは僕が褒美を貰っているのと変わらない。
「いいのよ、それで。私はあなたが好きなのであって、アルブレヒツベルガー大公が好きなわけじゃないの」
肩書きじゃなく、僕を見ている。そう笑う女神のような君に、地を這う僕は何を返せるだろう。
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ざまぁ部分はあまり詳しく書きません。ご了承くださいませ。
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