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番外編
005.やっと名前が決まったわ!
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昨日はすみませんでした_( _*´ ꒳ `*)_15分で1000文字なんて早く書けたわ。と油断していた猫がお詫びします。全然書けていなかった/(^o^)\
*********************
疑ってごめんなさい。一週間もせずに歩き回れるようになり、ベッドの住人から脱出できた。お父様とお母様が駆け付け、お兄様の手紙を持ってくる。自由に国境を越えるお父様達への恨みまで記してあって、お祝いの手紙なのに、と大笑いした。
「義兄上殿は……王妃殿下が怖いようだね」
「ええ。お義姉様が妊娠なさっているから……いまは動けないわ」
お父様達はお祝い続きで、国境を右へ左へ。実はガイスト王国へ嫁いだお姉様も、二人目を出産しそうなの。お祝いの品をたくさんいただいたけれど、馬車にはまだ積んであるのよ。たぶん、お姉様の出産報告があったら飛んでいく気だわ。
「マリー、もう休んだほうがいいよ」
シリルはすごく心配して、私に寝ているよう繰り返す。でもね、もう飽きちゃったのよ。子供の頃っていつまでも寝ていたくて、勉強や作法の授業をさぼりたかったの。赤ちゃんが産まれて、ずっと寝ていていいよと言われても……泣いてないか気になるし、お乳は張るし……。
結局寝られないのよね。そうすると暇を持て余して、うろうろ歩き回ってしまう。公爵家の侍女長になったラーラは忙しいし、一人でふらりと出かける。すぐにシリルに捕まって連れ戻される繰り返しだった。
「名前、決まった?」
「絞ったんだけど、まだだね」
双子だと思わなかったので、名前は一人分のつもりだった。候補をいくつか並べていたら、二人になったでしょう? ちょうどいいから二つ選ぼうとしたら……揉めてしまったの。お母様は「せっかくだから対になった響きがいい」らしいわ。お父様は「聞き分けやすいよう別の響きにするべき」と断言した。
真逆なのよね。そのうえ、シリルも迷っている。男女の双子だから、将来的にあまり顔は似ないんですって。双子っぽい名前も素敵だし、全然違う響きも好きよ。シリルが方向性を決めてくれたら、私が「これ」と指さすつもりだった。でも決まらないの。
「じゃあ、私が方向を決めて、最後にシリルが選ぶのは?」
役割を逆にしましょう。私なら即断即決よ! 得意げに胸を張れば、ちょっと……圧迫されて痛い。医者の先生に搾るよう言われたけれど、自分でやると痛いのよ。シリルに頼んだら、怖くてできないと。ラーラかお母様に頼むしかなさそう。
「うん、逆にしよう」
「じゃあ、似てない響きにしましょ! 男女だし、呼んだ時に聞き間違えちゃうから」
同じような響きにしたら双子っぽいけど、あくまでも男の子と女の子一人ずつなの。一緒くたに判断される名前はダメよ。名前は人生を表すと本に書いてあったから。それぞれに独立した公女と公子であると知ってほしい。
「そっか。マリーの意見に従って、女の子はユーディット、男の子はギルベルトでどうかな」
「ユーディット、ギルベルト。やっと名前がついたわ」
本人達に教えてあげなくちゃ! 大喜びで廊下を進む。後ろから追いかけるシリルが腕を絡めて「一人で転んだらどうするのさ」と文句を言った。素直に「おいていかないで」と言えばいいのに。
閉じ込めるだの、人に会わせたくないだの、いろいろ言うけれど……シリルは寂しがりやなだけだと思う。私を大切にしてくれるシリルを、私も大事に包んであげたい。
「大好きよ、シリル。私に可愛い子供達を授けてくれてありがとう」
「っ、僕のほうが……何倍も、幸せにしてもらってる。ありがとう、マリー」
立ち止まってキスをする。でも……また忙しく歩き出した。子供部屋から泣き声が聞こえるわ! あの泣き声はどっちかしら?
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疑ってごめんなさい。一週間もせずに歩き回れるようになり、ベッドの住人から脱出できた。お父様とお母様が駆け付け、お兄様の手紙を持ってくる。自由に国境を越えるお父様達への恨みまで記してあって、お祝いの手紙なのに、と大笑いした。
「義兄上殿は……王妃殿下が怖いようだね」
「ええ。お義姉様が妊娠なさっているから……いまは動けないわ」
お父様達はお祝い続きで、国境を右へ左へ。実はガイスト王国へ嫁いだお姉様も、二人目を出産しそうなの。お祝いの品をたくさんいただいたけれど、馬車にはまだ積んであるのよ。たぶん、お姉様の出産報告があったら飛んでいく気だわ。
「マリー、もう休んだほうがいいよ」
シリルはすごく心配して、私に寝ているよう繰り返す。でもね、もう飽きちゃったのよ。子供の頃っていつまでも寝ていたくて、勉強や作法の授業をさぼりたかったの。赤ちゃんが産まれて、ずっと寝ていていいよと言われても……泣いてないか気になるし、お乳は張るし……。
結局寝られないのよね。そうすると暇を持て余して、うろうろ歩き回ってしまう。公爵家の侍女長になったラーラは忙しいし、一人でふらりと出かける。すぐにシリルに捕まって連れ戻される繰り返しだった。
「名前、決まった?」
「絞ったんだけど、まだだね」
双子だと思わなかったので、名前は一人分のつもりだった。候補をいくつか並べていたら、二人になったでしょう? ちょうどいいから二つ選ぼうとしたら……揉めてしまったの。お母様は「せっかくだから対になった響きがいい」らしいわ。お父様は「聞き分けやすいよう別の響きにするべき」と断言した。
真逆なのよね。そのうえ、シリルも迷っている。男女の双子だから、将来的にあまり顔は似ないんですって。双子っぽい名前も素敵だし、全然違う響きも好きよ。シリルが方向性を決めてくれたら、私が「これ」と指さすつもりだった。でも決まらないの。
「じゃあ、私が方向を決めて、最後にシリルが選ぶのは?」
役割を逆にしましょう。私なら即断即決よ! 得意げに胸を張れば、ちょっと……圧迫されて痛い。医者の先生に搾るよう言われたけれど、自分でやると痛いのよ。シリルに頼んだら、怖くてできないと。ラーラかお母様に頼むしかなさそう。
「うん、逆にしよう」
「じゃあ、似てない響きにしましょ! 男女だし、呼んだ時に聞き間違えちゃうから」
同じような響きにしたら双子っぽいけど、あくまでも男の子と女の子一人ずつなの。一緒くたに判断される名前はダメよ。名前は人生を表すと本に書いてあったから。それぞれに独立した公女と公子であると知ってほしい。
「そっか。マリーの意見に従って、女の子はユーディット、男の子はギルベルトでどうかな」
「ユーディット、ギルベルト。やっと名前がついたわ」
本人達に教えてあげなくちゃ! 大喜びで廊下を進む。後ろから追いかけるシリルが腕を絡めて「一人で転んだらどうするのさ」と文句を言った。素直に「おいていかないで」と言えばいいのに。
閉じ込めるだの、人に会わせたくないだの、いろいろ言うけれど……シリルは寂しがりやなだけだと思う。私を大切にしてくれるシリルを、私も大事に包んであげたい。
「大好きよ、シリル。私に可愛い子供達を授けてくれてありがとう」
「っ、僕のほうが……何倍も、幸せにしてもらってる。ありがとう、マリー」
立ち止まってキスをする。でも……また忙しく歩き出した。子供部屋から泣き声が聞こえるわ! あの泣き声はどっちかしら?
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