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291.家族以外のドラゴンを初めて見たよ
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セティが空を見る。一緒に見上げた僕の目の前に雷が落ちた。大きい音がしてビリビリするけど、凄く綺麗だ。思わず手を叩いて喜んだけど、口を開いちゃダメだっけ。謝ると、お仕置きと言われた。まだ明るい雷が落ちてる中、苦しくなるくらいキスされる。
これはお仕置きなの? 僕はご褒美だと思う。綺麗な景色と光の中で、セティとキスするの。幸せだからお仕置きじゃないよね。いっぱいキスしてる間に、何か臭くなった。さっきまでいた豪華な建物が燃えてる?
「セ、ティ……燃え……んぅ」
まだキスをやめないセティの服を引っ張って、下が燃えてるって言ったのに。舌を絡めて吸われ、気持ちよくなってる間に炎が高くなってた。ちらりと見たセティが、僕のワンピースに手を入れて銀の鎖を引っ張り、戻した。次は金の鎖……こっちはお父さん達の鱗がある。
「よし、全員呼んでもいいが……留守番が必要か。エルランド夫妻だけ別にしよう」
エルランドお兄さんの緑と、カイサお姉さんの白を避けてから、来てと呼ぶ。それから緑と白の鱗を握って僕は無事だよと伝えた。だって、連絡がないと寂しいもん。家族だからちゃんと連絡しなくちゃ。
鱗を服の内側に入れて、セティの首筋に顔を埋める。いつもならセティの匂いがするのに、下の焦げた臭いが強かった。セティが結界を張ってくれるから、すぐに臭いは消える。足元では、逃げ回る人や水の入った桶を抱えた人が動いていた。
「ねえ、どうして水を手で掛けるの?」
「火を消そうとしてるんだと思うが」
「魔法にすればいいのに」
セティやお母さんなら、えいって水を掛けるよね。それもたくさんだから、すぐに火が消えるのに。なんで小さな桶を使うのかと首を傾げた。
「ああ、連中の魔力じゃ無理だ。あれはドラゴンや神族じゃないと……魔術師でも難しいだろうな」
やっぱりセティもお母さんも凄いんだ! 目を輝かせた僕の目に、飛んで来る点が見える。お父さん達だ。あっという間に大きくなった点は、羽を広げたドラゴンの群れになった。お父さんを先頭に、フェリクスお兄さんが左側、反対側はルードルフお兄さん、最後にお母さんがいる。
「ボリスは?」
「飛ぶ速度が違うし、危険だから留守番だろ。卵を守る役目だぞ」
「あ、そうか」
本当は僕もそうだね。卵を温めて守る役目だから、ボリスは残ったんだ。さすがは僕の弟だね、後でうんと褒めなくちゃ。
「そうだな、たくさん褒めてやれ」
笑うセティが手を振ると、ドラゴンの群れは止まった。少し遅れて別のドラゴンも来る。家族以外のドラゴンは初めて見たけど、皆大きくて立派だ。赤、青、黄、茶、白、黒……紫はないんだね。残念がる僕に、セティが笑いながらキスをする。
「紫はオレとイシスだけで足りるだろう?」
いっぱい集まったドラゴンに手を振りながら、よく響くお父さんの声を聞く。
「我らの聖地に踏み入り、ドラゴンの卵を狙う愚かな人間どもよ。破壊神と豊穣神の加護はもうない。愚かな王を戴いた己の不運を嘆く者は逃げるがよい。半刻後に攻撃を開始する」
逃げ出す帝国民に紛れようとする王侯貴族は、セティの結界に阻まれて都から出られない。慌てふためく彼らを助ける平民はなく、逆に襲い掛かって宝石や金貨、服を奪った。自業自得、悪いことをした奴は酷い目に遭う。そう教えてもらい、僕はひとつ賢くなった。
これはお仕置きなの? 僕はご褒美だと思う。綺麗な景色と光の中で、セティとキスするの。幸せだからお仕置きじゃないよね。いっぱいキスしてる間に、何か臭くなった。さっきまでいた豪華な建物が燃えてる?
「セ、ティ……燃え……んぅ」
まだキスをやめないセティの服を引っ張って、下が燃えてるって言ったのに。舌を絡めて吸われ、気持ちよくなってる間に炎が高くなってた。ちらりと見たセティが、僕のワンピースに手を入れて銀の鎖を引っ張り、戻した。次は金の鎖……こっちはお父さん達の鱗がある。
「よし、全員呼んでもいいが……留守番が必要か。エルランド夫妻だけ別にしよう」
エルランドお兄さんの緑と、カイサお姉さんの白を避けてから、来てと呼ぶ。それから緑と白の鱗を握って僕は無事だよと伝えた。だって、連絡がないと寂しいもん。家族だからちゃんと連絡しなくちゃ。
鱗を服の内側に入れて、セティの首筋に顔を埋める。いつもならセティの匂いがするのに、下の焦げた臭いが強かった。セティが結界を張ってくれるから、すぐに臭いは消える。足元では、逃げ回る人や水の入った桶を抱えた人が動いていた。
「ねえ、どうして水を手で掛けるの?」
「火を消そうとしてるんだと思うが」
「魔法にすればいいのに」
セティやお母さんなら、えいって水を掛けるよね。それもたくさんだから、すぐに火が消えるのに。なんで小さな桶を使うのかと首を傾げた。
「ああ、連中の魔力じゃ無理だ。あれはドラゴンや神族じゃないと……魔術師でも難しいだろうな」
やっぱりセティもお母さんも凄いんだ! 目を輝かせた僕の目に、飛んで来る点が見える。お父さん達だ。あっという間に大きくなった点は、羽を広げたドラゴンの群れになった。お父さんを先頭に、フェリクスお兄さんが左側、反対側はルードルフお兄さん、最後にお母さんがいる。
「ボリスは?」
「飛ぶ速度が違うし、危険だから留守番だろ。卵を守る役目だぞ」
「あ、そうか」
本当は僕もそうだね。卵を温めて守る役目だから、ボリスは残ったんだ。さすがは僕の弟だね、後でうんと褒めなくちゃ。
「そうだな、たくさん褒めてやれ」
笑うセティが手を振ると、ドラゴンの群れは止まった。少し遅れて別のドラゴンも来る。家族以外のドラゴンは初めて見たけど、皆大きくて立派だ。赤、青、黄、茶、白、黒……紫はないんだね。残念がる僕に、セティが笑いながらキスをする。
「紫はオレとイシスだけで足りるだろう?」
いっぱい集まったドラゴンに手を振りながら、よく響くお父さんの声を聞く。
「我らの聖地に踏み入り、ドラゴンの卵を狙う愚かな人間どもよ。破壊神と豊穣神の加護はもうない。愚かな王を戴いた己の不運を嘆く者は逃げるがよい。半刻後に攻撃を開始する」
逃げ出す帝国民に紛れようとする王侯貴族は、セティの結界に阻まれて都から出られない。慌てふためく彼らを助ける平民はなく、逆に襲い掛かって宝石や金貨、服を奪った。自業自得、悪いことをした奴は酷い目に遭う。そう教えてもらい、僕はひとつ賢くなった。
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描写はキスまでの全年齢BL
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