【完結】召喚された勇者は贄として、魔王に美味しく頂かれました

綾雅(りょうが)要らない悪役令嬢

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23.呼びながら果ててみよ ※

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 体が熱い。肌に触れるシーツやクッションの感覚さえ、愛撫のように思えた。ゾクゾクする。身を震わせた俺に、アザゼルが身を寄せた。全裸の俺に対し、奴はしっかり服を着込んで、襟も乱していないのに。

「どうした? 余の名はアザゼルだ。呼びながら果ててみよ」

「……くぅ、や、だぁ!」

 耳元に息を吹きかけながら煽るくせに、肌は一切触れない。吐息を悪戯に肌にかけて、指は決して伸ばさなかった。この性悪がっ!

「ハヤト?」

 名を呼ばれると背中がぞくっとする。躾けられた犬のように、従わなくてはならないと体が応えた。俺の心はまだ屈していないのに、体は籠絡されていた。

「願いがあれば、この唇で」

 意味ありげに指が唇をなぞる。唾液に濡れて光る唇を丹念に指で押して辿り、満面の笑みで指を離した。銀糸を引く指を目で追いかけてしまう。あの指が口に突っ込まれた時の、舌を押しつぶす感覚を覚えている。腰の奥にあるシコリを念入りに愛した指が、目の前にあるのだ。

「ほし、ぃ……んっ」

「何が? きちんと強請れ」

 幼子に言葉を教えるように、アザゼルは辛抱強い。最初の時みたいにがっついて、食い散らかしてくれていい。こんな時だけ行儀良く振る舞うなっての! そう思っても言葉にならなくて、喉は甘えた声を絞り出しながら震えるだけ。

「やっ、あぁ……ふ、ぅ……ア、ザゼルぅ……」

 嫌だと首を横に振る。こんなの嫌だ。抱くなら抱けよ。中途半端に煽って放り出すんじゃねえ。お前のせいでこんな状態になったんだぞ。涙目で睨みつけた俺は、ようやく望んだ指と唇を得た。

 アザゼルの長い爪は俺を傷つけることなく肌をなぞり、重なった唇は息もできないほど貪られた。苦しいのに気持ちがいい。眦を伝う涙が温かい。ぐいっと引き寄せられ、服の装飾が胸に当たった。飾りを利用して乳首を弄ぶなんて、高等技術をどこで覚えてきやがった?

「ぅぐ……ンん、うっ」

 くぐもった声しか出ない俺の頭を左手で固定して、右手が乳首を避けて脇腹を滑る。そのまま滑る先で俺の欲を掠めた。腰が揺れる。欲しい、もっと触れてくれ。そう願う俺の気持ちに応えるアザゼルの指が絡みついた。下から強く擦られ、呆気なく精は噴き出す。あまりの気持ちよさに全身が震えて脱力した。

「はぁ、あっ、あん」

 達した後ようやく解放された唇は、外気に触れるとひんやりと冷たくなった。その感覚まで快感に変わる。濡れた股間を我が物顔で辿る指先は、ついに俺の尻に到達した。窄まるそこへ丁寧に精を塗り込められる。そこ、その奥だ。強請るように腰を浮かせた。にやりと笑うアザゼルが意地悪を口にする。

「なんだ? 待ちきれぬのか」

「も、いい……ぁら!」

 もういいから早くしろって。無性に体が熱く、とにかく奥に欲しかった。広げて一番奥まで深く突いて、自分でも触れたことがない奥に注いで欲しい。自分でもおかしいと思うほど、とにかく欲しかった。

 ゆらりと腰を揺らして、まだ寛げてさえいないアザゼルの股間に擦り付ける。もう準備万端のくせに、澄ました顔でアザゼルは口元を緩めた。

「さきほども言ったであろう? ハヤトが余の名を呼んで果てることが条件だ」









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