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第33章 断罪劇、いっちゃう?
277.急いでくれ、金なら払う!(3)
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「楽しかった」
頬を赤く染めたリアムの声は弾んでいて、オレも満面の笑みで頷く。
「オレも。リアムを着飾るとき、また一緒に選びたい」
「本当か? クリス、やっぱりセイは付き合ってくれるぞ」
壁際で護衛として立っていたクリスティーンを振り返るリアムの言葉に、なんだ? と首を傾げた。苦笑いしたクリスティーンが教えてくれた話は、前の世界でもよく聞いたやつだ。
「男性は女性の買い物には付き合いきれないそうです。長く悩むのが楽しいのですが、それが理解できないとか」
「ああ、なるほど。オレもリアムが相手じゃなけりゃ、同じこと言うかも。でもリアムの唇に触れるリップだったり、肌に触れる生地だよ? 一緒に選ぶに決まってるじゃん」
大切なリアムを彩るパーツは自分の服より、断然順位が上だから! 力説したオレに侍女達から拍手が上がった。そうか、前の世界でもこれを言えば「彼女いない歴=年齢」から解放されたのか。まあ、顔がいいから出来る技でもあるんだけどね。これで平凡顔だったらウケないと思う。
「嬉しい」
「オレも。一緒に選ばせてくれてありがとうな」
甘い雰囲気になったところで、ストップの声がかかった。
「そこまでです。明日の準備が整ったなら、キヨはこちらへ」
シフェルめ。どうしていい雰囲気になるとコイツが現れるんだ? 何、これ、ゲームのバグなの!? もう!! ムッとしながら振り返ったオレに、顔の良さを生かした近衛騎士団長は「何か?」と微笑みかけた。だがその目が笑っていない。意味ありげに細められたので、話があるんだな……と察した。
「はぁ……じいや、悪いけど女中さん達に金貨を渡して。徹夜になるけどお願いしますと伝えてね。それから明日は休んで寝てていいから。オレが許可する」
「承知いたしました。過分な褒美に喜ぶことでしょう」
じいやが恭しく金貨の革袋を掲げたところで、オレは立ち上がってリアムに微笑みかけた。さりげなく膝を突いて目線を低くするのを忘れない。これはね、身分差の話じゃない。オレがリアムを尊重してるよと普段から示す行為だから。
「ちょっと仕事してくるね。夕食は一緒に食べよう?」
「セイの作った料理がいい」
「うん。リクエストはある?」
「任せるけど、食べたことがない物がいい」
オレと話してるせいもあるけど、徐々に口調がほぐれてきた。女性らしい言葉遣いを封じてきたから、貴族令嬢との会話を思い出しながら言葉を選んでる感じだ。これからも女帝陛下になるんだし、仕事の時は硬い口調でもカッコいいと思う。ただオレの前で、今みたいにぎこちなくても素を見せてくれたらいい。畏まらない相手って必要だろ。
くしゃっとリアムの髪を撫でて、オレは「後でまた」と部屋を出た。
頬を赤く染めたリアムの声は弾んでいて、オレも満面の笑みで頷く。
「オレも。リアムを着飾るとき、また一緒に選びたい」
「本当か? クリス、やっぱりセイは付き合ってくれるぞ」
壁際で護衛として立っていたクリスティーンを振り返るリアムの言葉に、なんだ? と首を傾げた。苦笑いしたクリスティーンが教えてくれた話は、前の世界でもよく聞いたやつだ。
「男性は女性の買い物には付き合いきれないそうです。長く悩むのが楽しいのですが、それが理解できないとか」
「ああ、なるほど。オレもリアムが相手じゃなけりゃ、同じこと言うかも。でもリアムの唇に触れるリップだったり、肌に触れる生地だよ? 一緒に選ぶに決まってるじゃん」
大切なリアムを彩るパーツは自分の服より、断然順位が上だから! 力説したオレに侍女達から拍手が上がった。そうか、前の世界でもこれを言えば「彼女いない歴=年齢」から解放されたのか。まあ、顔がいいから出来る技でもあるんだけどね。これで平凡顔だったらウケないと思う。
「嬉しい」
「オレも。一緒に選ばせてくれてありがとうな」
甘い雰囲気になったところで、ストップの声がかかった。
「そこまでです。明日の準備が整ったなら、キヨはこちらへ」
シフェルめ。どうしていい雰囲気になるとコイツが現れるんだ? 何、これ、ゲームのバグなの!? もう!! ムッとしながら振り返ったオレに、顔の良さを生かした近衛騎士団長は「何か?」と微笑みかけた。だがその目が笑っていない。意味ありげに細められたので、話があるんだな……と察した。
「はぁ……じいや、悪いけど女中さん達に金貨を渡して。徹夜になるけどお願いしますと伝えてね。それから明日は休んで寝てていいから。オレが許可する」
「承知いたしました。過分な褒美に喜ぶことでしょう」
じいやが恭しく金貨の革袋を掲げたところで、オレは立ち上がってリアムに微笑みかけた。さりげなく膝を突いて目線を低くするのを忘れない。これはね、身分差の話じゃない。オレがリアムを尊重してるよと普段から示す行為だから。
「ちょっと仕事してくるね。夕食は一緒に食べよう?」
「セイの作った料理がいい」
「うん。リクエストはある?」
「任せるけど、食べたことがない物がいい」
オレと話してるせいもあるけど、徐々に口調がほぐれてきた。女性らしい言葉遣いを封じてきたから、貴族令嬢との会話を思い出しながら言葉を選んでる感じだ。これからも女帝陛下になるんだし、仕事の時は硬い口調でもカッコいいと思う。ただオレの前で、今みたいにぎこちなくても素を見せてくれたらいい。畏まらない相手って必要だろ。
くしゃっとリアムの髪を撫でて、オレは「後でまた」と部屋を出た。
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