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第35章 ざまぁは熱いうちに打て
316.利息の方が大量だった(1)
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すでに待っていたシンとヴィオラが、あれこれもと手渡してくる。貸し出した金貨分を超えてると注意したら、それは利息だと言われた。あと、取り返すための人員手数料……すなわち傭兵の賃金だ。そう言われたら断れない。
「これなんて似合うんじゃないかしら、ほら」
「いいな。こっちも持っていくといい」
金細工の鳳凰みたいな鳥に、ルビーに似た石が散りばめられている。緑の瞳も宝石じゃないか? 高そうなブローチを手渡され、次は雫型の琥珀っぽい耳飾りを受け取る。よく見たら琥珀の中に蜂みたいなのが入ってた。こういうのって詳しくないが、虫が入ってると高い気がする。珍しいっぽいし。
大きな石の塊はオパールが入ってて、親指の先くらいの塊のようだ。宝石の価値はよくわからないが、リアに渡そう。彼女なら上手に加工する人も知ってそうだ。
受け取った宝石や原石、宝飾品を次々と収納へ投げ込む。隣でレイルが金貨を数えて積み上げた。
「キヨ、これを確認してくれ。出世払いの分だ」
「出世の途中で取り立てかよ……いんじゃね? 足りるなら」
思ったより金貨の枚数が少ないと呟いたら、げらげら笑った後で積み上げた金貨を袋にしまった。
「おまえ、金銭感覚おかしいぞ。今ので家族4人が250年は暮らせる額だ。大金だぞ」
250年? この世界の寿命は属性別だから……牙や竜並みの寿命でも平気って意味か。あれ? オレ、傭兵達に払いすぎてね? 今までに支払った時にジャック達が大喜びしていた理由がわかった。多分、他の雇い主の10倍くらい払ってるわ。そりゃ裏切らないわな。それだけじゃないと思いたいけど。
「これも似合う」
王冠らしき飾りをシンから受け取り、首をかしげた。宝飾品は詳しくないが、王冠ってぐるっと後ろまで同じ幅で輪になってるじゃなかったか? 前は豪華だけど、後ろ側が細くなって差し込みになってる。どこかで見た形だった。
手に持ってぐるぐる回して眺めていると、ヴィオラがつけて見せてくれた。長い赤毛を手早く後ろでまとめ、さくっと髪に差し込む。耳に掛けるのではなく、もっと頂点に近い位置に乗せる感じで……あ!
「こうやるのよ、ティアラなんだけど。王女や王妃がよく公式行事で身につけてるわね」
「天皇陛下の娘さんがつけてたやつ」
「「「てんのぉへぇか?」」」
「異世界の話なんでスルーしてくれ。へぇ、こっちの世界にもあるんだな。っていうか、これは貰ったらまずいだろ」
女性王族が身につける装身具だろ? そんなの、男のオレがどうするんだ。リアは自分のを持ってるだろうし。
「キヨがつければいいじゃない」
「そうだな、きっと似合うぞ」
シンも調子に乗って微笑むが、そうじゃない。オレは男で、第二王子で、リアの婿に入るんだから。
「性別を勘違いしてるのかな?」
にっこりと唇を横に引いて笑みを取り繕うが、目元がひくっと怒りに震えていた。気づいたレイルは金貨を手に後ろに下がり、気づかない北の王家の兄妹はきょとんとした顔で繰り返した。
「女とか男とか、拘らなくていいわ。だって可愛いんだもの」
「そうだぞ、似合うんだから付けたらいい」
「……シン兄様も、ヴィオラ姉様も、大っ嫌い」
ぼそっと呟いた言葉の威力は覿面で、慌てた彼らはティアラを後ろに放り投げた。別のジュエリーを手に機嫌を取りに走るが、オレは腕を組んで無視し続けた。最終的にレイルが取りなしたんで許すが、今後は注意するように!!
「これなんて似合うんじゃないかしら、ほら」
「いいな。こっちも持っていくといい」
金細工の鳳凰みたいな鳥に、ルビーに似た石が散りばめられている。緑の瞳も宝石じゃないか? 高そうなブローチを手渡され、次は雫型の琥珀っぽい耳飾りを受け取る。よく見たら琥珀の中に蜂みたいなのが入ってた。こういうのって詳しくないが、虫が入ってると高い気がする。珍しいっぽいし。
大きな石の塊はオパールが入ってて、親指の先くらいの塊のようだ。宝石の価値はよくわからないが、リアに渡そう。彼女なら上手に加工する人も知ってそうだ。
受け取った宝石や原石、宝飾品を次々と収納へ投げ込む。隣でレイルが金貨を数えて積み上げた。
「キヨ、これを確認してくれ。出世払いの分だ」
「出世の途中で取り立てかよ……いんじゃね? 足りるなら」
思ったより金貨の枚数が少ないと呟いたら、げらげら笑った後で積み上げた金貨を袋にしまった。
「おまえ、金銭感覚おかしいぞ。今ので家族4人が250年は暮らせる額だ。大金だぞ」
250年? この世界の寿命は属性別だから……牙や竜並みの寿命でも平気って意味か。あれ? オレ、傭兵達に払いすぎてね? 今までに支払った時にジャック達が大喜びしていた理由がわかった。多分、他の雇い主の10倍くらい払ってるわ。そりゃ裏切らないわな。それだけじゃないと思いたいけど。
「これも似合う」
王冠らしき飾りをシンから受け取り、首をかしげた。宝飾品は詳しくないが、王冠ってぐるっと後ろまで同じ幅で輪になってるじゃなかったか? 前は豪華だけど、後ろ側が細くなって差し込みになってる。どこかで見た形だった。
手に持ってぐるぐる回して眺めていると、ヴィオラがつけて見せてくれた。長い赤毛を手早く後ろでまとめ、さくっと髪に差し込む。耳に掛けるのではなく、もっと頂点に近い位置に乗せる感じで……あ!
「こうやるのよ、ティアラなんだけど。王女や王妃がよく公式行事で身につけてるわね」
「天皇陛下の娘さんがつけてたやつ」
「「「てんのぉへぇか?」」」
「異世界の話なんでスルーしてくれ。へぇ、こっちの世界にもあるんだな。っていうか、これは貰ったらまずいだろ」
女性王族が身につける装身具だろ? そんなの、男のオレがどうするんだ。リアは自分のを持ってるだろうし。
「キヨがつければいいじゃない」
「そうだな、きっと似合うぞ」
シンも調子に乗って微笑むが、そうじゃない。オレは男で、第二王子で、リアの婿に入るんだから。
「性別を勘違いしてるのかな?」
にっこりと唇を横に引いて笑みを取り繕うが、目元がひくっと怒りに震えていた。気づいたレイルは金貨を手に後ろに下がり、気づかない北の王家の兄妹はきょとんとした顔で繰り返した。
「女とか男とか、拘らなくていいわ。だって可愛いんだもの」
「そうだぞ、似合うんだから付けたらいい」
「……シン兄様も、ヴィオラ姉様も、大っ嫌い」
ぼそっと呟いた言葉の威力は覿面で、慌てた彼らはティアラを後ろに放り投げた。別のジュエリーを手に機嫌を取りに走るが、オレは腕を組んで無視し続けた。最終的にレイルが取りなしたんで許すが、今後は注意するように!!
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