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97.難しいけど、仲良しがいい
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夢の中で、精霊と遊んだ。手も足もある精霊と転げ回るの。僕やルミエルがしているのと同じだよ。女の子も男の子もいるけど、皆どちらでもないんだって。難しいね。でも笑顔だった。
寝転んで戯れて、いつもより大きい精霊と遊ぶ。前は指先で光ってる大きさだったけど、今は僕の手を広げたくらい。光になったり、人の姿になったりしながら、触れるだけで嬉しいの。いなくなったかと思ったから。
最初は同じ色で光っていた精霊が、それぞれに色が変わった。赤、青、黄色、緑、白、黒いのもいる。撫でると嬉しそうだった。精霊は言葉を使わない。でも嬉しいのはわかるよ。メリクと同じで伝わってくるの。
夢の中は広い場所で、遠くは何も見えなかった。白い感じで、僕の周りは金色なの。目の色と同じって笑ったら、皆も笑ったみたい。ふわふわして優しい場所だった。
精霊は色に合わせて姿を変える。赤いのは髪の毛が燃えてるし、青いのはお水みたい。緑は柔らかな葉っぱで、白が風だった。黒もメリクの星の世界みたいで、温かいのが黄。
他にも薄い色や濃い色が混じっている。皆は生まれ変われて嬉しいという。生まれ変わりは知らないけど、痛かったり怖かったりしないなら良かった。
「イル」
「うん」
メリクの声だ。答えた途端に目が覚めた。ぱちりと開いた目に、いっぱいの精霊が見える。その中でメリクが笑って手を伸ばした。僕も手を伸ばして、抱き上げてもらう。
「ゆめ、みたの」
ぽつりぽつりと、上手じゃないけど。絵本を読み聞かせしてくれるメリクを真似て、感じたり見たりしたことを話した。精霊の光の中に、シュハザやルミエルもいる。サフィとゼルクが手を伸ばして、僕の黒髪を撫でた。
精霊の話を終えると、皆が驚いた顔をする。創造が、とか。変革が、とか。前にも同じ言葉を聞いたけど、あの時より柔らかい声だった。
「イルは精霊をいっぱい作った。とても凄いことなんだぞ」
「すごい……?」
「ああ、ここにいる誰も出来ない凄いことだ。頑張ったな、イル。ありがとう」
メリクの声に、皆のありがとうが重なった。嬉しいな。僕が皆にお礼を言われるなんて、本当に凄いことだったんだね。なんだかムズムズする。
「精霊の色が違うのは、特性が決まったからでしょうか」
難しそうな話をするシュハザに、ゼルクが肩を上に動かした。すぐに戻して笑う。
「精霊が生まれ直すことが変革とはね。それもボスの愛し子が簡単にやってのけちまった。恐れ入ったもんだ」
「違うと思うわ。変革のタイミングで、ちょうどイルちゃんが生まれたのよ。それで彼女だから、精霊は産まれ直す選択をした……そう思うわ」
サフィも難しい言葉をたくさん使う。でも嫌な感じはないから、僕はメリクに頬をくっつけた。嬉しいってたくさん伝えたいの。
「何にしても、イルちゃんのお手柄だわ。それだけは間違いないもの」
ルミエルが言い切ったら、ゼルクが額をつついた。
「何を威張ってんだよ。お前の手柄じゃねえだろ」
ケンカ? 心配したけど、ルミエルはゼルクを蹴飛ばしてから、僕にひらひらと手を振った。違うみたい。良かった。皆、仲良しがいい。
寝転んで戯れて、いつもより大きい精霊と遊ぶ。前は指先で光ってる大きさだったけど、今は僕の手を広げたくらい。光になったり、人の姿になったりしながら、触れるだけで嬉しいの。いなくなったかと思ったから。
最初は同じ色で光っていた精霊が、それぞれに色が変わった。赤、青、黄色、緑、白、黒いのもいる。撫でると嬉しそうだった。精霊は言葉を使わない。でも嬉しいのはわかるよ。メリクと同じで伝わってくるの。
夢の中は広い場所で、遠くは何も見えなかった。白い感じで、僕の周りは金色なの。目の色と同じって笑ったら、皆も笑ったみたい。ふわふわして優しい場所だった。
精霊は色に合わせて姿を変える。赤いのは髪の毛が燃えてるし、青いのはお水みたい。緑は柔らかな葉っぱで、白が風だった。黒もメリクの星の世界みたいで、温かいのが黄。
他にも薄い色や濃い色が混じっている。皆は生まれ変われて嬉しいという。生まれ変わりは知らないけど、痛かったり怖かったりしないなら良かった。
「イル」
「うん」
メリクの声だ。答えた途端に目が覚めた。ぱちりと開いた目に、いっぱいの精霊が見える。その中でメリクが笑って手を伸ばした。僕も手を伸ばして、抱き上げてもらう。
「ゆめ、みたの」
ぽつりぽつりと、上手じゃないけど。絵本を読み聞かせしてくれるメリクを真似て、感じたり見たりしたことを話した。精霊の光の中に、シュハザやルミエルもいる。サフィとゼルクが手を伸ばして、僕の黒髪を撫でた。
精霊の話を終えると、皆が驚いた顔をする。創造が、とか。変革が、とか。前にも同じ言葉を聞いたけど、あの時より柔らかい声だった。
「イルは精霊をいっぱい作った。とても凄いことなんだぞ」
「すごい……?」
「ああ、ここにいる誰も出来ない凄いことだ。頑張ったな、イル。ありがとう」
メリクの声に、皆のありがとうが重なった。嬉しいな。僕が皆にお礼を言われるなんて、本当に凄いことだったんだね。なんだかムズムズする。
「精霊の色が違うのは、特性が決まったからでしょうか」
難しそうな話をするシュハザに、ゼルクが肩を上に動かした。すぐに戻して笑う。
「精霊が生まれ直すことが変革とはね。それもボスの愛し子が簡単にやってのけちまった。恐れ入ったもんだ」
「違うと思うわ。変革のタイミングで、ちょうどイルちゃんが生まれたのよ。それで彼女だから、精霊は産まれ直す選択をした……そう思うわ」
サフィも難しい言葉をたくさん使う。でも嫌な感じはないから、僕はメリクに頬をくっつけた。嬉しいってたくさん伝えたいの。
「何にしても、イルちゃんのお手柄だわ。それだけは間違いないもの」
ルミエルが言い切ったら、ゼルクが額をつついた。
「何を威張ってんだよ。お前の手柄じゃねえだろ」
ケンカ? 心配したけど、ルミエルはゼルクを蹴飛ばしてから、僕にひらひらと手を振った。違うみたい。良かった。皆、仲良しがいい。
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