普通の難しさを教えてくれた君へ

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それからの毎日は特に優ちゃんが学校に来ることもなくいつもどうりの日々を過ごしていた。

ただただ毎日飽きもせずに送って来るLINE以外はの話だが。

ある日の月曜
優〈みて!黒猫がいたよ!!〉

ある日の水曜
優〈秀ちゃんの好きそうなケーキ屋さん見つけた!!〉

ある日の金曜
優〈可愛い花を見つけたよ!秀ちゃんみたいだ〉

「…っっ!!ほんとになんなんだよあいつは!!」
毎日毎日来るLINEと今日に至ってはもうそれ間接的に俺可愛いって言ってますよねという文に思わずいつもより大きな声が出る。

「なになにまた優からLINE??」
「ほんとに飽きないねぇ。」
もうほぼ状況を全て理解しているだろう拓也と廉が声をかけてきた。

「ほんとにな。なんでこんな飽きずに毎日。」
「秀返してないんだろ?相当好きなんだなお前のこと。」
「まぁ好きじゃなきゃやらないよね。」
「だからこそ困るんだよなぁ。」
俺がそう言うと拓也は

「答えてやんねぇの?別に嫌いってわけじゃないんだろ?お試しとかさ。」
「いや男同士だぜ?」
「今の時代もう関係ないだろそこら辺に普通にいるって。」
「普通じゃないだろ。」
「まぁもしかしたらなんか言ってくるやつはいるかもしれないな。」
「普通じゃないとダメなんだ。」
少し小さい声俺がそう言うと
「別に普通じゃなくてもいいだろ。誰に迷惑かけるでもないし。」
「たしかにね。やりたいようにやればいいよ。」
「…んな…に。」
「ん?」
「そんな簡単に言うなよ!!」
「え、いやどうしたんだよ。」
いきなり怒鳴った俺に拓也が慌てた様子でなだめに来る。
廉は驚いてじっとこちらを見つめていた。

「普通でいないと笑われるんだよ!普通じゃないとどんどん周りから人がいなくなっていくんだよ!」
「ほんとどうしたんだよ落ち着けって」
「今までずっとそうだったんだ。だから俺は頑張って普通を取り繕って来たんだ!!じゃなきゃなんのためにあの日…。」
「秀?なんかあったのか?」
「ごめん。ごめんいきなり怒鳴って。考えること多すぎて頭パンクしてたわほんとごめん。」
「いや大丈夫だけどほんとに秀大丈夫か?」
「秀?」
いきなり理不尽に怒鳴った俺にも友達は優しいらしい。
いっその事切れて絶交だ!とか言ってくれればいいものをそんな奴らではないからなおのことあとから罪悪感が襲いかかってきた。

「今日は俺帰るわ。ごめん。ほんと。」
「え、いやちょっと待てよ!秀!」
そんな罪悪感から逃げるように俺はその場を後にした。

どこに行く気にも慣れず家に帰る。
脱いだ靴もそこそこにそのままベットにダイブした。

…ンポーン
ふとなにかの音で目を覚ます。どうやらあのまま眠ってしまったらしい。時刻は2時間ほどあとを指している。

ピンポーン
俺が起こされた理由らしいチャイムがなった。
重い腰を上げて玄関に行く。特に確認もせず扉を開けた。

「おっ邪魔しまーす!!お!結構綺麗じゃん?」
「は?えっちょっと何?」
「お邪魔します。ほんとだ秀にしては綺麗だ。」
「いや俺にしてはってなんだよ失礼だな。っていやいやちょっと2人ともなにしてんの?」
「なにしてんの?じゃねぇよ。散々連絡したのに無視しやがって。」
「え?あ、ほんとだめっちゃ来てるごめん寝てた。」
「寝てただぁ?あんだけ叫び散らかしといて叫んだ本人はスッキリして寝てたわけか??え?」
「まぁまぁ拓也落ち着いて。とりあえずタコパしよう。ね?」
「は?タコパ?いやたこ焼き器持ってないし。」
「大丈夫持ってきた。」
「用意周到だなおい。」
「そうだな。まぁ美味いもんでも食って馬鹿騒ぎしてそれから秀の話聞かせてくれよ。」
「そうそう。1人で抱え込んでるより3人でだったら意外とヘッチャラかもしれないよ?その荷物。」
あぁほんとにこいつらはそういう奴だった。

初めて会った時も1人でいた俺にやたらと絡みまくってきて、「1人よか3人が楽しいべ!」そう言っていつの間に俺の隣には2人がいてくれた。

「うんそうだね…。タコパして大騒ぎした後に俺の話聞いてくれる?」
「おう。じゃあそうと決まれば準備するぞ~!!!」
「「おー!」」

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