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1章
日常?
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次の日もいつもと同じように馬車をおり校舎までの道を歩く。
今日は2人はまだ来ていないらしく一人で教室まで行くことになりそうだ。
「セドリック様!どうか…!」
歩いていたら左の方からなんだか大きめの声が聞こえてきた。
目線向けるとそこにはこの国の第三王子
セドリック・ルナ・シャイルがいた。
綺麗な金髪の髪にキリッとした目、青い瞳は誰もが目を惹かれる程の魅力がある。
そしてその前にはさっきの声の主である
シャデルーナ・エバン
エバン侯爵家の次女だったか。
「昨日授業休んでらしたでしょう?ぜひこのノートをお使いくださいませ。お礼はデートでいいですわよ?」
昨日休んだことをチャンスとばかりにセドリック殿下にお近ずきになりたいらしい。
お礼を自分で提示するとは中々に図々しいが。
エバン侯爵家の女性は皆グイグイな性格なのでなんら不思議でもない。
俺も何回お茶会でやられたことか…。思い出しただけで変な汗が出てくる気がする。
「エバン嬢とてもありがたいのですが、前もってノートの写しを頼んでいたものがいるので大丈夫ですよ。」
「シャルディーナでいいですわ!セドリック様!」
「いやしかし…。」
グイグイ来る女性になれていないのか押され気味のセドリック殿下は苦笑いを浮かべながらどう切り抜けようかを必死に考えているようだった。
今のシャルディーナを止めることができるのはセドリック殿下の他に公爵家と彼女と同じ侯爵家の者くらいだ。
周りを見回すと止めるべきかどうか悩みながらシャルディーナのことを見ている同じ侯爵の身分を持つ者もいた。
だがエバン家は侯爵家の中でも力がある家のため止めるのはもしかしたら同じ侯爵家でも難しいのかもしれない。
そうなると今この場で止められるのは俺しかいない。
他に公爵家はいないし。はぁどうしたものか。
とりあえずは勝手にセドリック殿下に触れようとするまでは止めに入るのはやめよう。関わりたいわけではないし。
許可もなく勝手に皇族に触れるのは下手したら不敬罪となる。そうなれば家と家の問題となり、その時にその場にいたのにどうして止めなかったのかとこっちに火の粉が飛んできてもおかしくはない。
というかそうなる前に自分でどうにかして欲しいものだ。
そんなことを考えていた矢先。
「セドリック様!でしたら教室までは一緒に行きません?いいでしょう?」
そうシャルディーナが言ったかと思うとセドリック殿下の手を勝手に掴もうとした。
俺はシャルディーナ手をエスコートする時のように少し高めにとる。
「勝手に触れる無礼をお許しくださいエバン嬢。皇族へ許可もなくなってに触れることは許されておりません。家と家の問題になってしまいます。」
少しはいい自分の外見を最大限に活かしつつ、これ以上は結構めんどくさい問題になるぞという警告を優しく伝える。
シャルディーナはそんな俺に少し頬を赤らめた。後ろの警告文は聞こえていないようだなとも思う。
少しだけ俺の顔に見とれたあとシャルディーナは落ち着いたようで
「えぇ。そうですね。大変失礼致しましたセドリック様。1日ぶりに会えたことが嬉しくて礼を欠いてしまったようです。」といい無礼を謝罪した。
「いや大丈夫ですよ。こちらこそ優しいお気遣い感謝します。」
シャルディーナは殿下の言葉を聞くと満足したようで遠くで見ていた取り巻きと一緒に教室に向かっていった。
上手く収まったようだ。
「割り込んでしまって大変申し訳ありません。それでは失礼します。」
そして俺もやることは済んだとばかりにさっさとその場を去ろうとした。皇族と関わっていいことなどほぼないのである。
「少し待って欲しい!」
だがそんな俺とは反対に殿下は呼び止めてきた。
「さっきはどうもありがとう。とても助かった。どうもグイグイ来られるのは苦手でな。」
少し照れたように微笑みながらセドリック殿下がお礼を言ってくる。
「助けになれていたのなら何よりです。」
なんで照れているんだろう?と不思議に思いつつも
お礼に当たり障りなく返事をして笑顔を作った。
少しだけ2人の間に沈黙が訪れる。気まずい。
早く解放の言葉が欲しいものだ。
「もし良かったら教室まで一緒に行かないか!」
だが、次に来た言葉は爆弾だった。
皇族と関わりがあるとなると言い寄ってくる者も増えるだろうし面倒事に巻き込まれる未来しか見えないため今まで極力避けてきていた。
どう断ろうか。どう断っても失礼に値するのではないか。頭をフル回転させ考えても上手い断り方が見つからない。
なんでもできる俺だが断ることは少し苦手なんだった。
「どうせ同じ教室なのだから。ダメ…だろうか?」
どう返そうかと言い淀んでいるとセドリック殿下がそう言ってきた。
確かに昨日アレクとナイツと話したクラス分けの制度の『せいで』俺と殿下は同じクラスだった。となるとここで断るのもおかしい。
そしてなぜセドリック殿下はそんなに子犬のような目で見てくるのかよけいに断りずらくなる。
「はい。わかりました。一緒に参りましょう。」
当然断れるはずもなく仕方がないので一緒に教室まで向かった。
一緒に教室に入るくらい皇族と公爵家ならばそんなに注目もされないだろう。
教室に着くと少しの心配も要らなかったかのように騒がれることもなかったので俺はほっと息をはいた。
「それでは失礼します。」
「あぁ。とても助かった改めてありがとう。」
自分の席に行くため殿下に挨拶をすると、とても爽やかな顔でお礼が帰ってきた。きっと女性から見たら周りに花びらでも待っているかのように見えるのだろう。
この笑顔にやられてしまう女性方の気持ちを少し理解しつつ席に着いた。
いつもとは違う始まり方をした朝を終えて
そこからはいつもの日常が始まった。
と思っていた昼。
授業が終わりいつものように昼食に行く準備をしていた。
「アラン飯行こうぜー!」
「ゆっくりでいいからね。」
アレクとナイツが机の前まで迎えに来てくれた為少しだけ急いで片付けてさぁ食堂へ行こうと席をたとうとした時。
「サリオン。」
不意にいつもなら絶対に呼ばれないであろう人から名を呼ばれた。
o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。
どうしても説明文が長くなるー!!
読みずらくて仕方がないほんとにすみません。
更新の頻度多すぎる気もするけど。
私のペースでやっていきます!
お気に入りにしてくれている方ありがとうございます!
ゆっくり付き合ってくださいな!
今日は2人はまだ来ていないらしく一人で教室まで行くことになりそうだ。
「セドリック様!どうか…!」
歩いていたら左の方からなんだか大きめの声が聞こえてきた。
目線向けるとそこにはこの国の第三王子
セドリック・ルナ・シャイルがいた。
綺麗な金髪の髪にキリッとした目、青い瞳は誰もが目を惹かれる程の魅力がある。
そしてその前にはさっきの声の主である
シャデルーナ・エバン
エバン侯爵家の次女だったか。
「昨日授業休んでらしたでしょう?ぜひこのノートをお使いくださいませ。お礼はデートでいいですわよ?」
昨日休んだことをチャンスとばかりにセドリック殿下にお近ずきになりたいらしい。
お礼を自分で提示するとは中々に図々しいが。
エバン侯爵家の女性は皆グイグイな性格なのでなんら不思議でもない。
俺も何回お茶会でやられたことか…。思い出しただけで変な汗が出てくる気がする。
「エバン嬢とてもありがたいのですが、前もってノートの写しを頼んでいたものがいるので大丈夫ですよ。」
「シャルディーナでいいですわ!セドリック様!」
「いやしかし…。」
グイグイ来る女性になれていないのか押され気味のセドリック殿下は苦笑いを浮かべながらどう切り抜けようかを必死に考えているようだった。
今のシャルディーナを止めることができるのはセドリック殿下の他に公爵家と彼女と同じ侯爵家の者くらいだ。
周りを見回すと止めるべきかどうか悩みながらシャルディーナのことを見ている同じ侯爵の身分を持つ者もいた。
だがエバン家は侯爵家の中でも力がある家のため止めるのはもしかしたら同じ侯爵家でも難しいのかもしれない。
そうなると今この場で止められるのは俺しかいない。
他に公爵家はいないし。はぁどうしたものか。
とりあえずは勝手にセドリック殿下に触れようとするまでは止めに入るのはやめよう。関わりたいわけではないし。
許可もなく勝手に皇族に触れるのは下手したら不敬罪となる。そうなれば家と家の問題となり、その時にその場にいたのにどうして止めなかったのかとこっちに火の粉が飛んできてもおかしくはない。
というかそうなる前に自分でどうにかして欲しいものだ。
そんなことを考えていた矢先。
「セドリック様!でしたら教室までは一緒に行きません?いいでしょう?」
そうシャルディーナが言ったかと思うとセドリック殿下の手を勝手に掴もうとした。
俺はシャルディーナ手をエスコートする時のように少し高めにとる。
「勝手に触れる無礼をお許しくださいエバン嬢。皇族へ許可もなくなってに触れることは許されておりません。家と家の問題になってしまいます。」
少しはいい自分の外見を最大限に活かしつつ、これ以上は結構めんどくさい問題になるぞという警告を優しく伝える。
シャルディーナはそんな俺に少し頬を赤らめた。後ろの警告文は聞こえていないようだなとも思う。
少しだけ俺の顔に見とれたあとシャルディーナは落ち着いたようで
「えぇ。そうですね。大変失礼致しましたセドリック様。1日ぶりに会えたことが嬉しくて礼を欠いてしまったようです。」といい無礼を謝罪した。
「いや大丈夫ですよ。こちらこそ優しいお気遣い感謝します。」
シャルディーナは殿下の言葉を聞くと満足したようで遠くで見ていた取り巻きと一緒に教室に向かっていった。
上手く収まったようだ。
「割り込んでしまって大変申し訳ありません。それでは失礼します。」
そして俺もやることは済んだとばかりにさっさとその場を去ろうとした。皇族と関わっていいことなどほぼないのである。
「少し待って欲しい!」
だがそんな俺とは反対に殿下は呼び止めてきた。
「さっきはどうもありがとう。とても助かった。どうもグイグイ来られるのは苦手でな。」
少し照れたように微笑みながらセドリック殿下がお礼を言ってくる。
「助けになれていたのなら何よりです。」
なんで照れているんだろう?と不思議に思いつつも
お礼に当たり障りなく返事をして笑顔を作った。
少しだけ2人の間に沈黙が訪れる。気まずい。
早く解放の言葉が欲しいものだ。
「もし良かったら教室まで一緒に行かないか!」
だが、次に来た言葉は爆弾だった。
皇族と関わりがあるとなると言い寄ってくる者も増えるだろうし面倒事に巻き込まれる未来しか見えないため今まで極力避けてきていた。
どう断ろうか。どう断っても失礼に値するのではないか。頭をフル回転させ考えても上手い断り方が見つからない。
なんでもできる俺だが断ることは少し苦手なんだった。
「どうせ同じ教室なのだから。ダメ…だろうか?」
どう返そうかと言い淀んでいるとセドリック殿下がそう言ってきた。
確かに昨日アレクとナイツと話したクラス分けの制度の『せいで』俺と殿下は同じクラスだった。となるとここで断るのもおかしい。
そしてなぜセドリック殿下はそんなに子犬のような目で見てくるのかよけいに断りずらくなる。
「はい。わかりました。一緒に参りましょう。」
当然断れるはずもなく仕方がないので一緒に教室まで向かった。
一緒に教室に入るくらい皇族と公爵家ならばそんなに注目もされないだろう。
教室に着くと少しの心配も要らなかったかのように騒がれることもなかったので俺はほっと息をはいた。
「それでは失礼します。」
「あぁ。とても助かった改めてありがとう。」
自分の席に行くため殿下に挨拶をすると、とても爽やかな顔でお礼が帰ってきた。きっと女性から見たら周りに花びらでも待っているかのように見えるのだろう。
この笑顔にやられてしまう女性方の気持ちを少し理解しつつ席に着いた。
いつもとは違う始まり方をした朝を終えて
そこからはいつもの日常が始まった。
と思っていた昼。
授業が終わりいつものように昼食に行く準備をしていた。
「アラン飯行こうぜー!」
「ゆっくりでいいからね。」
アレクとナイツが机の前まで迎えに来てくれた為少しだけ急いで片付けてさぁ食堂へ行こうと席をたとうとした時。
「サリオン。」
不意にいつもなら絶対に呼ばれないであろう人から名を呼ばれた。
o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。
どうしても説明文が長くなるー!!
読みずらくて仕方がないほんとにすみません。
更新の頻度多すぎる気もするけど。
私のペースでやっていきます!
お気に入りにしてくれている方ありがとうございます!
ゆっくり付き合ってくださいな!
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