幸せの方法を

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1章

チャンスを 1

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話し合い終了からそんなに進んでません。
ある程度まとめたい方は1、2話先が出てから読むのをオススメします。


o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。o,+:。☆.*・+。

王城での話し合いを終えた次の日は
フィートとフィーナと一緒に過ごした。

前日の話し合いでの疲れはは2人と過ごすうちに吹き飛ばされた。

月曜日。
いつもどうりの朝を過ごし馬車に乗る。
「僕にチャンスをください。君と一緒にいるチャンスを。」
忘れていたはずの一昨日のセドリック殿下の言葉を思い出す。
いつも「私」という一人称を使っている殿下が「僕」と言っていた。きっとあれが素なのだろう。
だとしたら素で本当に俺のこと…。
色々すごいことが頭を駆け巡りそうだったので少し頭を振ってリセットをかける。
とりあえず
「殿下に対する感情に嘘つくな。か」
できるか分からないが頑張ってみようと少しだけ気合を入れて馬車をおりた。

今日も門にはセドリック殿下が居た。
「あ、アラン。おはよう!」
「おはようございます。セドリック様。」
「今日も素敵だね!アラン。」
「あ、ありがとうございます。」
セドリック殿下は気持ちを素直に出すことにしたのかサラッと俺をほめてきた。

教室まで歩く。
「セドリック様ところでなのですが…。」
「ん?どうかした?」
「朝門の前で待つのをやめていただけませんか。」
今日セドリック殿下が門で待っていたら言おうと思っていた。

「…嫌だ!」
「セドリック様…。」
「朝一番からアランと会いたいんだよ。」
「ですが…。」
普通に考えて皇族であるセドリック殿下が1侯爵家の長男を待っているのは少し問題がある。
少し?いやだいぶだ。
変な噂を立てられてしまっては困るし、皇族とお近ずきになりたい貴族から変に絡まれても困る。

「皇族が私なんかを待っているのは問題があります。」
「でも父上にもんで待ち合わせしているんだと話したらとてもニコニコしていたから大丈夫だ!」
「何が大丈夫なのでしょう。」
本当に何が大丈夫なのか、というか約束なんてしましたっけ。勝手に門で待たれてる気がするが。
軽くストーカーだろ。
なんて言えるわけもないことは我が頭に浮かんで来たところで俺は折れることにした。

「分かりました。では私がセドリック様より早く来ます。
セドリック様は今日どれくらいに来ましたか?」
「えっとアランが来る10分前くらいだけど…。え!?待っててくれるの!?」
「だってやめてくださいと言ってもやめてくれないのでしょう?」
「絶対にやめない!」
「ならば私が早く来ます。そうすればセドリック様を待たせなくて済みますからね。」
「っっ!!やった!嬉しい!ありがとうアラン!」
待たせたくないのなら待つ側にまわればいい。
そう思い提案すると最初は驚いていたもののだんだん意味を理解したセドリック殿下は嬉しそうに笑うと俺の目を見てありがとうと言った。

ガラガラガラ
「おはようみんな!!」
「え。あ。おぉおはようございます!」
「「おはようございます!」」
セドリック殿下はそのままルンルンの足取りで教室まで行くといつもより上機嫌に扉を開けて皆に挨拶をした。
いつもはない殿下からの挨拶とその様子に教室にいた人達は戸惑っているようだった。
1人が慌てて挨拶すると少し落ち着いた様子の他の生徒が挨拶を返した。


「おもちゃもらった犬かよ。」
俺は席についていまだルンルンしてる様子の殿下に向かって聞こえない声でそう言った。

「おっはようアラン!」
「おはよう。なんかいつもより顔柔らかいねどうしたの。」
「おはよう。え、そうか?なんでだろ。」
「うん。なんか嬉しそう?」
「…?」
アレクとナイツが教室に入ると俺の席に来て挨拶をしてくれる。
ナイツのその言葉に思い当たることがないか頭の中で検察をかけるが出てこずモヤモヤしていると。

「ていうかなんかセドリック様もいつもよりルンルンじゃないか?」
「ほんとだね。いつも元気だけど今日は一段とすごい。」
「あ~。」
「なに?何かあったの?アランのその顔をセドリック様が原因?」
「いや俺のは分からないけども。セドリック殿下があんなにルンルンなのは俺のせい?だな。」
「なんだよついに付き合ったか?」
「は?何言ってる。刺されたいのか。」
「いやいやいや冗談だよ。冗談。そんな怒るなって。」
タイムリーなからかいかたにほんとに手が出そうになるのを抑えながらツッコむ。

「まぁでも何があったか後で聞かせてよ。面白そうだし。」
「2人してほんとに性格がいいな?まぁでも2人には教えるよ。あの殿下の理由も一昨日のことも。」
味方に着いてくれたかと思ったらそうでもないナイツにすこし呆れながらそう答える。
元々2人には隠す気はない。
隠したところで利点はそんなにないし、
ここぞとばかりにアピール(口説いて)してくるであろうあの殿下だ。いずれにせよ違和感でバレる。
なら先にバラしてしまった方が楽だろう。

「え?「おととい?」」
~•*¨*•.¸¸♬︎~
2人が綺麗には持ったところで授業開始の合図がなる。
「あっやべ!」
「じゃあまた後で!」
「うん。後でな。」
そう言って今日も一日学園生活が始まって行った。
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