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「仕合せの標本」
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わたしは、まだ私でいられていますか?
継ぎはぎの仕合せを寄せ集めても、わたしでいられていますか?
わたしのこの声は、ちゃんと聞こえるのだろうか?
わたしの思いは誰かに届くのだろうか?
わたしの記憶の破片は蝕まれていく
揺れる意識の中温もりが消えていく
わたしの腕も、足もちぎれてしまった
わたしの眼も奪われてしまった
上手く羽ばたくことができないのならば
叫んでも聞こえないのならば
この痛みがもう戻れないと告げているのであれば
まだわたしを「わたし」と呼べるうちに
誰かその手で「わたし」を壊してほしい
暗く光の届かない闇へ堕ちるほどに、
わたしの叶わない現実を
何もかも奪われた「わたし」を
「わたし」でいられるうちに
誰か、誰か、誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰か誰かダレカ……
――誰カワタシヲコノ暗闇カラ救ッテ下サイ
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