【完結】最初で最後の恋をしましょう

関鷹親

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50 二人きりの部屋3★

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 背後注意です。













 丁度良い具合に落とされた明かりの中で、フェリチアーノはテオドールから与えられる甘い刺激に酔いしれていた。
 テオドールが触れた先から熱が広がり、ゾワゾワと快感が上って来ればフェリチアーノに為す術は無かった。
 胸の飾りを執拗に舐めしゃぶられ腰が跳ね上がり、未だ触れられない下半身にもどかしさに身を捩る。

「てお、くるしい……」

 そう言えばテオドールはフェリチアーノのズボンを脱がし、立ち上がり蜜を垂らす物をゆっくりと撫で上げた。
 大きく熱い手に包まれれば与えられるのは明確な刺激ではなかった。やわやわと触られる事にじれったさで息が上がり、はしたなくも自ら腰を擦り付け未だに胸元に唇を落としているテオドールの頭を抱き込んだ。

 フェリチアーノの白い肌が薄暗がりの中でもハッキリとわかる様に赤く染まり、潤んだ瞳で可愛らしく声を上げるフェリチアーノはとても煽情的だった。
 態と強い刺激を与えない様に高ぶりに触れていれば、強請る様に腰をくねらせる。自らの手によってフェリチアーノの痴態が引き出されていると言う事実が更に執拗に責め立てる要因となっていた。
 たらたらと先走りが落ち始めた先端に指の腹を這わせれば、フェリチアーノはその刺激に更に腰を反らせた。

「あっ……んんぁっ!」
「気持ちいい? 気持ちいいなら嬉しいんだけどな、どう?」

 攻める手を休めることなく絶妙な力加減で先端を弄られ、フェリチアーノはただただ頷き返すだけで精いっぱいだった。
 ニコニコしながら攻め続ければ、徐々にフェリチアーノの体に力が入り一際大きな声を出すとテオドールの手に吐精する。
 力が緩まりベッドに倒れ込んだフェリチアーノをこれまた嬉しそうに抱きしめ、軽く唇をあちこちに落としていけば、羞恥からかテオドールから体ごと背け枕に顔を埋めてしまう。

 こんな溶ける様な甘やかな快楽を今まで経験した事など有りはしなかった。今までの相手は皆自分よがりの者ばかりで、こんな気遣う様な事もフェリチアーノの快楽が優先される事も無かったのだ。
 気持ちがあるのは勿論だが苦痛でしかなかった交わりは今やフェリチアーノを溶かすには十分な程の物で、そこに愛があると言うだけでこんなにも素晴らしい物へと変化する物なのだと初めて思い知った。

 体から力が抜けたまま余韻に浸っていれば割れ目に香油が垂らされ、そこにテオドールの指が這わされた。
 期待にゾクゾクと震えていればゆっくりと指が侵入していき中を探っていく。その間も残っている手はフェリチアーノの体を這いまわり、再び体が快楽に支配されていった。

 ぐちゃぐちゃと卑猥な水音と、フェリチアーノの嬌声が部屋中に響く。既にテオドールの高ぶりは限界まで張り詰め痛いほどだった。
 しかしそれでも攻める手を休めることなく、フェリチアーノを快楽の底へと堕としていく。
 閨の授業は座学もそうだが実践では娼婦や男娼が宛がわれる。彼等はあらゆる性技を教えてくれるが、その反応はどうしたってその生業に相応しい慣れている者のそれであるのだ。
 それがどれ程気持ちを萎えさせる物か。
 そもそもテオドールはそういう行為は想いあった人としかしたくはなかった。しかしそうは言う訳にもいかず、渋々未来の愛する人の為だと閨の講義を受けていた。謂わば義務の様な性行為などに特段感じ入る物は無く、淡々とこなす退屈で苦痛なだけだった。

 しかし今はそれが実を結び、フェリチアーノを善がらせる事が出来ている。
 フェリチアーノの過去を考えれば不安はあったが、どうやら上手くいっているらしいとテオドールは内心安堵しそして更にフェリチアーノを良くしようと攻めるのだ。

「も、もういい……からっ」

 ついにはフェリチアーノが根を上げ、必死にテオドールに入れて欲しいと懇願してくる。赤く染まり涙が滲む目元はとても欲を煽られた。
 自身も限界が近かったテオドールはゆっくりと、万が一にも傷つけない様に高ぶりをフェリチアーノの中に収めていく。

 存在感がある物が押し入る感覚にフェリチアーノは溶ける様な嬉しさを味わっていた。ゆっくりとした挿入に痛みは無い。だがここまで気を使いながら事を進めるなどテオドールとっては辛い物なのではないかと顔を窺えば、蕩けた笑みを返される。

「テオ、辛くないですか?」
「フェリが気持ちよくなってくれるなら俺も嬉しいから、辛くはないぞ?」

 それでも同じ男として今の状態がいかに辛いか想像が出来てしまうフェリチアーノは、自ら腰を動かしテオドールに先を促す。

「こらっフェリ……!」
「僕は大丈夫ですから、ね? 一緒に気持ち良くなりましょう?」

 腕を回され耳元でそう囁かれれば下半身に響き、テオドールの理性を焼き切るには十分だった。
 腰を掴み直すと一気に残りを中に沈められ、強く中をこすられる。堪らず仰け反れば更に強く腰を振られ、フェリチアーノは快感に酔いしれた。
 パタパタとテオドールから滴り落ちて来る汗すらも愛おしい。もっと近くにその存在を感じたいのだとテオドールを引き寄せ汗で濡れた体を密着させる。
 体が大きなテオドールに覆いかぶされれば、押しつぶされる様な圧迫感があったがそれがフェリチアーノにはより一体感を感じさせ多幸感を与えた。

 低くうわ言の様にフェリチアーノの名前を呼びながら、快楽に浸るテオドールは凛々しさの中にもやはりどこか可愛らしさがあり、フェリチアーノはテオドールを抱きしめながら愛おしいさを感じずにはいられなかった。

「ごめっフェリ……保ちそうにない」
「ぼくも……うあぁっ」

 同時に果てた二人は繋がったまま荒い呼吸を繰り返しベッドに倒れ込んだ。
巻き付けられた腕はしっかりとフェリチアーノに絡まり、決して離そうとはしなかった。それがどれ程安心するか、フェリチアーノは嬉しさのあまり未だ息を整えるテオドールの顔に軽い口付けをしていく。

「フェリ、あんまり煽らないでくれよ」
「煽られてくれていいんですよ?」
「ぐっ……!でもフェリは体が弱いだろ? 俺はフェリが大事だから無理はさせたくないんだ!」

 未だに繋がったままであるので、テオドールの高ぶりが完全に静まっていない事などわかっている。まだまだ足りない筈なのに、フェリチアーノを気遣い優先してくれるテオドールに、この人はどこまでも優しいのだとフェリチアーノは尚更愛しさが込み上げていく。
 その嬉しさのまま自ら再び腰を動かせば、最初は躊躇っていたテオドールも再び火がつき、二人はまた快楽の波へと呑まれていった。

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