【完結】最初で最後の恋をしましょう

関鷹親

文字の大きさ
49 / 95

49 二人きりの部屋2★

しおりを挟む
 背後注意です。













 フェリチアーノに導かれる様にして己の中の欲望が育っていくのを感じたテオドールは、スルリとフェリチアーノの腰に腕を回しお互いの体を密着させる様に引き寄せる。
 これから先に待つ行為を想像すれば体は一気に熱を持ち、神経が焼き切れそうな程に興奮するのが解る。
 それに呼応する様にフェリチアーノはソファに残ったテオドールの足を跨ぐと更に隙間なく体を密着させ、そのまま体重をかけ肘掛けまでテオドールの体を傾けさせた。

 片方の手がフェリチアーノの腰をなぞる様に這い上がり、細い首筋を辿って後頭部まで辿り着けばもっと深く口付けようとその手に軽く力が入る。
 何度も角度を変えながら互いの熱を確かめ合った。今までしてきたような口付けではなくそれは確実に欲望を高めるそれで、互いの唾液が混ざり合い媚薬の様に溶けていく。

 フェリチアーノは互いが動く度にお互いの足で刺激され、既に兆し始め下半身が快楽を得ようと緩く動いてしまっていると言うはしたなさに気が付き僅かに口を離した。
 気恥ずかしさと上がる息を整える様に伏せれば、テオドールはそんなフェリチアーノ耳朶を甘噛みし舌を這わせてくる。

「フェリ」

 追い打ちをかける様に耳の奥に直接聞こえて来る掠れ熱の籠ったテオドールの声音と水音、そして体を這うテオドールの手にフェリチアーノは甘さをふんだんに含んだ声を上げる。

「あっ……ふぅうっ」
「かわいいなぁ」

 フェリチアーノから漏れた声に満足げに笑んだテオドールは、甘える様に首筋に擦りよりながらも手はシャツの中に潜り込ませ、胸元を弄りフェリチアーノが反応し声を上げる様に嬉々としてフェリチアーノを責め立てていく。

 閨の授業でしか経験が無いと言っていたテオドールの為に自分から仕掛けてみれば、先程まで香油如きで赤面していた事など無かったかのように今ではフェリチアーノを翻弄している。
 自分の方が経験豊富だからとリードせねばと思っていたが、どうやらそれは必要そうに無かった。

 テオドールはフェリチアーノが己の手で乱れていく様に興奮を抑えられなかった。
 舌を這わせれば僅かに震え、胸の飾りを弄れば甘い声を出し腰を跳ねさせ、そして太腿に押し付けられたフェリチアーノの物が硬くなっている事に悦楽を覚えた。
 もっと乱れた様を見たいと湧き上がる欲望が沸き上がり、しかしここでは体勢がキツイとフェリチアーノを抱え上げる。

「てっテオっ」
「ベッドまで行くからしっかり掴まってて」

 足早に寝室へと移動したテオドールはゆっくりとフェリチアーノをベッドに下ろすと、バサリと豪快にシャツを脱ぎ棄てた。
 逞しい体だと思ってはいたが、服が取り払われ露になった体は程よく鍛えあげられておりとても男らしく、フェリチアーノの細い体とは大違いだった。
 その姿に見惚れていればテオドールがベッドに乗り上げてきて、まるでじゃれつくようにフェリチアーノに軽い口付けをあちこちに送って来る。

「ふふっテオくすぐったいですって」

 知らぬ間にはだけさせられていたシャツのお陰で、抱きしめられれば素肌同士がピタリとくっつき、じゃれた雰囲気は一気に艶めかしい物へと戻された。
 密着した下半身は既にお互い痛いほどに立ち上がり、欲望の解放を待ちわびている。
 視線を合わせれば垂れた目に雄のギラつく欲を湛えたテオドールがフェリチアーノをしっかりと捉えていた。
 ドキドキと今までに感じた事のない興奮と欲望がフェリチアーノを掻き乱す。
 目の前の男に早く犯されたくて堪らないのだと疼いて仕方がなかった。

「フェリチアーノ、全部俺に頂戴?」

 フェリチアーノは返事の代わりにテオドールに腕を回すと、嬉しくて堪らないと言った表情で擦り寄った。
しおりを挟む
感想 24

あなたにおすすめの小説

恵方巻を食べてオメガになるはずが、氷の騎士団長様に胃袋を掴まれ溺愛されています

水凪しおん
BL
「俺はベータだ。けれど、クラウス様の隣に立ちたい」 王城の厨房で働く地味な料理人ルエンは、近衛騎士団長のクラウスに叶わぬ恋をしていた。身分も属性も違う自分には、彼との未来などない。そう諦めかけていたある日、ルエンは「伝説の恵方巻を食べればオメガになれる」という噂を耳にする。 一縷の望みをかけ、ルエンは危険な食材探しの旅へ! しかし、なぜかその旅先にはいつもクラウスの姿があって……? 勘違いから始まる、ベータ料理人×氷の騎士団長の胃袋攻略ラブファンタジー!

抑制剤の効かない薬師オメガは森に隠れる。最強騎士団長に見つかり、聖なるフェロモンで理性を溶かされ、国を捨てた逃避行の果てに番となる

水凪しおん
BL
「この香りを嗅いだ瞬間、俺の本能は二つに引き裂かれた」 人里離れた森で暮らす薬師のエリアルは、抑制剤が効かない特異体質のオメガ。彼から放たれるフェロモンは万病を癒やす聖なる力を持つが、同時に理性を失わせる劇薬でもあった。 ある日、流行り病の特効薬を求めて森を訪れた最強の騎士団長・ジークフリートに見つかってしまう。エリアルの香りに強烈に反応しながらも、鋼の理性で耐え抜くジークフリート。 「俺が、貴方の剣となり盾となる」 国を救うための道具として狙われるエリアルを守るため、最強の騎士は地位も名誉も投げ捨て、国を敵に回す逃避行へと旅立つ。 シリアスから始まり、最後は辺境での幸せなスローライフへ。一途な騎士と健気な薬師の、運命のBLファンタジー。

ブレスレットが運んできたもの

mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。 そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。 血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。 これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。 俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。 そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?

過労死転生した悪役令息Ωは、冷徹な隣国皇帝陛下の運命の番でした~婚約破棄と断罪からのざまぁ、そして始まる激甘な溺愛生活~

水凪しおん
BL
過労死した平凡な会社員が目を覚ますと、そこは愛読していたBL小説の世界。よりにもよって、義理の家族に虐げられ、最後は婚約者に断罪される「悪役令息」リオンに転生してしまった! 「出来損ないのΩ」と罵られ、食事もろくに与えられない絶望的な日々。破滅フラグしかない運命に抗うため、前世の知識を頼りに生き延びる決意をするリオン。 そんな彼の前に現れたのは、隣国から訪れた「冷徹皇帝」カイゼル。誰もが恐れる圧倒的カリスマを持つ彼に、なぜかリオンは助けられてしまう。カイゼルに触れられた瞬間、走る甘い痺れ。それは、αとΩを引き合わせる「運命の番」の兆しだった。 「お前がいいんだ、リオン」――まっすぐな求婚、惜しみない溺愛。 孤独だった悪役令息が、運命の番である皇帝に見出され、破滅の運命を覆していく。巧妙な罠、仕組まれた断罪劇、そして華麗なるざまぁ。絶望の淵から始まる、極上の逆転シンデレラストーリー!

出来損ないΩと虐げられ追放された僕が、魂香を操る薬師として呪われ騎士団長様を癒し、溺愛されるまで

水凪しおん
BL
「出来損ないのβ」と虐げられ、家族に勘当された青年エリオット。彼に秘められていたのは、人の心を癒し、国の運命すら変える特別な「魂香(ソウル・パフューム)」を操るΩの才能だった。 王都の片隅で開いた小さな薬草店「木漏れ日の薬瓶」。そこを訪れたのは、呪いによって己の魂香を制御できなくなった「氷の騎士」カイゼル。 孤独な二つの魂が出会う時、運命の歯車が回りだす。 これは、虐げられた青年が自らの力で居場所を見つけ、唯一無二の愛を手に入れるまでの、優しくも力強い癒やしと絆の物語。

僕を惑わせるのは素直な君

秋元智也
BL
父と妹、そして兄の家族3人で暮らして来た。 なんの不自由もない。 5年前に病気で母親を亡くしてから家事一切は兄の歩夢が 全てやって居た。 そこへいきなり父親からも唐突なカミングアウト。 「俺、再婚しようと思うんだけど……」 この言葉に驚きと迷い、そして一縷の不安が過ぎる。 だが、好きになってしまったになら仕方がない。 反対する事なく母親になる人と会う事に……。 そこには兄になる青年がついていて…。 いきなりの兄の存在に戸惑いながらも興味もあった。 だが、兄の心の声がどうにもおかしくて。 自然と聞こえて来てしまう本音に戸惑うながら惹かれて いってしまうが……。 それは兄弟で、そして家族で……同性な訳で……。 何もかも不幸にする恋愛などお互い苦しみしかなく……。

捨てられた生贄オメガ、魔王城で極上の『巣作り』始めます!~不眠症の魔王様、私のクッションで爆睡して溺愛モードに突入~

水凪しおん
BL
「役立たずのオメガ」として冷遇され、血も涙もない魔王への生贄として捨てられたリノ。 死を覚悟して連れてこられた魔王城は、寒くて硬くて、居住性最悪のブラック環境だった!? 「こんなところで寝られるか!」 極限状態で発動したオメガ特有の『巣作り本能』と、神業レベルの裁縫スキルが火を噴く! ゴミ同然の布切れをフカフカのクッションに、冷たい石床を極上のラグマットにリフォーム。 すると、不眠症で常にイライラしていた魔王ザルドリスが、リノの作った「巣」のあまりの快適さに陥落してしまい……? 「……貴様、私を堕落させる気か」 (※いいえ、ただ快適に寝たいだけです) 殺されるどころか、魔王様に気に入られ、気付けば城中がリノの虜に。 捨てられた生贄オメガが、裁縫一つで魔王城を「世界一のマイホーム」に変える、ほのぼの逆転溺愛ファンタジー!

あと一度だけでもいいから君に会いたい

藤雪たすく
BL
異世界に転生し、冒険者ギルドの雑用係として働き始めてかれこれ10年ほど経つけれど……この世界のご飯は素材を生かしすぎている。 いまだ食事に馴染めず米が恋しすぎてしまった為、とある冒険者さんの事が気になって仕方がなくなってしまった。 もう一度あの人に会いたい。あと一度でもあの人と会いたい。 ※他サイト投稿済み作品を改題、修正したものになります

処理中です...