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54 魔王の過去
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ガベルトゥスがこの世界に召喚されたのは、今から二百年ほど前。友人達と集まって年越しのカウントダウンをするために集まっていた時だった。
明かりが煌々と灯るビルの谷間、ビルの壁面モニターに映し出される数字を、回りの人々と同じようにガベルトゥスはカウントしていた。親しい友人に、隣には寄り添うように立つ恋人のセルジュ。全てが幸せな瞬間であった。
カウントがゼロになり、花火が次々と上がる。周りのビルからは紙吹雪が大量に舞い落ち、アーティストが奏でる音楽が大音量で流され、気分は最高潮だった。
チカチカと点滅する光は、真夜中なのに目を瞑りたくなるような眩い光だ。喋るにも大きな声を出さなければ、すぐ隣にいるセルジュとも友達とも話ができないほどの喧騒。
「……! ……!!」
そんな中で俄に周りが別の騒がしさを増す。遠くの方から、しかしそれは徐々にガベルトゥス達の元へと近づいてきた。
「早く逃げろ!」
気が付いた時には目の前に大型のトラックが、ガベルトゥス達めがけて突っ込んできていた。目の前に強力なヘッドライトの光が広がり、体に強い衝撃が走る。
咄嗟にセルジュを庇ったガベルトゥスだったが、二人とも死んだと、そう直感していた。どちらか一人で残されるより、共に逝けると言うのはいいことではないだろうか。
一瞬であるはずの出来事の中、まるでゆっくりとした感覚に陥りながら、ガベルトゥスは静かに意識を失った。
周りの騒めきで目を覚ませば、全身に痛みが走る。死んだのではなったかと思うより先に飛び起きれば、辺りには大量に血を流し明らかに瀕死の状態の友人と、顔を真っ青にして意識を失っているセルジュの姿があった。
「誰かっ誰か助けてくれ、救急車を……!」
周りを見渡せばおかしな格好をした者達ばかり。一人の男がガベルトゥスの眼前まで来ると、その手に無理やり剣を握らされた。
意識を急激に奪われたガベルトゥスはそれから二週間眠り続けた。目を覚ました時には、ここがどこであるのか、なにをなさねばならぬのかを理解していた。
だが大事なセルジュを置いてはいけないと、ガベルトゥスは反抗する。洗脳が不完全であると悟った時の王太子は、あろうことか瀕死の友人と、未だに意識を取り戻さないセルジュを人質に取ったのだ。
この時ガベルトゥスは秘されていた。何故ならその前に召喚されていた勇者があっけなく魔王に殺されていたからだ。
ガベルトゥスに何としてでも魔王を討伐してもらわなければ、この世界で唯一勇者を召喚できるオーグリエ王国の力は地に落ちる。
城にいる間、ガベルトゥスは逃げないように監視が付き、手と足には枷が付けられていた。扱いは酷い物だったが、それでもセルジュと友人のためにとひたすら力が発現するまで耐えたのだ。
力が発現すればガベルトゥスは追い立てられるように魔王討伐へと向かわされた。同行した騎士の数は五十を少し越したぐらいの人数だ。
誰にも気づかれることなく魔王城へと行かなければならないためでもあるのだが、その前に出している騎士達の補充などそう簡単にできるはずもない。これでも多い方なのだと監視役の騎士はガベルトゥスに言い聞かせた。
魔王城での戦いは長期戦となった。何度倒してもまるで傷が付かない鋼の肉体。同行した騎士達は既に魔王の腹心である腰から翼が生えた魔族に殺されている。
いくら聖剣があろうとも、魔王の体にはそれほど傷が付けられず、ガベルトゥスは一人必死に戦い続けるしかなかった。
撤退しては何度となく立ち向かう。気が狂ってしまいそうな時間の中を、がむしゃらに戦う。それもこれも人質に取られている二人の、それも大切な恋人のためだった。
当然食料は早々に底を付き、食べる物が無くなったガベルトゥスは、倒した魔獣を食べ始める。例え体が拒否反応を示そうとも、生きるためにはそれしか道がなかった。
そのお陰か、洗脳に使われた核は破壊され、悪夢を見なくなったし、日に日にガベルトゥスの力は強くなりついには魔王を倒すことができたのだ。
満身創痍の状態でガベルトゥスが王都へと戻るころには一年が経っていた。王都に姿を現したガベルトゥスはその前に居た勇者などいなかったように扱われ、ガベルトゥスが勇者だと言うことになっていた。
周りは態度を真逆にし、民衆はガベルトゥスが勇者だと信じて疑わない。気持ちの悪さを感じたが、それよりもガベルトゥスはこれでやっと解放されるのだと喜んだ。
だが喜べたのもここまでだ。王宮に戻ればそこで待ち受けていたのは、王太子の婚約者となったセルジュと、死んだ友達だ。
ガベルトゥスが居ない間、王太子は甘い言葉を囁き、贅沢を教え込み、あっと言う間にセルジュを骨抜きにしていた。
貧乏であったが慎ましく愛を育んでいたはずが、それは簡単に覆されてしまっていたのだ。綺麗に着飾り王太子と並ぶセルジュの笑顔は歪み、王太子と共にガベルトゥスを嘲笑う。
一体何のために戦ってきたのか。ガベルトゥスは絶望に突き落とされ、気鬱に陥っている間に知らずに領地へと押し込まれていた。
魔王討伐の祝いだとばかりに王太子はすぐにセルジュと結婚する。そう使用人達が話しているのを聞いたガベルトゥスは怒りに塗れる。
こんな世界など壊してやると、ガベルトゥスは領地で自身の死を偽装するとすぐさま魔王城へと向かった。
国を世界を壊すならば力が必要だ。その力をどうやって手に入れるかをガベルトゥスは魔王との戦いの中で知っている。
魔王城には死んだ魔王が未だに残っていた。手っ取り早く力を奪うために腐りかけた魔王の死骸を食らいつくした。体が内側から更に変質し、あるはずのない魔力が体を満たす。
気が付けば髪の色も、目の色も変わっていた。これが魔王としてのガベルトゥスが誕生した瞬間だった。
明かりが煌々と灯るビルの谷間、ビルの壁面モニターに映し出される数字を、回りの人々と同じようにガベルトゥスはカウントしていた。親しい友人に、隣には寄り添うように立つ恋人のセルジュ。全てが幸せな瞬間であった。
カウントがゼロになり、花火が次々と上がる。周りのビルからは紙吹雪が大量に舞い落ち、アーティストが奏でる音楽が大音量で流され、気分は最高潮だった。
チカチカと点滅する光は、真夜中なのに目を瞑りたくなるような眩い光だ。喋るにも大きな声を出さなければ、すぐ隣にいるセルジュとも友達とも話ができないほどの喧騒。
「……! ……!!」
そんな中で俄に周りが別の騒がしさを増す。遠くの方から、しかしそれは徐々にガベルトゥス達の元へと近づいてきた。
「早く逃げろ!」
気が付いた時には目の前に大型のトラックが、ガベルトゥス達めがけて突っ込んできていた。目の前に強力なヘッドライトの光が広がり、体に強い衝撃が走る。
咄嗟にセルジュを庇ったガベルトゥスだったが、二人とも死んだと、そう直感していた。どちらか一人で残されるより、共に逝けると言うのはいいことではないだろうか。
一瞬であるはずの出来事の中、まるでゆっくりとした感覚に陥りながら、ガベルトゥスは静かに意識を失った。
周りの騒めきで目を覚ませば、全身に痛みが走る。死んだのではなったかと思うより先に飛び起きれば、辺りには大量に血を流し明らかに瀕死の状態の友人と、顔を真っ青にして意識を失っているセルジュの姿があった。
「誰かっ誰か助けてくれ、救急車を……!」
周りを見渡せばおかしな格好をした者達ばかり。一人の男がガベルトゥスの眼前まで来ると、その手に無理やり剣を握らされた。
意識を急激に奪われたガベルトゥスはそれから二週間眠り続けた。目を覚ました時には、ここがどこであるのか、なにをなさねばならぬのかを理解していた。
だが大事なセルジュを置いてはいけないと、ガベルトゥスは反抗する。洗脳が不完全であると悟った時の王太子は、あろうことか瀕死の友人と、未だに意識を取り戻さないセルジュを人質に取ったのだ。
この時ガベルトゥスは秘されていた。何故ならその前に召喚されていた勇者があっけなく魔王に殺されていたからだ。
ガベルトゥスに何としてでも魔王を討伐してもらわなければ、この世界で唯一勇者を召喚できるオーグリエ王国の力は地に落ちる。
城にいる間、ガベルトゥスは逃げないように監視が付き、手と足には枷が付けられていた。扱いは酷い物だったが、それでもセルジュと友人のためにとひたすら力が発現するまで耐えたのだ。
力が発現すればガベルトゥスは追い立てられるように魔王討伐へと向かわされた。同行した騎士の数は五十を少し越したぐらいの人数だ。
誰にも気づかれることなく魔王城へと行かなければならないためでもあるのだが、その前に出している騎士達の補充などそう簡単にできるはずもない。これでも多い方なのだと監視役の騎士はガベルトゥスに言い聞かせた。
魔王城での戦いは長期戦となった。何度倒してもまるで傷が付かない鋼の肉体。同行した騎士達は既に魔王の腹心である腰から翼が生えた魔族に殺されている。
いくら聖剣があろうとも、魔王の体にはそれほど傷が付けられず、ガベルトゥスは一人必死に戦い続けるしかなかった。
撤退しては何度となく立ち向かう。気が狂ってしまいそうな時間の中を、がむしゃらに戦う。それもこれも人質に取られている二人の、それも大切な恋人のためだった。
当然食料は早々に底を付き、食べる物が無くなったガベルトゥスは、倒した魔獣を食べ始める。例え体が拒否反応を示そうとも、生きるためにはそれしか道がなかった。
そのお陰か、洗脳に使われた核は破壊され、悪夢を見なくなったし、日に日にガベルトゥスの力は強くなりついには魔王を倒すことができたのだ。
満身創痍の状態でガベルトゥスが王都へと戻るころには一年が経っていた。王都に姿を現したガベルトゥスはその前に居た勇者などいなかったように扱われ、ガベルトゥスが勇者だと言うことになっていた。
周りは態度を真逆にし、民衆はガベルトゥスが勇者だと信じて疑わない。気持ちの悪さを感じたが、それよりもガベルトゥスはこれでやっと解放されるのだと喜んだ。
だが喜べたのもここまでだ。王宮に戻ればそこで待ち受けていたのは、王太子の婚約者となったセルジュと、死んだ友達だ。
ガベルトゥスが居ない間、王太子は甘い言葉を囁き、贅沢を教え込み、あっと言う間にセルジュを骨抜きにしていた。
貧乏であったが慎ましく愛を育んでいたはずが、それは簡単に覆されてしまっていたのだ。綺麗に着飾り王太子と並ぶセルジュの笑顔は歪み、王太子と共にガベルトゥスを嘲笑う。
一体何のために戦ってきたのか。ガベルトゥスは絶望に突き落とされ、気鬱に陥っている間に知らずに領地へと押し込まれていた。
魔王討伐の祝いだとばかりに王太子はすぐにセルジュと結婚する。そう使用人達が話しているのを聞いたガベルトゥスは怒りに塗れる。
こんな世界など壊してやると、ガベルトゥスは領地で自身の死を偽装するとすぐさま魔王城へと向かった。
国を世界を壊すならば力が必要だ。その力をどうやって手に入れるかをガベルトゥスは魔王との戦いの中で知っている。
魔王城には死んだ魔王が未だに残っていた。手っ取り早く力を奪うために腐りかけた魔王の死骸を食らいつくした。体が内側から更に変質し、あるはずのない魔力が体を満たす。
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