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バージョンアップがもたらした結末
その日の放課後。
作戦通り生徒会室に来たシルビア様を追ってシオン様がやって来た。
そしてバージョンアップしたシルビア様に向かって慌ただしく口を開く。
「シルビア、君、一体どうしたんだ!?
急にそんなに綺麗になって私を捨ててどこぞの男のところに行こうというのか!?」
わぁお…それ、シオン様が言っちゃう?
私は引き気味に二人を見守る。
リュオン殿下も呆れ顔だが、シオン様はあまりの興奮に私たちの存在に気付かないらしかった。
元々立ち姿が美しいシルビア様は更に背筋をピンと伸ばしてシオン様と向き合う。
「なんてことを!貴方と同じにしないでくださる?それにここにはリュオン殿下とオフィーリア様もいらっしゃるのですよ。滅多なことを言わないでくださいまし」
ここで漸く私たちの存在に気付いてバツの悪そうな顔で臣下の礼をとるシオン様。
つい今まで呆れ顔だったのに呑気に「やぁ」と言って笑うリュオン殿下は流石だと思う。
私は少し引き攣った笑顔で挨拶をした。
そして怒り心頭のシルビア様に代わり彼女を変えたのは私だと説明した。
そこからの二人の攻防戦はすごかった。
怒れるシルビア様に言い訳時々逆ギレのシオン様。
あまりの激しさに途中何度もこの場から退場しようと思ったことか…
しかし言い出した張本人が逃げる訳にはいかず、頑張って最後まで付き合った。
結果、シオン様が平謝りをして、その後はイチャイチャイチャイチャ…
今度こそ本当に退場するかと思ったところでリュオン殿下が
「そういうことは他所でやれ」
と呆れ顔を隠さず言ったのでイチャイチャ終了。
心底ホッとした。
結局シオン様はゲーム通りにエルリナ様に陥落させられていたらしく、ゲームではシルビア様が知ることのなかったシオン様の苦悩とエルリナ様との関係を知り、シルビア様もまたシオン様に謝り、これからはお互いにどんな些細なことも話し合い支え合うと約束しておられた。
こうしてシオン様ルートはエルリナ様のBAD ENDが確定したのだった。
作戦通り生徒会室に来たシルビア様を追ってシオン様がやって来た。
そしてバージョンアップしたシルビア様に向かって慌ただしく口を開く。
「シルビア、君、一体どうしたんだ!?
急にそんなに綺麗になって私を捨ててどこぞの男のところに行こうというのか!?」
わぁお…それ、シオン様が言っちゃう?
私は引き気味に二人を見守る。
リュオン殿下も呆れ顔だが、シオン様はあまりの興奮に私たちの存在に気付かないらしかった。
元々立ち姿が美しいシルビア様は更に背筋をピンと伸ばしてシオン様と向き合う。
「なんてことを!貴方と同じにしないでくださる?それにここにはリュオン殿下とオフィーリア様もいらっしゃるのですよ。滅多なことを言わないでくださいまし」
ここで漸く私たちの存在に気付いてバツの悪そうな顔で臣下の礼をとるシオン様。
つい今まで呆れ顔だったのに呑気に「やぁ」と言って笑うリュオン殿下は流石だと思う。
私は少し引き攣った笑顔で挨拶をした。
そして怒り心頭のシルビア様に代わり彼女を変えたのは私だと説明した。
そこからの二人の攻防戦はすごかった。
怒れるシルビア様に言い訳時々逆ギレのシオン様。
あまりの激しさに途中何度もこの場から退場しようと思ったことか…
しかし言い出した張本人が逃げる訳にはいかず、頑張って最後まで付き合った。
結果、シオン様が平謝りをして、その後はイチャイチャイチャイチャ…
今度こそ本当に退場するかと思ったところでリュオン殿下が
「そういうことは他所でやれ」
と呆れ顔を隠さず言ったのでイチャイチャ終了。
心底ホッとした。
結局シオン様はゲーム通りにエルリナ様に陥落させられていたらしく、ゲームではシルビア様が知ることのなかったシオン様の苦悩とエルリナ様との関係を知り、シルビア様もまたシオン様に謝り、これからはお互いにどんな些細なことも話し合い支え合うと約束しておられた。
こうしてシオン様ルートはエルリナ様のBAD ENDが確定したのだった。
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