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「それならずっとここにいればいい」
涙を流す私にリカルド様がそう言う。
「まあ!それは名案だわ!お兄様もたまにはいいことを言うのね!ルーナリア様そうしましょう!」
アンネリカ様が手を叩く。
だけど私はリカルド様にそう言ってもらえる理由がない。
それにこの二人のお荷物にはなりたくなかった。
だから
「そんなにして頂く理由がありません。こうして生かして頂いただけで十分です」
と言った。
だがリカルド様は私の言葉を受け入れることはせず
「いや、理由はある。私がルーナリア嬢にここにいてもらいたいのだ」
と私の手を握り締めた。
驚いてリカルド様を見るとリカルド様は真剣な顔で
「ルーナリア嬢、私は貴女に一目惚れをしたのです。森で倒れていた貴女はボロボロだったにもかかわらずとても美しかった。だけど先程目を覚ました時に見た貴女の瞳はそれ以上で…私は貴女に恋をしたのです。だからどうか私と結婚してここにいてくれませんか?」
と言って跪いた。
正直嬉しかった。
本心では「はい」と応えたかった。
だけど私はそのプロポーズを受ける訳にはいかない。
その理由があった。
「私は傷物で、しかももう貴族の肩書すらないどころか国では罪人です。リカルド様やアンネリカ様にご迷惑になってーー」
「そんなことありません!」
が、それを遮って声を上げたのはアンネリカ様だった。
「だって冤罪ではないですか!それに我が公爵家はそのくらいで揺らいだりしません!私はお兄様には幸せになって頂きたいのです。それにルーナリア様のことも好きになりました。だから私をルーナリア様の義妹にしてくださいまし!」
そしてその言葉に後押しされるようにリカルド様も
「頼む。私の妻になってくれないか?」
と更に手をギュッと握った。
本当なら駄目だと分かっていた。
だけど私はそれ以上に二人の真剣さが嬉しくてたまらなかった。
「ーーはい」
気付けばそう返事をしていた。
こうして私は隣国の公爵令息に拾われて幸せな結婚をすることになった。
Fin
涙を流す私にリカルド様がそう言う。
「まあ!それは名案だわ!お兄様もたまにはいいことを言うのね!ルーナリア様そうしましょう!」
アンネリカ様が手を叩く。
だけど私はリカルド様にそう言ってもらえる理由がない。
それにこの二人のお荷物にはなりたくなかった。
だから
「そんなにして頂く理由がありません。こうして生かして頂いただけで十分です」
と言った。
だがリカルド様は私の言葉を受け入れることはせず
「いや、理由はある。私がルーナリア嬢にここにいてもらいたいのだ」
と私の手を握り締めた。
驚いてリカルド様を見るとリカルド様は真剣な顔で
「ルーナリア嬢、私は貴女に一目惚れをしたのです。森で倒れていた貴女はボロボロだったにもかかわらずとても美しかった。だけど先程目を覚ました時に見た貴女の瞳はそれ以上で…私は貴女に恋をしたのです。だからどうか私と結婚してここにいてくれませんか?」
と言って跪いた。
正直嬉しかった。
本心では「はい」と応えたかった。
だけど私はそのプロポーズを受ける訳にはいかない。
その理由があった。
「私は傷物で、しかももう貴族の肩書すらないどころか国では罪人です。リカルド様やアンネリカ様にご迷惑になってーー」
「そんなことありません!」
が、それを遮って声を上げたのはアンネリカ様だった。
「だって冤罪ではないですか!それに我が公爵家はそのくらいで揺らいだりしません!私はお兄様には幸せになって頂きたいのです。それにルーナリア様のことも好きになりました。だから私をルーナリア様の義妹にしてくださいまし!」
そしてその言葉に後押しされるようにリカルド様も
「頼む。私の妻になってくれないか?」
と更に手をギュッと握った。
本当なら駄目だと分かっていた。
だけど私はそれ以上に二人の真剣さが嬉しくてたまらなかった。
「ーーはい」
気付けばそう返事をしていた。
こうして私は隣国の公爵令息に拾われて幸せな結婚をすることになった。
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