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その日私は自ら花束を抱えてクレメンシア侯爵家に出向いた。
エリーチェ嬢に正式に婚約を申し込む為だ。
相変わらずハロルドは不機嫌そうだが、誠意を見せれば分かってくれるだろうと踏んでいる。
チャーリー侯爵とアリア夫人に出迎えられ客室に通される。
そこで今回の訪問の旨を伝えると
アリア夫人は手を合わせて
「きゃあ」
と言い、チャーリー侯爵は少し複雑な顔をした。
だがそこでも一番に口を開いたのはハロルドで
「なんでだ?
なんでエリーチェなんだ?
お前と一緒になるってことはエリーチェが苦労するってことだろう?」
と言う。
だから私の精一杯の誠意で答えた。
「エリーチェ嬢には確かに苦労させると思う。
だけどそれ以上に幸せにしてみせるから許してください。
エリーチェ嬢しか愛せないし愛したくない
本当に心から愛しているんだ」
と頭を下げて懇願する。
すると扉が開いてエリーチェ嬢が駆け寄ってきた。
そして
「私からもお願いします。
私もルイスフォード王子殿下をお慕いしております」
と一緒に頭を下げてくれた。
もう天にも昇る心地とはこのことだろう。
こうして私たちは無事婚約することになった。
ちなみにエリーチェ嬢の決め手になったのは日々贈り続けた花と熱い愛のメッセージだった。
恥ずかしい言葉をたくさん書いたが、頑張ってよかったと思う。
エリーチェ嬢に正式に婚約を申し込む為だ。
相変わらずハロルドは不機嫌そうだが、誠意を見せれば分かってくれるだろうと踏んでいる。
チャーリー侯爵とアリア夫人に出迎えられ客室に通される。
そこで今回の訪問の旨を伝えると
アリア夫人は手を合わせて
「きゃあ」
と言い、チャーリー侯爵は少し複雑な顔をした。
だがそこでも一番に口を開いたのはハロルドで
「なんでだ?
なんでエリーチェなんだ?
お前と一緒になるってことはエリーチェが苦労するってことだろう?」
と言う。
だから私の精一杯の誠意で答えた。
「エリーチェ嬢には確かに苦労させると思う。
だけどそれ以上に幸せにしてみせるから許してください。
エリーチェ嬢しか愛せないし愛したくない
本当に心から愛しているんだ」
と頭を下げて懇願する。
すると扉が開いてエリーチェ嬢が駆け寄ってきた。
そして
「私からもお願いします。
私もルイスフォード王子殿下をお慕いしております」
と一緒に頭を下げてくれた。
もう天にも昇る心地とはこのことだろう。
こうして私たちは無事婚約することになった。
ちなみにエリーチェ嬢の決め手になったのは日々贈り続けた花と熱い愛のメッセージだった。
恥ずかしい言葉をたくさん書いたが、頑張ってよかったと思う。
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