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062 討伐依頼
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迎えの馬車に乗りニールセンを旅立つが、警備兵やすれ違う冒険者達が俺の乗る馬車を見てあっけにとられている。
豪華ではないがホールデンス公爵家の紋章入りの馬車で、前後を四名ずつの冒険者が守り、馬車の直後にはアッシュとグレイにファングが付き従う。
それを見れば誰が乗っているのは言わずとも判る。
馬車は順調に走り、夕暮れ前にはエグモントの手前で止まり野営の準備をする。
今回は冒険者の護衛もいるし、前回の様にクラウスさんと馬車を街中に入れていては手間なのだが、御者とクラウスさんも野営の用意をしていた。
馬車と馬、冒険者達とクラウスさん達にはそれぞれ土魔法で作ったドームを提供する。
俺達はファングとフラッグの気配察知の訓練を兼ねて結界のドームで眠る。
護衛の冒険者達には野営の警戒につかなくて良いと告げると、アッシュやグレイを見て溜め息を吐いているが、フラッグの作ったドームの強度を確認してからは安心して俺の言葉に従ってくれた。
フィランダ、テムス、バイロンと街を通過する時には、市場に寄りクラウスさんや冒険者達の食料を仕入れて暖かい食事を食べてもらう様にしている。
バイロンからゾライセンに向かっている時に仰々しい馬車列とすれ違ったが、それを見たクラウスさんがホッとした顔になっていた。
真紅の上下に純白の鎧と兜に籠手を身に纏った騎士達が前後を守り、純白の馬車はキンキラキンの装飾が施されていた。
相手も俺達の馬車を認めて速度を落としていたが「無視して行け」とクラウスさんが御者に指示している。
「あれが女神教団ですか?」
「はい、此処は王家の直轄領なので何もしてこないとは思いますが、お気を付け下さい」
「衆人環視の中でなければ、彼等が何をしようと気にしませんよ。その時はクラウスさんも見なかった事にして下さいね」
ウインクをすると苦笑いになるクラウスさん。
「御者も冒険者達も、その・・・余り彼等を信用していない者を連れて来ていますのでその点はご安心下さい」
やるねぇ、ヘイラート様も。
感心している側から《ランディス、後ろから追いかけてくる馬がいるわ》
やれやれ、窓から身を乗り出して確認すると純白の鎧を纏った騎馬の一団が追ってくる。
クラウスさんに、何が起きても見なかったことにする様にと護衛の冒険者達達に伝えてもらい、御者にはそのまま行けと指示する。
そして相手の出方次第だが、グレイに合図をしたら埋めちゃえと言っておく。
暫くすると馬蹄の音も高らかに接近してくると「止まれ! 女神教団のボルテス教主様がお呼びだ!」なんてほざきながら、馬車の前後に回り込んで止められた。
一欠片の礼儀もない、こういう態度の奴は碌な奴じゃないと経験済みだ。
《グレイ、後ろの奴を埋めちゃって。フラッグは前の奴ね》
《あい、ランディ》
《はい、埋めちゃいます!》
《無理はしなくて良いから、練習通りにな》
馬車が止まると同時に〈エッ〉と御者の驚いた声が聞こえたが〈なな、なっ〉とか〈ウワー〉なんて声が前後から聞こえてくる。
〈おのれ! 我等に・・・〉
《グレイ、フラッグを手伝って・・・》
《もう終わったよ》
《どれくらい居たの?》
《んー前が六つと後ろが四つだよ》
《そう、有り難うね。綺麗に均してくれたかな》
《大丈夫だよ♪》
《はい、練習と同じにしました!》
窓から覗くとグレイが尻尾を立てていて、フラッグがグレイの背に乗っている。
「クラウスさん終わったので行こうか」
「えっ・・・もう終わったのですか?」
「ええ、なにも無かったですよ」
「おい、見たかよ」
「ああ、とんでもねぇな」
「クラウス殿が『何が起きても見なかったことにする様に』と言ったのは、この事か」
「幻獣の魔法は並みの魔法使いより強力だと聞いていたが、無茶苦茶じゃねえか」
「公爵様が馬車を差し向ける訳だぜ」
「俺達の護衛なんて要らないだろう」
「俺達は馬車の護衛なんだよ。奴の護衛じゃないのさ」
「そりゃそうか。公爵家の馬車が襲われたんじゃ面子が丸潰れだもんな」
「しかしよう、タイガーキャットの親子と聞いていたけどなぁ」
「グレイウルフと何かちっこいのも連れているとはね」
「まさかあれも幻獣じゃなかろうな」
「それこそまさかだよな」
* * * * * * *
「遅いではないか! どうなっている!」
「はっ、引き返させるのに手間取っているのかも」
「ボルテス教主様、此の儘此処に留まっていては夕暮れまでにバイロンに到着出来ません。陽が暮れれば危険ですので、バイロンでお待ちになられては如何でしょうか」
渋い顔で頷くボルテス教主を乗せた馬車が動き出し、通行を邪魔されていた馬車が後に続く。
* * * * * * *
翌日昼前までランディスを呼びに行かせた騎士達を待ったが、誰一人現れなかった。
痺れを切らしたボルテス教主はランディス達の後を追うことにしたが、一日を無駄にしたことから追いつけず、ブランカの町の手前で追うのを諦めた。
そして消えた護衛の騎士10名について、どの様に報告しようかと悩みながら王都カンタスの女神教大神殿に戻っていった。
* * * * * * *
あれから何事もなく王都カンタスのホールデンス公爵邸に到着して、サロンでヘイラートと顔を合わせた。
「討伐依頼と聞きましたが」
「はい、王家の領地カルガルの奥で、フォレストウルフの群れが暴れているのです。問題はその群れのリーダーが火魔法を使うのです」
「カルガルと言えば御領地との境の街でしたね」
「そうです。カルガルの南がヘイルン、ハイムント、ミュルヌとなります。周辺の村落に被害が出ていますので、幾つかのパーティーが討伐依頼を受けて向かいましたが、相手はフォレストウルフなので追いつけなかったり、ファイヤーボールの反撃を受けて被害を出しているのです。今のところカルガルからミュルヌ辺りの奥が縄張りの様なのですが段々と北と西に寄ってきていますし、20頭近い群れらしく、街に被害が出る前に排除したいのです。冒険者ギルドには金貨30枚で依頼しております」
「ああ、それね。俺は冒険者ギルドから追放されちゃってますので、ギルドの依頼は受けられないのですよ」
「はっ・・・冒険者ギルドを追放ですか?」
「正確には冒険者カードと、使役獣を証明するメダルを剥奪されています。ですので直接依頼を受けても宜しいのですが、冒険者達と鉢合わせた時に何方に優先権があるのか知りませんので、討伐を放棄しても宜しいですか」
「それなら冒険者ギルドに出した依頼は取り下げます」
「それは止めて下さい。広範囲を一人で探すのは無理ですので、それなりの人数は必要ですから」
「でも貴方は冒険者としても相当な腕利きだと聞いておりますが」
「いえいえ、アッシュやグレイが居なければ精々Eランク程度ですよ。以前薬草採取に同行したシャドーの皆さんの方が上ですよ」
「その彼等が貴方は一流に近いと保証していましたよ。話が逸れましたが冒険者ギルドには依頼と言うより賞金を掛けています。火魔法を使うフォレストウルフを討伐出来れば金貨30枚とね。勿論討伐しても証明出来ませんが、フォレストウルフの死骸とファイヤーボールを使う群れの噂が二月の間消えたらとの条件付きです。貴方が受けてくれるのであれば金貨60枚を支払います」
「でも私は、今仰られた地域を全然知りませんので・・・」
「それなら案内人を用意しています」
そう言って傍らに控える執事に頷いている。
心得顔の執事がサロンの隣の部屋の扉を開けると、懐かしいシャドーの皆の顔が見えた。
「彼等が最新の目撃情報を元に貴方を案内しますし、討伐の確認係も兼ねています」
「では60日の間だけ群れを探してみます、それで見つからなければ諦めて下さい」
「はい、群れの消息が消えれば討伐されたか森の奥へ戻ったと判断いたします。その時にはランディス殿に金貨30枚を手間賃としてお支払いいたします」
* * * * * * *
話が決まり、俺達の塒となる屋敷の裏で再会の挨拶を交わすが、イザベルとエイダがいの一番に口を開く。
「ねね、二匹増えているけど?」
「二頭は?」
「何方も魔法が使えるよ」
「マジかよう」
「どうやってテイムしたの?」
「此奴はフラッグ、獲物を解体したおこぼれを食べに来ていたのを捕まえたよ。グレイウルフはファング、テムスの市場で他の奴等と揉めて攻撃されたんだ。その時に叩き潰して瀕死の時にテイム出来るか試したら出来ちゃったので、グレイに治してもらったんだ」
「魔法は?」
「フラッグが土魔法と結界魔法で、ファングが氷結魔法と風魔法ね」
「やれやれ、幻獣を四頭も連れている奴なんて初めて見るわ」
「と言うより、二頭も連れている奴も聞いたことがなかったからなぁ」
「それにお前に会うのに、お屋敷の中にまで入る事になると思わなかったぞ」
「そうそう。待っていた部屋も凄く豪華だったけど、貴方のいた部屋なんて何よ!」
「何よって言われても、サロンだろう。ヘイラート様と会う時は何時もあんな感じの部屋だよ」
「じゃあ公爵様とは?」
「公爵様とは数回しか会ってないけど、似た様な部屋だね」
「やっぱり俺達とは違うわ」
「だな、身分証も違えば依頼の受け方も全然違うし」
「えっ、何時もはどうやって依頼を受けているの」
「んー、ギルドに呼び出されるか、執事殿のお使いって奴に呼び出されて偉そうに命令されるな」
「そうそう、あのヨーゼフって言うおっさんよ」
「脂ぎったテカテカの顔で目付きの悪い奴よ。それが舐める様に私達を見て嫌な笑いを浮かべるの」
「おおよ。人の女房になんて目付きをしやがるのかと、殴りたくなる奴だぞ」
「言ってる側からやって来やがった」
「おいお前達、用が済んだらさっさと出ていけ!」
「あー、未だ相談中なので待っててもらえませんか」
「なにーいぃぃ、お屋敷にも入れてもらえない屑冒険者が、俺の言うことに逆らうんじゃねぇ!」
〈バシーン〉と良い音がして吹き飛び、蛙がひっくり返った様な格好でピクピクしている。
豪華ではないがホールデンス公爵家の紋章入りの馬車で、前後を四名ずつの冒険者が守り、馬車の直後にはアッシュとグレイにファングが付き従う。
それを見れば誰が乗っているのは言わずとも判る。
馬車は順調に走り、夕暮れ前にはエグモントの手前で止まり野営の準備をする。
今回は冒険者の護衛もいるし、前回の様にクラウスさんと馬車を街中に入れていては手間なのだが、御者とクラウスさんも野営の用意をしていた。
馬車と馬、冒険者達とクラウスさん達にはそれぞれ土魔法で作ったドームを提供する。
俺達はファングとフラッグの気配察知の訓練を兼ねて結界のドームで眠る。
護衛の冒険者達には野営の警戒につかなくて良いと告げると、アッシュやグレイを見て溜め息を吐いているが、フラッグの作ったドームの強度を確認してからは安心して俺の言葉に従ってくれた。
フィランダ、テムス、バイロンと街を通過する時には、市場に寄りクラウスさんや冒険者達の食料を仕入れて暖かい食事を食べてもらう様にしている。
バイロンからゾライセンに向かっている時に仰々しい馬車列とすれ違ったが、それを見たクラウスさんがホッとした顔になっていた。
真紅の上下に純白の鎧と兜に籠手を身に纏った騎士達が前後を守り、純白の馬車はキンキラキンの装飾が施されていた。
相手も俺達の馬車を認めて速度を落としていたが「無視して行け」とクラウスさんが御者に指示している。
「あれが女神教団ですか?」
「はい、此処は王家の直轄領なので何もしてこないとは思いますが、お気を付け下さい」
「衆人環視の中でなければ、彼等が何をしようと気にしませんよ。その時はクラウスさんも見なかった事にして下さいね」
ウインクをすると苦笑いになるクラウスさん。
「御者も冒険者達も、その・・・余り彼等を信用していない者を連れて来ていますのでその点はご安心下さい」
やるねぇ、ヘイラート様も。
感心している側から《ランディス、後ろから追いかけてくる馬がいるわ》
やれやれ、窓から身を乗り出して確認すると純白の鎧を纏った騎馬の一団が追ってくる。
クラウスさんに、何が起きても見なかったことにする様にと護衛の冒険者達達に伝えてもらい、御者にはそのまま行けと指示する。
そして相手の出方次第だが、グレイに合図をしたら埋めちゃえと言っておく。
暫くすると馬蹄の音も高らかに接近してくると「止まれ! 女神教団のボルテス教主様がお呼びだ!」なんてほざきながら、馬車の前後に回り込んで止められた。
一欠片の礼儀もない、こういう態度の奴は碌な奴じゃないと経験済みだ。
《グレイ、後ろの奴を埋めちゃって。フラッグは前の奴ね》
《あい、ランディ》
《はい、埋めちゃいます!》
《無理はしなくて良いから、練習通りにな》
馬車が止まると同時に〈エッ〉と御者の驚いた声が聞こえたが〈なな、なっ〉とか〈ウワー〉なんて声が前後から聞こえてくる。
〈おのれ! 我等に・・・〉
《グレイ、フラッグを手伝って・・・》
《もう終わったよ》
《どれくらい居たの?》
《んー前が六つと後ろが四つだよ》
《そう、有り難うね。綺麗に均してくれたかな》
《大丈夫だよ♪》
《はい、練習と同じにしました!》
窓から覗くとグレイが尻尾を立てていて、フラッグがグレイの背に乗っている。
「クラウスさん終わったので行こうか」
「えっ・・・もう終わったのですか?」
「ええ、なにも無かったですよ」
「おい、見たかよ」
「ああ、とんでもねぇな」
「クラウス殿が『何が起きても見なかったことにする様に』と言ったのは、この事か」
「幻獣の魔法は並みの魔法使いより強力だと聞いていたが、無茶苦茶じゃねえか」
「公爵様が馬車を差し向ける訳だぜ」
「俺達の護衛なんて要らないだろう」
「俺達は馬車の護衛なんだよ。奴の護衛じゃないのさ」
「そりゃそうか。公爵家の馬車が襲われたんじゃ面子が丸潰れだもんな」
「しかしよう、タイガーキャットの親子と聞いていたけどなぁ」
「グレイウルフと何かちっこいのも連れているとはね」
「まさかあれも幻獣じゃなかろうな」
「それこそまさかだよな」
* * * * * * *
「遅いではないか! どうなっている!」
「はっ、引き返させるのに手間取っているのかも」
「ボルテス教主様、此の儘此処に留まっていては夕暮れまでにバイロンに到着出来ません。陽が暮れれば危険ですので、バイロンでお待ちになられては如何でしょうか」
渋い顔で頷くボルテス教主を乗せた馬車が動き出し、通行を邪魔されていた馬車が後に続く。
* * * * * * *
翌日昼前までランディスを呼びに行かせた騎士達を待ったが、誰一人現れなかった。
痺れを切らしたボルテス教主はランディス達の後を追うことにしたが、一日を無駄にしたことから追いつけず、ブランカの町の手前で追うのを諦めた。
そして消えた護衛の騎士10名について、どの様に報告しようかと悩みながら王都カンタスの女神教大神殿に戻っていった。
* * * * * * *
あれから何事もなく王都カンタスのホールデンス公爵邸に到着して、サロンでヘイラートと顔を合わせた。
「討伐依頼と聞きましたが」
「はい、王家の領地カルガルの奥で、フォレストウルフの群れが暴れているのです。問題はその群れのリーダーが火魔法を使うのです」
「カルガルと言えば御領地との境の街でしたね」
「そうです。カルガルの南がヘイルン、ハイムント、ミュルヌとなります。周辺の村落に被害が出ていますので、幾つかのパーティーが討伐依頼を受けて向かいましたが、相手はフォレストウルフなので追いつけなかったり、ファイヤーボールの反撃を受けて被害を出しているのです。今のところカルガルからミュルヌ辺りの奥が縄張りの様なのですが段々と北と西に寄ってきていますし、20頭近い群れらしく、街に被害が出る前に排除したいのです。冒険者ギルドには金貨30枚で依頼しております」
「ああ、それね。俺は冒険者ギルドから追放されちゃってますので、ギルドの依頼は受けられないのですよ」
「はっ・・・冒険者ギルドを追放ですか?」
「正確には冒険者カードと、使役獣を証明するメダルを剥奪されています。ですので直接依頼を受けても宜しいのですが、冒険者達と鉢合わせた時に何方に優先権があるのか知りませんので、討伐を放棄しても宜しいですか」
「それなら冒険者ギルドに出した依頼は取り下げます」
「それは止めて下さい。広範囲を一人で探すのは無理ですので、それなりの人数は必要ですから」
「でも貴方は冒険者としても相当な腕利きだと聞いておりますが」
「いえいえ、アッシュやグレイが居なければ精々Eランク程度ですよ。以前薬草採取に同行したシャドーの皆さんの方が上ですよ」
「その彼等が貴方は一流に近いと保証していましたよ。話が逸れましたが冒険者ギルドには依頼と言うより賞金を掛けています。火魔法を使うフォレストウルフを討伐出来れば金貨30枚とね。勿論討伐しても証明出来ませんが、フォレストウルフの死骸とファイヤーボールを使う群れの噂が二月の間消えたらとの条件付きです。貴方が受けてくれるのであれば金貨60枚を支払います」
「でも私は、今仰られた地域を全然知りませんので・・・」
「それなら案内人を用意しています」
そう言って傍らに控える執事に頷いている。
心得顔の執事がサロンの隣の部屋の扉を開けると、懐かしいシャドーの皆の顔が見えた。
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「では60日の間だけ群れを探してみます、それで見つからなければ諦めて下さい」
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* * * * * * *
話が決まり、俺達の塒となる屋敷の裏で再会の挨拶を交わすが、イザベルとエイダがいの一番に口を開く。
「ねね、二匹増えているけど?」
「二頭は?」
「何方も魔法が使えるよ」
「マジかよう」
「どうやってテイムしたの?」
「此奴はフラッグ、獲物を解体したおこぼれを食べに来ていたのを捕まえたよ。グレイウルフはファング、テムスの市場で他の奴等と揉めて攻撃されたんだ。その時に叩き潰して瀕死の時にテイム出来るか試したら出来ちゃったので、グレイに治してもらったんだ」
「魔法は?」
「フラッグが土魔法と結界魔法で、ファングが氷結魔法と風魔法ね」
「やれやれ、幻獣を四頭も連れている奴なんて初めて見るわ」
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「それにお前に会うのに、お屋敷の中にまで入る事になると思わなかったぞ」
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「何よって言われても、サロンだろう。ヘイラート様と会う時は何時もあんな感じの部屋だよ」
「じゃあ公爵様とは?」
「公爵様とは数回しか会ってないけど、似た様な部屋だね」
「やっぱり俺達とは違うわ」
「だな、身分証も違えば依頼の受け方も全然違うし」
「えっ、何時もはどうやって依頼を受けているの」
「んー、ギルドに呼び出されるか、執事殿のお使いって奴に呼び出されて偉そうに命令されるな」
「そうそう、あのヨーゼフって言うおっさんよ」
「脂ぎったテカテカの顔で目付きの悪い奴よ。それが舐める様に私達を見て嫌な笑いを浮かべるの」
「おおよ。人の女房になんて目付きをしやがるのかと、殴りたくなる奴だぞ」
「言ってる側からやって来やがった」
「おいお前達、用が済んだらさっさと出ていけ!」
「あー、未だ相談中なので待っててもらえませんか」
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