40 / 161
040 鉢合わせ
しおりを挟む
コッコラ会長が嘆息しながら現状を教えてくれた。
「最近、私の所にも貴男を紹介するようにとか、居場所を尋ねてくる貴族や商人仲間が多くなりました」
そう言って溜め息を吐き、肩を竦めて言葉を続ける。
「貴男が訪ねて来られた事は、数日を経ずに王都の貴族と商人達や教会にも知れ渡るでしょう」
「ロスラント子爵領の様な片田舎ならいざ知らず、相応の街や教会には優秀な治癒魔法使いが居るのに何故?」
「先ず絶対数が足りません。中でも優秀な者は、高額で召し抱えられるか教会が手放しません。ロスラント子爵様のマリエ嬢の場合、優秀な治癒魔法使いを何度も招聘致しましたが治りませんでした。それを貴男は・・・たった一度で治されたのです」
「代替わりした御方は?」
「関連付ける事は無いと思われますが・・・」
「俺の容姿が知れ渡ると、生い立ちからって事もか。まっ、手を出せばどうなるのかは判っているだろうから良いか」
コッコラ邸で予定外の事を聞かされたが、此の国の概略を示す地図と他国の位置を示す物があれば欲しいのだと頼む。
その際ホラード通りのベルリオホテルに投宿しているので、俺の事を聞かれたらホテルを教えてくれれば良いと伝えておく。
「宜しいのですか?」
「問い合わせや紹介を強要されても困るでしょう。私の居場所を教えれば、貴男に無理は言わないでしょう。私がホテルから居なくなったら連絡のしようもないと言えば宜しいです」
「そう言って貰えると助かります。貴男が訪ねてこない限り居場所を知りませんしね。此の国の概略図と各国の位置関係を示す図は、2,3日中にホテルに届けさせます」
「それと会長に私への紹介状を要求する者がでて来るでしょうけれど、紹介状は貴男を脅して書かせた物と見なしますので、会えなくなると断って下さい」
逃げ隠れが無駄なら、正面から迎え撃ってやるさ。
* * * * * * * *
ベルリオホテルに宿泊して3日目に、コランドール王国の概略図と王都クランズの地図に周辺国の配置図が届いた。
これさえ有れば後はどうにでもなるので、旅の途中に狩った獲物の処分の為に王都冒険者ギルドに向かう。
王都のギルドは久し振りだし、時々しか顔を出さなかったのでジロジロと見られて恥ずかしいぜ。
マジックバッグをぽんぽんと叩き、獲物を沢山持っていると告げて解体場へ行く。
一気に出すと嫌がられると思い、少数ずつ出す事にした。
ホーンラビット、20羽
ヘッジホッグ、20匹
チキチキバード、20羽
カラーバード、20羽
「ちょっと待て! どれ位持っているんだ?」
「う~ん・・・沢山としか。旅の途中で出会った奴を、適当に狩っていたのでよく判らないな。大きいのはエルクやホーンボアにオーク程度だけどね」
「エルクもホーンボアも5頭ずつだ。オークは10頭な」
ホーンボア、5頭
エルク、5頭
フォレストシープ、5頭
オーク、10頭
ハウルドッグ、10頭
ホーンドッグ、10頭
グレイウルフ、10頭
「待て! もう良い。これ以上出すな!」
わんちゃんと狼は群れで襲って来るので、沢山持っているんだけどなぁ。
透明な結界の中から安全に狩り放題なので増えちゃうんだ。
解体場から食堂へ行き、エールのジョッキを片手に空いた席に向かう。
混み合うテーブルの間を抜けていると、スーッと足が伸びてくる。
古典的だねぇ~と思わず笑いそうになるが、ここは真面目な対応を心がける。
延びきった足を踏みグリグリと捏ねてから「お兄さん足をどけてくれないか」と真顔で頼む。
声も無く足を抱えて唸る男に代わって隣の奴が立ち上がったが、口を開きかけて黙って座り込んだ。
何処かで見た顔だが、誰だっけ?
「おう、思いっきり人の足を踏みつけやがったな!」
「止めておけ。其奴は強いぞ」
「なんでぇ~、知っているのか?」
「以前アイアンの五人組に絡んだ奴は、其奴一人に一瞬でのされたぞ。俺はお前に付き合う気はねえな。お前の兄貴分も、奴の顔を見て座っただろうが」
そう言われて、足を伸ばしてきた男がバツが悪そうな顔で座る。
タイミング良く解体主任が査定用紙を持って来た。
「何だ、此奴と揉めるのなら止めておけ。お前等の勝てる相手じゃないぞ」
解体主任に言われて、顔が赤くなっているとは可愛いね。
「今度のオークは何処で狩ってきたんだ?」
「シエナラから王都迄の間だな。街道脇の草原や森を歩いていたら襲って来た奴だよ」
「王都の周辺じゃないんだな」そう確認して査定用紙を差し出した。
ホーンラビット、3,000×20=60,000ダーラ
ヘッジホッグ、7,000×20=140,000ダーラ
チキチキバード、9,000×20=180,000ダーラ
カラーバード、13,000×20=260,000ダーラ
ホーンボア、50,000×5=250,000ダーラ
エルク、60,000×5=300,000ダーラ
フォレストシープ、65,000×5=325,000ダーラ
オーク、75,000×10=750,000ダーラ
ハウルドッグ、12,000×10=1200,00ダーラ
ホーンドッグ、8,000×10=80,000ダーラ
グレイウルフ、55,000×10=550,000 ダーラ
合計3,015,000ダーラ
〈おい、凄い数の獲物を持ち込んだ奴がいるぞ!〉
〈何か、解体主任が途中で止めたってよ〉
〈オークが10体だぞ、それも全て一撃だぜ〉
解体場で獲物を渡した奴が、興奮して喚いているのが聞こえる。
「なあ・・・あんた、今解体主任から査定用紙を貰ったよな」
「それが何か?」
「いやさ、さっきの奴がオーク10体とか・・・言っていたけど」
「シエナラ街道を王都に向かって歩くと、草原や森には結構獲物が居るよ。あんた達も、稼ぎたければ王都を離れて旅をしてみなよ」
そんな話をしていると、今度はギルマスが現れた。
「獲物を大量に持ち込んだ奴がいるって聞いたが、やっぱりお前か。ユーゴだったな、お前に話が有るから俺の部屋まで来てくれ」
「えぇ~、査定も終わったし金を貰ったら帰るよ」
「お前を指名しての依頼が来ているのだ。とにかく俺の部屋まで来い!」
〈おい、新人に指名依頼ってよ〉
〈ばーか、唯の新人ならそうだろうが、解体場を見て来いよ〉
〈何日で狩ったのかは知らねえが、奴は化け物かよ〉
〈相当な攻撃魔法の使い手には違いねえな〉
「ギルマス、指名依頼なんて受ける気はないよ」
「まぁ話を聞け。お前は今や有名人だぞ」
「知ってる。治癒魔法を使える事が知れ渡っちゃったからね。人気者は辛いよ」
「それだけじゃない。シエナラの領主が王家に呼び出されて色々と聞かれたらしい。まっ、噂を裏付けただけらしいがな。でだ、お前は冒険者をしているが基本的に一人だ、貴族達がお前の事を調べたら・・・シエナラのギルドにブラウンベアを持ち込んだだろう」
此の世界の情報網って、俺のプライバシーがダダ漏れじゃん。
「今のところ公,侯,伯,子爵と豪商達がそれぞれお前を指名して、治療依頼や討伐依頼を出している」
「討伐依頼?」
「ああ、大物ばかりだぞ。アーマーバッファローにゴールデンベア、アースドラゴンなんてのも有るな」
「冗談! 生活費はたっぷり稼いでいるからお断り、同じ理由で治療依頼もお断り。お貴族様に跪くなんて、真っ平御免だし」
「だが、シエナラの領主の娘は治療はしたんだろう」
「ロスラント子爵のお嬢様ね。何一つ俺に命令しなかったし、配下の者を俺に近づけなかったからね。それに俺の様な小僧にも礼儀正しかったよ」
「そりゃー又、珍しい貴族だな」
「そう言った訳で、指名依頼は受けません。と言えば断るのが大変だろうから、俺はホラード通りのベルリオホテルに泊まっているので、用が有るのなら直接交渉しろと言っといてよ」
「受けるのか?」
「此方から無理難題を押しつけて諦めさせる。力尽くで来たら命の保証はしないけどね」
「大っぴらに貴族を敵に回すなよ」
それだけ言ってギルマスは引き下がったが、周囲の冒険者達が呆れている。
受付で精算して貰い、マジックポーチに放り込んでホテルに帰る。
現在手持ち資金が800万ダーラ、金貨80枚有るので当分の間は生活に困らない。
マジックバッグの中の物を全て売り払えば、もう300~400万ダーラくらいにはなるだろう。
* * * * * * * *
ホテルに戻ってから、昼間は市場や屋台を巡って食料を買い込みマジックポーチに保存する。
万が一の時に、土魔法や結界のドームに籠もってゆっくり逃げる算段をするつもりだが、何はともあれ食料は大事。
等と呑気に考えていた俺は、結構間抜けな部類だと実感することになった。
ホテル住まい三日目、食堂で朝食を取っていると俺の名を告げる声が聞こえる。
顔を上げれば、受付カウンターの所に四人の騎士がいる。
支配人が俺の名を聞き食事中の俺に視線を向けると、騎士の一人が振り向き俺と目が合う。
揃いの服に胸には茨の輪の紋章が見える。
早速やって来たかと思いながら食事を続けようとして、視界の片隅に新たな来客の到着を知る。
チラリと視線を向ければ、此も揃いの服にロングソードを下げた一団だ。
俺の方にやって来る奴等を目聡く見つけ、その先にいる俺を見ると一つ頷き進路を変える。
「最近、私の所にも貴男を紹介するようにとか、居場所を尋ねてくる貴族や商人仲間が多くなりました」
そう言って溜め息を吐き、肩を竦めて言葉を続ける。
「貴男が訪ねて来られた事は、数日を経ずに王都の貴族と商人達や教会にも知れ渡るでしょう」
「ロスラント子爵領の様な片田舎ならいざ知らず、相応の街や教会には優秀な治癒魔法使いが居るのに何故?」
「先ず絶対数が足りません。中でも優秀な者は、高額で召し抱えられるか教会が手放しません。ロスラント子爵様のマリエ嬢の場合、優秀な治癒魔法使いを何度も招聘致しましたが治りませんでした。それを貴男は・・・たった一度で治されたのです」
「代替わりした御方は?」
「関連付ける事は無いと思われますが・・・」
「俺の容姿が知れ渡ると、生い立ちからって事もか。まっ、手を出せばどうなるのかは判っているだろうから良いか」
コッコラ邸で予定外の事を聞かされたが、此の国の概略を示す地図と他国の位置を示す物があれば欲しいのだと頼む。
その際ホラード通りのベルリオホテルに投宿しているので、俺の事を聞かれたらホテルを教えてくれれば良いと伝えておく。
「宜しいのですか?」
「問い合わせや紹介を強要されても困るでしょう。私の居場所を教えれば、貴男に無理は言わないでしょう。私がホテルから居なくなったら連絡のしようもないと言えば宜しいです」
「そう言って貰えると助かります。貴男が訪ねてこない限り居場所を知りませんしね。此の国の概略図と各国の位置関係を示す図は、2,3日中にホテルに届けさせます」
「それと会長に私への紹介状を要求する者がでて来るでしょうけれど、紹介状は貴男を脅して書かせた物と見なしますので、会えなくなると断って下さい」
逃げ隠れが無駄なら、正面から迎え撃ってやるさ。
* * * * * * * *
ベルリオホテルに宿泊して3日目に、コランドール王国の概略図と王都クランズの地図に周辺国の配置図が届いた。
これさえ有れば後はどうにでもなるので、旅の途中に狩った獲物の処分の為に王都冒険者ギルドに向かう。
王都のギルドは久し振りだし、時々しか顔を出さなかったのでジロジロと見られて恥ずかしいぜ。
マジックバッグをぽんぽんと叩き、獲物を沢山持っていると告げて解体場へ行く。
一気に出すと嫌がられると思い、少数ずつ出す事にした。
ホーンラビット、20羽
ヘッジホッグ、20匹
チキチキバード、20羽
カラーバード、20羽
「ちょっと待て! どれ位持っているんだ?」
「う~ん・・・沢山としか。旅の途中で出会った奴を、適当に狩っていたのでよく判らないな。大きいのはエルクやホーンボアにオーク程度だけどね」
「エルクもホーンボアも5頭ずつだ。オークは10頭な」
ホーンボア、5頭
エルク、5頭
フォレストシープ、5頭
オーク、10頭
ハウルドッグ、10頭
ホーンドッグ、10頭
グレイウルフ、10頭
「待て! もう良い。これ以上出すな!」
わんちゃんと狼は群れで襲って来るので、沢山持っているんだけどなぁ。
透明な結界の中から安全に狩り放題なので増えちゃうんだ。
解体場から食堂へ行き、エールのジョッキを片手に空いた席に向かう。
混み合うテーブルの間を抜けていると、スーッと足が伸びてくる。
古典的だねぇ~と思わず笑いそうになるが、ここは真面目な対応を心がける。
延びきった足を踏みグリグリと捏ねてから「お兄さん足をどけてくれないか」と真顔で頼む。
声も無く足を抱えて唸る男に代わって隣の奴が立ち上がったが、口を開きかけて黙って座り込んだ。
何処かで見た顔だが、誰だっけ?
「おう、思いっきり人の足を踏みつけやがったな!」
「止めておけ。其奴は強いぞ」
「なんでぇ~、知っているのか?」
「以前アイアンの五人組に絡んだ奴は、其奴一人に一瞬でのされたぞ。俺はお前に付き合う気はねえな。お前の兄貴分も、奴の顔を見て座っただろうが」
そう言われて、足を伸ばしてきた男がバツが悪そうな顔で座る。
タイミング良く解体主任が査定用紙を持って来た。
「何だ、此奴と揉めるのなら止めておけ。お前等の勝てる相手じゃないぞ」
解体主任に言われて、顔が赤くなっているとは可愛いね。
「今度のオークは何処で狩ってきたんだ?」
「シエナラから王都迄の間だな。街道脇の草原や森を歩いていたら襲って来た奴だよ」
「王都の周辺じゃないんだな」そう確認して査定用紙を差し出した。
ホーンラビット、3,000×20=60,000ダーラ
ヘッジホッグ、7,000×20=140,000ダーラ
チキチキバード、9,000×20=180,000ダーラ
カラーバード、13,000×20=260,000ダーラ
ホーンボア、50,000×5=250,000ダーラ
エルク、60,000×5=300,000ダーラ
フォレストシープ、65,000×5=325,000ダーラ
オーク、75,000×10=750,000ダーラ
ハウルドッグ、12,000×10=1200,00ダーラ
ホーンドッグ、8,000×10=80,000ダーラ
グレイウルフ、55,000×10=550,000 ダーラ
合計3,015,000ダーラ
〈おい、凄い数の獲物を持ち込んだ奴がいるぞ!〉
〈何か、解体主任が途中で止めたってよ〉
〈オークが10体だぞ、それも全て一撃だぜ〉
解体場で獲物を渡した奴が、興奮して喚いているのが聞こえる。
「なあ・・・あんた、今解体主任から査定用紙を貰ったよな」
「それが何か?」
「いやさ、さっきの奴がオーク10体とか・・・言っていたけど」
「シエナラ街道を王都に向かって歩くと、草原や森には結構獲物が居るよ。あんた達も、稼ぎたければ王都を離れて旅をしてみなよ」
そんな話をしていると、今度はギルマスが現れた。
「獲物を大量に持ち込んだ奴がいるって聞いたが、やっぱりお前か。ユーゴだったな、お前に話が有るから俺の部屋まで来てくれ」
「えぇ~、査定も終わったし金を貰ったら帰るよ」
「お前を指名しての依頼が来ているのだ。とにかく俺の部屋まで来い!」
〈おい、新人に指名依頼ってよ〉
〈ばーか、唯の新人ならそうだろうが、解体場を見て来いよ〉
〈何日で狩ったのかは知らねえが、奴は化け物かよ〉
〈相当な攻撃魔法の使い手には違いねえな〉
「ギルマス、指名依頼なんて受ける気はないよ」
「まぁ話を聞け。お前は今や有名人だぞ」
「知ってる。治癒魔法を使える事が知れ渡っちゃったからね。人気者は辛いよ」
「それだけじゃない。シエナラの領主が王家に呼び出されて色々と聞かれたらしい。まっ、噂を裏付けただけらしいがな。でだ、お前は冒険者をしているが基本的に一人だ、貴族達がお前の事を調べたら・・・シエナラのギルドにブラウンベアを持ち込んだだろう」
此の世界の情報網って、俺のプライバシーがダダ漏れじゃん。
「今のところ公,侯,伯,子爵と豪商達がそれぞれお前を指名して、治療依頼や討伐依頼を出している」
「討伐依頼?」
「ああ、大物ばかりだぞ。アーマーバッファローにゴールデンベア、アースドラゴンなんてのも有るな」
「冗談! 生活費はたっぷり稼いでいるからお断り、同じ理由で治療依頼もお断り。お貴族様に跪くなんて、真っ平御免だし」
「だが、シエナラの領主の娘は治療はしたんだろう」
「ロスラント子爵のお嬢様ね。何一つ俺に命令しなかったし、配下の者を俺に近づけなかったからね。それに俺の様な小僧にも礼儀正しかったよ」
「そりゃー又、珍しい貴族だな」
「そう言った訳で、指名依頼は受けません。と言えば断るのが大変だろうから、俺はホラード通りのベルリオホテルに泊まっているので、用が有るのなら直接交渉しろと言っといてよ」
「受けるのか?」
「此方から無理難題を押しつけて諦めさせる。力尽くで来たら命の保証はしないけどね」
「大っぴらに貴族を敵に回すなよ」
それだけ言ってギルマスは引き下がったが、周囲の冒険者達が呆れている。
受付で精算して貰い、マジックポーチに放り込んでホテルに帰る。
現在手持ち資金が800万ダーラ、金貨80枚有るので当分の間は生活に困らない。
マジックバッグの中の物を全て売り払えば、もう300~400万ダーラくらいにはなるだろう。
* * * * * * * *
ホテルに戻ってから、昼間は市場や屋台を巡って食料を買い込みマジックポーチに保存する。
万が一の時に、土魔法や結界のドームに籠もってゆっくり逃げる算段をするつもりだが、何はともあれ食料は大事。
等と呑気に考えていた俺は、結構間抜けな部類だと実感することになった。
ホテル住まい三日目、食堂で朝食を取っていると俺の名を告げる声が聞こえる。
顔を上げれば、受付カウンターの所に四人の騎士がいる。
支配人が俺の名を聞き食事中の俺に視線を向けると、騎士の一人が振り向き俺と目が合う。
揃いの服に胸には茨の輪の紋章が見える。
早速やって来たかと思いながら食事を続けようとして、視界の片隅に新たな来客の到着を知る。
チラリと視線を向ければ、此も揃いの服にロングソードを下げた一団だ。
俺の方にやって来る奴等を目聡く見つけ、その先にいる俺を見ると一つ頷き進路を変える。
206
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ReBirth 上位世界から下位世界へ
小林誉
ファンタジー
ある日帰宅途中にマンホールに落ちた男。気がつくと見知らぬ部屋に居て、世界間のシステムを名乗る声に死を告げられる。そして『あなたが落ちたのは下位世界に繋がる穴です』と説明された。この世に現れる天才奇才の一部は、今のあなたと同様に上位世界から落ちてきた者達だと。下位世界に転生できる機会を得た男に、どのような世界や環境を希望するのか質問される。男が出した答えとは――
※この小説の主人公は聖人君子ではありません。正義の味方のつもりもありません。勝つためならどんな手でも使い、売られた喧嘩は買う人物です。他人より仲間を最優先し、面倒な事が嫌いです。これはそんな、少しずるい男の物語。
1~4巻発売中です。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
魔法学校の落ちこぼれ
梨香
ファンタジー
昔、偉大な魔法使いがいた。シラス王国の危機に突然現れて、強力な魔法で国を救った。アシュレイという青年は国王の懇願で十数年を首都で過ごしたが、忽然と姿を消した。数人の弟子が、残された魔法書を基にアシュレイ魔法学校を創立した。それから300年後、貧しい農村の少年フィンは、税金が払えず家を追い出されそうになる。フィンはアシュレイ魔法学校の入学試験の巡回が来るのを知る。「魔法学校に入学できたら、家族は家を追い出されない」魔法使いの素質のある子供を発掘しようと、マキシム王は魔法学校に入学した生徒の家族には免税特権を与えていたのだ。フィンは一か八かで受験する。ギリギリの成績で合格したフィンは「落ちこぼれ」と一部の貴族から馬鹿にされる。
しかし、何人か友人もできて、頑張って魔法学校で勉強に励む。
『落ちこぼれ』と馬鹿にされていたフィンの成長物語です。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
99歳で亡くなり異世界に転生した老人は7歳の子供に生まれ変わり、召喚魔法でドラゴンや前世の世界の物を召喚して世界を変える
ハーフのクロエ
ファンタジー
夫が病気で長期入院したので夫が途中まで書いていた小説を私なりに書き直して完結まで投稿しますので応援よろしくお願いいたします。
主人公は建築会社を55歳で取り締まり役常務をしていたが惜しげもなく早期退職し田舎で大好きな農業をしていた。99歳で亡くなった老人は前世の記憶を持ったまま7歳の少年マリュウスとして異世界の僻地の男爵家に生まれ変わる。10歳の鑑定の儀で、火、水、風、土、木の5大魔法ではなく、この世界で初めての召喚魔法を授かる。最初に召喚出来たのは弱いスライム、モグラ魔獣でマリウスはガッカリしたが優しい家族に見守られ次第に色んな魔獣や地球の、物などを召喚出来るようになり、僻地の男爵家を発展させ気が付けば大陸一豊かで最強の小さい王国を起こしていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる