俺って妖精?

暇野無学

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004 市場だ♪

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俺って妖精は他作品の妖精版を気が向いた時だけ修正して放出しています。
たまーにしか投稿されませんので悪しからず。

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 コクコクしているおばさんと少女に手を振り、ユリヤとホテルを出て市場に向かう。
 
 《ファルさっきの実な、クルプって呼ばれている。俺達冒険者が採取してギルドに売ると、一つ銀貨1枚になるんだ。人族の前で迂闊に出すなよ、騒ぎの元だ》
 
 《分かったよ。今度から出すときは、気をつけるよ。そんなユリヤにはこの実をあげよう》
 
 クラプの実を差し出す、見た目はクルプと同じだがヘタが丸い。
 受けとったユリヤが実をしげしげと見つめ、クラプの実か貰っておこう。これは二日酔いの薬になるし、高級薬草扱いで銀貨3枚だ。
 
 《そうなの、人族って変なの》
 
 シュラクが呟くと、皆ウンウン頷いている。
 俺達には苦い実って認識しかないからな。
 そんな物を何故持っているかって、当然悪戯の為だよ。ユリヤに食べさせたかったんだけどね。
 
 《ユリヤ、ティアに触ろうとする奴に、手を出すと手痛い攻撃を受けるから、止めとけと警告してね。俺達が攻撃するのは、捕まえ様としたり攻撃してきた相手だけだぞ。一度反撃した相手には目印が付くから、近づけば何度でも攻撃するんだよ》
 
 《そうなの》
 
 《当たり前だろ。見掛けたら何でも攻撃する人族と違うわ! <ギャ>ほら見ろ、後ろからティアを掴もうとした馬鹿がいる。もう二三発喰らわせてやる》
 
 <ギャ 痛ってー グフッ>
 
 「おいおい回りにいる人も気をつけろよ。この可愛い子に触ろうとすると、そいつの様に痛い目を見るぜ」
 
 あーぁ可愛いって言われて、ティアの顔が蕩けているよ。
 
 「妖精は狂暴とか危険とか言われるのは、そいつの様に捕まえ様としたり、攻撃するから遣り返されるさ。お前はこれからは妖精達に出会う度に、攻撃されるぞ。妖精が反撃した相手は、目印が付くから分かるらしいからな」
 
 《ユリヤその紅い粒々の実はなんだい?》
 
 「姉さんそのイイチゴの実を一皿くれ」
 
 「はいよ一皿鉄貨5枚ね」
 
 《味見するか?》
 
 《するー》×6
 《アラフ切ってよ》
 《ヨッシャーまかしとき》
 
 「はぁん、このちっこい子魔法でイイチゴの実を切り分けとるがな」
 
 「おう妖精って皆魔法が使えるから結構強いぞ。まぁ風魔法で、イイチゴの実を切るとは思わなかったけどな」
 
 《んー之美味しいね》
 《ンンン持って帰る!》
 《もっと切ってよアラフ》
 《ユリヤ六人分、六皿買って持って帰る》
 
 《お前の持ち金は80,000ダーラ在るから、たっぷり買えるぞ》
 
 《あーそれ俺達人族のそれ、使い方知らないんだ。教えてよ》
 
 《イイチゴの実は一皿鉄貨5枚だ。鉄貨10枚で銅貨1枚な銅貨10枚で銀貨1枚・銀貨10枚で金貨1枚だ。お前は銀貨8枚持っているから沢山買えるぞ》
 
 《ダーラって、鉄貨は何ダーラになるの》
 
 《おっ頭良いね、鉄貨は1枚100ダーラだ。銅貨1枚が1.000ダーラ、銀貨1枚10,000ダーラだな》
 
 《じゃイイチゴの実は、一皿500ダーラで合ってるかな》
 
 《合ってるぜ、6皿で3,000ダーラだな》
 
 《有り難う。皆沢山買えるから珍しいのを探せ!》
 
 《ちょっと待て、お前らがばらばらに行っても話が通じないから待て! ファルこのおばちゃんと、話が出来る様にしな》
 
 「姉さんこのちっこいのが頭に手をつけるからじっとしてな」
 
 「なにするんだい」
 
 「ちっこいのと話が出来る様になるんだよ」
 
 《おれファル宜しくな》
 
 「おやちっこいのに丁寧だね。わたしゃオリバだよ」
 
 《んーとね、頭の中で考えて話しかけてよ。人族の言葉は知らないから》
 
 「おやそうかね・・・と」
 《えーとわたしゃオリバだよ、聞こえてる》
 
 《判ったオリバ婆さんで良いのかな》
 
 《ふぉっほっほほ、そうだよ婆さんだよ》
 
 《じゃオリばあさんだな。ユリヤ他の樹の実が在る所にも行って、話が出来る様にしたいので付き合って。皆はオリばあさんから欲しいもの貰って、ティア銀貨2枚渡しとくね》
 
 《ファル色々美味しそうな実の在るところ、探しておいてね》
 
 《ユリヤ次行くぞ》
 
 ちょっと上に上がって周囲を見渡す、あれに見えるは地球の知識では野菜だな。人族の野菜の味見もしたいが俺達食えるかな、今回は果物一本で行くぞ。
 おっと、綺麗に積み上げてるがまさしく果物だな。
 
 《ユリヤこっちだよ。この黄色いの何》
 
 《ビンワーだな、之も結構美味いぞ》
 
 《これは皿に乗ってないぞ》
 
 《ちょっと待て、お前が直接交渉しろ》
 
 「姉さんこのちっこいのが額に手を当てるから、じっとしてなよ」
 
 「何するの?」
 
 《よっファルだよ。この黄色い実が欲しいんだ》
 
 「ああビンワーかい」
 
 「姉さん頭の中で考えて、話してやらないと通じないよ」
 
 《ほへ・・・えええとビンワーなの》
 
 《これ皿に入ってないけどどうして》
 
 《あへえと一つ鉄貨2枚だ》
 
 《2枚ね、はい》
 
 《之小さく切ってよ、大き過ぎて食べられない》
 
 コクコク頷いて包丁を取りだし小さくしてくれた。
 一切れが未だ大きいので、ナイフで半分にしてかぶりつく、うんま旨すぎる♪
 
 《お姉さん買う買うよ。これ全部なんダーラになるの》
 
 《50個在るから10,000ダーラになるけどお金在るかい。それより持って行けるの?》
 
 《買う銀貨1枚だよね、はい銀貨ね》
 
 一山積まれたビンワーの傍に行き、空間収納にポイポイ放り込んでいきホクホクです。
 
 《有り難うお姉さん名前何、俺ファルね》
 
 《あーヘニヤだ》
 
 《ヘニヤね、じゃヘニ姉さんだな。そっちの青くて大きいのは何かな》
 
 《之は野菜で固いよ、焼いたら中がホクホクになって甘くて美味しいけどね。あんたには大き過ぎるだろ》
 
 《そうだね穴を開けたら、中で寝られそうだもんな》
 
 ユリヤとヘニ姉さんに大笑いされたよ。
 今回は欲ばらずこの辺で引き上げるか、人族の市場に二人知り合いが出来たからよしとしよう。
 
 《ところでユリヤは、何時もあのホテルに泊まっているのか》
 
 《そうだがどうした》
 
 《今度一人で来るからティアには内緒にしてて、損にはならないと思うから》
 
 《でもこの話も聞かれてるんだろ》
 
 《大丈夫ユリヤだけに話しかけているから聞かれないよ。皆がいるときに一人に話しかけても、皆に聞こえる様に話すでしょ。今はユリヤだけに話しかけてるからね》
 
 《来ても良いけど、入口から来て女将さんに挨拶しろよ。今朝会ったおばちゃんな》
 
 《判ったそれじゃ俺達は帰るよ。またな》
 
 さっきの店に戻るとティアが、店のテントの縁に腰掛け、満足そうに話しをしていた。
 
 《ティアお金足りた?》
 
 《ん、全部使ったけど沢山買えたよ。帰って皆に自慢しようね。皆帰るよ》
 
 《オリ婆さん、ヘニ姉さん有り難うね》
 
 それぞれの店の前で手を振り、別れを告げて森に向かって飛ぶ。
 良い樹の実が沢山手に入ったし、人間が居るのも判ったから大収穫だぜ。
 市場に二人話せる人間も出来たから万々歳だ。
 今度は一人で来てユリヤとギルドに行き、受付のお姉さんと買い取りのおっさんを紹介して貰おうっと。
 
 ◇  ◇  ◇
 
 《ファルあんた何か美味しい実が手に入った》
 
 《ああビンワーって樹の実で、美味しいのが合ったよ》
 
 《えーそれ食べたい、味見味見しようよ》
 《だね、味見あじみ♪》
 《さすがはファルだね抜け目なし》
 
 《おい美味しい実を見つけるのに、抜け目は関係ないだろ》
 
 《ファル可哀相》
 
 《やかましい! テノ何でそこで可哀相が出て来るんだ。可哀相なのはお前の頭だ!》
 
 《ファル叫んでないで帰るよ。三日も人族の歩きに付き合って退屈だったし》
 
 《人族も飛べば早いのにね》
 
 《ばーかあんなでかい人族がブンブン飛び回ってみろ、危なくて仕方がないぞ》
 
 《人族は地べたを這っているのがお似合いだよ》
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