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第03話 指令②犬と一緒にお庭で遊べ?!
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学院の休みとなる週末。
ポーリーンが様子を見に来てくれた。
「どう? アーロン犬の飼育生活は」
「そんな言い方は······。でも、貴女の指示のおかげで何とかやれてるわ」
「そうねえ、やっぱり以前から知ってるだけあってアーロンなら平気みたいね?」
「たしかに。もっと怖いかと思ったら、そんな事ないわ」
そう、私は今までが嘘のように、アーロンにはそこまで怖さを感じない。
お父様やティム程とは言えないけれど、あの犬耳帽を被ったアーロンはお間抜けなペットのようで······
いけない! 侯爵家ご子息様相手に失礼なことを考えてしまった。
ポーリーンはにやにやしつつ、「やはり私の作戦は完璧なのね!」と胸を張っている。
「ねえ、これから外に出ない? ギブソン家が新しく買った別邸にね、とても可愛い花が咲いているのよ。まだ使用人もほとんど居ないから、お庭は私達だけよ」
ガスター領とギブソン領は隣り合わせにある。
その別邸というのは、とある貴族がギブソン領内に所有していた別荘を買い取ったもので、まだ軽く邸内の手入れを済ませただけで、どなたもお住みになっていないのだという。
そこに今、白くて可愛い小花が沢山咲いているらしいので、庭園を本格的に整えられる前に見に行こうというのだ。
「白いお花······いいわね、行ってみたいわ」
「ええっ! 姉様お出かけしちゃうの? クーン」
振り向くといつの間にか犬耳帽を装着したティムがやって来ていて、自分も行きたいと駄々をこね出した。
「いいわよ、ティムも行きましょう! その代わりクローディアの言うことをよく聞いてね」
「もちろんさ! ワンワーン!!」
「しかしティムも犬がよく似合うわね。素敵よティム」
「ワオーン!」
「······くるくる回ると目を回すわよ、ティム」
作った私が言うのもなんだけれど、この頃いつもあれを被っているティム。
すっかり喜び方が犬になってしまったわね。
◇ ◇ ◇
ギブソン家の別邸は、ガスター家から馬車で一時間ちょっとのところにあった。
「わあ! いいところだねえ、姉様! ワン」
街から少し離れた森のそばに在るここは、たしかに別荘という形で建てられた造りのようで、邸宅の大きさはさほどでもないがその分サンルームや馬車寄せ、庭園、厩舎などに贅沢な広さを取られている。
また前の持ち主は小さなお子さんが居らしたのか、子供が喜びそうな遊具も見えて微笑ましい。
それらを見たティムは、馬車から降りてすぐに走り出しそうに興奮している。
「いいわよティム、探検してきて! それからクローディア、白い花は奥の方だけど、どこでも好きに見ていて。私は中の者にお茶を頼んでくるわ」
「ワッフワッフ!!」
「ありがとう、ポーリーン」
二人がそれぞれ行ってしまったので、私はお目当ての白い花達を見に行くことにした。
ボーリーンに教わったとおり、邸宅の奥に回って歩いていると、ぽつぽつと白い花が咲いているのが目に入るようになった。
――イベリスの花だったのね。私このお花が好きだったから嬉しいわ。
もう少し、もう少しと歩を進めていると、花や実をつける樹木が繋がった先に、一面の白い花と温室が見えた。
「ここかしら······?」
そう思って並木道を通ると、その木で休んでいたらしい小鳥が一斉に飛び立った。
その羽音の大きさに思わず声を上げてしまう、と。
「ワンワンワワーン!」
「きゃああ······あれ?」
足元にモフモフした物体がまとわりついている。
この子は······
「トビィだよ、懐かしいでしょ」
アーロンがニコニコしながら私を見下ろしていた。
「アーロン。来ていたのね」
「あ、今日はトビィの飼い主だから、僕は犬帽子がないんだった。大丈夫かな?」
「ええ······。あ、お邪魔してます。ポーリーンにティムと一緒に呼んでもらったの」
「ワンワン!」
久しぶりのトビィはそれでも私を覚えているのか、私達の周りを行き来しては大喜びしている。
随分大きくなったけど可愛いわ。
「あ、クローディアはイベリスの群生を見に来たの? ならもう少し奥だよ」
今日のアーロンはあっさりとした服装だったので聞いてみると、トビィのお遊びついでに別邸の手入れを手伝いに来たのだそう。
アーロンに先導してもらって温室まで行くと、そこは真っ白なイベリスの花が咲き誇っていた。
キャンディタフトとも呼ばれるこの花は、その甘い匂いも相まってまさに砂糖菓子のような可愛らしさ。
「ここは温室が建てられているくらいだから、他より日当たりが良くてイベリスも育ちやすかったのだろうね」
「ふふっ、そうね。みんな同じ方を向いていて可愛いわ」
「愛しの太陽を求めて顔を向けているようだね」
「ワン!」
遊びたくてたまらないトビィに付き合って、アーロンはよく動いていた。
枯葉の山に飛び込もうとするトビィを追いかけて、『待て』だの『よし』だのの声を聞くと、何だかおかしい。
「クローディア、どうして笑うの?」
「だって、いつもは私がアーロンに言ってることだわ」
「僕はクローディアの犬だからね! ワン」
「帽子がないのに犬なの? トビィの主なのに!」
「ご要望にお答えして如何様にも」
私は近くのベンチに腰かけながら、美しいイベリスを眺めながらアーロンとトビィのじゃれ合いを楽しんだ。
「ふふふ、どっちが犬なのかしら」
◇ ◇ ◇
「クローディア、奥はすごかったでしょう?」
サンルームに移動して、ポーリーンとお茶で休憩させていただいた。
外から見た時も思ったけれど、なかなかの広さのものでとても気持ちがいい。
上の階よりもせり出した造りなので、軒の部分が半ドーム状の天窓のようになっていて室内とは言え開放的だ。
随分大きなソファもあったので、ここで横になりながら夜空を見上げるのも素敵そうだ。
別荘らしい空間の使い方だと思う。
「ええ、もしかして以前の持ち主様はイベリスがお好きだったのかしら?」
「あれだけ育ってたものねえ。種が飛んで広がったのかしら」
「僕も好きだよ。はい、これ。持って帰ってね。ワン」
アーロンがやって来て、抱えられない程の大きなイベリスの白い花束を贈ってくれた。
「綺麗ね、ありがとう。いい匂いだわ」
切り立てのイベリスは甘い甘い匂い。シュガーポットを開けた時のようで優しい気持ちになる。
「そうだアーロン。ティムを見なかった?」
「今はトビィと遊んでいるんだ。呼んでくるよ」
アーロンが席を立つと、さっそくお菓子を摘み出したポーリーンは「どう?」と聞いてきた。
「どうって?」
「アーロンよ。今日は犬帽子被ってないし。ガスター家以外で男性に会ったわけだけど、動悸息切れその他体調におかしなところはない?」
「······平気だったわ」
「ふふふ、練習の成果ね」
と、そこへティムとアーロンとトビィの遠吠え合戦が聞こえてくる。
アオーン。
ワオーン。
ウォンウォンウォーン。
「······何をしてるのかしら、あの人達」
「まあ放っておいて、お茶いただきましょう」
遠吠えはまだ続いている。
「そういえばその花、なかなか可愛い花言葉だったのよね。知ってる?」
「いいえ、知らないわ」
「アーロンは好きみたいで、タウンハウスの方でもこの花を育ててるわ。思い出があるみたいなの」
「そうなの? たしかに可愛らしい花だもの。よい思い出なのね」
気づいたらほとんどのお菓子はポーリーンが食べてしまっていた。
「さあ、二人が戻ってきたらそろそろ支度しないと!」
「ポーリーン、すごいわ······」
「イベリスの甘い匂いを嗅いでると食欲が増すのよね」
ポーリーンはにっこり笑って膝のハンカチを畳み、カップの残りを飲み干した。
「でも感謝してるわ」
「なあによ? 突然」
「色々よ」
ポーリーンが様子を見に来てくれた。
「どう? アーロン犬の飼育生活は」
「そんな言い方は······。でも、貴女の指示のおかげで何とかやれてるわ」
「そうねえ、やっぱり以前から知ってるだけあってアーロンなら平気みたいね?」
「たしかに。もっと怖いかと思ったら、そんな事ないわ」
そう、私は今までが嘘のように、アーロンにはそこまで怖さを感じない。
お父様やティム程とは言えないけれど、あの犬耳帽を被ったアーロンはお間抜けなペットのようで······
いけない! 侯爵家ご子息様相手に失礼なことを考えてしまった。
ポーリーンはにやにやしつつ、「やはり私の作戦は完璧なのね!」と胸を張っている。
「ねえ、これから外に出ない? ギブソン家が新しく買った別邸にね、とても可愛い花が咲いているのよ。まだ使用人もほとんど居ないから、お庭は私達だけよ」
ガスター領とギブソン領は隣り合わせにある。
その別邸というのは、とある貴族がギブソン領内に所有していた別荘を買い取ったもので、まだ軽く邸内の手入れを済ませただけで、どなたもお住みになっていないのだという。
そこに今、白くて可愛い小花が沢山咲いているらしいので、庭園を本格的に整えられる前に見に行こうというのだ。
「白いお花······いいわね、行ってみたいわ」
「ええっ! 姉様お出かけしちゃうの? クーン」
振り向くといつの間にか犬耳帽を装着したティムがやって来ていて、自分も行きたいと駄々をこね出した。
「いいわよ、ティムも行きましょう! その代わりクローディアの言うことをよく聞いてね」
「もちろんさ! ワンワーン!!」
「しかしティムも犬がよく似合うわね。素敵よティム」
「ワオーン!」
「······くるくる回ると目を回すわよ、ティム」
作った私が言うのもなんだけれど、この頃いつもあれを被っているティム。
すっかり喜び方が犬になってしまったわね。
◇ ◇ ◇
ギブソン家の別邸は、ガスター家から馬車で一時間ちょっとのところにあった。
「わあ! いいところだねえ、姉様! ワン」
街から少し離れた森のそばに在るここは、たしかに別荘という形で建てられた造りのようで、邸宅の大きさはさほどでもないがその分サンルームや馬車寄せ、庭園、厩舎などに贅沢な広さを取られている。
また前の持ち主は小さなお子さんが居らしたのか、子供が喜びそうな遊具も見えて微笑ましい。
それらを見たティムは、馬車から降りてすぐに走り出しそうに興奮している。
「いいわよティム、探検してきて! それからクローディア、白い花は奥の方だけど、どこでも好きに見ていて。私は中の者にお茶を頼んでくるわ」
「ワッフワッフ!!」
「ありがとう、ポーリーン」
二人がそれぞれ行ってしまったので、私はお目当ての白い花達を見に行くことにした。
ボーリーンに教わったとおり、邸宅の奥に回って歩いていると、ぽつぽつと白い花が咲いているのが目に入るようになった。
――イベリスの花だったのね。私このお花が好きだったから嬉しいわ。
もう少し、もう少しと歩を進めていると、花や実をつける樹木が繋がった先に、一面の白い花と温室が見えた。
「ここかしら······?」
そう思って並木道を通ると、その木で休んでいたらしい小鳥が一斉に飛び立った。
その羽音の大きさに思わず声を上げてしまう、と。
「ワンワンワワーン!」
「きゃああ······あれ?」
足元にモフモフした物体がまとわりついている。
この子は······
「トビィだよ、懐かしいでしょ」
アーロンがニコニコしながら私を見下ろしていた。
「アーロン。来ていたのね」
「あ、今日はトビィの飼い主だから、僕は犬帽子がないんだった。大丈夫かな?」
「ええ······。あ、お邪魔してます。ポーリーンにティムと一緒に呼んでもらったの」
「ワンワン!」
久しぶりのトビィはそれでも私を覚えているのか、私達の周りを行き来しては大喜びしている。
随分大きくなったけど可愛いわ。
「あ、クローディアはイベリスの群生を見に来たの? ならもう少し奥だよ」
今日のアーロンはあっさりとした服装だったので聞いてみると、トビィのお遊びついでに別邸の手入れを手伝いに来たのだそう。
アーロンに先導してもらって温室まで行くと、そこは真っ白なイベリスの花が咲き誇っていた。
キャンディタフトとも呼ばれるこの花は、その甘い匂いも相まってまさに砂糖菓子のような可愛らしさ。
「ここは温室が建てられているくらいだから、他より日当たりが良くてイベリスも育ちやすかったのだろうね」
「ふふっ、そうね。みんな同じ方を向いていて可愛いわ」
「愛しの太陽を求めて顔を向けているようだね」
「ワン!」
遊びたくてたまらないトビィに付き合って、アーロンはよく動いていた。
枯葉の山に飛び込もうとするトビィを追いかけて、『待て』だの『よし』だのの声を聞くと、何だかおかしい。
「クローディア、どうして笑うの?」
「だって、いつもは私がアーロンに言ってることだわ」
「僕はクローディアの犬だからね! ワン」
「帽子がないのに犬なの? トビィの主なのに!」
「ご要望にお答えして如何様にも」
私は近くのベンチに腰かけながら、美しいイベリスを眺めながらアーロンとトビィのじゃれ合いを楽しんだ。
「ふふふ、どっちが犬なのかしら」
◇ ◇ ◇
「クローディア、奥はすごかったでしょう?」
サンルームに移動して、ポーリーンとお茶で休憩させていただいた。
外から見た時も思ったけれど、なかなかの広さのものでとても気持ちがいい。
上の階よりもせり出した造りなので、軒の部分が半ドーム状の天窓のようになっていて室内とは言え開放的だ。
随分大きなソファもあったので、ここで横になりながら夜空を見上げるのも素敵そうだ。
別荘らしい空間の使い方だと思う。
「ええ、もしかして以前の持ち主様はイベリスがお好きだったのかしら?」
「あれだけ育ってたものねえ。種が飛んで広がったのかしら」
「僕も好きだよ。はい、これ。持って帰ってね。ワン」
アーロンがやって来て、抱えられない程の大きなイベリスの白い花束を贈ってくれた。
「綺麗ね、ありがとう。いい匂いだわ」
切り立てのイベリスは甘い甘い匂い。シュガーポットを開けた時のようで優しい気持ちになる。
「そうだアーロン。ティムを見なかった?」
「今はトビィと遊んでいるんだ。呼んでくるよ」
アーロンが席を立つと、さっそくお菓子を摘み出したポーリーンは「どう?」と聞いてきた。
「どうって?」
「アーロンよ。今日は犬帽子被ってないし。ガスター家以外で男性に会ったわけだけど、動悸息切れその他体調におかしなところはない?」
「······平気だったわ」
「ふふふ、練習の成果ね」
と、そこへティムとアーロンとトビィの遠吠え合戦が聞こえてくる。
アオーン。
ワオーン。
ウォンウォンウォーン。
「······何をしてるのかしら、あの人達」
「まあ放っておいて、お茶いただきましょう」
遠吠えはまだ続いている。
「そういえばその花、なかなか可愛い花言葉だったのよね。知ってる?」
「いいえ、知らないわ」
「アーロンは好きみたいで、タウンハウスの方でもこの花を育ててるわ。思い出があるみたいなの」
「そうなの? たしかに可愛らしい花だもの。よい思い出なのね」
気づいたらほとんどのお菓子はポーリーンが食べてしまっていた。
「さあ、二人が戻ってきたらそろそろ支度しないと!」
「ポーリーン、すごいわ······」
「イベリスの甘い匂いを嗅いでると食欲が増すのよね」
ポーリーンはにっこり笑って膝のハンカチを畳み、カップの残りを飲み干した。
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