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061 佐山邸で調査再開②
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車中は無言だ。了承と受け取り、続きを話す。
「おおよそは聞いておられるでしょうが、お知らせしておきたいのは八頭女史が亡くなられていた状況のことです。
八頭女史は、たしかに私を半ば強引に家まで連れて行きました。そして慣れないワインとシーシャを勧め、断れない状況にさせられました。でもお付き合いしていた比江島氏が殺されたと聞き、何か情報を得ようと必死になっていたから故の行動でした」
一呼吸おき、手首のブレスレットに触れて気持ちを強くする。まだあの事を思い出すのは辛いのだ。
「――彼女は、『夜を殺めた姉妹』で使用されていた悪魔信仰の祭壇で祈るような形で殺されていました。天井からのピクチャーレールで無理やりその形を取らされてです。祭壇にはレッド・ロブスターと比江島氏の一部も供えられていて。
私はこの映画を観ていないので分かりませんが、佐山氏の家にも『夜を殺めた姉妹』に関係するものがあったら少し注意が必要だと思います。佐山氏は『黄昏を纏いし姉妹』『夜を殺めた姉妹』の姉妹の名前を娘に付けるくらいですから、コレクションしててもおかしくありません。
この二作品が何を意味するのかは分かりませんが、わざわざあんな事をするなんて、もしかしたら犯人にとっては重要な何かなのかもしれないからです。本来の業務とは違いますが、皆さん注意をお願いします」
「日比野ちゃん······」
犯人は佐山邸にも八頭邸にも行ったことがあり、尚且つ八頭女史が比江島氏と交際していたことを知っている人物なのだろう。もしかしたら過去に八頭女史が佐山氏と不倫した過去も。
そしてカルト映画である『夜を殺めた姉妹』のことも知っている人物。
少し時間をもらってから、話を続ける。
「あとそれから、私の気のせいならいいのですが、どうも色々と情報が漏れているような気がしませんか? 八頭女史も館内の話を知っていましたし、私が睡眠薬で寝てしまう前、八頭女史のところに来ていた川真田氏と門木氏という方々も、何だか私のことを知っているようでした。
あの事件が映画のシーンに見立てられたものというのは辻堂刑事に報告していないのですが、やっぱりすべきでしょうか?」
「そうだね。情報が漏れてる件は何とも言えないが、とにかく戻ったら『夜を殺めた姉妹』の特別観覧を申請しよう。そこに辻堂刑事も同席していただいてもいいし。私は観たことはあるものの、記憶が定かでない部分もあって」
「おおよそは聞いておられるでしょうが、お知らせしておきたいのは八頭女史が亡くなられていた状況のことです。
八頭女史は、たしかに私を半ば強引に家まで連れて行きました。そして慣れないワインとシーシャを勧め、断れない状況にさせられました。でもお付き合いしていた比江島氏が殺されたと聞き、何か情報を得ようと必死になっていたから故の行動でした」
一呼吸おき、手首のブレスレットに触れて気持ちを強くする。まだあの事を思い出すのは辛いのだ。
「――彼女は、『夜を殺めた姉妹』で使用されていた悪魔信仰の祭壇で祈るような形で殺されていました。天井からのピクチャーレールで無理やりその形を取らされてです。祭壇にはレッド・ロブスターと比江島氏の一部も供えられていて。
私はこの映画を観ていないので分かりませんが、佐山氏の家にも『夜を殺めた姉妹』に関係するものがあったら少し注意が必要だと思います。佐山氏は『黄昏を纏いし姉妹』『夜を殺めた姉妹』の姉妹の名前を娘に付けるくらいですから、コレクションしててもおかしくありません。
この二作品が何を意味するのかは分かりませんが、わざわざあんな事をするなんて、もしかしたら犯人にとっては重要な何かなのかもしれないからです。本来の業務とは違いますが、皆さん注意をお願いします」
「日比野ちゃん······」
犯人は佐山邸にも八頭邸にも行ったことがあり、尚且つ八頭女史が比江島氏と交際していたことを知っている人物なのだろう。もしかしたら過去に八頭女史が佐山氏と不倫した過去も。
そしてカルト映画である『夜を殺めた姉妹』のことも知っている人物。
少し時間をもらってから、話を続ける。
「あとそれから、私の気のせいならいいのですが、どうも色々と情報が漏れているような気がしませんか? 八頭女史も館内の話を知っていましたし、私が睡眠薬で寝てしまう前、八頭女史のところに来ていた川真田氏と門木氏という方々も、何だか私のことを知っているようでした。
あの事件が映画のシーンに見立てられたものというのは辻堂刑事に報告していないのですが、やっぱりすべきでしょうか?」
「そうだね。情報が漏れてる件は何とも言えないが、とにかく戻ったら『夜を殺めた姉妹』の特別観覧を申請しよう。そこに辻堂刑事も同席していただいてもいいし。私は観たことはあるものの、記憶が定かでない部分もあって」
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